有馬さんのクラスはルーラーです。
だって、有馬さんが使ってるクインケってIXAとナルカミ、それにたまにフクロウ使うくらいじゃないか。
フクロウはセイバーだってわかるけど、ナルカミはセイバーともアーチャーともとれるし、IXAに至っては盾なのか剣なのかはたまた別のものなのかよくわかんなかったんだ。
だから、妥協案としてルーラーだ。
ま、まあ、有馬さんは捜査官としてたくさん人間を救ったから、きっとルーラーにもなれるさ!
あるところに、一人の少年がいた。
少年は純粋な人間ではなかった。
だが、化け物の仲間でもなかった。
少年は、ただ身体能力が高いだけ。
少年は、訓練を受けた。
生きるために。
守るために。
殺すために。
そうして少年は高校生になった。
そこで、危なっかしい同級生と共に化け物を追った。
化け物を倒した後、少年と同級生は友になった。
同級生と別れて各地を転々としながら化け物を駆逐していった。
殺して、コロして、殺して、コロして、殺して、コロして、殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して気がつけば、少年は大人になっていて、化け物に死神と恐れられるようになっていた。
化け物に恐れられるようになっても、少年は止まらなかった。
化け物を駆逐して、駆逐して。
それを繰り返していくうちに、少年の心はすり減っていった。
友人はいる。
部下も、おそらく自分を慕ってくれている。
自分が殺し続けたおかげで助かった人もたくさんいる。
それでも、少年の心は晴れなかった。
自分は本当に、何かを残せているのだろうか?
自分は、ただ使われては無くなっていくただの兵器なのではないだろうか?
少年がこの世に生を受けて早二十三年。
答えは、まだ出ていなかった。
少年はーー
ジリリリリリリリリ!
枕元に置いてある目覚まし時計の大きめな音で目を覚ます。
時計が指す時間は6:30。
藤丸立花の朝は早い。
「おはようございます、先輩。」
「ふあ〜あ。おはよ、マシュ。」
「あれ?」
「ん?どしたん、マシュ?」
「先輩、顔に涙の後みたいなのが薄っすらと残ってますよ?」
「ん?お、ホントだ。」
「なにかあったんですか?」
「いや〜、どことなく…。」
悲しい夢を見た気がしてね。
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「ほぅ。これがコフィン、という奴か。」
レイシフトをするためのコフィンを見て、有馬はどことなく驚いたような声を出す。
無表情のまま。
「どう、驚いた、有馬さん?」
「ああ。梟が自分の子供に食われた時くらいに驚いたな。」
「え、フクロウってそんなに怖い生き物だったんですか?沖田さん、そんなこと知らなかったんですけど。」
「先輩、私、今度からフクロウをマトモにみれなくなりました。」
何気ない雑談をしながら有馬と立花、マシュと沖田はコフィンの中に入る。
『よし、みんなコフィンの中に入ったね?』
「は〜い、ドクター!エブリシングイズオッケー!」
立花の声を聞いて相変わらず緊張感がないなぁ、などと考えながらもロマニ・アーキマンは部下に指示を出す。
「よし、準備完了、レイシフトを開始する!
いいか、なんとしてでも彼らの存在を証明し続けるんだ!
人類の未来のために!
それでは頼んだよ、立花ちゃん!
レイシフト、開始!」
ロマニの声が響き渡ると同時に、コフィンのシステムが作動する。
「レイシフト先の世界にマスター適合者、藤丸立花、及びにそのサーヴァントたちの存在を確認!レイシフト、成功しました!」
「よし、そのまま彼らの補助を続けるぞ!
気を休めてはいけないからな!」
「「「はい!」」」
少しだけ弛緩した空気をすぐに引き締めなおしてロマニは呟く。
ーーああ、良かった。今回も、成功してくれたか。
ロマニ万能説。