仮面ライダーフリード   作:うしとうなぎ

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 始めまして。
 オリジナル仮面ライダー

 オリジナル仮面ライダー以前に今までのブランクで書いてる最中ずっともどかしかったです。
 しかし、ここに自分の妄想の先駆けを形作れて非常に満足といった具合です。

 


第一話「怪人のいるマチ」part1

   1

 

 

 実験都市「絡鳴市」。

 今から二十年前、サンドボックスという株式会社が大金をはたいて作り上げた実験都市の名前だ。ひし形に似た人工島の上にサンドボックスの財力をこれでもかと注ぎ込んだ、まさに箱庭。

 灰色に包まれた風景は都市と言われることに一切の懸念を負わせない壮観さで、夜空に放たれる無機質な光は星を消し飛ばすほどの綺羅びやかさで、この街の存在を強く主張している。

 そんな光景を一目見ようと他県・他区から観光に来るものは多い。さらには東京都に見劣りしないこの街に住もうと、移住してくるものもまた跡を絶たなかった。

 

 だからか、唯ニの連絡通路の片方がある南区にはいつぞや見たスクランブル交差点並の人集りが見えた。

 ここまでしばらく歩いた疲れを癒やそうと、瀬良康介は近くにあったベンチに自分の体重をすべて預けるように座り込む。

 絡鳴市への旅はまだ高校生の康介にもさすがに応えるものだった。

 まず交通費がバカにならないほど高い。康介の地元から郊外まではかなりの距離なので、新幹線は万にも昇る高額。

 そこはあえなくと夜間バスを利用したのが間違いだった。今やあの噂で持ちきりになった絡鳴市へ観光しに行く人達が多すぎて、バス会社がありったけのバスを用意しても間に合っていないらしい。

 手早く機内掃除されただけのバスに乗る羽目になったのだ。

 その時の心情を語るとするならば――単純に最悪だった、と言っておくべきだろうか。

 そんなこんなで辿り着いた時にはバスから降りた直後に盛大に吐いていた。

 

 

 と、ほんの少しの一休みを置いて康介はまた立ち上がる。バスに揺られて八時間、ついにやってきた目的の街。

 ここはまだ絡鳴市へ来るための橋を渡ったばかりの場所ではあるが、そこは公園のような場所で、ここへ来たばかりの人、これから帰る人、そしてこの街の人で賑やかだ。

 春の暖かな日差しを手で遮りながら少し遠くに焦点を当てる。康介の目に映ったのはごく普通の街の風景。

 少しだけ遠くに見えるビル群。今の都会にはありきたりなコンクリートの舗装。観光者歓迎の為の出店細部への細かな行き届きぶりに、他の場所では考えられない大金が放り込まれているのを感じる。

 しかしただ街を観光してその感想を述べるために、康介は絡鳴市に来たわけではなかった。

「ここじゃまだ分かんないか……もっと、中心に近い場所まで行かなきゃ」

 康介が焦りを押し殺すように独りごちり、足を行き先へと向けた瞬間だった。

「ああ……!」

 気の抜けた、やってしまったといった感じの声と共に、康介の目の前にボトルが何本か転がってくる。

 それを拾い上げ、前方を見やると、サンバイザーを被った青年が慌ただしく同じボトルを追いかけていた。

 どうやらドジをやらかしたらしい。

 康介は人に冷たい訳でもないので、こちらに転がっているボトルだけを拾い、サンバイザーの青年に差し出した。

「はい、落ちてましたよ」

「あ! ありがとう……! ございま、す……」

 サンバイザーの青年は段々と消え入るような声で礼を言い、ボトルを受け取り足早に去っていってしまった。

 その背中を見届けてから康介はため息をつく。

「失敗したなー。あいつらにも顔が怖いって言われてんのに」

 と、ぼやく康介は目つきの悪い三白眼をゴシゴシとこする。

 先程青年の調子が変わったのは康介の顔を見てしまったからなのだ。生まれつきからの三白眼はどうにもガンを飛ばしているようにしか見えないらしく、少し顔を合わせただけであの怯えよう。

 康介のちょっとしたコンプレックスである。

「はぁ……今日ホントツイてないな」

 この先もあんなことが続くと考えると改めて自分が怖くなった康介。

 もう一度ため息をついていると、突然肩を叩かれた。

 

「どうした? 行きたい場所がどこか分かんないのか? それともここで暮らしていく不安で胸が痛いのか?」

  

 その青年は異様に周りから浮いている、ように康介には見えた。

 身長が康介より少し高いのに、その顔は少年と見紛うくらいに無邪気な笑顔を浮かべ、顔見知りでもなんでもない康介に声を掛けたのだ。普通、そこまでやる人はほとんどいないだろう。

 康介は改めてその青年をよく見た。

 白いカットシャツの上からオレンジのジャケットを羽織り、これまたオレンジのスキニーパンツ。頭から足までオレンジを基調にして揃えた立ち姿はこの灰色のコンクリートと相まって目がチカチカしそうだ。

「いや、別に困ったりはしてないんですけど……」

 男の陽気なオーラに気圧され気味に身を引くと、それに合わせるように彼も前へずいっと出てくる。

「ため息吐くやつが困ってないわけないだろ。ほら、なんか手伝えることがあるんなら言ってみろ、邪険にはしねぇよ」

「そんな人の良い事あります? 俺は遠慮しますよ」

「まぁまぁ、そう警戒するな。他人の好意には甘えとけって」

「そこまで言うなら頼むよ。なるたけ中心に行きたいんだ」

「中心か。あそこはよく通るから知っておいて損はないな」

 不思議と康介は納得してしまったが、青年はなんらおかしなことは言っていない。困った人がいるから助ける。模範的なお人好しの一例だ。

 

 そんな訳で。

 見事に懐柔されてしまった康介はこの青年――到月陸(とうづきりく)に行き先を任せている。

「ここらは美味い飯を食わせてくれる場所でいっぱいなんだ。よく通ってる」

「やっぱり他とは違ってこだわってたりするのか?」

「そうだなぁ、特別って訳じゃないけど、単に腕が上手いっていうのかな。変に気取ってないから注文は迷わない。その割に値段を上回る味を提供してくれるって感じだな」

「じゃあそんな冒険はできないってことか……」

「まさかお前ゲテモノ好きか? それだったらもっといいとこがあるぞ。昆虫食だかを出してくれる店が――」

「いやいや! そこまでは冒険しないって! 意外な味を求めてるだけで、変わり種を探してるわけじゃないんだよ」

「そうか? あいつらも意外なもんだけどな……」

「食べたことあるのか……」

 十分二十分も話していると、陸という青年には敬語を使わずにフランクに接していることに気づいた。

 自然とした会話を交わしながら二人は繁華街を通過していく。

 まだ真っ昼間の繁華街は照明が付いてるわけではないのできらびやかと言うまでではないが、昼時の腹を空かせた人達で忙しない。

「よし、そろそろ次行くかな。はぐれなんよ?」

 説明するものがなくなったのか陸は歩くスピードを速める。

 ここまでかなり簡潔的な説明と康介への受け答えだけで場を持たせている陸だが、康介はそれを退屈だと思わなかった。というより、別のことに気を取られすぎて陸の説明が気づいたら終わっているという具合なのだが。

 それよりも康介が気にしているのは未だ普通の街にしか見えないということだ。康介にとっては収穫が得られないと分かった時点で、心に決めたある目的のためだけに親をなんとか説得した、今までの苦労が全て水の泡に終わるのだ。

「そうだ、あんたに聞きたいことがあるんだ」

 だから康介はここで勝負に出た。

 絡鳴市の住人である陸なら噂はではない本当の事が聞けるはずだと言うこと見越してのことだ。それに探偵だと言ったのは彼だ。あの書き込みを知らないはずもない。

「この街には怪人が居るって本当か?」

 ただ率直に聴いたその言葉に振り向いた陸の顔は、予想以上に険しかった。

 まるでバレることを恐れているかのような苦虫を噛み潰した顔だ。

「なんで今そんなことを聴く」

「知りたいからだよ。知ってるんだろ? あんたなら」

 対して康介は澄ました顔で問い詰める。

「それだけじゃ納得はできないし教えられない。例え今後顔を合わせる仲になったとしても知ることじゃない」

 途端に陸の調子が今までの少年っぽさを残した口調から真面目なトーンで、異様なまでに食い下がる。

「それとも知るに値する理由でもあるのか」

 ある、と出掛かった言葉を康介は咄嗟に飲み込んだ。突き放してでもこの(くだん)を口外する気がないように、康介が持つ『ある』と断言できる理由も容易に口外するものではない。

 もし自分が事実を知ろうとするならギブ・アンド・テイクの覚悟が必要だ。

 それでも康介は、

「ある」

 短く切り出し、続ける。

「人探しをしてる。三年前、連絡が取れなくなった俺の家族だ。考えうる限りの友人と掛け合って見たが、その行方を知る人は誰もいなかった。けれど最近、ここに来た友人が家族を……兄を見たって。だから来たんだ。これが証拠だ」

 そう言って取り出したのは真新しい手帳。その中間ほどのページを開き、陸に向けて見せる。そこには写真が貼り付けてあった。はっきりとしたディティールで、生物然とした人型のシルエットがしっかりと残されていた。

「見せろ」

 陸はそれを無言で手に取り、品定めするような目で見つめる。

 やがて諦念の込もった面持ちで口を開いた。

「目的地変更だ。中央よりの南方面に行く。そっから先はお前が感じて、考えて、判断して決めろ」

 そう淡々と言い放ち、それ以降話すことはないという風に無言になった。

 康介はその後ろを、ただ付いていった。

 ついにわかる真実に固唾を飲んで。

 そして、

 

 

    3

 

 

 陸は広場の前で止まった。この街で唯一地面に噴水が埋め込まれているここは、南フィールドと名付けられている。一部だけ円形に盛り上がった場所にはそれを囲むようにあるものが設置されていて、然るべき時に作用するようになっている。

 何に使うかはいずれわかる。ちょうどその状況に差し迫っているからだ。

 それはさておき、康介という青年は非常に勇気のある人間だ。少なくとも陸はそう思った。この街に来たばかりなのに場に不慣れな余所余所しさがない。まるでカメレオンのような適応力の高さだ。

 だから陸は話を振られたとき陸は一瞬だけ取り合うかを迷った。

 ただの興味本位の人間にすべてを教えていいのかどうかを。それは杞憂だったが。

 しかしそもそもの話、外部の人間に真実を伝えて何が起こるのかを考えたことがあっただろうか?

 いままでずっと、街に怪人がいるというのは秘匿事項だったのだ。それを公にして何があるのか、その先に待つものは?

 ここに押し込められていた怪人達がもし外側に漏れ出したら、大変なんてものじゃなく取り返しが付かない域まで世界が荒れる…………――――

 だが陸はそれを自分の考えられる範囲まで突き詰めた上で康介に話すことを決意した。真剣な顔で事の経緯(いきさつ)を話した判断を陸は信じた。

「ここがそうなのか?」

「ああ、ここさ。もう少しでわかる」

 陸は短く返しながら円形のステージから出来るだけ離れた位置に立ち、懐からチョコレートを出して口に入れた。

 徐々に集まり始める人達はやがてステージの周りに並んで行く。

 ステージはかなり広く、レスリングをするには充分過ぎる大きさだ。集まった人達で公園の大部分を埋めるのではないかと思われるほど広がらなければステージをぐるりと囲めないようになっている。

 その光景に康介は訝しげに目を細める。

 物珍しい以前に人が大勢集まるというのを見たことがないかのような顔だ。

(絵に描いたような田舎者って感じだね)

 と、陸は適当に思考を散らし言葉を選ぶ。

「知りたいのは怪人だけってことでいいか?」

「そうだけど……何か違うのか?」

「いや別に。真実を教える前に話さなきゃいけない事があるんだ。と言っても毎回ある前置きの定例みたいもんだ。この真意については気にしなくていい」

「分かった」

 康介の一言に陸はゆっくりと頷き、そして始めた。

「この真実を知ったら、お前はもう引き返せない。知ってしまえば逃げることは許されない、目を逸らす事もだ。それでも知る気は?」

「もちろんある」

「即答ってことはホントに覚悟があるんだなお前。……じゃあいいか。あれ、見えるだろ」

 陸がステージに一番近い場所を指し示すと、そこには数人の集団が2つあった。どちらもシンボルマークのように衣服の一部が決められた色で塗ってある。

 片方は光沢のついた赤、もう一方は鮮やかな水色だ。

「あれはチームっていうんだ。チンピラとは違うけど、昔のカラーギャングみたいに特定の色で統一されてる。あっちの赤がメタリックコード。もう片っぽがドリームネオンって名前だ」

「ってことは、今はあいつらが戦おうとしてるってことか?」

「そうだな。チームは複数あるから、もちろん対立もある。ただこの街では、それをダシにしてみんな楽しんでるんだ」

「人がいがみ合ってるのを、娯楽に……?」

「まあ、嫌な気持ちになるのは分かる。でもこれを見たらお前も納得する。この満たされた街に不満を持ってるやつは案外多くてな。みんなストレスみたいなもんを抱えてるんだよ」

 そろそろ始まる、と話を切った陸は人(だか)りに歩み寄り、ステージの上を注視した。もちろん康介もそれに倣う。

 これから始まるのは確かに康介が言った通りいがみ合いだ。不良が徒党(ととう)を組んでいればよくある、誰がやられたとかいう因縁による大騒ぎである。世間から見れば最も小規模な戦争だ。

 だがここ絡鳴市の戦争はクリーンで管理されたものになっている。市から提供された道具、場所、ルール。そして、公に支援する代償が市民への娯楽の提供。

 市はご丁寧にも動画サイトにチャンネルを設立して、手慣れたパーソナリティを置き、チームの競争を高めるためにランキングまで作ったのだ。

 さすがは実験都市、というくらいにトントン拍子に事が進んでこの状況を作り出している。

 ゲームと見て楽しむ観衆と、そのゲームを楽しむ馬鹿達の構図が。

 途端に観衆がワァー、と沸き始める。

 両方のチームから一人ずつステージに上がった。

 水色のトレードカラー、ドリームネオンの方は四角メガネを掛け、丁寧に七三分けにした真面目そうな青年。

 赤色のメタリックコードは、丸刈りの野球男子みたいな風貌の青年。

 どちらも喧嘩するには(いささ)か頼りない身体付きをした男だった。

「これって具体的には何をするんだ?」

「殴り合いのゲーム」

 陸の即答を合図にステージ上で立つ二人に変化が起きた。キイィィン、という共鳴音と共に両者の周りを母指球(親指の付け根のふくらみ)程の小さな結晶が浮遊し始めた。

 メガネの青年の方には紫のものが一つ。野球男子の方は黒のものが三つだ。

 それと同時に身体的な変化も始まる。

 体表を徐々に白黒のノイズに侵食され、鮮明なシルエットを濁す。もはやぼけぼけの人のようなものはゆっくりと形を変える。動いたのだ。

 紫色の結晶が揺蕩うノイズは頂点にあった球が前に下がり、直立だった姿勢がやや猫背ぎみに曲がる項垂れたような格好。

 黒い結晶が飛び回るノイズは球のすぐ下、右側に棒が伸びる。右腕を上げたのだろう。

 そして二色の結晶はそれぞれの持ち主の身体へ埋め込まれ、不鮮明なシルエットが形を持った白い人型(ひとがた)、ヴォルトになった。硬質化した真っ白な甲殻が、なにかしらの動物又は物体めいた造形になるのが特徴の怪人だ。

 肩甲骨の間に埋め込まれた紫の結晶が光るヴォルトは全体的につるっとした身体に、肘まで伸びる花が開いたようにぱっくり割れた長手袋と腰から真横へ広がるスカートめいた羽。シルクハットに似たパーツをつけた紳士風の風貌。呼称、フェアリー。

 手の甲、前腕の中心、そして肩に黒い光が怪しく灯るヴォルトは、格子状の仮面、胸の左側にできた鍵穴型の窪みといった厳重な雰囲気を醸し出すデザイン。右肩にぼつぼつの突起、右前腕に剣、右手の甲に爪、左肩から手首に掛けて銃をイメージさせる彫り込みのある武器庫を元にして造形された身体。呼称、アームズ。

 二人の怪人が互いを睨み合うように構えた。

 一連の準備段階を経て再び湧き上がる観衆。と同時に、ステージ周囲のある結晶――とある装置が起動し、怪人達を囲むように電磁バリアが張られた。

「変わった……? これって……」

「ヴォルトだよ。要は怪人。人が変身した怪人だ。これはそいつらが戦うゲームさ。まあ、あいつらの中ではヴォルトが怪人ってことは伝えられてない」

「それって騙されてるんじゃないのか!?」

「たしかにな。でもこのゲームはチームでの抗争もできるし、しかも安全で確実な決定方法。それに加えてスポーツみたいに観戦者も付く。だれがどう見てもwin-winだろ?」

『3』

 ステージの装置からスタートのカウントダウンが始まる。

『2』

 アームズは胸の鍵穴模様を弄り、フェアリーは長手袋を嵌め直す仕草をした。何ともなしの一挙手一投足で、緊張が見ているこちらにも伝わってくる。

『1』

「どっちが勝つかなぁ……どうおも――あら?」

 隣に目を移せば、そこにあるべき男の姿がなかった。背後を振り返っても、その後ろ姿すら見えない。

「なあ、側にいた目つきの悪いやつどこに行ったか知らない?」

「ん? そういえばさっき走って行った気が……」

「ありがとな!」

 まだ遠くへ行ってないことを祈り、駆け出す陸。

 怪人の姿を知ってしまった者の末路は正直なところ前例がないから分からない。

 それに怪人はあのゲームでのみ扱われる道具ではない。チームだけでなく、()()()()()()()()()()

 しかしチームの側にいる人間は襲われることはない。だから陸は早急に手を打っていた。

 それがなくなるとはどういう事か。

「面倒なことになったな……!」

 吐き切るように呟いた言葉は背後から響いた『ゲームスタート!』の音に掻き消された。

 

 

「どうしてだ……」

 信じられない。

「どうしてだ……」

 騙されているとは言え、人が自分から怪人になることも。

 周りの人々がそいつらの殴り合いを楽しむのも。

「どうしてだ……!」

 なにも理解できなかった。

 ただ、一つだけ残っていた疑問は、陸はどうだったのだろうという。とりとめのないものだった。

 しかしその答えを聞く前に康介は逃げてしまった。

 今は一心不乱に歩いて来たであろう道を走って、必死にあの場なら離れようとしている。

 だが、

「いたっ」

 目の前を通りがかった通行人とぶつかる。いや、目の前に立ちふさがっていた男にぶつかった。

 康介が気づいた時には既に、その男の身体をノイズが覆い、色の付いた結晶が周りを浮遊していた。

 今程見てきた光景だったおかけで、すぐに男に起こっている現象の正体が分かった。

 

 ヴォルトへと変身する合図だった。

 男が真っ白な怪人へと様変わりする――。

 




 次回、仮面ライダーフリードが登場します。
 おたのしみに。

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