―――眩しい光に包まれながら、少女は目を覚ました。
『んっ?――ってもうこんな時間?』
ちゃんと朝御飯は食べないと!なんてったって私は宇宙No.1アイドルなんだから!!
ごっほん!説明が遅れたわね、にこは音ノ木坂学園に通う高校3年生、矢澤にこ。
今日は音ノ木の入学式ね。
正直もうさすがに慣れたけど、今年もアイドル研究会に勧誘するチャンスよ!!
今日はクラス替え初日でまだ知らない人もたくさんいる!にこの魅力を伝えるチャンスね!!
『おはよーにこっ!』
…しーん。教室はその一言で静まり返ってしまった。
やっぱりまだまだにこの魅力を分かってくれる人はいないようね…
そんなにこにとびっきりの大ニュースが飛び込んできた。
『ねーねー、xxちゃん!今日この音ノ木にあの西木野病院の娘さんが来たらしいよ!!』
『あの子、スタイル抜群でピアノも弾けるんだって!!』
…にしきの?そんな病院の子がなんでこんなボロい音ノ木に…?
にこが考え込んでいる間に、入学式の時間が迫ってきた。
最近出来たUTX学園に生徒を持っていかれ、入学希望者は減少。
…色々不思議なところはあるけれど、案外面白そうじゃない!!
ー入学式終了ー
『あの子がウワサの西木野真姫ね!!』
赤髪に透き通ったアメジストのような紫の目、そしてスリーサイズも文句なしね。
どストライk…ゴホンゴホン)まさしくアイドルにピッタリなんじゃない?
さっそく放課後勧誘に行くわよ!!
ー6限目終了ー
放課後はいつも通り部室でキャラ作り…じゃなくって!
今日は特別よ!そう、西木野真姫をオトしに…違う!か・ん・ゆ・う!しに行くの!!
さてあの子はここの教室で有っていたかしら?
あっ!いたいた!赤髪美少女はっけーん!!
よし、ここからどう勧誘するかが勝負よ!
…そうね、まずはにこの魅力をわかってもらわないと!!
『にっこにっこにー!!西木野真姫さんはどこかしら?』
『ヴェェェ!?』
いきなりの奇声に驚いたにこだったが、ひとまず見つかって安心しているようだ。
『に、西木野真姫ですが、どうかされましたか…?』
(入学早々変な上級生に絡まれるって…本当ツイてない…)
『あなた!にこのスクールアイドル研究会に入りなさい!』
…西木野真姫 の 思考 が 停止 した。
何ぼーっとしてんの!?ほら早く早く!!
そういって連れられた先は部員1名、スクールアイドルの情報がたっぷり詰まった、
なんともな"ヲタ部屋"だった。
『ほら!早くここに名前とか出席番号とか書いて…!!』
こうして2人のスクールアイドル研究会は始動した。
つづく