真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第九十四話##

 

夏休みが始まった。そして今日は百代が中国に行く日だ、昨日の夜は……聞かないでくれ。

 

百代

「うぁぁぁぁぁぁ!彰人、彰人!!」

 

最初に言っておく、ここは空港だ。俺ら風間ファミリーで今日は送ろうとしているのだが、しかし現在百代は俺の体に抱き着いて離れない

 

鉄心

「モモ、すでにそれで三十分、いい加減いくぞ!」

 

百代

「うるさいジジイ!これは私の試練なんだ、だからこれは最後の甘えだ……後五分」

 

揚羽

「それですでに十五分だぞ川神の。まあ私もこうならないように小十郎は縛り上げておいたがのう。なんせ着いて来ようとしていたからな」

 

彰人

「はぁ~ほら百代。そろそろ時間だぞ、それと視線的に俺のメンタルがもたないから。な?何、夏休みなんてあっというまだ。それに八月の二十六には日本だ、安心しろってな?」

 

百代

「もう少し、彰人の匂いを「百代?」……う、わかった。それじゃあ最後に「チュッ」……ああ、これで十分だ。今回は私の方か、ふん、行ってくるぞ彰人」

 

彰人

「ああ、早い帰りを……なんてのは言わないさ、それじゃあ川神百代、頼んだぞ……俺の嫁としてな」

 

そして百代達は飛行機に乗って行った。

 

彰人

「さて、帰ろう…か…な?どうしたんだお前ら?」

 

大和

「いやぁ~なんて言うか」

 

モロ

「そうのう、僕達必要だったかなぁ~と、本当に思って。冗談で僕、行く前にこれは彰人だけど十分じゃんって言ったけど、言ったけどさ……本当にいらなかったね」

 

岳人

「俺様も頑張るからな先輩!」

 

岳人はなにか違う方向で俺の事を先輩と呼んでいるし……まあ他のみんなも大体こんなもんなか、もちろん一子は除外しろよ。キャップもいなくなりさらに百代、そしてある意味一子も俺も出れなくなっていく……久しぶりなんだろうなこんなに人がいなくなるのは。

 

クリス

「それでは我々も帰ろうか」

 

まゆっち

「そうですね」

 

俺らが帰ろうとした時に電話がなった。それはモロの携帯だった、モロはすぐに取ると俺らに

 

モロ

「ごめん、すぐに撮影みたいなんだ、タクシー捕まえてくれって」

 

彰人

「そうか、モロは映画の指導だもんな。了解、それじゃあお前は先に行け。どうせ俺らはバスだから、お前はタクシーで」

 

モロ

「うん、ごめんね。それじゃあね皆」

 

大和

「ああ、頑張って来い」

 

モロはそしてかけていった。残った俺らはバスを待ち川神に帰ることにした。

 

川神院に戻る、時間はまだ午前。そしてこれから始まるのが本格的な一子の特訓だ、前から頼んであるようにルー師範代はすでに待機していた。

 

彰人

「一子、お前に話がある。ちょっとこい」

 

俺はいつにもなく真剣な口調で言うと一子もなにかに気付いたのか、すぐにこちらに来てくれてそのまま正座で俺のことを見た。

 

一子

「それで話ってなに彰人?なんだか真剣みたい……」

 

彰人

「ああ、まず最初に言おう……一子、お前の夢を教えくれるか?」

 

一子

「そんなの決まっているわ!川神院の師範代よ!!彰人だってそんなの知っているでしょう?今さらどうしたの?」

 

彰人

「そうだな、そうだよな。お前は昔からそう言って来ていたもんな……それじゃあ言おう、一子……いや、川神一子!この夏休みの八月の二十九日に川神百代と戦ってもらい、そして…お前は川神院師範代にふさわしいかどうかのテストする、異論は認めない、お前はこれを受けるか、受けないかだけだ。一子、お前は「受けるに決まっているじゃない!!」……そうか」

 

俺は内心笑いながらも未だに強い口調で言う。

 

彰人

「ならばこれより、夏休みは……俺とルー師範代との特訓となるいいか?」

 

一子

「……本当に?」

 

彰人

「今のお前でも百代にすれば一瞬で終わる赤子同然だ……それを俺らが鍛えなおす、お前が師範代に相応しいかどうかな」

 

ルー

「そうだヨ、この夏休みで育てるネ。それこそあの百代と互角にはね……彰人と私で」

 

一子

「うん、よろしくお願いします!」

 

彰人

「それじゃあ、始めるか。まずはルー師範代と戦ってくれ、もちろん一子は本気で、そして」

 

ルー

「分かっているネ本気で行くネ」

 

二人は構えた、それは俺らの死合いに似たものだ。殺気と殺気がぶつかり合いそして相殺しながらその場の空気を呑んでいく。

 

一子

「…………」

 

一子の空気は無いに等しく変化を遂げる、ルー師範代はそれに気付いてすぐに右足での回し蹴りに入るが。それは止められる、一子の手につかまれた状態で

 

ルー

「く、これならドウダイ?」

 

ルー師範代は捕まれた足を軸にさらに縦に回り一子の腹を狙った。そして起きたのは無音だった。なぜか、それはルー師範代の軸をさらに一子は軸として避けたのだ。

 

一子

「今!」

 

ルー師範代の着地と同時に攻撃をしかける一子。相手の顔面にナックルが入る、しかしルー師範代はそれを見切りそのまま避ける

 

ルー

「ふぅ~まさかここまでとはネ。それじゃあこっちも本気で行くネ!」

 

ルー師範代はさっきまでとは比べ物にならないほどの気を出して攻撃を始める。しかし一子は冷静だ……まあこれで五分は持つだろうな。

 

俺の予想は的中した、そう五分は持ったのだがしかし

 

一子

「……っ!……まだ……」

 

一子が一瞬ゆがんだ顔をした。そうこの反射的に避ける技、問題は一子の本能がどれだけ危機管理能力に適していても所詮人間の脳。動物のように本能だけで生きているわけでもないのだから脳に負担が行くのは当然だ。しかもルー師範代は死角と言う死角と連続で突く、これでは避けているてもいつかは当たる。そう当たるのだ

 

ルー

「今ネ!」

 

ルー師範代の裏拳が見事一子の腹を直撃した、そして一子は吹き飛んだと思われたがしかし

 

一子

「……まだ、ま…だ…」

 

なんと裏拳を自分の手で抑えながらも吹き飛んでいた。

 

彰人

「そろそろ限界だな……蛇、間に入れ」

 

俺の解き離れた蛇は二人の間に入る。ルー師範代はそれに気付き動きを止める、そして一子はそのまま倒れた

 

ルー

「……今の一子の限界だね、これが」

 

彰人

「ええ、ルー師範代の本気状態を避けることで五分が精一杯です。それに最後の裏拳はたぶん気力で防いだんでしょうね。それでルー師範代、今後の計画を組み立てましょう……まずは一子を運ばないといけないけど」

 

ルー

「そうだね、まさか一子に私の本気を見せることになるとは予想以上ネ。それに一子は薙刀があって始めて一子のスタイルネ。無手でこれだけなら大きな成長だね」

 

俺らは倒れた一子を院の中に入れて計画にはいった。

 

彰人

「ごらんの通り、一子の防御面では大きな才を手に入れました……だけど」

 

ルー

「うん、戦ってみてよく分かったけど攻撃の手段が無さ過ぎるね。しかもあの無心状態は攻撃の際一瞬だけ途切れるネ~あれじゃあカウンターが入り安すぎるからちょっと問題ネ。それとあの無心状態も持って五分」

 

彰人

「まあ死角にしか攻撃をしないルー師範代の早い攻撃をあれだけ裁いていたのですから、まあ百代の場合は防御じゃいけないんですけどね」

 

ルー

「百代の攻撃はガードごと破壊するモノダカラネ。私の攻撃を防いでいてはだめネ」

 

彰人

「そうですね、ふう。川神流は、お願いしますよ。俺は一子の基礎の方を固めますから」

 

ルー

「了解ネ。それじゃあ一子が起きたら私のところに来るようにいってほしいね、私も師範代だからネ、一人の生徒見ているわけにはいかないのね」

 

ルー師範代はそう言うと修行僧の方にいった。夏休みは始まったばかりだ。

 

Side 百代

 

飛行に乗ってすでに三時間が経過、もう少しで中国の山につくらしいが

 

揚羽

「まったく川神の、もう少しそれをどうにかできないのか?」

 

揚羽さんが何か言って来るが?

 

百代

「なんのことでしょうか?」

 

私は別に可笑しいことなどしていない、ただ彰人の写真を見ながら精神安定を図っているだけだ

 

鉄心

「それが問題じゃといっているのに、すまんのう九鬼も」

 

揚羽

「なに、あのギラギラだった殺気が今では非常にバランスの取れた闘気と殺気に変わっておるが故、彰人も相当強くなったようだな」

 

鉄心

「彰人はすでにワシなど超えておるからのう」

 

揚羽

「は、は、は。武神と言われた鉄心様がそう言うとはな、彰人とは一戦ぐらい交えたいものだ。のう川神の?」

 

百代

「揚羽さんには渡しませんよ。勝負するもの私が先です……と言うよりもジジイ、彰人の技をどうにかできないのか?」

 

鉄心

「そう思えばモモは発動しただけで気絶だったからのう……まあそれはこの山篭りで分かるであろう、どれだけからだが強くても心が追いついていない事を」

 

ジジイは何か知っていそうな感じだったが、私たちには何も言わずにただ笑っている。むかつく

 

side out

 

夏休み今日は既に一週間が経とうとしていた。俺と一子は現在組み手をしながら特訓に励んでいた

 

彰人

「ほらほら、もっと集中しないと一瞬で負けるぞ?」

 

一子

「…………」

 

一子の目はどこかのSEED並みに目の色を消してそして何も考えず俺の攻撃を避けていた、だが

 

一子

「……っ!!」

 

一子の回し蹴りが出る。しかし俺はそれを待っていたかのように掴んでそのまま蛇で拘束

 

彰人

「はい、焦った一子の負け」

 

一子

「……えええええええ!!また!?」

 

彰人

「ほらほら、もう今日ですでに三回の負けだぞ一子。もっと集中しろ、そして粘れ。やっとお前の才なのだぞこの力は。それを有効活用しないでどうする?それに川神流の薙刀もやっているんだ、そんな無手で攻めようとするな。実際はリーチがあるんだからな」

 

一子

「はぁ~い」

 

彰人

「はぁ~……これでまずは一段階かな?そっちはどうだい百代?」

 

俺は空を見ながら独り言を呟いた

 

Side 百代

 

百代

「彰人~~~に、会いたい……だけど修行……はぁ~」

 

side out

 

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