戦姫絶唱シンフォギア -聖遺物に取り憑かれた太陽-   作:ぬヰ

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この話は10話となっております


ネフィリムの覚醒

調に礼の過去を教えた後、礼は切歌達の場所へ姿を現すことは無くなった。

切歌の様態も安定していて、いつもと変わらないような日々が繰り返された。

ある日、切歌と調とクリスはショッピングモールに買い物しに行くことになり、外に出ていた。

 

「久しぶりに私と調とクリス先輩の3人デートデース!!」

 

「デデデート…!?」

 

「なんデスかー?クリス先輩、顔赤いデスよー?」

 

「お前がデートとか使うからだろうが…!!」

 

「なんか悪かったデスかね?」

 

「デートとはちょっと違うかもしれないけれど…」

 

3人はそう話しながら、服を見始める。

 

「あたしはあんまり服には興味無いからな……」

 

クリスはキョロキョロと慣れない環境を見渡していた。

すると店員がクリスの方へ寄ってきた。

 

「なにかお探しでしょうか?」

 

どうやら見渡していたのが店員の目に入ったらしく、クリスに目を付けて寄ってきたらしい。

 

「あ……いや、なにも……」

 

「お姉様は可愛らしい方ですからこのようなワンピースなどお似合いになるかと思いますよ。あ、それかガラッとイメージチェンジをして、ボーイッシュな格好も良く似合うかと!」

 

「あー、アレデスねー。接客業あるあるデス」

 

「客にどんな手を使ってでも買わせるって言うやつ?」

 

「デスデス」

 

切歌と調は巻き込まれないようにスススッとクリスから離れ、店の外で待っている事にした。

 

「い、いやあたしは……!」

 

「そうおっしゃらずに!試着してみますか!?」

 

「えぇ、じゃ、じゃあ試着だけ……な……」

 

「珍しくクリス先輩が乗ったデス」

 

「見に行く?」

 

「デスねー」

 

切歌と調は試着室の前でクリスが出てくるのを待つ。

 

「まて!こんなの恥ずかしくて出られるか!!」

 

クリスはカーテンから顔だけ出して、切歌達に訴える。

 

「えー、絶対可愛いのに……」

 

「デスデス」

 

切歌と調はクリスが出てくるのを待ち望んでいた。

少し経つとクリスはゆっくりとカーテンを開ける。

 

「流石クリス先輩デスねー!似合ってるデスよー?」

 

「かあぁぁ!恥ずかしくてこんなの着て歩けるか!!」

 

クリスの着ていた服は

袖が広くなっていて、スカートにはフリフリなリボンが付いていてまさにアイドル衣装の様な服だった。

 

「とっても似合っていますよ!!」

 

店員がそう言うとクリスはな訳あるか!とカーテンを閉めて、普段着に着替える。

 

「もう少し、慣れたらまた来る……かもしれない…」

 

クリスはそういい、その場を後にした。

 

「クリス先輩似合ってたのにー、買ったほうが良かったんじゃないデスか?」

 

クリスはカーテンを閉めていた時、自分の姿を鏡で見て、ちゃっかりその服を気に入っていた。

 

「あ、あたしはあんなの着る主義じゃないんだよ!」

 

「どんな主義……」

 

調がハハハと笑う。

切歌は調とクリスの話姿を見ていると、こんな生活もあと少ししかないと考え込んでしまった。

 

「………ん………?」

 

「切ちゃん!?」

 

「おわぁ!な、なんデスか?」

 

「なんデスか?じゃないよ!その右手……!」

 

「…え…?」

 

切歌は調に言われた通りに右手を見る。

すると切歌の右手は灰色に染まっていて、ネフィリムが動こうとしていた。

 

「…えぇ!?なんでデスか…!?」

 

「ここじゃまずい、人がいない場所に行こう!!」

 

クリスがそう言うと、切歌を背負って調と立入禁止の廃駐車場へとやってきた。

 

「さっき私、調とクリス先輩との生活ももうすぐ終わるって考えちゃったデスよ、多分その弱くなった心をネフィリムは攻めてきちゃったデスね」

 

「とにかく先輩は切ちゃんを降ろして、切ちゃんは心を落ち着かせて…」

 

しかし、ネフィリムの動きは止まらず、続いて左手も灰色に染まってきた。

 

「何故デスか!?まだ1ヶ月、いや1週間ぐらいしか経ってないデスよ!?なんで!なんで!!」

 

「おい!落ち着け!!」

 

クリスがそう言いい、切歌に近づくとクリスは衝撃波の様なもので弾き飛ばされてしまう。

 

「切ちゃん……」

 

徐々に力を高める切歌は足元からコンクリートが割れて、細かい石などが浮き始める。

切歌はこの時既に、理性を保っているか危うい所にまでいた。

物凄い速さで調に向かってくると調も礼に教わった事を元に切歌の勢いを殺す。

 

「切ちゃん…!絶対守るから!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

廃屋の鉄柱の上に乗って、パソコンを使って情報を得ていた礼は久しぶりに感じた異様なオーラを感じ取った。

 

「切歌か…だとしても速すぎる、考えられるとしたら切歌の体はネフィリムが乗っ取るに最適な体だったと言うこと……」

 

「んまぁ、俺が行かなくても、調たんが何とかするだろ……」

 

そう呟き、礼は再びパソコンへと気を戻した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

切歌と調のぶつかり合いは長期に渡った。

調は礼から教わったオーラの使い方を完璧に使いこなし、切歌の場合はネフィリムが切歌の力を乗っ取り、高めていた。

 

「ギェァアア!!」

 

ネフィリムの能力を持った切歌は再生能力も高ければ攻撃の力も強いが、調は体力が少なくなってきたため、勝機ゼロに近い状態となる。

その間にも切歌とネフィリムの体は一体化し、徐々に力を高めている。

 

「ギャァアア!!!」

 

切歌は疲れ果てて、膝を付いている調に飛びかかる。

仰向けに倒れた調は切歌に首を絞められた。

 

「うっ……く、るし………」

 

「クソッ!!やめろ!!」

 

シンフォギアを纏ったクリスは切歌にだけ弾を発射した。

しかし、切歌の姿だがネフィリムの要素を吸い込んだ体はクリスの攻撃を全て吸い取ってしまう。

 

「切……ちゃ………やめ………」

 

調の顔が青ざめ始めた時、切歌が調の上から離れた。

何かが当たったのだ。

 

「全く……全て調たんに任せる予定だったのに、やっぱりほっとけないんだよなぁ!俺ってー!!!」

 

「さぁ、デスガール。俺を殺して見ろよ」

 

 

 




ご覧いただきありがとうございます!
お久しぶりです!!!
今回はほんわかとした買い物シーンとガラッと変わり絶対絶命シーンを書いてみました。
やっぱり礼、出てきました()
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