キリト「くっ、離せって!」
力ずくで手錠を解こうとするが、鈍い金属音を立てているだけで、全くとれない。
俺にまたがっているセブンの眼には光がない。このままだとまずいのだ。
キリト「なんでこんなことするんだ!」
セブン「え?わからないの?キリト。随分鈍いのね」
キリト「・・・」
セブン「私は今、レインとは仲良くない。それはなぜか。もちろんあなたが原因よ。奪い合いよ。全部ね。皆好きなのよ。あなたのことが。けどその行為は限界を達してる。拉致、睡眠薬、拘束、その他もろもろ。それほど皆キリトのことが好きってことよね。私もとても好き。好きじゃ表せないものなの。すごく、すごーーく好きなの。ほんとにね」
俺の胸に顔を乗せ、俺の体を触ってくる。
ゾワゾワと鳥肌が立つ。
セブン「もうそろそろ私も動かないと。キリトは私の旦那。ずっと、これから、そして、永遠に。ずっと離さない。愛してる♡えへへ」
キリト「俺は受け入れない!そんな、愛じゃないし、俺はアスナ「うるさい」
セブン「あの雌豚、もう危ないよ。もうキリトを壊そうとしてる。だから、私と一緒にくらそ?ね?結婚して、幸せの家庭を築いて、そして子供は何人ほしいかなぁ♡ずっと、永遠に幸せだね♡」
キリト「・・・」
顔を徐々に近づけてくると、俺の唇にはやわらかいなにかが当たるのがわかる。
キリト「!?」
セブン「んっ、ちゅ、ちゅ、ん、・・・えへへ♡」
キリト「・・・もう離してくれよ!」
セブン「なんで?まだそんなこと言うの?夫婦でしょ?」
キリト「違う!そんなんじゃないだろ!」
セブン「・・・墜ちないねぇ、キリト」
キリト「堕ちるわけなだろ・・・。もう・・」
セブン「まだ愛が足りない?」
キリト「へ?や、やめろ!」
ねっとりした空気で、つらかった。
キリト「・・・」
セブン「・・・えへへ♡どう?気持ちよかった?」
キリト「あ・・・あぁ・・・・あ・・・」
そんな、こんな子供に・・・なんで・・・。
裸になっているセブンと、服が破られてしまった俺。
もう、そのあとは散々だった。
キリト「いい加減に・・・」
セブン「ここまでして、まだ堕ちないのね。そう・・・」
セブンはそっと立ち上がって、どこかに行ってしまう。
キリト「今のうちに外せないのかよ!これっ!」
ガチャガチャと手錠を外そうとしていると、ぴきんっと音がして、鎖が切れた。
キリト「よしっ!逃げられる!」
俺はそっとベッドから立ち、服はないので、せめてタオルだけでもと思い、タオルを身に着け、部屋を後にする...しかし。
キリト「・・・このままセブンをほったらかしにしたら、いずれまた襲われる。どうにかしないと・・・」
セブンが出た扉を見る。
きっと帰ってくるだろう。その前に、逃げるのが命の安全(勝手にセブンを殺人者にしている)が確保できるだろうが、このままセブンが追ってきたら、そのときはもう俺は終わりだ。きっと洗脳や下手したら命まで奪われてしまう。
キリト「・・・」
俺はセブンを待った。
あの狂気になったセブンを落ち着かせ、元に戻すのだ。天才だが、
キリト「・・・子供なんだ。頭脳は大人でもな」
どっかの眼鏡子供を思い浮かべてしまうが、まったくかんけいない。
きっとここはまだ会場のどこかだろう。アスナたちが心配しているはずだ。
すると、キィと扉がゆっくり開かれる。その奥にいるのはセブンだった。セブンは何か手に持っていた。それは鉄でできており、ヘルメットのようなものだった。様々な機械が施されたそのヘルメットは、きっと俺にかぶせるものだろう。それはなんだと俺はセブンに聞いた。
セブン「これはね、洗脳装置だよ。キリト君のためだけに作ったものなの」
キリト「・・・」
まさか天才七色博士はここまできていたのか。ついに人の脳までもを洗脳させる・・・。
キリト「セブン、そんなものつくっちゃだめだ」
セブン「どうしてよ」
キリト「だって、それは本当の俺じゃないからだ」
セブン「・・・」
キリト「洗脳によって変わって、洗脳によって好きになったキリト、洗脳によって付き合うキリト。けどそれは洗脳に過ぎないんだ。俺じゃないんだ、本当の俺じゃない。そこまでしてまで、俺と付き合いたいのか・・・」
セブン「そりゃそうよ!愛しているんだもん!ずっと・・・あの時から・・・」
キリト「・・・」
確か、セブンと出会った時はセブンが逃げているときにぶつかった時だったな。
あのときはただの子供かと思った。けど違った。ALOを大きく揺るがす、実験の発端者だったんだ。いつも大人ぶっていて、子供姿を見せない。我慢し、大人たちにふるまわれる。けどわかったんだ。レインと姉妹で、実際泣いてみりゃあ、ただの子供だったのだ。本当に、ただの・・・子供なんだよ。この子は。
キリト「・・・俺は、全力で抵抗させてもらう」
セブン「なんでよ・・・私だけのものになってよ・・・」
ぽろぽろと、目から輝く雫が頬を伝って落ちていく。
ほら・・・ただの子供なんだよ・・・。セブンは・・・。
キリト「・・・はぁ」
ガタンガタン・・・。
セブンが手から洗脳装置を力が抜けたように落とした。
鈍い音が、この部屋に広がる。
セブン「・・・アスナさんと一緒で・・・スグとは妹で・・・リズやシリカとかはSAO時代のお仲間・・・けど皆君のことが・・・キリトのことが好きなのよ・・・。そして・・・レインも・・・私も・・・」
キリト「・・・そっか」
俺は、傷つけてしまったんだ。セブンを。・・・そうだな、そうだったんだな。
セブン「うっ・・・ひっぐ・・・」
しかし、けどここで、セブンを抱いたら・・・さらに傷つけるだけじゃないか。
そうだ。
ポン・・・。
そっとセブンの頭に手を乗せる。
セブン「・・・」
セブンが俺を上目で見る。
キリト「・・・セブンの気持ちは嬉しい・・・本当にな。けどごめん。俺は、アスナが好きなんだ。セブンのことは好きだけど、それ以上にはなれないんだ」
セブン「・・・ふふ、そっか。そうだよね。・・・ありがと」
キリト「・・・こっちだって、こんなに愛してくれてありがとう」
部屋の中、頭を撫でる男と、撫でられる女の子。
部屋の照明が、少女の涙を輝かす。
大きく輝く色は、七色のようだった。
GOODEND3 幼き少女
セブンはゲームでしか見ていないので、わからないんですけどロストソングを一応やってたので、それにちなんだEDにしたんです☆
次回のEDキャラは誰にしようか迷ってはいます。けど、一応全キャラやる予定なんですけどね・・・( ;∀;)
感想、ばしばしお願いします!評価もお願いします!