戦姫絶唱シンフォギア -聖遺物に取り憑かれた太陽-   作:ぬヰ

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この話は7話となっております


3人の装者 VS 0

調の看病をしていた礼はいつの間にか寝てしまい、気が付くと調が窓を見つめていた。

 

「んぁ、やべっ寝ちまったか……」

 

「おはよう、礼」

 

「んああ……」

 

「どうやら、他の3人が帰ってきてるみたい」

 

「他の3人っちゅーのは?」

 

「残り3人の装者、この間司令が言っていた人達」

 

「てことは翼いるか…」

 

そう言うと礼は立ち上がり、体を伸ばした。

調も元気な体になった様ですんなりと立ち上がった。

 

「きっと今頃司令とクリス先輩が話してる頃だと思う」

 

「いきなり手合わせとか来そうだな…そん時は3人同時にやるか……」

 

「私もやろうか?」

 

「調たんはまだ駆け出しだ、かなりの素質はあるがまだまだ足りない。今回は見学な」

 

「分かった…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

礼が調と共に司令室に向かうとそこにはクリスと切歌、ギャラルホルンから1度帰ってきた響、翼、マリアの姿があった。

 

「調ちゃん、おはよー!って、その隣の人が礼君…?」

 

「よっすよっす、利奈坂 礼だ」

 

礼は軽く挨拶を済ませると、切歌の様態を聞く。

ゆっくり休んだ結果、体調は戻りネフィリムの力が出る際に発症する右手の変色も治っていた。

 

「ん、大丈夫そうだな」

 

「ちょっとあなた!切歌と調に何もしていないでしょうね!」

 

マリアが警戒心を抱きながら礼に話しかける。

マリアからすれば全く知らない男の人が切歌と調に関わっていることが気に食わなかった。

 

「なーんもしてないって、調たんの特訓を手伝ってただけだ」

 

「薬とか使ってないでしょうね……」

 

「お前しつこいなぁ、嫌われるぞ?」

 

礼が態度を変えずにそう言うと響が慌ててその状況を止め、自己紹介しようということになった。

 

「私は立花響!よろしく!」

 

「私は風鳴翼だ、お前は零だと聞いた。少々聞き出したいことはあるが今のところは置いておいてやろう」

 

「私はマリア・カデンツァヴナ・イヴよ」

 

「ほぅー、じゃあ…ビッキーと翼とマリアさんだな」

 

「私はあだ名ないのか」

 

事前に礼の特徴を聴いていた翼は少しだけ気に食わなかったのかそう呟く。

 

「お前さんとは昔会ってるからな、今更あだ名とか付けても意味無いだろ」

 

「まあ確かに…」

 

そして、弦十郎がその場に話題を持ち込む。

 

「お前ら3人と礼、ここで戦ってみるってのはどうだ?」

 

「手合わせか、するなら3人一辺に来なよ」

 

「あなた、私達を舐めてるの?」

 

「まさか、その方が俺も特訓になるんだよ」

 

それに、今の3人は和装ギアの為、素早くなっている。

その存在を知らない礼に勝てるとマリア達は本気で思っていた。

しかし、その他の調、クリス、弦十郎、切歌はそれでも礼には勝てないと心のどこかで思ってしまっていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

トレーニングルームに来た響、翼、マリアは和装ギアを纏う。

 

「ほぇー、なんか変わったシンフォギアだな!」

 

礼は和装ギアに興味津々だった。

 

それぞれ、響はいつも通り拳、翼は刀、そしてマリアは細い槍を持っていた。

弦十郎はトレーニングルームのシステムを起動すると、礼が口を開く。

 

「どっからでもいいよ、かかって来な」

 

余裕の表情をしている礼にイラついたマリアは全力で礼に向かって走り出す。

 

「ほぇー、結構素早いんだねー」

 

そう言っている間にもマリアが目の前まで来て、槍を礼目掛けて突き出す。

 

「動きが大きい……」

 

マリアは大きく振りかぶるように攻撃を繰り出したため、礼はスッと攻撃を避けた。

その瞬間に2方向から響、翼が走り回っていた。

 

「はぁぁぁぁッ!!」

 

流石、慣れている翼は動きもマリアより素早く、型もしっかりしている。

しかし、読み切れるスピードであったため礼は全て的確に避ける。

その後響のラッシュが始まる。

響のラッシュは予想以上に速かったため、礼は一発喰らい後ろへ吹き飛ばされた。

 

「どわぁ!」

 

「やった!!」

 

響が喜んでいると意図も簡単に礼は立ち上がる。

 

「今のは予想外だったわ、でも…今のお前さん方はギア無しの調たんにも勝てないだろうな」

 

「なんだと……?」

 

「和装ギアだからって警戒したけどそんな感じないし」

 

「じゃああなた!そんなに大口叩くなら攻撃して見なさいよ!!生身の人間の限界を思い知る事になるわ!!」

 

「あー、マリアーフラグ立てまくってるデスよー…」

 

切歌は隣にいた調やクリス辺りに聞こえるぐらいの声量で言う。

 

「んー、じゃあ本気で来いよ戦いがいがない」

 

マリアは唇を噛み締めながら、イグナイトへと変身する。

それに続き響、翼もイグナイトの姿になる。

 

流石にイグナイトになると礼は避け切ることはできなかった。

礼は少しずつ攻撃を受け流しながら対処していく。

 

「はぁぁぁぁッ!!」

 

響が強烈な一撃を放とうと走ってくる。

翼とマリアは響に任せる事にして、下手に手を出さないようにした。

響の拳は礼の顔の前で惜しくも止まってしまう。

礼の右手が響の拳とぶつかっていたのだ。

押さえ込んだ礼は強烈な響の一撃の力を止める。

 

「どれだけ強い一撃でも止められちゃ意味がない…」

 

礼がそう言うと響の腹部に細かく鋭いパンチを喰らわせる。

 

「がぁッ………!!」

 

響は礼の攻撃を受け、ものすごい勢いで背後へ飛ばされる。

壁にぶつかり勢いが死んだ響は気を失っていた。

 

「う、嘘でしょ……?相手は生身の人間なのよ…!?」

 

マリアがそう言うと礼は足に光を集め、マリアの元へ一瞬で近づく。

 

「あまり人を見ただけで判断するのはやめようか…」

 

そして礼は斜め上から斜め下へ強烈な回し蹴りを御見舞した。

マリアのしたの地面にヒビが入りマリアは地面に擦られながら飛ばされる。

最後に翼が刀を器用に扱い、礼に攻撃を続けた。

礼は刀がまるで止まっているところを避けているように一切当たる気配は無かった。

そして、礼は次の瞬間誰も見えない速度で翼の周りを1周した。

すると翼は気を失って倒れてしまう。

 

「ふぅー…お前さん方はシンフォギアに力を頼りすぎだな」

 

この戦いは誰がどう見ても礼の圧勝だった。

司令がトレーニングシステムを解くと倒れた3人は何事も無かったの様にムクっと起き上がる。

響や翼、特にマリアは礼の強さを実感した。

 

「あなた……何者なの……?」

 

「ん?俺か?利奈坂 礼。ただの高校生だ」

 

「そんな感じには見えないわね……」

 

「おっと、そろそろ戻らないといけない時間のようだ…」

 

翼が時間を見て告げる。

そろそろギャラルホルンを抜けた向こうの世界に行く時間となり、3人はギャラルホルンへ飛び込んでいった。

 

「翼も案外弱かったな……」

 

「シンフォギア装者3人相手に響君の攻撃一発だけで終わるとは正直驚いた」

 

「俺も驚いたさ、あとそろそろ調たんの特訓をさせたいんだけど」

 

「あぁ構わない」

 

「その為にはあんたも手を貸してほしいんだ弦十郎のおっちゃん」

 

礼はその後ゆきねぇも来てよと言うがクリスは切歌のメディカルチェックを受けさせるといい、切歌とエルフナインの元へ歩き始めた。

 

「手を貸すとは具体的にどのような事だ……?」

 

「そんなの簡単さ……」

 

 

 

「おっちゃんと調手合わせしてみてよ」

 

 

 




ご覧頂きありがとうございます!
今回は響、翼、マリアが帰ってきて礼と戦うシーンをメインに書きました。
しっかし、礼を強くさせすぎてしまった……(ちょっぴり後悔)
最近切ちゃんのシーンも少なくなって来ていますが、よろしくお願いします(m*_ _)m
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