戦姫絶唱シンフォギア -聖遺物に取り憑かれた太陽-   作:ぬヰ

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不定期ですがこれからよろしくお願いします


聖遺物再来

これは、切歌、調、クリスがギャラルホルンへ飛び込み、ウェル博士と会い、妖刀ムラマサの力を宿ったノイズ殲滅に当たっていた時の話。

 

「素晴らしいッ!シンフォギアと言うものはよく出来ている!」

 

ウェル博士が調達の戦いを見て関心を抱いていた。

調と切歌は少々ウェル博士という外見で顔を引きずるが、現実世界のウェル博士とはまるで別人のような振る舞いで接してくるため内心では危険ではないと分かっていた。

 

「…!?なにか…来ます!!」

 

ウェル博士は目の色を変えて周辺を見渡す。

すると向こうから見覚えのある物体が近づいてくる。

 

「あれは……!」

 

「ネ、ネフィリム…デスか…!?」

 

道の先から現れたのは完全聖遺物のネフィリム、現実の世界でウェル博士の右腕に付いていた"アレ"だ。

調はそう解釈すると、身震いした。

 

「ムラマサのせいで強くなってるとか無きゃいいけど……」

 

調がそう言うと切歌が飛び出す。

 

「見てるだけでも鳥肌立つデス!さっさと片付けるデス!!」

 

切歌に続いて、調、クリスもネフィリムに攻撃を仕掛ける。

 

「喰らうデース!!」

 

切歌は背後から槍を振り下ろす。

その時、ネフィリムはこちらを向き、切歌を対処しようとした。

頭に槍が突き刺さりダメージを与え切歌が着地した時、事は起きてしまった。

 

「デデデデース!?」

 

ネフィリムとは思えないほどに硬く、切歌の槍はキーンという金属音のように鳴り響いて、そのまま弾かれてしまった。

仕方なく切歌は体制を立て直しながら着地しようとした。

ネフィリムの目の前に着地した切歌は足が地面に着いた時には背後からネフィリムが口を開けていた。

 

「切ちゃん!危ない!!」

 

「馬鹿!離れろ!!」

 

調とクリスは切歌に向かって叫ぶ。

クリスは切歌とネフィリムを離そうと矢を放つ。

しかし、ネフィリムは鋼鉄のように硬く、クリスの矢は全て弾かれてしまう。

 

「嘘だろ!?」

 

切歌はすぐに動く事は出来なく、右腕がネフィリムの口の中へと入ってしまう。

ネフィリムはそのまま口を閉じ、切歌の右の上腕殆どが食いちぎられた。

 

「切ちゃん!!!」

 

調が助けに行くため走り出す。

切歌は何が起こったのか状況を把握しきれていない状態だった。

 

「私の右手が……!」

 

切歌はようやく今の状態が分かった。

右腕からは血が滴り落ち、切歌は目の前がフラッとなりその場に座り込んでしまう。

調が走って助けに来ているが、切歌は考える事もままならない状態であったため、調を見ることしか出来なかった。

 

「し…らべ………」

 

上にはネフィリムが口を開けて切歌を食そうとしていた。

 

「切ちゃん!!逃げてッ!!」

 

調が手を差し伸べる。

切歌はその手に捕まろうと手を伸ばしたが、もう遅かった。

調が切歌の手を握ると、ガシッ!!と調の目の前で切歌の姿がネフィリムの口で消えた。

その場に残ったのは切歌の左腕だけ……

 

「切ちゃん……嘘…嘘でしょ……?ねぇ、切ちゃんッ!!」

 

ネフィリムはゴクリと飲み込むような素振りをした。

調とクリスは目を丸くしてその場に立ち尽くしてしまう。

 

「フフフ……フハハハハッ!」

 

突然ウェル博士が笑い始めた。

 

「成功だ!聖遺物を食する事が出来たぞ!ネフィリム!」

 

「存在を知られていた事には驚いたが、結果は出た!フハハハッ!」

 

やはりネフィリムを手懐けていたウェル博士は本性を表に出す。

 

「お前か、ネフィリムを使ったのはやっぱり!!」

 

クリスは怒りに満ち溢れて使える弾全てを使いウェル博士にぶっぱなした。

しかし、ウェル博士に特殊な力なようなものでガードされてしまう。

 

「さあさあ!残りの2人も食べてしまいなさい!!」

 

その瞬間、ネフィリムの様子がおかしくなった。

何処か苦しそうにもがいていた。

 

ドォォン!

 

と轟音が鳴り響く。

気付くとネフィリムは半分に引き裂かれて、倒れる。

 

「き、切ちゃん!!」

 

中からは食べられたはずの切歌が、その場に立っていた。

どうやら切歌は柔らかい体内から無理矢理引き裂いたらしい。

 

「そんな…馬鹿な……ネフィリムが……」

 

ウェル博士はこの数分で天国と地獄を見たような気がした。

 

「うぇぇ、気持ち悪いデス…」

 

切歌は何事も無かったようなテンションで歩き始める。

食いちぎられた右腕はいつの間にか戻っていて、調が握った左手も戻っていた。

切歌の体には所々液体が付いていた。

 

「きりちゃん!大丈夫なの!?それに右腕だって……!」

 

「あぁ、なんか食べられたあとなんか右腕が戻ったんデスよねー…よく分からないデスけど」

 

「アイツどーするかー…」

 

クリスは跪いているウェル博士を指差す。

 

「とりあえず面倒事になる前に撤収するデスよ!」

 

「私達にどうしようも出来ないし、放置放置」

 

切歌と調はウェル博士を睨みつけた後、クリスを連れてその場から撤退した。

 

ギャラルホルンのゲートへ戻った3人はギャラルホルンを通じて現実世界へ戻る事にした。

現実世界に戻るとそこはいつものような景色があった。

 

「あ!切歌ちゃん、調ちゃん!それにクリスちゃんも!おかえりー」

 

通りかかった響が調達の存在に気付いた。

 

「あぁ、その前に切歌のメディカルチェックをさせてくれ」

 

そういい、クリスは切歌を連れてメディカルルームへと向かわせた。

響もどうしたのかと思ってついて行こうとしたが生憎トレーニングルームに行く予定だったため仕方なくその場で見送った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

クリスはメディカルルームへ足を運ぶとそこにはエルフナインが居た。

 

「あ!皆さん、帰っていたのですね!」

 

「あぁ、でも少し向こうで厄介な事が起きてな、それに切歌が巻き込まれたんだ、診てもらえるか?」

 

「了解しました!それでは切歌さん、こちらに」

 

「じゃ、しばらくの間さよならデース!」

 

エルフナインに指示された場所へ移動した切歌は調とクリス、主に調に伝えた。

調は手を振り、メディカルルームからクリスと共に立ち去った。

 

調とクリスは司令室へ向かっている途中、クリスが口を開く。

 

「調、気づいたか…?」

 

「はい、なんとなくは……」

 

 

 

エルフナインは切歌の体を見た時愕然とした。

それはエルフナインの今の知識ではどうする事も出来なかったからだった。

エルフナインはこの事を切歌に伝えたが、切歌はやっぱりという顔をして、素直に受け止めた。

 

 

「アイツ、切歌の体にネフィリムが寄生しているとはな…」

 

 

「切歌さん、ここからは僕も言いたくないのですが、伝えた方が良いですか……?」

 

「しょうがないデスよ、今の状況を全て理解するでデス」

 

「世の中には知らない方がいいことだってありますし…」

 

「大丈夫デス、言うデスよ」

 

「では…………………………………」

 

エルフナインの宣告に切歌は目を大きく見開いて、エルフナインにもう1度問う。

 

「今、なんて………」

 

「何度も言わせないでください、僕だって何度も言えるような事じゃないんです!」

 

「それは本当デスか…?」

 

「はい、長く見積もってもそのくらいかと……」

 

「そう、デスか……」

 

 

 

この時は調もクリスも理解していなかった、切歌が思っている以上に重症だと言うことに……

 

 

 




ご覧頂きありがとうございます!
この物語は調、切歌は主人公ではなく主人公はオリキャラとなっています。(まだ出てきてないけど)
基本はきりしら中心で話を書いていきます。
よろしくお願いしますm(*_ _)m
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