MSV. 弾劾のハンニバル《完結》   作:suz.

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027 ハンニバル

 愛機〈レギンレイズ・ジュリア〉の手のひらから飛び降りると、息をひそめ、非常用のエアロックを慎重にこじあける。道連れに〈ヴァナルガンド〉に激突した蒼の〈グリムゲルデ〉もどきに搭乗機を破壊されてしまっていたら、ここから帰ることはできないのだろうと、ジュリエッタは自嘲気味にくちびるをゆがめた。

 潜入して無事でいられる保障もないのだ。宙域では依然として激しい戦闘が繰り広げられており、〈ダインスレイヴ〉の命中だってありうる。

 

 だが、せめてアルミリアだけでも連れ戻さなければならない。

 

 ジュリエッタが意を決して〈ヴァナルガンド〉艦内に侵入すると、内部は暗く、しんと静かだった。人気はない。あたりを見回し、ブリッジを目指そうとフロアを蹴った次の瞬間、暗闇から伸びてきた手が視界をよぎった。

 ハッと息を呑み、銃を構える。とっさに身をそらさなければ頭部をわしづかみにされていただろう。俊敏な動きだった。

 気配も感じられないのに一体どこから——! 焦るジュリエッタは宙返りの要領で着地するが、四方八方を闇に閉ざされていて、今ので方向感覚が狂ってしまった。逃げ道もない。焦燥に浅くなる呼吸をどうにか嚥下する。

 そろりと身を低くした次の瞬間、一滴の水滴が見えた。

 

(そっちか!)

 

 浮遊する水の粒。ブラフである可能性は考えずに銃口を向ける。しかしその手は打ち払われ、ジュリエッタは勢いのまま吹っ飛ばされてしまった。「ぐぅ……っ!」 肘が外れそうな衝撃、パイロットスーツの柔い部分を的確に狙っている。まるで鉄パイプで殴られたような痛みだ。それだけじゃない。

 

(無重力でこの瞬発力……! これが阿頼耶識の、——ッ)

 

 感触からして徒手空拳だとわかるのに、打撃を食らった手首はじんじんと痺れて力が入らない。生身でこの威力か。無重力環境での俊敏な動作には定評があったジュリエッタだが、宇宙ネズミ相手の格闘戦となるとこうも不利とは想定外だった。

 暗闇に気を取られないよう身構える。駆け出した手首を引きずるように掴まれたが泳ぐようにひらりと抜け出す。銃口がターゲットをとらえた。抜き身のナイフのような双眸が浮かび上がり、ぞくりと背中を怖気が這う。

 一瞬にも満たないわずかな隙を見せたが最後、足首を掴まれ、ぶんと振り回されて壁にしたたかに叩き付けられた。

 

「がはッ……! あぐ……っ」

 

 壁に縫い止めるように腹にめりこむ銃口。胃液が逆流する。意識だけは手放すまいと歯を食いしばると、頬に一滴の生理食塩水がぶつかった。

 ぬるい呼吸が断続的に頰に触れる。おそるおそる目を開けると、目と鼻の先で、さんばら髪を濡らした少年が揃わない呼吸を整えようと両肩で呼気をおさえつけている。

 逃げ出そうにも、ぎりぎりと押さえつけられた右手首に指が食い込み、痺れて感覚がない。みぞおちを圧迫する拳銃のせいで身動きどころか声も出ない。両脚も壁に押し付けられている。

 せめて左手でハンズアップのポーズを作り、降服を示した。

 

「……はぁ、っは、……話がはやくて、助かる ぜ……っ——今ので傷が開いちまった 」

 

 できれば女は殴りたくなかったんだけど、と少年がうめく。ぜいぜいと荒い呼吸に相反して、顔色は青白い。

 手負いの獣のようだというジュリエッタの直感は的中し、視線を下げればパイロットスーツの大腿部が赤黒く変色していた。くすんだオレンジ色にじわりと新しい血がにじむ。

 水滴は、今しがた医療ポッドから起き上がったためなのだろう。よく見ればあちこち生傷だらけだ。治療中だったことが見て取れる。

 暗闇に目が慣れ、この少年があの紅い〈グリムゲルデ〉もどきのパイロットだと思い当たった。茶髪に近いダークブロンド、灰色のひとみ。間違いない。ID上のフルネームを思い出したがあんなものどうせ偽名だろう。

 月面基地内で発見・拿捕し、アリアンロッド兵士が尋問を行なったという侵入者(テロリスト)だ。

 

「アルフレッ ド……生き て、いたんですね……」

 

「お かげさまで? 家族んとこに帰してくれたおかげ で、よく眠れたぜ……!」

 

 切れ切れでも果敢に軽口をたたき、シニカルにくちびるを歪めた。

 ……嫌味を言われるのもしょうがない。彼にとってはアリアンロッドの指揮官であるジュリエッタこそが拷問を命じた加害者なのだろうから。

 

「エンビさん—— ジュリエッタさんっ!!」

 

 つたなく壁を蹴って近付く呼び声に、ジュリエッタがはっと顔をあげる。

 アルミリア様……と安堵の色を浮かべる女騎士とは対照的に、エンビはふと片眉をつりあげた。アルミリアが着用しているパイロット用のノーマルスーツは女騎士の予備(スペア)かと思い至る。

 腹芸のできそうにない女だ。ヒルメの日誌にあった通り、賛同者と見ていいのだろうとため息をつく。

 

「……お姫様を、拉致しにきたんだな」

 

 人聞きの悪い言い方に、ジュリエッタが柳眉を歪める。だが否定するのも言い訳がましい。

 ええと簡潔に首肯した。

 

「ここで彼女に死なれては困るので」

 

「それは任務か?」

 

「ラスタル様のお手配です。ギャラルホルン月外縁軌道統合艦隊所属、ジュリエッタ・ジュリス准将が直々にお迎えにあがるよう命を受けました」

 

「ふーん? ……その時々で都合のいい奴に尻尾振る権力の犬って、おれ、嫌いなんだけど……、それじゃあどうにもならないってことは、学習させてもらった」

 

 潔癖な正義感は社会悪と紙一重だ。黒をも白にしてしまえる強権に抗うには、黒は黒だと叫び続けても全滅させられないだけの頭数が必要になる。

 どんなに正しくても、どんなにやさしくても、聞く価値のあるやつが語らなきゃ誰も耳を貸さないものだと、今回の一件で身をもって学んだ。

 いや、知っていた。エンビが諜報任務でこなしてきた演説だって、内容よりも()()()()()()()()()やっているかが重要だった。良家の子女ふうの服装、大学生っぽいファッション、人種、髪と肌とひとみの色——言葉よりも外見で判断される。中身なんてなくていい。第三者の手じゃブラックボックスの蓋は開けられない。

 

 ジュリエッタ・ジュリスも礼にもれず金髪に青いひとみの白人で、場合によって『元民間人』と『女騎士』というふたつの服を着られる。

 

 ラスタル・エリオン公の忠実なしもべか。

 

 アルミリア・ファリド姫の理想の賛同者か。

 

 今のお前はふたつのうちのどちらだと、この中でもっとも青さのない双眸が獰猛に眇められる。エンビのブルーグレーは、ジュリエッタのそれとは似て非なる、刃のような色彩だ。

 

「身の安全を保障するならお姫さんの身柄を引き渡す。ただし条件つきだ」

 

「その条件とは?」

 

「脱出用小型艇(ランチ)の誘導」と声は恫喝じみて低くなる。「乗ってるのは全員モンターク商会の従業員だ。どこをどう叩いてもホコリの出ねぇドクターや、メカニックにオペレーター、中には子供も、怪我人もいる。それを全員生きて安全な場所まで連れて行くことを誓ってもらう」

 

 むろん内訳は元ヒューマンデブリや、アルミリアが保護した元少年男娼たちだ。どこをどう叩いても埃が出ない——というのは医師くらいのもので、他は叩かれれば砕けるような被差別階級ばかりである。

 そんなことはお互い承知だろう。わざわざ申告して味方を不利に追い込むような真似は当然しない。

 

「できなければ?」

 

「今ここであんたもろとも全滅したって結果は同じだ。取り引きに応じるメリットがない」

 

「……わかりました。わたしの権限すべてを使い、アルミリア・ファリド夫人とその従者を安全な場所まで送り届けます」

 

「二言はないな」

 

「はい。もし何かあれば、アルミリア様はわたしを赦さないでしょうから」

 

 ちらりと視線を落とせば、アルミリアの手にはサバイバルナイフが祈るように握られている。『FOOD ONLY(食べ物のみ)』と書かれているのが何とも不釣り合いで、ジュリエッタはうっそりと笑んだ。

 拳銃のたぐいはすべて戦闘員のために出払っているのだろう。お嬢様の細腕には切れ味鋭いナイフのほうが役に立つ。

 

「ならいい。交渉成立だ」

 

 突き付けられていた銃口が離れる。エンビは壁を蹴ると拳銃を持つ手をひらりを降って、無重力へと浮き上がった。ついでにジュリエッタが持ってきた銃を拾い、自身のホルスターにおさめてしまう。

 傷が痛むのか、しばしただようことで休息を得ようとしているようだった。

 

「……あなたは、どうするんですか」

 

 アルミリアに駆け寄ったジュリエッタがふりあおげば、少年は悲しく笑う。

 

「おれにはまだ仕事が残ってる」

 

 どこか遠くを見るように、双眸が細められる。ジュリエッタのひとみは灰色がかった青だが、エンビのそれは青みを含んだグレーだ。鉄華団があったころには十歳になるかならないかの幼い子供だったろうに、鋭利に研がれた抜き身の刃のような目をしている。

 

 この戦いもまた『テロリストの敗北』で終わるだろう。歴史を綴るのはいつも勝者だ。この三三三年の間、勝利は常にギャラルホルンの手の中にあった。

 絶対的な権力に逆らう『大人になれない子供』たちは死というかたちで淘汰される。諦めて、受け入れて、何も知らないふりをするなら生きたまま『大人』になれる。

 ここはそういう世界だ。

 

「生きたい場所も、帰りたい場所も、もうおれにはない」

 

 家族だった連中は帰ってこいの一点張りで、鉄華団など忘れられたほうがいいとばかりにみんな過去から目を背ける。つらいことを思い出すくらいにならなかったことにしてしまったほうがマシだと嘆く。そんなだから学校環境は一向に改善されないし、結局、誰も何も変える気はないのかとため息をついた。

 おれたちはただ、大人から殴られない日常を夢見ただけなのに。

 ずっとバカにされて足蹴にされて、いいように扱われてきたおれたちが、今度は家族と信じたはずの年長者から『善意で』同じ目に遭わされるのでは、希望なんか持てやしない。

 言うことを聞かせるためにオルガ・イツカの名前を持ち出し『団長は望んでない』の一言でコントロールしようとする場所には、帰れない。

 

 ただ、生きていてもいい場所がほしかっただけだ。なのに帰る場所を作ってくれたオルガ・イツカは七年前に死んだ。人生の『続き』を生きることを、もう誰も認めてはくれない。人生を正しくやり直せるようにとアイデンティティの屠殺場に収監されて、少年兵(おれたち)は無抵抗で死ぬべき害獣ですと復唱しながら永らえる木偶にはなりたくない。

 ——だから。

 

 

「……死に場所くらい、自分で選ぶ」

 

 

 ジュリエッタに銃口を向け、距離をとってから踵を返す。捨て台詞が物悲しく、ただよう水滴を揺らした。

 そして暗闇の向こうへと消えた彼の行き着くその先を、ジュリエッタが知ることはないだろう。

 

 

 

 

 ▼

 

 

 

 ビームの光線が宙域を切り裂く。

 白き英雄の再来に、宙域の目という目が注意を向ける。三対の翼を広げた〈ガンダム・バエル〉の登場に集まった視線には、その変貌への驚きも含まれていた。

 コクピットで好戦的にくちびるを舐める。ライドにとっては久しぶりの阿頼耶識搭載型だ。

 調子を取り戻したビーム兵器がアリアンロッド艦隊を突っ切った。

 案の定、両翼に内蔵されている電磁法はロックされていて撃てない。やはり火器は使えないように細工がされていたらしい。索敵システムは〈ガンダム・アウナスブランカ〉から問題なく引き継いでいる。〈グリムゲルデ・ヴァンプ〉1号機の蓄積データを継承しており、これなら射撃精度もあてにできるだろう。

 状況を鑑みるに、敵MSの数を減らすのはまずい。

〈ヴァナディース〉はこちらの側につき、〈フランペンシュマル〉が吶喊した。どちらもライドたちの味方ではないが、あの女騎士と同様にアルミリア姫の理想の賛同者だ。

 

『 バエル……バ エルだ…… 准将……!』

 

 不意に動けなくなった〈グレイズ〉から途切れ途切れの繰り言が聞こえてくる。バエル。バエル。夢見るように陶然と、彼は今は亡き上官の名を叫んだ。

 

『ファリド准将……!!』

 

『〈ガンダム・バエル〉……! アグニカ・カイエルの魂!』

 

『ああ、バエルが帰ってきた——!!』

 

 歓喜に沸き立つ声という声が、英雄の再来を叫ぶ。バエル。バエル。長い雌伏の七年を経て、喜びの歌は次第に大きくなり、またたく間にオープンチャンネルを埋め尽くすほどの大合唱になった。

 

 バエル! バエル! バエル!

 

 バエル! バエル! バエル!

 

 虐げられた獣たちが英雄を呼ぶ。バエル。バエル。七年前に失われた群雄の長が、ふたたび我々を救いに現れたと。マクギリス・ファリドが道連れを望まなかったせいで現世に置き去られていた魂が息を吹き返す。

 救世主の復活に歓喜する。

 もう二度と折れない剣を掲げれば、餓狼の雄叫びがスピーカーをびりびりと割るようだった。

 

「……聞こえてるか、お姫さん。旦那への大喝采だ」

 

 白き英雄のコクピットで、ライドは雇用主に語りかける。感涙にむせぶアルミリアの姿が目に浮かぶようだった。

 彼女が待ち望んでいた以上の希望が、この世界にはまだ残っている。革命思想は潰えていない。だからこそ逆賊として断罪された彼の死を悼み、復活を切望する声が月の蛇を喰うほどまでに朗々と響きわたっているのだろう。

 この渦が無視できないほど巨大になれば、アリアンロッドの力をもってしても排除しきれないほどの声になれば。〈法〉を改め、〈秩序〉を再構築することもできるだろう。

 罪を償うことで自由平等は実現されるとアルミリア・ファリドが信じ続ける限り、この世界の醜悪さを誰かが見つめるだろう。『公正』とは何かを、考えざるをえない状況に陥った。

 

 ラスタル・エリオンとアルミリア・ファリドの対立構図は完成した。

 次に軍事クーデターが起これば、次もまたラスタル・エリオンが勝利する保障はない。

 

 マクギリス・ファリド以外に誰も立ち上がろうとしなかった敗走から七年、今度は〈革命の乙女〉クーデリア・藍那・バーンスタインや、アーブラウ政府、ギャラルホルン革命派将兵がアルミリア・ファリドの側につき、二度目はないと抵抗を見せることだろう。

 世の中に深く根を張ったカースト意識をなくすことはできなくとも、せめて誰も泣かずに済むようなシステムを。

 大切な人を愛し、手の届く子供たちを慈み、誰もが人間らしく生きていける未来を。

 切なる願いの実現を。

 

「おれたちで勝ち取るんだ!!」

 

 燦然ときらめく抜き身の刃が、宙域の光という光を集めたように存在を主張する。かつての〈ガンダム・バエル〉が革命軍の士気を高めたあの日のように。

 背にした〈ヴァナルガンド〉が動き出す。まるで最期の日を再現するかのように。

 マクギリス・ファリドが死出の旅路に誰もともなおうとはしなかったのは、いつか来る今日のため、幼妻が革命を望んだときのために戦力を残存させる意図でもあったのだろう。

 盛大なる(とき)の声はファリド夫妻への祝福をも意味する。

 

〈ハンニバル〉が腰元の黒い翼を展開すれば、大型滑腔砲が熱をまとう。戦艦の主砲だけあってMSには過剰な火力がある。元ヒューマンデブリの少年兵たちの思いに背中を押されるようにして、ウィングスラスターが力強く羽ばたいた。

 飛翔する白き英雄(ガンダム)に、青年将校たちが続く。中にはラスタルのために斧を振り翳す〈グレイズエルンテ〉の姿もある。ハルバードが一閃し、〈グレイズシルト〉が応戦する。もう動けない〈グレイズ〉たちもまたバエルを呼ぶ。バエル。バエル。英雄の復活を歓喜する叫びはやまない。

 虐げられた獣たちは結束し、強権に牙を剥く。

 互いに味方ではなくとも同じ夢を追う。自由平等という見果てぬ夢を、戦いの先に見据えている。生きとし生けるものすべてが己のために戦おうと奮い立つ。

 奪われた安息を、みずからの手でつかみとるために。

 革命の狼煙がほとばしる。

 

 

 

 

 

 

 

 ——〈マクギリス・ファリド事件〉まで遡った過去七年が〈フェンリル革命〉と名付けられ、一連の軍事クーデターは一応の収束を見せた。

 今回の争乱でギャラルホルンは戦艦やMSを多数失い、経済的にも、社会的にも大きなダメージを受けた。しかし、これまで積み上げてきた発言力を利用し、アルミリア・ファリドが〈革命〉の必要性を改めて世界に訴えたことで、戦場は武力ではなく言論へと移行しつつある。議論は地球圏、火星圏、木製圏にまで広がっている。

 逆賊の妻と呼ばれた彼女の立場は、七年前とは大きく様変わりした。

 治安維持組織としてのあり方を見つめなおすと約束し、自由平等を願い続ける未亡人。もう彼女を子供と笑う者はいないだろう。勇敢な妻を持ったマクギリス・ファリドを笑う者もいない。

 重ねてきた罪と罰について毅然とした態度で演説する彼女の戦いは、これからも続くだろう。

 

 また、一連の事件との関連性は不明であるが、砕けた月の破片が飽和する月外縁最大のデブリ帯〈ルーナ・ドロップ〉付近では、正体不明の光芒が観測されるようになったという。

 鬼火の原因は投棄されたMSから漏れた気体に引火したものであるとも、エイハブ・ウェーブの干渉により自然発生したプラズマとも、諸説浮上している。

 しかし、戦死した兵士たちが拠りどころを求めてさまよっているのではないか——という物騒な噂は、まことしやかに囁かれ続けた。

 行方知れずの〈ガンダム・バエル〉の首級を得ようと宙域を改めたギャラルホルン兵士、海賊、捜索隊が誰ひとりとして生きて戻らなかったこともまた、その光芒の不気味さを強調している。

 

 件の不知火は通称を『ウィル・オー・ザ・ウィスプ』。

 あるいはこうも呼ばれた。

 

 イサリビ。


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