真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第九十六話##

 

そして今日はあの集会の事件から三日がたった後だ。ちなみに大和からのメールを確認するに、なんとあいつはこの夏休みから部活に行ったらしい。うんうん、いい具合に変わってきているようだ、そして一子なのだが……あの後すぐにメールが来たようで、その際の一文に「大丈夫、ワン子ならかならず師範代になるから」と入っていて一子はちょっと涙を出しながら「当たり前よ……ありがとう」と呟き、そして俺の修行に戻った。そんな激動があって、今日だ。

 

一子

「…………川神流…奥義!山崩し」

 

ルー

「おっと、危ないネ「まだ」、なんと!?」

 

一子

「川神流奥義!!蛇屠り」

 

一子はうまくルー師範代の足場に薙刀を入れ込みそしてなんと、あのルー師範代を……こけさせたのだ

 

ルー

「しまった、足場を。だけど、フィストファイヤー!!」

 

気迫だけでも光線が出せるルー師範代もそうだが…だけど一子がその技を使わせられるとは、相当一子は上がったな……

 

彰人

「く、く、く。いいだろう、ルー師範代……終わりですよ」

 

一子

「………終ワリヲ告ゲル……川神流…顎(アギト)!!」

 

そして勝敗は決した……一子の…負けだ

 

一子

「え!?」

 

ルー師範代は顎を顎で相殺させていたのだ、ルー師範代こそがこの川神流顎を一子に教えた張本人、その張本人がその技で負けるはずがない。そう顎と顎の勝負ではルー師範代が勝つに決まっている、しかし

 

ルー

「く、意外に痛かったネ……けど首に私の手刀が入っているから私の勝ちネ」

 

ルー師範代の言葉を聞いているどうかは定かじゃないが、一子はそのまま倒れた。

 

彰人

「試合終了。勝者ルー・イー、と、言いたい所ですが……」

 

ルー

「分かっているネ。まさかここまで私を追い詰められるとは。と、言うよりもこれはある意味負けたに等しいネ、まさか私の光線を受けながらそれでも前にくるなんてネ……正直驚かされたよ」

 

彰人

「まあ急所はたぶん本能でかわしたようですね……まさしく危機管理能力は長けているみたいですね。これでだいぶ完成してきましたね」

 

ルー

「そうだね、まさかこの僕でも本気で相手しないと勝てなくなるとは、さすがは彰人君と言うべきかな?たぶん鉄心さまが見たら号泣ものだと思うネ」

 

彰人

「あいつは、ただ師範代になりたい夢を追っていただけですよ、おっ目覚めたな」

 

一子

「あふぅ~川神の焼肉は……たれでも塩でも良いわよ……はっ!ここは?」

 

彰人

「おはようさん、一子。そしておめでとう、敗北だ」

 

一子

「うえぇぇぇぇぇぇ!!また!?だって私顎決めたわよ、その後にしかもお腹に「入ったけどお前は気絶していたぞ、光線もろに受けて」が、ガーン……走ってきます」

 

彰人

「ああ、罰ゲームだからな。いつもの通りのトレーニングどおりやつだからな、蛇、護衛だ、頼むぞ行け」

 

そして一子はいつもの通り走り出し、そして俺の蛇は気配を消しながら一子の後ろについていった。

 

ルー

「これなら川神武道会に間に合うね。と、言うよりも鉄心さまはそれまでに帰ってくるんだろうか?」

 

彰人

「……一応この前のメールでは鉄爺はちゃんと戻ってくるって言っていたよ。まあどの道この戦いで勝たないと百代との勝負もできなしな……」

 

ルー

「あれ?確か一子の試合はそれ無しじゃなかったのかい?」

 

彰人

「……今のあいつなら、太陽の子も楽でしょうね……それこそ川神の師範代、はたまた四天王クラスでないと話になりませんよ」

 

ルー

「そうだね……君の戦闘センス、そして一子本人で完成させた新たなる川神流奥義『無天方才』これだけでも強烈だからね」

 

彰人

「まあ完成させるに、いろいろと川神院の師範代のみなさんにも協力願いましたが」

 

ルー

「……まさか百人組み手をさせるとは…驚きだったネ」

 

彰人

「だけど、一子なら嬉々して喜びましたよ。私もデビューだ、とか……」

 

ルー

「本当に楽しみネ。これからが」

 

Side 一子

 

今日も負けてしまった、正直私は焦っていた。確かに今までルー師範代とはいい勝負なんて物は出来なかった、だけど今は違う……けど、それでもお姉さまと戦ってちゃんと戦えるだろうか……今までのあたしは完全に無知だった、それこそ自分に才がない事彰人は教えてくれた……けどそれでも私は頑張った、けど私はまだ怖い……この夢が壊れてしまいそうな事も

 

『シャァー!』

 

彰人の蛇君が私に言ってくれた、そろそろ休憩の時間のようだ。私はいつもの河川敷で寝転がった、そしてそこにある人が来た、それは

 

一子

「あ、たっちゃん!」

 

そう、私とは孤児院から一緒でいつも頼りになる、お兄ちゃんみたいな人、だけど最近はどちらかというと……

 

忠勝

「お、一子が。また鍛錬か、ご苦労だな……そうだ、ほい、水でも飲むか?」

 

一子

「ありがとうたっちゃん。たっちゃんはどうしたの、夏休みの間なのに……」

 

忠勝

「何、いつもの仕事さ。なあ一子……何?迷っているんだ?」

 

一子

「え」

 

私はたっちゃんからの一言に固まってしまった……

 

一子

「そんな風に見えたかな」

 

忠勝

「まあな……どうかしたのか?」

 

そして私は話した、今までの事も……そしてこのままで大丈夫なのかという、不安を。そしたらたっちゃんは俺の前に来て……怒鳴った

 

忠勝

「お前は一体誰だ!!」

 

一子

「え?」

 

忠勝

「お前は、一体誰だ!」

 

一子

「わ、私は……川神一子……」

 

忠勝

「なら、答えだろう、それが……お前はその目指しているモモ先輩の妹で、そしてお前の師匠はその彼氏のあのバカなんだろう?いいか、こんないい環境で何言ってやがる、いいか?夢ってもんはかなえないとな、溺れて死んじまうんだぞ……なあ、お前がいつも夢を追いかけて走っていたのは…今のように迷うためか!?違うだろう、一子!彰人だってそうだ、お前の事を信頼して、だからこそ……お前の夢をサポートしてんだろう?いいか、一子結局な、自分の夢は自分で掴むしかないんだよ!人がレールを引いてくれても走るのはおまえ自身の力なんだよ」

 

私はその言葉でなにか重荷が取れた感じがした。

 

一子

「そうだよね、私がこんなくよくよしていちゃ、彰人にもルー師範代にも失礼だもんね、それに私は川神一子……川神百代の妹、そうよ私だって……ありがとうたっちゃん」

 

忠勝

「勘違いするんじゃねぇ////ただ、その、俺はお前をす、すっああ!そろそろ仕事に戻らないといけねぇ時間だ、じゃあな一子」

 

そして走って逃げていくように行ってしまったたっちゃん、だけど

 

一子

「あ、たっちゃん…………あ、あれ?なんか急に胸が/////」

 

凄くどきどきしていた……だけど、たっちゃんのくれた言葉…そうだよ、私が自分の夢を自分が諦めちゃダメなんだよ……だから私は、まず最初に

 

一子

「川神武道会に勝つ!これがまず最初の目標!!」

 

そして私は一層に気合を入れなおして、走った。

 

Side out

 

Side 鉄心

 

この山奥に来てもう二週間は過ぎた、百代もそれと九鬼の娘の心を磨き、そしてさらに力の芯を強めて言っておる。

 

百代

「ふぅ、今日はこれで畑もいい具合に手入れができただろう?それに今日はいい、魚も取れたし、久しぶりに三枚に下ろして焼くかな、焼き魚、なんてどうです、揚羽さん?」

 

揚羽

「いいではないか、川神の。それにしもこの山奥に入ってからお前はずっとそんなに料理もして、まるで何処かの奥さんだな」

 

百代

「もちろん、これも彰人の嫁となるべくそのための修行ですよ。そう思えばそろそろ帰国の時間ですかね」

 

揚羽

「そうであったな、そろそろ夏休みも終わり。これからも狡猾な老人を相手しなければな、川神はどうするんだ?」

 

鉄心

「もちろん、これから行われる川神武道会の挑戦者との戦いじゃぞ、百代」

 

百代

「そう思えば、そんな時期だったなジジイ。だけどいいのか、ジジイ。なら先に帰らなくて」

 

鉄心

「うむ、その通りじゃな。だからワシは先に帰るぞい、ただおぬしらはまだここで生活してもらうぞい」

 

揚羽

「うむ、期間の精一杯は居たいのでな。ここは非常に落ち着くからな」

 

百代

「ああ、私もその挑戦者が分かるまで帰る気は無いな。まあどの道、二十八までには帰るさ、大事な妹の決断だ」

 

鉄心

「そうであったな」

 

下手をすれば、挑戦者がそうなるかも知れないのう、これは面白いことになったワイ、じゃが……百代の目にはもう一つなにか、何かをまるで待っているかのように楽しみにしていることがありそうじゃ、そのためか、ワシのこの鍛錬にも文句も言わずにひたすらに頑張っていた。やはり……なにかあるのだろうか?

 

百代

「おいジジイ、今日の収穫はここまでだろう?帰って飯にしようぜ」

 

鉄心

「うむ、そうだな」

 

揚羽

「鉄心さま、今日は焼き魚だとか」

 

鉄心

「そうか、それは楽しみじゃ。」

 

side out

 

今日の日付は八月二十五日……場所、川神院……時間、九時。

 

ルー

「それじゃあ、ここに川神武道会の開始を宣言するネ!!」

 

群集

『ワァァァァァァァァァァァァァァァァァアァァァァァァ!!』

 

そう、今日この日に開幕を告げた

 

彰人

「緊張しているか?」

 

一子

「全然、だって私は……川神一子だもん。」

 

彰人

「そうか……なら行って来い。川神一子!」

 

一子

「はいっ!!」

 

夏休み、最初最後の一子大勝負、開幕を。

 

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