衛宮士道は士郎が昔住んでいた家にお邪魔する事にした。セイバー、ルーカンは何かとウキウキしている様子だが特に面白い物が置いてあったりとか面白いものがあるわけではない。ルーカンの普段着と言えばジーンズ、白シャツ。現代の服装で1番気に入った組み合わせらしい。
「なぁ、セイバー。なぜそんなにウキウキしてるんだ?ただのおじぃちゃんの家だぜ?」
「いやいや、どれだけワインが置けるのか楽しみで仕方なく」
…。士道はため息をついた。話は戻るがこの家に住むにあたって士郎には許可をとってある。公式に住んでも良いというサインを貰ったわけだ。
「セイバーって、いつもにこにこしているよな」
「そうかな?」
しまった。声に出ていたと士道は手を動かし誤魔化した。
「もし、これが健康の秘訣だとかつまらないこと言ったら怒るかい?」
ルーカンは士道を試すような質問をする。士道は「怒らねえよ…」と半分呆れ顔で話を流した。ルーカンは棚を物色し始め思いついたような無邪気な顔で「士道」と名前を呼ぶ。
「今度はなんだい」
「ここ、ワインいれに使っても」
「いいけど、俺、保存の仕方解らないんだが」
ルーカンはにやっと微笑み
「大丈夫。もう一つの宝具で保存できるようにしてあります」
と冗談にも聞こえた真実の言葉を発した。ルーカンの宝具は戦闘用とありえない事だが真実、ワイン保存用のがある。士道はそれに何の疑問も持たずに宝具解放の許可をルーカンにくだした。
「これで、よし。いつでも飲めるぞ飲ますことができる」
「…あの、俺未成年なんだが…?」
ルーカンは口をポカンと開け5秒沈黙した後、笑い飛ばした。しかし、さっきの光は綺麗だったなと士道は感想をこころのなかで思った。
「まぁ、全部。ぶどうジュースにしますか。盛り上がりに欠けるけど…」
ルーカンは残念そうに宝具でワイン棚と化した棚にもうひとかけ魔法を加えた。これで不思議なことにワインからぶどうジュースへと生まれ変わった。一部は自分用にワインのままだが。まぁ、ストックは幾らでもルーカンの懐にあるので自ら出せば問題ない。
士道は台所を使いおつまみをと用意しようとした矢先、ルーカンが
「私は元々執事ですから、おもてなしされる側になると痒くなります。何か手伝いましょうか?」
「…」
士道は考えた。しかし、あるのはチーズと柿ピーと…料理する物は特に買っていない。2人になると逆に狭くなり逆に足で纏いになりそうだった。しかし、ルーカンの執事精神を見てしまうとどうも断れなくなる。士郎の影響かと思っちゃうほどお人好しとは違うが断れない性格になってしまったのか…。
「いや、皿に載せるだけだぞ…」
「それでもいい。何かやらないと気が済まないのです」
士道にはそれがワガママに聞こえた。