もう来年というギリギリに出すことになるとは思いもしませんでしたが、読者の待つ声(主に友人)を力に書き切りました。
前の話より明らかに量が少ないですが、クオリティだけはなんとか落とさずにやりきったので今年最後の満身創痍です。
それと、サブタイトルの名前を大胆に変更しました。この方が恐らく誰からも分かりやすい。と、思います。
1
――ズゴンッ!
公園に突如現れた二体のヴォルトを双眼鏡で見つめる青年の耳に重い音が伝わってきた。
レンズの向こうではスケルトンが横に倒れ、頭からの硝煙を吐き出しているのが見える。
「あいつは確かぁ……アシッドスターのメンバー……とうづきりくとか言ってたな」
彼がその光景を見たのはほんの偶然のことである。日課のように街を徘徊する最中、偶然双眼鏡が放置されているのを発見し、なんの気もなしに覗いたら見えてしまったのだ。
「フィールド外でゲームって訳じゃないよなぁ。チームメンバーなら知ってて当たり前だし……」
ヴォルトが本来のルール外で使用されている事を疑問に思いながらも、青年の目は新しい玩具を見つけたように爛々とぎらついていた。
「でも、面白そうなことしてるよなぁ〜、ウヒヒ!」
にまりと口角を上げ、気味悪く笑う。
そしてスケルトンの後ろにいる少年と幼い女の子に、値踏みするような視線を向け、
「すん――――げぇ弄りがいがあるよぉ! ははぁっ、楽しめそうだなぁ……!」
双眼鏡を両手で押しつぶした。
外形を保っていたプラスチックがひしゃげ、レンズがバラバラに砕け落ちる。
と、突然誰かが青年の足を掴んだ。
ボロボロになった袖に血が滴る拳。それを見た彼は先程までの自分の行動を思い出す。
思い出し、伸びた腕の持ち主である男に視線を向けた。
「あぁ、まだ生きてるんだ、お前。丁度いいや」
血だらけで平伏する男に冷めた眼差しを送り、うっとおしそうに腕を蹴り飛ばすと、地面に散らばっていた長めのレンズの欠片を拾い上げた。
青年は口だけで嬉しそうに笑う。
それだけで、男はこれから何をされるのかがおおよそ分かってしまったようだ。くぐもった呻き声で目の前の青年に必死に助けを請う。
しかし彼はそれを分かっていながら、一層口角を吊り上げて、うるさい男の喉に欠片を抉りこませた。
「人を痛めつけながら殺すのは初めてなんだよなぁ。だから俺の練習に付き合ってくれよ、おじさーん」
あまりの激痛で開けっ放しになっていた口に、潰れた双眼鏡を押し込む。
それだけで男は苦しそうに瞳孔を開き、涙を滲ませる。
だが、青年にそんな表情を見せたとしてもそれは無効果だ。彼はただの好奇心で動いている上、非常に真面目なのだ。
「いいねーその表情。痛めつけられるとそんな顔すんのかぁ」
ひしゃげた双眼鏡を靴底でさらに奥へと押す。
それを男の口の端から血反吐が飛び出ても止める事はなかった。
やがて男の目から生気が消えると、ようやく青年は足をどけた。
「ヒヒ、ウヒヒヒヒ。はぁ…………世の中には楽しいことがイッパイだよなぁ。この街は特に、『えんたーていんめんと』だよ!! ハハ、お前はどうだろうなぁ、りくぅ! ギャハハハハハ!」
腹を抱えて青年は哄笑した。
足元に転がる男の死体は片腕が失く、もう片方の腕は手首から先が消えている。はっきり言って惨殺死体だ。
ひとしきり笑い転げて疲れ果てたのか、青年はゆっくりとその死体に座り込む。
彼の手には注射器型のシリンダ――スパークが握られている。陸やチーム所属の人間が持っている銀色のものと、ガンメタの黒で塗られたもの。
もちろんニつとも仕様が違う。
銀色のモデルは誰しもが手にしているタイプ。「トランス」という能力を宿すための道具だ。但し、シリンダの先端には安全装置のカバーが付いている。これのおかげで大電流の殆どが抑えられる。
だが、もう一方のタイプは用途さえまるで不明の代物だ。それはこの青年も例外ではない。
その二つを交互に上げ、青年は迷っている。
「遊びの手始めはこいつ……。どっちにしよぉかなぁ」
長考の末、黒いスパークだけを手元に残した。
「さて、どう進化してくれるかなぁ」
まるで実験でもするかのような楽しそうな期待を込め、近くに転がる死体にスパークを叩き当てた。
2
一方陸は、何事もなかったかのように右頬を押さえながら起き上がっていた。
「イテェ……、案外、通らないもんだな」
そうぼやく陸の頬には弾丸がめり込んでいた。
貫徹力がなかったのか、それともヴォルトの肉体の強固さが勝ったのか、放射状にひびが広がってはいるが、中身には至っていない。
しかし、この衝撃で身体を覆う外壁が脆くなったのは事実だ。
おそらく1発でも受ければ重症どころではないだろう。
頬に刺さった弾丸を抜き取ると、再び接近する構えをとる。
すると、陸が起き上がったことに反応したフェアリーが、再び砲口を向ける――かと思われたが、何故か背中を見せ逃げていく。
だが、陸は焦ることも驚くこともなく、腰を低く落とし、瞬間前方へ蹴り出して全身を駆動させる。
前を走るフェアリーは持ち前の身軽さから、陸のスケルトン以上の速さを叩き出している。
少しの足止めとしてトランスドライバを乱射してみるも、狙っているとは到底思えない軌道を描いてしまい、当たる気配はない。
「クソッ、やっぱ武器は苦手なんだよ」
舌打ちひとつ。次の策を練るために周りに視線を巡らせる。
間もなく到達するのは建設途中の空地ぐらいなもので、奥に行くに連れて人気の少なそうな場所に近づいている。
(あそこまで追い込めば……いけるか?)
と、算段を立てたはいいものの、唯一追い込むために使える武器があの程度の腕前だ。到底期待はできない。
相手は未知の敵だ。今までの言動(と
ただの直感や本能で動いているなら辛うじて誘導は出来そうだが、顔の割れた変身者のことを考えれば、可能性としてはありえない。万が一と言うこともあるかもしれないが、そんな万が一は〇に等しい。
となれば、だ。
彼女はどういう思考ルーチンで動いているのか。
それが謎だ。
なにせ出会ったことのない特例であり、射程距離に入れば問題はないが、そこまでに行く対処法がない。
「あーくそっ! 考えんのメンドクセェ!」
もう半ばヤケクソの気持ちで狙いを済まし、引き金を引く。
鮮やかな水色の光弾がまたも見当違いの方向へと飛んでいくが、突然フェアリーが道路沿いの建設現場へと飛び込んでいった。
思わぬ偶然だが、喜んでる暇はない。
素早く頭の中の情報を整理し直し、先の標的に続いて自分も建設現場に突入した。
今日は空色から夕方の時刻だと分かる。作業員は全員定時で出払い、中には誰もいない。
公衆の目に止まる事がない。それは仕事をするにあたって理想の環境だ。
しかし、ビニールに包まれた骨組みの中に、フェアリーの姿が見当たらなかった。
それも忽然と、
「どういうことだ? なんの痕跡もない……。ほんの三秒前だぞ?」
僅かに意識を集中しても鉄骨の錆びた匂いがするだけで、それ以上はわからない。
まるでフェアリーがいたことだけがすっぽり抜け落ちた感じだった。
しかし、陸はその異変を感じた瞬間、周りへの警戒を解いていた。
「……いや、つまりそういうことか」
ふと、陸は自分に生えている骨の一部を取り、目の前へ投げ落とすと、地面に着地する前にその骨が砕かれた。
「やっぱりな。そこら中に罠を張り巡らしてやがる」
そう言う彼の視界には、縦横無尽にこの空間を制する糸の大群が見えていた。
ワイヤートラップの類だろう。その糸は細すぎる上に薄暗いのも相まって、パッと見ただけではわからない。
これはヴォルトの
つまりこれはフェアリーの持つ固有能力。
――罠を張り、それに標的がかかるのをコソコソ見ている。世間一般でいう『悪戯』だ。
姿を見えなかったのも、見えないように見せかける『悪戯』であると考えれば妥当に思えた。
となると、今この空間はあのおかしくなったフェアリーの遊び場ということだ。
だが固有能力の活用というのは、普通の一般人ならまずすることはないし、それを実行しようと思い立つことはないだろう。
なぜなら、その方法を知らされていないのだ。
出来ないことをやるというのは誰にとっても難しいことだ。それをここまで巧みに扱うとなれば、現状は最悪である。
「はぁ……時間外業務は嫌いなんだ。どうか諦めてくれませんかねぇ!?」
…………。
「――って言っても反応はないよな」
なんの反応もない内に陸は行動を始めた。
先手必勝とばかりにトランスドライバを取り出し、スパークを差し込む……が、
『――――』
「あれ? なんで?」
なぜかあの時と同じようにドライバが動かなかった。
あの時鳴っていたはずの音声は流れず、一向に変身シークエンスが開始される気配もない。
陸は焦った。
なにせあのトラップ、もし引っかかってしまえば、先程のリボルバーカノンの砲撃が叩き込まれることが通過した音でわかった。
あの細糸へ、身体の一部をもう一度正確に当てる技術が陸にはない。
しかもそんなことで時間を浪費してしまっては、チャンスと感じたフェアリーからの狙撃を受けてしまう。
あれは一部への局所的な攻撃に見えて、実はその衝撃が波のように全身に伝わっている。既に全身、見えないひびで覆われているようなものだ。こんな状態で強行突破、もしくは立ち往生でもして砲撃を喰らえば命がないことぐらい容易にわかる。
どう転がっても悪手にしかならない状況に落胆し、諦めかけた時、ようやく
「うお!? なんだこれ?」
努めて気だけは逸らさないようにしていたが、驚きがそれを取り払ってしまっていた。
右大腿部に取り付けられていたアーマーに、横に厚みを増した凹型の窪み。
気づけばドライバをその窪みに嵌めていた。
『System start up』
「そういうことか!」
ようやくドライバが起動し始めた。
それと同時に陸から網目状の稲妻が放射状に広がり、周囲の糸を寸断する。
『Stand ready?』
承認にも近い問。
陸はいつもの言葉で答えた。
「――制圧する」
『Type Unbreaker』
陸の周りに残りのアーマーが召喚され、まばらに生えた骨が抜け落ち、顔の模様も再び鋭い顔つきに、そして体色が黒に変化した。
「変身!」
装着、展開。
右半身のアーマーから、右前腕と脛を包む装甲が飛び出して張り付く。
直後、陸が無造作に薙いだ右腕が、飛んできた弾丸を装甲で弾いた。
あの高威力があまりにも容易く無効化されていた。
「おお……」
思わず感嘆符が出てきた。
依然としてこの機械の動作というものが釈然としないが、ただひとつだけ理解したことがある。
――どうやらこいつも進化するようだ。
続いて展開した胸と背部のパーツから前後に分割された仮面が現れ、陸の頭をあたかもたい焼きでも作るかのように板挟みにした。
後は展開したアーマーが閉じる動作が入るだけだが、陸はそれを待たずに右手を振りかぶり、左足を下げて、その場で素早く回転した。
背後に打ち込んだパンチ。その先にはフェアリーがいた。
「――っ!」
「驚いただろ。おれは感覚が余計に鋭くてね、いつも耳が痛いよ」
腕アーマーが閉じる衝撃でさらに押し出される拳がフェアリーを吹き飛ばす。
直後、胸アーマーも合体。
周囲に火花を散らした。
変身シークエンスが完了し、今日再び仮面ライダーへと変身した。
真っ黒いボディースーツの上に装着されたパールホワイトのアーマーと仮面は、ビニールカーテンの隙間から差す夕日を吸収してオレンジ色に輝く。
その輝きは心なしか、周りを仄かに照らしているような気さえ起こす。
「さて、今度は逃さないからな?」
陸は腰を落として左手を握りしめる。
ふらふらと立ち上がったフェアリーをつり目気味の複眼で捉えると、右手でホルスターに収まったドライバを素早く操作する。
カバーを上げて下ろす動作。
これによって陸が考えていることは瞬時に分かる。
早々に必殺技を使い、この戦いを終わらせる短期決戦だ。とは言っても、かなり長いやり取りを行っているのでもはや短期とは言い難い。
彼を突き動かすのは時間外業務を嫌う先程の発言のみ。半ばヤケクソでドライバの音声に自身の咆哮を重ねる。
『インパクト――』
「スマッシュ――」
「『――キロ ヴォルト』」
ドライバとの掛け合いを経て、握り込んだ左拳が帯電し始める。
そして間髪入れず拳を地面へ振り落とした。
溢れだした光は一本の線へ集束し陸の手元へ。
それを器用に手繰り、フェアリーへと巻きつけてその場に縫い止める。
逃げられる事なく仕留めるために陸が即興で作った対応策だ。
「ぅっ、ぐ、がぁぁ!」
もがくフェアリーを縛る手を緩めずに、光の綱を右腕に固定。デスマッチ状態から腕を振り上げてフェアリーを高々と釣り上げた。
直後、フェアリーを戒めていた光は陸の右腕に素早く戻ると、仮面ライダーに備えられた身体中を這う供給ラインを通って左手に力が集中する。
「フィニッシュだ!!」
その言葉と共に下半身を踏ん張り、全身を旋回させて、飛び込んでくるフェアリーへ「うおぉらぁっ!!」と全力の拳を見舞った。
「……はぁっ」
地面に倒れ伏したフェアリーはノイズに包まれて一人の女性へと戻った。
遠目で見ても若妻と言ってもいい瑞々しさだった。
すぐにでもあの少女のために助けに行きたいところだったが、こちらもこちらで計算外の長期戦を持ち込まれた反動が来ていた。
酸欠気味に肩を上下させる陸は、変身を解除する気力もからっぽのまま虚空を睨んだ。
「結局、この有り様を起こした犯人はどいつなんだ?」
思い巡らせるのは、裏で操るものの存在。
スパークを売る売人なら何度も突き止めてきたからこそ、そのやり方から考えて今回は異端であった。
変身者の制御を逸脱し、主権を奪って活動するヴォルト。こんなもの異端でなくて何と言うのだ。
――ただの道具が意識を持つ?
ご冗談。あれはあくまで過大な電気信号を流した結果、人の深層に埋もれた力が目覚めただけだ。
――
可能性としてはあるが、この結果はもはや実験としか言い表しようもない。
それに今まで止めてきた人達は全員安定した力を出していたし、陸が戦ってきた一年と半年、その間にこの
――進化の一つというのは?
それでこそ無機物に意思が宿ると同じことだ。防衛機能が備わったしても、あんな能動的な動きはできない。
「だったら……」
こいつを仕出かした奴はどこのどいつだ? と。
気づけば両手を強く握り込んでいた陸。
相当怒気を張らせていたのか、手の中にはコンクリートの破片があった。
「ふう……こんなとこで考えても意味ないか」
そう自分を言い聞かせ、起き上がろうとした矢先、重力に引っ張られるような疲労を感じた。
途端に受け身を取る。
自覚すると、身体が動かなかった。
「そうだ。副作用を考えてなかったな、初めて。しかも、こんなとこで……!」
後半、苦々しい口調で終わらせたのには訳がある。
陸は早る気持ちを抑えてもう一度
そうだ、何も間違っていない。
確かに聞こえた。
まあ、その音がどんな音をしてようと、とどの詰まりはいずれ起こる崩落を意味していた。
恐らく先程の一撃で骨組みの結束が脆くなったのだろう。
どんどんとその時は近づいている。
「くっそ、ふざけんな。ふざけんなよ!」
簡素に悪態をついてもこの事実は変わらない。
地に縫い止められていようと構わずに、芋虫のように這い始めた。
五センチにも満たない距離すら進めない自身の身体を陸は恨む。
「ぐっ……! くそっ、まだだ……!」
音の周期が段々遅くなってくる。それに反して陸の動悸は速くなるばかりだ。
焦り、動揺し、慌てる。しかもその身体は鉛のようで。
もはや救出は絶望的だった。
「はあっ、はあっ、はあっ!」
そして陸の動悸が限界の速さまで刻まれたとき。
陸は即座に上を見上げた。
そこには――…………。
3
その頃、康介は走り去っていった二体を追いかけて建設現場の手前まで来ていた。
「……ここか? はあっ、あいつが入ったの」
康介は息を整え、高校生とヴォルトの運動能力に凄まじい差があるのを身に沁みて感じる。
このニキロを息も絶え絶えで走った自分を励ましながら足を踏み入れた。
すると、目の前の骨組みが盛大な音を立てて崩れ落ちた。
「まじか!? あいつ大丈夫かよ!?」
慌てて駆けつけるが、崩壊した鉄屑の山にはビニールが覆い被さり、探そうにもまずはそのビニールを剥がさなければならなかった。
しかしこれが相当厄介で、端がどこかに引っ掛かっているのか全く動かない。
「おい! …………っ、到月!」
居てもたってもいられずに叫ぶと。
ガゴンッ! と鈍い音と共に鉄骨を、ビニールすら弾き上げて陸が姿を現した。
舞い上げられた鉄骨が山に刺さっていく。
その光景はアニメのワンシーンのように荘厳で、康介は一瞬だけ見惚れてしまった。
だがすぐに正気に戻り、陸へと詰め寄った。
「ヴォルトはどうなったんだよ」
陸は冷たい目で康介を一瞥すると、すぐに目を逸らす。
その一動作から康介はおおよそを察することができてしまった。
震える声で陸に尋ねるが、
「おい、まさか…………そこに、居るのか?」
「…………」
うんともすんとも言わず、無言で答える陸。
しかし、それが殆どを物語っていた。
「ふざけんな……。なんでだよ!」
「…………仕方なかった」
その言葉に康介は陸の胸倉を掴み上げた。
怒りをはらんだ瞳が容赦なく貫く。
「…………」
それでも無言を貫き通す。
そんな彼に、ついに康介は辟易した。
「仕方なかったで、子供の親殺したのかよ!! ――答えろよ!!!」
この怒りのまま怒鳴り散らすのは間違っていると分かっていても、もう身体が、心が止まらなかった。
そして遂には、
「お前は――ヒーローなんかじゃなかった!! 彼奴等と同じだよ! 人を守ってるフリして。戦うことしか頭にないあそこに立つ奴等と一緒だッ! 怪人なんだよお前も!!」
胸の内を曝け出すような罵詈雑言を吐きかけた上、不貞腐れるようにその場を後にしてしまっていた。
ただ一人、取り残された陸は、歯を割れんばかりに噛み締め、流れそうになる涙を堪えた。
「そんなもん……わかってんだよ!!」
彼女がいたであろう場所。そこに刺さった鉄骨が消え入りそうになる一欠片の夕日を眩く反射した。