キリト「皆がヤンデレすぎて怖い」   作:エーン

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本編は下です


63話 キリトはまた月曜日へ

元の体を手に入れた俺はアスナとユージオと一緒に話しながら空都ラインに戻っている途中だ。俺たちが歩いているとき、ユージオはふと思ったことを質問した。

 

ユージオ「思ったんだけど、キリトとアスナはどうやって飛んでいるんだい?」

 

確かに、こんなに飛んでいて飛べて当たり前の世界の中、唯一飛べていないアリスとユージオ。無理もない質問だ。俺はどう説明していいのかわからず、思い付きで言葉を発した。

 

キリト「えっと・・・この世界は妖精の世界なんだ。だから俺たちは妖精でさ、こうやって・・・」

 

ファッとキリトの背中に黒い、少し透明度のある羽が光が少し散らばって生えた。ユージオは改めて驚いた。キリトは飛びながら説明を続けていた。

 

キリト「飛べるんだよ。まぁ、かなり快感でさ。浮遊はやっぱ楽しいぜ」

 

ユージオ「いいなぁ。僕も飛びたいけど浮遊術を使えるほど僕はすごくないし・・・」

 

キリト「うーん・・・俺も飛べるようにはしたいけど、流石に難しいかもな・・・」

 

腕を組んで俺はうーんと悩む。俺はユージオがこの世界に生まれ変わったことだけを目的としていたから、正直飛ぶことなんて考えていなかった。しかし、ユージオは俺が悩んでいるのを見ると申し訳なさそうに苦笑して言った。

 

ユージオ「いいよ、キリト。こうやっているだけで僕は幸せだし」

 

キリト「そうかぁ?まぁ・・・いつか飛べるようにしてみるよ」

 

ユージオ「首を長くして待っているよ」

 

話をしながら空都ラインへ戻った。そこでアスナとユージオとは別れて、俺は自室へ戻ろうとすると薄紫色の髪の女性が驚いた顔で俺の下に走ってきた。。

 

ストレア「キリト!どうして戻ってるの!?」

 

キリト「そんな驚くことじゃないだろ・・・。そんなに小っちゃい俺がよかったのか?」

 

ストレア「そりゃそうに決まってるじゃな~い!もう!戻っちゃったなんてお姉さん悲しい!けど好き!」

 

キリト「そ、そう・・・」

 

やっぱりストレアは俺の小さい姿の方が好きだったようだ。まぁ、周りがなんと言おうと俺はこの姿でいたいからこのままでいいんだが。軽く挨拶してストレアと別れようとすると、ガシっとストレアに右手をつかまれた。突然でびっくりして俺はストレアの顔を見た。目がなぜか黒い。

 

キリト「ど、どうした・・・ストレア・・・」

 

周りが凍てつくような声で、そっとストレアは問う。

 

ストレア「・・・アスナと何してたの・・・」

 

黒い目でにらみつける顔は、目線をはずそうにも外せない。金縛りのような感覚だ。俺は震えながらも必死に声を出した。

 

キリト「・・・この体を取り戻す手伝いをしてくれたんだよ・・・」

 

ストレア「・・・そう」

 

すっと手を離すストレア。あの顔はなんだったんだと言わんばかりに笑顔にもどる。さっきのストレアの顔と同じになったストレアは笑顔で別れを言った。

 

ストレア「じゃあーねーキリト―!」

 

キリト「・・・」

 

無言でおれは手を横に振って別れた。おなかが痛くなりそうだ。腹を手で少しさすりながら歩いて自室へと向かっていった。自室のドアを開けて鏡を見ると、やっぱり戻っている。

 

キリト「・・・さて、もうそろそろ夜だな」

 

もう窓を見ても、さっき外に居た時もだが、もう夜なのだ。多分もう8時過ぎくらいかな。けど俺はもうログアウトする。明日はまた仕事があるからだ。

手を下にスライドし、メニューを開き、下のログアウトボタンをタップ。俺はこの世界からログアウトされた。

 

現実世界の自室のベッドで起きた俺は、アミュスフィアを外した。そして起き上がると、リビングへ向かった。

スグはまだ起きていないらしく、俺は夜ご飯を作っていった。

 

キリト「・・・明日からまた仕事かぁ」

 

すこし思い老けながら俺は肉じゃがを作っていた。そういえば比嘉さんに新しい仕事頼まれていたっけ。それも遂行しないといけないな。アリスの現実世界のロボットの改良とか、あとは別の問題とか。まだまだアンダーワールドにはいろいろと秘められていることがあるはずだ。いまでもアンダーワールドは活動している。しかし、時間は現実と同じにしているみたいだ。そう菊岡さんが言っていた。俺がいた時はものすごいスピードで時間が過ぎていったアンダーワールドも、この世界と同じ時間で流れているなら同じ年向こうも増えているのだろう。

 

キリト「・・・」

 

頼めば、俺だってアンダーワールドに戻れなくもない。現在俺は、アンダーワールドの中での代表剣士だから、かなり崇めたてられているけど、現実はこうだからな。

肉じゃがを煮ていると、もう終えたのか、階段からスグが下りてきた。すこし眠そうな顔をしているが、スグも大学あるし、明日に備えて早くやめたようだ。

 

スグ「お兄ちゃん…肉じゃが?」

 

キリト「あぁ。もうできるぞ」

 

スグが皿を用意してくれると、俺はその皿に肉じゃがを盛っていった。ご飯と用意して、スグと食べた。その日はそれで終了し、明日になる。

 

 

 

 

 

 

キリト「んじゃ、スグも大学頑張れよ」

 

スグ「うん、じゃーねー」

 

スグと家で別れて仕事場へと向かう。電車に間に合うし、きっと大丈夫だろう。

電車に揺られて、仕事場へ向かっていった。ラース本社に入ると、俺はオフィスへと向かっていく。エレベーターに乗っていると、女社員と会った。

 

女社員「あ、和人さん」

 

和人「あぁ。おはよう」

 

同じオフィスなのでここで降りると、俺と女社員はそれぞれの仕事場の椅子に座る。

スーパーコンピューターではないけれど、この薄型PC、ていうかノートパソコンは俺の膨大なデータでいっぱいだ。

今回もAIについて、そして様々なプログラミングとアンダーワールドについて。色々とやることはあるが一つ一つこなしていくのが確実だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シノン「決まった」

 

ただ一人の女は、確実に動いている。

 




最近口内炎がひどくて、もうどうしたらいいかわからない(つд⊂)エーンです。
どうかこれからも俺の口内炎が治ることをいのりつつssをご鑑賞ください(^_-)-☆

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