陽だまりシリーズ:小日向未来<放浪>   作:ヨザリイコイ

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予定を変更して響側の動きも載せることにしました。


chapter29.嬉しい知らせ

 エジプタス戦の後、親父さんと一文字さんと滝さんにショッカーとの戦いに私も加わりたいということを話した。

 3人とも最初は反対した。相手はいくら怪人とはいえ元は人間だ、それを倒すことは結果として人を殺すことになる。麻由にそんなことをさせるわけにはいかないってね。

 それでもショッカーと戦っていれば、もしかしたら私の記憶の手掛かりになることがわかるかもしれないと私は反論した。人に手をかけることは本来なら私だってしたくはない。でも自分から動かないと手掛かりが何も手に入らないかもしれないと言った結果、親父さん達が折れた。親父さん達も戦力不足で困っていたからだ。親父さんと滝さんは戦闘員程度なら互角以上に渡り合えるけど、怪人には流石に歯が立たないことが多く、一文字さんが今まで怪人の相手を引き受けていたらしい。一文字さんと同型の改造人間である本郷という人がいるらしいが、この人はスイスや西ドイツにいるショッカーやその支援組織と戦っていて、現在不在だ。 怪人が強化されていくことが予想される中、怪人向けの戦力が欲しいという考えはあったそうだ。

 でも直ぐに実戦に入れるほどの強さはないので、私は親父さん達から特訓を受けることになった。今のところ私には武器も何もないしね。おまけに怪人との戦闘は肉弾戦になりやすいから、そこのところを鍛えておかないと足手まといになりかねない。

 それでここ3〜4ヶ月程、私は滝さんと親父さんから特訓を受けている。わかってはいたがかなりきつい。基礎的な動きを1ヶ月半の間に身につけてからは、延々と模擬戦をやり続けているが2人とも容赦がない。どちらも実戦経験や技能は豊富だからだ。だから最初のうちは勝ちを拾うことはできなかったが、最近ではそこそこ立ち回りもこなせるようになってきた。

 

 

 

 

「今日はこのくらいにするか」

「ど、どうもありがとうございました」

 滝さんとの模擬戦が終わった。つ、疲れた。

「そこそこ攻撃も当てられているし、前よりはできるようにはなっているな」

「そうですかね…」

「まぁ元々お前は筋がいいから強くはなってるよ。あと脚の瞬発力がとても強いからそれを活かしてみてもいいんじゃないか」

 そういえば今日、飛び蹴りを避けられて岩に突っ込んだんだよね。岩がバラバラになったのには驚いた。

「それじゃあレーシングクラブに引き揚げるか」

 それぞれの愛車に跨り採石場を後にした。今日はよく眠れそうだ。

 

 

 

 

 

 

「未来、今頃どうしてるかな…」

 並行世界の私を助けにいくと言ってもう3ヶ月になる。私の体調は良くなったけど、未来が帰ってくる気配がない。みんなで探し回ったけどどこにもいない。

「もし未来がいつかみたいに誰かに捕まってたら…」

 未来が心配で夜も眠れない。未来、お願いだから無事で…。

 通信機に連絡が入った、何だろ。

 

 

 

 

 

 師匠に呼ばれて司令部まで行くとそこには…。

「響ぃ!」

「み、未来…。夢じゃ、夢じゃないよね…?」

 顔を引っ張ると痛い。夢じゃない。

「未来君、道中ご苦労だった。そして響君、よかったな!」

「はい!師匠!これでゆっくり眠れます!」

「それは良かった。響君が元通りになってくれると我々も嬉しい」

 未来が帰ってきた!嬉しいな、嬉しいな!今日は何しようかな。ふらわーに行って、それからゲーセン行って…。

 私が浮かれてる横で未来は笑っていた。嬉しそうに。

 

 




さて物語の後半で響達の元に未来は帰ってきました。
未来なんでしょうかね。この子は。
この未来は後日健康診断を受けています。その際にDNA鑑定もしましたが、未来本人と判断されました。
次回お楽しみに!
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