戦姫絶唱シンフォギア -聖遺物に取り憑かれた太陽-   作:ぬヰ

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こちらは2話となっています。


全てを見抜く謎の男

「切歌さんの体はもって1ヶ月でしょう……」

 

エルフナインからそう伝えられた切歌は自分の体を見つめる。

 

「私の中にネフィリムが……」

 

エルフナインは1ヶ月もすれば切歌の体はネフィリムに乗っ取られ、理性を失うと切歌に告げた。

クリスと調は当然そんなに重症だとは気付いておらず、なんとかなるだろうという思考しかなかった。

 

そして、クリスと調から事情を聞いた風鳴弦十郎は向こうの世界にはクリス、調、切歌以外の3人に行ってもらうことにした。

 

クリスと調はその事を伝えに切歌の元へ向かった。

 

「切ちゃん……大丈夫…?」

 

「およ?調にクリス先輩じゃないデスか」

 

「体調大丈夫なのか…?」

 

「大丈夫、とは言えないデスねー…」

 

「やっぱりネフィリムが体に…?」

 

「やっぱり知ってるデスよねー」

 

切歌はエルフナインから聞いたこと全て、1ヶ月しか居れない事も全て隠さずに話した。

 

「1ヶ月……?」

 

「マジかよ…」

 

「でも、治す術はあるはずデスからなんとかなるデスよ」

 

「って言ってもな……流石に応えるぞ今のは…」

 

クリスが考え込むように腕を組み下を向く。

 

「とりあえず私は切ちゃんに食べさせられるようなご飯作るね」

 

「分かった。じゃああたし達は少し外に出るか」

 

「そうデスね」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ウオオアアアアアアアーッッッッッッッッ!!」

 

外に出ると男の悲鳴が聞こえた。

何事かと切歌とクリスは聞こえた方へ向かう。

 

「ないないないない!!!」

 

悲鳴をあげた男は地面に這いつくばって何かを探しているようだった。

 

「ど、どしたデスか…?」

 

切歌が声を掛けると男は存在に気づいたのか切歌にしがみついてくる。

 

「頼むッ!!助けてくれぇ!!」

 

「デデデデース!?」

 

その瞬間切歌にあの力が発動してしまった。

両肩を掴んだ男はその力によって後ろへ吹き飛ばされてしまう。

 

「ごめんなさいデス、大丈夫デスか…?」

 

切歌は手を差し伸べると男はありがとうと手を掴み立ち上がる。

 

「驚いたなー、すげぇ力だ」

 

「こ、これはここにいる人達みんな持ってるデスよー?」

 

切歌は目をそらすように言う。

 

「それより、だ!俺の100円知らないか!?」

 

男は焦るように切歌に問う。

切歌が困っていると、クリスが目の端で光るものが見え、それを手に取り声を上げる。

 

「なぁー、100円ってこれか!?」

 

クリスの手には100円玉がキラリと光っていた。

 

「それだー!!ありがとう!!巨乳ねーちゃん!!」

 

「きょ……!!」

 

「これでなんとか足りる!!」

 

切歌とクリスは色々困惑しながらもその男を見つめた。

 

「それはそれでっと。そこのデスガール」

 

「デス!?」

 

切歌は完全に怒らせてしまったと思い、申し訳なさそうにしていた。

 

「その力、みんな持ってるってのは嘘だな?」

 

「なんで…そんなこと言えるデスか…?」

 

「それは、分かるからだよ」

 

根拠もなく言っているように聞こえたクリスは切歌の前に出て言い放つ。

 

「悪ぃけど!こっちはお前が知らないレベルにピンチなんだよッ!」

 

「あー悪かった悪かった。根拠はある」

 

そう言うとクリスは言ってみろという顔をして男を睨んだ。

男は話し始める。

 

「見る限りお前さん方2人は同じペンダントをしているみたいだ、そのペンダントからは異様なオーラを感じ取ったんだ。つまり、そのペンダントに何らかの力があるってことだな。だが、デスガールが発したさっきの力はそのペンダントとは違かった。それにデスガール自身ペンダントとは違う異様なオーラを放っているしな」

 

「そんなこと、どうやって…」

 

切歌は目の前にいる男にほぼ見抜かれていることに恐怖を抱いた。

 

「俺には分かるんだよ。なんとなくだけどな、おそらくもうそんな生きてられねぇんだろ?」

 

「お前ッ!いい加減にっ!!」

 

クリスは堪忍袋の緒が切れたのか男に殴り掛かる。

しかし、シンフォギアを纏っていない状態のクリスは多少特訓している女子高生と何ら変わりがない。

男は身構えてクリスの拳を左手で受け止めるがその時男は驚いていた。

 

「いやいやいや、弱すぎだろ!なーんかすげぇ力あるんだと思って身構えちまったじゃねぇかよ!」

 

「うっせー!」

 

クリスのパンチは全てガードされてしまい、やがてクリスは諦めて殴るのをやめた。

 

「あーとにかくだなーおいデスガール、お前の体に居る奴を自分でコントロールする、それが唯一の生きる方法だ」

 

「お前はなんでそこまで分かるデスか…?」

 

「そーゆー体質なんだ。人のオーラが見える、まあ普通の人に見えないものが見えるんだ」

 

切歌とクリスは半信半疑だったが、切歌の状態を完璧に当てた男は本当の事を言っているだろうと予測していた。

 

「あ!ちなみにお前さん方の下着は見えねぇからな!?見たくもねぇし!」

 

「ほほぅ…さては見たいんじゃないデスか…?」

 

切歌が疑いの目で見つめてくる。

 

「いや、俺はそーゆーのに対しては好きじゃないんだ」

 

「変わったやつだな、男なのに下着とかに興味無いとか」

 

「巨乳ねーちゃんは男をどー分類してるんだか…」

 

「とりあえずおっさんに事情を説明しないといけないな、切歌!一旦コイツ連れて戻るぞ」

 

「ラジャーデース!!」

 

クリスと切歌は外で会った男を連れて本部へと戻った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「うーむ、詳しく聞かせてもらおうか」

 

(風鳴弦十郎……マジか…)

 

切歌とクリスに連れてこさせられた男は風鳴弦十郎と対面した。

 

「あーまずだな、そこのデスガールは何らかの力が外部から無理矢理体ん中にある状態だろ?」

 

「あぁ、その通りだ。それは完全聖遺物のネフィリムと呼ばれる物だ」

 

「んじゃ、そのネフィリムって奴がデスガールの中に居ると」

 

「まずお前の名前を聞こうか、俺は風鳴弦十郎。簡単に言うとここの司令官だ」

 

「俺は利奈坂(りなざか) (れい)。単なる男子高校生だ」

 

「ほう、礼君か。それで、治す術はあるのか?」

 

「あぁ、あのデスガールがそのネフィなんとかの力を制御、まあコントロールみたいなもんだな、それが出来れば体に負担は出ないはずだ」

 

「なるほどな、そこまで分かるとは何者なのだお前は」

 

「ただの男子高校生だ、平凡の。もし何なら俺がデスガールの暴走時止めてやるよ」

 

「我々にはこの2人以外にも数人装者が居る。お前に頼る訳にはいかない」

 

「つまりあんたは俺の力を許容していないと」

 

礼という人物は組んでた腕を外し、制服のポケットに入れた。

 

「ただの男子高校生に任せるわけにも行かないのでな、よしわかった。俺が相手してやろうッ!」

 

弦十郎は手を握りしめて胸の前で拳と拳を合わせた。

 

「ちょッ!おっさん本気か!?コイツはただの男子高校生とか言ってる奴だぞ!?」

 

「逆にそのただの男子高校生が切歌君を守ると言っている。多少の腕が無いと出来ない内容だ」

 

「だからって…」

 

「司令、本気でやるつもりデス…」

 

弦十郎に連れてこられた礼とクリスと切歌、そして途中から話を聞いていた調はトレーニングルームに集まった。

 

「ほぇ…こんな所が」

 

「遠慮は要らん、無論俺も手を抜くことはない」

 

「分かった」

 

そして、礼は迅速の速さで風鳴弦十郎との距離を詰めた……

 

 

 

 




ご覧頂きありがとうございます!
今回はこの話の主人公である男「礼」という人物を登場させ、次回は司令との戦闘となっています。
この話は罪人の方とは違って短編で終わる可能性があります。
よろしくお願いします。
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