キリト「皆がヤンデレすぎて怖い」   作:エーン

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会社出勤

本編は下です


☆64話 キリトは先輩と再会する

和人「え?アンダーワールドに?」

 

比嘉「そうっス。まぁ、ちょっと様子を見てきてほしいんス」

 

和人「いいですけど…どうしてですか」

 

投げかけた質問に、比嘉は少し眉を寄せて腕を組みながら考えた。その末、答えが出た。

 

比嘉「今、アンダーワールドは不安定な状態っス。人界とダークテリトリーのやり取りは上手くいっているはずなんスけど、ちょっと乱れてきているかもっス」

 

和人「は、はぁ。けど、行く意味あるんですか?」

 

比嘉「偵察みたいなもんス。あ、入ったら最初の村でスポーンするようになってるっスよ」

 

和人「わかりました」

 

上司の比嘉さんの頼みを、俺が断るわけにはいかない。俺も行きたくないわけではないし、向こうの俺は代表剣士となっている。しかし、生まれるときは代表剣士の格好ではないようだ。

でも、とりあえず行かないといけない。それに、こっちにはアドミニストレータのこともある。それは俺が招いた事故で、最初で最大の過ちだ。

とりあえず、俺はSTLに入り、比嘉に合図を送る。

 

和人「行ってきます」

 

比嘉「頼むっス。何かわかったら、言ってほしいス」

 

俺はSTLに身を任せると、思考は薄く、目を閉じていた。暗く視界が見えないまま、俺はどこかに立っている感覚だ。目を開けると、あのビルの天井ではなく、ここはとある森の中だった。ここは、あのルーリッド村だ。

少し周りを見渡し、俺の格好を見る。見た感じ、木こりのような、最初の服だった。前ロニエとティーゼを呼んだ時も同じ恰好同じ場所でリスポーンした。ということはつまり、俺はまたセントラル・カセドラルに向かわないといけないということだ。しかし、セントラル・カセドラルに向かうのが目的の一つだが、最大の目的はやはりこの世界の人界とダークテリトリーとの調子だ。

一番栄えている場所に行くのが普通の考えなはずだ。そして一番栄えている場所はこの世界で言うと、王都セントリアである。

 

キリト「行くかぁ…」

 

俺はルーリッド村に行って少しでも何かの装備をしようとする。

しばらくルーリッドの村を歩いていると、村長の家へ向かおうとするとき、ある一人の少女とまた出会う。

 

セルカ「キリトさん!」

 

キリト「うぉ!?セ、セルカ、久しぶりだな」

 

セルカ「そうですね、キリトさんはどうしてまたこの場所に?」

 

キリト「いやぁ…その…とりあえず、俺は王都セントリアに向かいたいんだけど…どうすればいいかな?」

 

セルカ「王都セントリアは遠いですね、なら村長に頼めば何かしてくれるかもしれません」

 

キリト「俺もそう考えていた。それで村長はどこにいるんだっけ」

 

セルカが指を刺してでかい家を刺す。まぁ、RPGあるあるのでかい家に長がいる奴だ。

 

セルカ「あそこにいますよ」

 

キリト「ありがとうセルカ」

 

俺はセルカに手を振って村長の下へ向かった。

 

キリト「すみません。王都セントリアまで行きたいんですけど」

 

村長「王都か・・・わかった。馬車を手配しよう」

 

キリト「ありがとうございます」

 

すんなりと馬車も用意してもらえて、これであとは向かうだけだ。正直、武器とか必要かとおもったけどそうでもなさそうだ。俺は外に行き、馬が二匹の馬車を見る。

後から馬車に乗せてもらい。座席に座って村長に礼の意味を込めて一礼。

操縦者が鞭を打ち、馬が動き出す。少し揺れ、体勢を保ち続けて安定して手を離した。ガタン…ガタン…しばらく時間がかかりそうだが、とりあえず央都セントリアまでかなり時間がかかるので俺は座席をベッド代わりにして腕を頭の下に目を閉じて寝る準備をした。とりあえず、この世界の中心のセントラル・カセドラルに向かって整合騎士に今の状況について聞いておく必要がある。俺は代表剣士なので恐らく恰好は違えどすぐ通してくれるはずだ。

これからの方向性を考えて、俺はそっと目を閉じた。揺られる馬車に身を任せながら。

 

数時間後。

 

目を覚ますと、村の近くとは違い、だんだん発展していた町へと姿を変えてきた景色。そろそろだと思い目をしっかり覚まし、体勢を戻した。央都セントリアに着くと、操縦者さんにお礼を言った。俺は今渡せるお金などないので、なにかお礼できないかと考えていたらどうやら村長からお礼が出ているようだ。どれだけ優しいんだか。

礼をして俺はセントリアに入っていった。

賑わっている商店街には、騎士も見張りとしていたが、以前はセントリア内にしかいなかったた整合騎士も、外で活発に活動しているようだ。

安心してセントリアを歩いていく。俺の格好は少しセントリアに似合っていないのか、ちょっと目がこっちに向くことも多い。俺があの代表剣士とはあまり思っていないようだ。

すこし歩いていると、俺の名前が後ろから呼ばれた気がした。俺かと思い振り返ると、そこにいたのは普段着の女性だった。

 

キリト「あ、リーナ先輩!」

 

リーナ「やぁ、やっぱりキリトだったか」

 

リーナ。本名、ソルティリーナ・セルルト。修剣士学院の中では俺を傍付きとしてくれて、ハイ・ノルキア流を使いこなす先輩。また、最後の闘いではウォロ・リーバンテインに見事勝利した。短い間だったが、とても楽しかった思い出だ。

 

リーナ「今はキリトは代表剣士だな。全く、君には驚かされてばかりだよ」

 

キリト「あ、あはは…」

 

リーナ「それで、その恰好…村の格好みたいだが、いつもの代表剣士の格好はどうした?」

 

キリト「あぁ…えっと…ちょっと昔いた村の服を久しぶりに着てみたかったっていう…感じですかね…」

 

リーナ「ふーん?変なものだな。それで、キリト」

 

グイっと近寄るリーナ先輩。一瞬うっと左足を後退りさせてしまう。目が少しずつ光を失って行って、口がにやける。

 

リーナ「ずっと会えなかったんだ。私の家に来てお茶でもどうだ?」

 

キリト「え…えっとぉ…」

 

いきなりの誘いに戸惑いを隠せず、冷汗が出てしまう。ぎこちない顔になりつつも、リーナ先輩は表情が笑顔で、どこか怖い。

また一歩後退りしてしまう。

 

リーナ「どうした?先輩の誘いの言葉を断るのかキリト。たとえキリトが代表剣士であろうと、私は年上であり、先輩であることには変わりないぞ?」

 

キリト「た、確かにそうですけど‥」

 

リーナ「にしても、今日までずっとどこに行っていたんだ。たとえ代表剣士で忙しかろうと、セントリアに顔を出すことくらいできるだろう?一回も見てないぞ?あの戦争のあとからな」

 

キリト「ちょっと忙しかったっていうか…色々とあって…」

 

ぐいぐいと近づいてくるリーナ先輩に恐怖心を感じることしかできなく、リーナ先輩の眼が多く、顔上側が黒くそまっていく感じになっていく。

 

リーナ「何逃げているんだキリト?先輩から逃げるとは、いい度胸だな」

 

 

【挿絵表示】

 

 

顔は笑っているが、目は笑っていない。目は、ずっと俺の眼を。眼だけを見て、一切よそを見ない。

この場合、ここから急に逃げることもできなくはないが、先輩でもあるため、逃げてしまうと後々関係に亀裂が入ってしまう。後輩なので、従わないといけないというのもわかっている。

 

キリト「わ、わかりました!行きます!リーナ先輩!」

 

俺の返答を聞いた瞬間、暗い顔からさっきの普通の凛々しい顔になった。

 

リーナ「そうか。そういうと思っていたぞ」

 

いや、言わせたんですよね。って言いたいが、必死に言葉を抑えた。

 

リーナ「こっちだ。あ、逃げようとすると許さないからな」

 

キリト「逃げませんよリーナ先輩…」

 

あのかっこよくて強くて一心でいたリーナ先輩はどこにいったのやら。いや、ある意味変わっていないのか。

俺はリーナ先輩の後をついて行っていった。

 

その先に待つ者は…。




アニメでみたあの人が皆さん、ヤンデレ化してますよ。
また、このssは原作、アニメの「アリシゼーション編」のネタバレを含んでいます。原作をすでに見ている方。もしくは、ネタバレもいいっていう人はこれからもよろしくお願いします。ネタバレを含むと言いましたが、できるだけ含まないように頑張ります。

評価、感想、励みになるのでよろしくお願いします。
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