極秘調査隊『夜桜』
薮雨宛に吉報が届く。猟奇的殺人の現場から完全に拭き取られたと思っていた指紋が検出されていたのだ。もう1回検証しておいて良かったと鑑識は見落としはないと晴れ晴れした気持ちで提出。
「おぉ…!後は誰のかを調べれば」
「前科リスト、警察関係者には無いそうです」
「まぁ、ヒントはヒントだ懐に閉まっておこう」
と、解りやすいところに置く。これで少しは解りやすくなった。が、しかし誰の指紋か解らない。そんな時に謎の集団が現れた。
「なんだ???」
「お目にかかるのは初めてだろう。我々の名は『夜桜』極秘に任務する者だ。命令は絶対にしてもらうよって、その指紋は預からせて貰おう」
「夜桜…?まさか、ホントにいるとはな」
「薮雨さん、知ってるのか?」
異様な集団は警察組織なのかと疑うぐらいの異様さだ。だが、手帳をキチンと所持している。突然の登場にみんなびくついていた。
「あぁ…京都に現れるとは思わなかった…この夜桜っていう集団は警視庁の極秘捜査隊。たまにこうして表に出て協力を求めるっていう」
「たまに、偽物が来て情報を横取りするっていう猛者もいるが我々は本物だ」
先頭に立つ者はそう言い後方にいる者達は笑う。確かに、警察関係者なら偽造して警察手帳を出せば簡単に情報を横取り出来る。夜桜は簡単に作れるわけだが、でも今年は確か夜桜の警察手帳は黒ではなく桜色に染まったため簡単に入手できなくなりもう偽造は不可能になっていた。
「解った、とりあえず夜桜いるってことはこの猟奇的殺人は一般人の殺しでは無いって事だな??」
「あぁ、正解だ。馬鹿でも解る。よし、指紋は預かった!もう、この件からは遠のいてよし!!!」
と、言い残し夜桜は捜査一課から去っていった。足音が年季入っていて近寄れない。
「はぁ〜」
「よく、タメ口で行けたねぇ」
「圧に負けたく無かったからなぁ」
薮雨はヘトヘトに解けていた。奈津は薮雨の背中を摩る。
夜桜からの遠のき宣言から1週間後京都府上層部から猟奇的殺人事件のチームを完全解散宣言。次の仕事へと移行した。後は夜桜がやってくれるから安心しろと上層部は言う。
蚊帳の外状態になった薮雨と奈津達は次の作業へ取り掛かろうとしたがそうはならなかった。時間が止まったというかそんな類な感じで後味が少々悪い。更に言うと自分だけ話題に避けられている気分だった。クソッタレと薮雨は思う。
「なぁ、奈津どう思う?横取りされる気分は??」
「…まぁ、危険だと感じたから夜桜に回ったそんな感じじゃないのかな?だから仕方ないと…」
「仕方ないじゃない!!俺らはやっとここまで来たんだぞ!!と言ってもまだ犯人は決まらないが…だが、足掻いてやっとここまで…!」
「…お前の勝負心もここまでにしろ」
刑事巡査部長に肩を優しくポンと叩かれ拒否された。薮雨はクッと悔しがり別の仕事へと移行する。