ルーカンという男は聞いてもいない聖杯戦争の話を聞かされた。面白い物語だったので眉をひそめずになんとなく消化出来た。士道はその話を聞いて今は大変な事になってるのかもしれない。とネットに検索をかけたが秘密裏にされてるのか出てこない。代りと言っちゃアレだがルーカン史について調べることにした。
「目立った行動はしてないな…」
時間があればアーサー伝説からの人物らしいので買って見てみるが生憎、懐事情。
ルーカンはたまたまパトロールから帰っており士道の部屋を見てしまった。彼にとっては思い出なのだから。
「何見てるんです?士道」
ルーカンは画面を見ると同時に嫌悪を覚える。ルーカンはうおおお!と雄叫びをあげた。
「どっとうした…」
「いえ、記事に『彼に目立った功績は無い』と書かれてあって刺さるものが…」
「ほら、!お前の事じゃないかもしれんぞ!えーと!『アーサー王も参加したカムランの戦いでルーカン卿(執事)も活躍しているがこれと言った成績は無く』…」
「もう、良いです」
彼はこのトーンを知っている。これは怒りだ。静かな。静かな怒りほど怖いものは無い。
「士道なりの励ましのようですが。かえってあれです」
語彙力が欠けるほど。
「一旦、頭冷やす??」
「そうします」
ルーカンは姿を消した。
士道はもう1度パソコンに向き合い再度調べる事にする。
ルーカンを調べれば調べるほど大丈夫か?という文字が浮かぶ。彼は彼なりに頑張ったと思うが。でも、彼の聖杯戦争の話によると召喚されたってことは…でも、急な召喚いわゆるイレギュラーだしと士道はあれこれ考察するが士郎の話、ルーカンの話以外はさっぱりなので頭がパンクしそうだ。難しい話は嫌いな質。
「まぁ、彼は接しやすいし人間性としては充分機能してるんだよなぁ」
アーサー王に仕えてるだけあって。流石、執事だと思った。お茶を飲みながらパソコンに向かう姿は現代の鑑と言っていい。コーラとポテチじゃないのかというツッコミは置いといて。
「今度セイバーとパーティでも開くか…」
と、悠長な事を言っているところ本当に士道は聖杯戦争の素人と言える。何が来るか解らないのにも関わらず。
もう既に彼は令呪の存在も忘れかけているのかもしれない。
「今日は俺が飯担だったな」
士道は士郎に教えられたご飯を励まし代わりにセイバーに食べさせるべく自慢の料理を用意しようと奮発する。
てことで、今日の夜飯は肉料理だ。
「わぁ、士道あなたが作ったのです?」
「おう、さっきは変なこと言って悪かったな」
「いえいえ、とんでもない。あなたは私に思い出を思いださせてくれました。そして、こんな料理まで」
「…ぶどうジュースはさすがに夜食には似合わないぞ」
「では、私はワインを少々」
聖杯戦争五日目はルーカンがパトロールしたのと拗ねただけで終了した。