冬木の川を下り海へ出る。冬木大橋と夜景が素晴らしくマッチしており驚きの声も出ないほど。小野は驚きの代りにため息をついた。
「なんて、良い景色なんだ…」
小野は舟の操縦者じゃないためくつろぎ永遠とも思われる雄大な景色を魅とれていた。ライダーは操縦者なのだが魔力で動かしているため自動的に操縦している。
「この舟空も飛べるんだよ」
ライダーは勢いよく「ふんぬっ!」と水を土台にするかのように月へ目掛けてジャンプ。小野はライダーの裾を掴み…チャームポイントなのか解らないがとりあえずこの絵面は可愛い。
「最高のアトラクションだよ」
小野は心にこもってるのかこもってないのか…感想を漏らす。
「そりゃ良かった見せたかいがあったてもんよ」
ライダーは鼻を擦りながら笑う。照れ隠しのつもりだろつか?小野はこんな奴がサーヴァントじゃなかったらずっと友人になれたと思うと心が痛む。いっそ、サーヴァントを感情無しで創ればいいじゃないか?と疑問に思った。居心地がいいのに窮屈さを覚えた。
今はまだ『共闘』という単語が珍しく(珍しいのかどうか解らないが)出ていないが小野は誰かと一時的に組んで闘いたいと思っている。騙し合いではなく戦士としての誇りを持って行うつもりだ。なので、やられた側には教会へさっさと保護していく方向。ライダーとは長く付き合っていきたいため最後まで生き抜きたいと夜空の星々に誓った。
ライダーと小野は冬木にあるネカフェで一夜を過ごすことにした。ライダーのド派手な服は仮装の練習だと誤魔化し入店。ライダーは現代の技術に目を輝かせる。可愛いものだと小野は微笑んだ。霊体化すれば良いのでは?と思うが小野は生身で触れ合いたいらしい。
「まんが…?というやつか?この書物、解りやすいぞ!絵が書かれてある。物語も面白い!」
「夜だから静かにしろよな」
「解っておる。おぉ、そうだ。あれ、明日になったら蹴鞠をしないか?」
と、ライダーは内心ウキウキしながら小野と心を通わせた。全くこんな奴がサーヴァントであっていいものか。と小野は再度哀しむ。
「始まったな?脱落者は?」
「そう焦るな、ランサーよ」
冬木教会に居座る。第3のランサーとアーチャー。アーチャーは余裕な笑みでランサーに「まぁまぁ」と落ち着かせる。アーチャーは自分の番がいつくるのだろうかと思うと眠らずにはいられないとジョークを重ねたジョークを考えた。脳内で盛大に笑いながらアーチャーは質問をする。
「ランサーよ、今戦っているランサーは知り合いだと聞いたが本当か?」
「…」
「なぜ黙る?」
「知り合いも何も私の弟子だ」