真剣で最強が恋をした   作:ブラックサレナ

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##第九十八話##

 

一子は順調に勝ち進み、現在は昼飯を俺らファミリーで食べている。京もこっちに来た、まあ他の皆は帰ったようでこっちに来たといった感じである。

 

「お疲れ、ワン子。順調に勝っているみたいね」

 

一子

「あ、京!京もさっき、控え室で仲道見てたらなんか楽しそうだったじゃない」

 

「いえ~い」

 

一子

「いぇ~い」

 

こいつらは喧嘩するが、仲直りも早くてさすがだと思いながらも俺らは弁当を食べていた。ちなみに作ってくれたのはまゆっち……そして忠勝らしいのだが、まだ姿は見えない

 

大和

「源さんも早くくればいいのに、こんな差し入れくれているんだったらなぁ~」

 

彰人

「まあそう言っても忠勝は仕事だしな。それにメールではそろそろこれるみたいだぞ……まあ現在一子は順調に勝っていると伝えてはいるしな」

 

岳人

「ああ、それよりもワン子、すげぇな。今のところ無傷じゃないか」

 

彰人

「いや、岳人……第一戦の際に、一子は一撃喰らっているぞ。なぁ?」

 

一子

「うううう、彰人にはばれていたんだ……ちょっとねまさかの足だったんだ?」

 

彰人

「はぁ~、まあいいが。しかしまゆっちの飯もうまいなぁ~」

 

モロ

「そう言いながら涙を流している理由は?」

 

彰人

「百代~俺はお前の飯が食いたいよぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉ!!あぁぁぁぁぁ百代、百代!!」

 

モロ

「うわぁぁぁ、彰人がとうとう可笑しくなってきた!?」

 

と、こんな事もあったりなかったり。そして午後の部のスタートである、残っているのはもう大体が有名どころの戦いだ

 

Side 鉄心

 

ふむ、今回の大会は予想以上に白熱しておってよいのう。その分……問題もあるようじゃな。板垣天使……天使と書いて天使(エンジェル)とは随分と粋な名前じゃが、やっている武道の型が問題じゃな……彰人と一子、それにルーも気付いておるようじゃのう。まあ午前の初めぐらいにあった黒い気が消えておるのを見ると、また彰人が何かしてくれたのだろう……まったく申し訳ないのう。

 

鉄心

「それに、気になることは他にも」

 

そしてワシの目に見えるのは孫である一子達。さっきまでの戦いで分かったのだが、一子がまるで底知れない何かを持って挑んでいることに気付けたのじゃが……一子はまだ、本気を出していない……一回戦目の相手は確か世間でも有名なはず、しかし一子はまだ本気をだしていない

 

鉄心

「これは、おもしろいことになりそうだわい「百代ぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉ!!」……彰人には完全に世話になっておるからのう、百代が帰ってきたら何か送らんとな……」

 

ルー

「鉄心様、時間でございます」

 

鉄心

「うむ、それでは向かうかの」

 

side out

 

次の一子の勝負の相手は……ミス・キシドーことクリスだ。一子はすでにこいつがさっきまでとは違う相手と分かったらしく、本気の状態に入っている。そんなときだ

 

忠勝

「どうにか、間に合ったようだな」

 

大和

「あ、源さん」

 

彰人

「お、案外早かったな。メールを見る限りだと、もう一戦ぐらいは先になると思っていたが、仕事でも放り出してきたのか?」

 

俺がわざとらしく惚けてみると

 

忠勝

「勘違いするんじゃねぇよっ!ちゃんと仕事は終わらせてきたさ。それに一子の将来だ、俺だって気になるさ」

 

彰人

「それは、幼馴染としてってことにしておいてあげる忠勝」

 

忠勝

「ちっ、勝手にしやがれ」

 

そして一子VSクリスの勝負が始まった。さきに攻撃をだすのはクリスのレイピアだ。しかし一子には当たるはずがない。あんな遅い攻撃などな……しかし

 

一子

「あんた強いじゃない!」

 

一子はまったくクリスの招待に気付いていないようだ。まったく普通にきづくだろうが、まあそれはそれで面白いが……まあここに面白がって居ないのが一人居るがな

 

彰人

「そんなに一子を睨むなマルギッテ、まだ避けているだけだぞ……今はな」

 

マルギッテ

「……申し訳ありません、ですが……あの犬、まったく気配を感じませんね。あれが彰人殿の?」

 

彰人

「ああ、もうそんな感じになってきているな……エンジンをかけているな、あ、それとこれは俺が鍛えただけで完成させたのはあいつだぞ。俺はただ手助けしただけだ……勘違いするなよ」

 

マルギッテ

「は、はい。あ、動きが」

 

マルギッテが言うように動きが起きた、それはクリスからのレイピアではなくて一子の川神流の業だ。あれは

 

彰人

「山崩しだな」

 

闘技場でのクリスの顔は仮面をしていてもわかる、焦っていると

 

ミス・キシドー(クリス?)

「(く、最初に戦った時とは比べ物にならないほどの強さだ。私の突きがまったく当たる気配が無い。まるで彰人殿との試合のようだ。だけど……けりなら)」

 

レイピアの攻撃から今度は足に変わるがしかし

 

一子

「……」

 

何も驚かず一子はそれを避けた。いや、正確には当たるはずがなかった、理由は簡単だ……なんせ、クリスが足を使った瞬簡に、川神流の大車輪をつかったのだから

 

一子

「今っ!川神流、大車輪!!」

 

回転からの攻撃だが、しかしそれを防げないクリスでもない。それにこの大車輪は回した分だけ強くなる分、早く出せばそれほどの威力でない……だが、今までの一子なら今ので終了だろう。しかし

 

一子

「さらに川神流奥義!大輪花火」

 

更なる攻撃、これにはクリスも反応が遅れて

 

クリス

「し、しまった!?」

 

腹を直撃した……これで終わりかと思いきや、それは早合点だった。なんとそこには

 

マルギッテ

「仕込んでおいて正解だったようです……まさかこのような事態になるとは」

 

マルギッテが驚いている理由は、まず最初にクリスに完全なる一太刀が入ったこと、そして相手があせもかかず、クリスが非常に追い詰められていること。

 

彰人

「ふむ、ここまで見事になったものだよ」

 

マルギッテ

「確かに今の犬は異常なほどの強さとなりましたね。これならば四天王にはいけるかと」

 

マルギッテの言葉に俺は即答で

 

彰人

「無理だな。あいつは避けることには長けているが、攻撃となるとさすがにな。四天王はそこら辺の次元での話でもはいしな。いい例が俺の彼女だ。あいつは攻撃を攻撃で返すような女だぞ。まあ力任せとも言えるがな。そんな中に一子が入ってもそれこそ防御できても攻撃は難しいだろうな。日本の戦で昔籠城と言う言葉があったが結局持久戦になれば負けだ。お、決まるぞ」

 

俺の声がかかった瞬間、クリスは仮面が割れて、地に伏せた。しかし一子の手には武器が無かった、そう。結局は最後は殴ったのだ。仮面ごと。

 

一子

「…………川神流、無双正拳突き!」

 

それは百代の技でもあり、そして川神流の技でも高度の方にあたる技であった。そして地に伏せて正体がクリスだとわかった一子だが、すぐには駆け寄らなかった、理由は簡単だ。審判である鉄爺が無言でアイコンタクトしていたため接近せず、カウントを聞いていた

 

鉄心

「カウント、5、4、3、2、1……試合終了、勝者。川神一子!」

 

そして一子はすぐに駆け寄った

 

一子

「く、クリス!大丈夫!?……と、言うかクリだったの?」

 

まあこんな感じでてんやわんやだった。そしてクリスが気付いたようだ

 

クリス

「あはは、負けてしまったか。私が」

 

一子

「よかった気付いたみたいね。もうびっくりしたわよ、仮面割ったらクリスだったんだもん。それよりも大丈夫?」

 

クリス

「なに、真剣勝負にそれは無粋であるというものだぞ、犬。それに私は試したかったのだ」

 

一子

「試す?」

 

クリス

「ああ、お前のここ最近、なぜか虚ろなことが多くてな、少し心配だったんだ。父様がよく、いい兵士ほど、すぐに落ちてしまうと言っていたのが昔からあってな、それで今日のこれで試したのだが……試合が始まる前にすでに犬の中には信念があったからな、あとは私は全力でよかっただけだったのだ……」

 

一子

「クリのくせに生意気よ、けど……心配してくれてありがとう。」

 

クリス

「ふ、仲間ならな。当然さ」

 

一子

「まあその虚ろって言うのは彰人の修行の一環だったんだけどね……アハハハハ」

 

クリス

「な、なんだと!/////そんなことを聞いていないぞ」

 

と、こんな感じでいつものバカ騒ぎになってしまったので、ファミリーが回収していった。俺は忠勝の隣に来て

 

彰人

「お前さん、なんかしてくれただろう?今日の一子は、いつもよりもなんて言うか違うからな……シシシシ」

 

忠勝

「知るか////」

 

彰人

「そうかい、そうかい。まあいいか、ちょっと待て……電話だ……はいもしもし」

 

百代

『もしもし…彰人だな……彰人だよな!』

 

彰人

「その声は、百代か!いやぁ~元気そうだな!本当に!」

 

百代

『あ、ああ。声が聞けるだけで私が、私は……へぐっ!』

 

彰人

「こら、百代。泣かないの、それでどうかしたのか?確か国際電話は高いからしないって言っていただろう?」

 

百代

『我慢できなくなった』

 

彰人

「可愛い事をいうな、お前は」

 

百代

『それと明日の日本時間朝、六時に揚羽さんの飛行機で帰ってくるからその連絡だ。爺にも伝え置いてくれ』

 

彰人

「ああ、わかった。それじゃあ、気をつけてな」

 

百代

『ああ、それじゃあな、愛しているぞ彰人/////ああ、恥ずかしいっ!』

 

そして切れた……そして隣にいた忠勝に

 

忠勝

「おい、お前。今、完全にしまりがない顔をしているぞ……頬が緩みっぱなしじゃないか。まあお前ららしいがな」

 

そして次に試合となった、それは

 

鉄心

「それでは次に準決勝を始める!東は板垣天使、西はメッシ!前へ」

 

そして一子のライバルが、こんなところで現れるとは思いもしなかった。

 

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