はたして戦力になるのか?
サイクロン号を飛ばして、レーダーが反応する場所へと向かう。
「西へ30キロ行ったところにある野原…、変な所で戦ってるんだな」
そんなに離れてはいないようだ。
目的地に着いた。2人から見えないように隠れて見ているとそこでは…
深緑色のバッタのような怪人が、エジプトのファラオのような怪人と戦っていた。一文字さんは…、バッタの方だ。ありがとうレーダー。
見たところ一文字さんはどうも押されてるみたいだ。あのファラオが吹いている火を避けている。防戦一方だ。
(何々…、隙が欲しい?こっちに注意を向けてみるか)
でもどうやって…。私にはああいう肉弾戦はできないだろうし、返って邪魔になるだけだ。
ふと横を見ると丁度いい大きさの岩があった。
(そうだ…)
上手く当たるといいが。とりあえず一文字さんと交信できるようだから早く知らせないと。
俺は今、エジプタスに苦戦していた。奴の吐く炎を何度かしなければ倒すことができない。
(何とか隙を作らねば)
そこで隙を作る方法を考えていた。その時だった。
(伏せて!)
何者からはわからないがテレパシーによる通信が入った。いきなりのことだった所為で俺は言葉の通りしゃがんでしまった。するとエジプタスの顔に岩がめり込んだ。ぐしゃりと音を立てて。
エジプタスがふらついている。今だ!
俺は天高く飛び上がり、そしてエジプタスに必殺のライダーキックを放った。成功だ!エジプタスは爆発した。
「しかし今の岩は一体誰が…」
テレパシーを使ってきたということは改造人間くらいしかありえん。
「一文字さぁん。大丈夫ですかー」
向こうからサイクロン号が近づいてきた。あれは確か予備のサイクロン号だ、11人のショッカーライダーを本郷と倒した時に回収した。
それでその上に乗っているのは麻由だ。いつぞやの妙な格好に近いがあの時とは違って頭以外すっぽり隠れている。それにあの大きな扇子を持っていないのが気にかかるが。
「あ、ああ。大丈夫だが、さっきの岩はお前が投げたのか」
「隙が欲しいって一文字さんが言ってたのが聞こえましたから」
「そうか…、ともかく助かった」
10分後に親父さんがすっ飛んできた。それで麻由を見るなり驚いていた。まぁあんなSF映画のような格好してるの見たら誰だっておどろくか。俺も人のことは言えないけれども。
「それにしても麻由。お前、その格好は何だ?」
親父さんが私に怪訝な顔をしてそう言う。
「さぁ、なんだろう。あのオートバイで時速300キロ出すと変わっちゃって」
「300キロ?本郷みたいだな」
「本郷?親父さん、本郷って親父さんがたまに話題にするあの人?」
「そうだ。あいつも隼人と同じ、
「一文字さん以外にもいるんだ」
「ああ」
親父さんは何処か遠くを見るような目で話していた。
それを見てこう思えた。
(私や一文字さん以外にも訳ありの人がいるんだ。でもそんな人は1人でも少ないといいな。これからずっと)
未来永劫仲間が増えなくていいなんて思う人はそういないだろうけど、今の私にはそう思えた。
未来は岩を投げただけでした。
格闘技に関しては素人ですからこんなものでしょう。
次回乞うご期待!