Fate/Hevun"s Fin White   作:道神碧輝

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ランサーとセイバー

「キャスターを殺す、か」

 

クーフーリンは躊躇いもなく殺すという単語を発した。ルーカンはため息をした。

 

「にしてもよぉ…俺を期待し過ぎだぞ?」

「いや、道にたまたま会ったのがランサーだっただけで」

 

士道は言い終わると同時にクーフーリンは睨む。士道はちょっと後ずさった。

 

「まぁ、魑魅魍魎的なヤツを相手に俺を売るってなら相当お釣りが来るんじゃねぇかな??」

「…まぁ、相手は一般人を相手に殺す、虐殺行為をしている相手ですから容赦はしませんよ。ただただ許せないです」

 

ルーカンは拳を握りため息をした。士道に「幸せが逃げるぞ」と肩を叩かれたがまた、ため息をした。

 

「ふっ、まぁいい俺のこの槍でぶっぱなしてやるから安心しろ」

「足、震えてますよ」

「戯け!これは準備運動だ!!!」

 

士道はルーカンの指摘に笑う。これも後には敵同士となると少し苦い。

呪腕のハサンは得意の気配遮断で話を聞いていた。どれが最善策か…コンマ数秒で導き出す。呪腕のハサンは仮面の下で笑い(1度、ランサーを倒したのにも関わらず別のサーヴァントとして復活をしているのも含め)タイミングをまった。良好の。

 

『貴様らよ…私も仲間に入れてくれやしないか』

「っだれだっ!!?」

 

クーフーリンは足に摩擦が発生し手で地面を抑える。そんな技士道は出来ないとちょっと憧れてしまった。ルーカンは冷静に応じ剣を顕現させる。

 

「アサシンだ。驚くなかれ、私もそのキャスターってヤツを倒したいのだ。共闘してくれマスターからはもう許可は降り済みだから安心しろ」

「親子関係みてぇだなまるで…」

 

クーフーリンは呆れる。しかし、まさかのアサシンから共闘を申し込まれるとは夢にも思わなかった。の以前に夢をみていないのだが。

 

「共闘の間は…冷戦だ…マスターは不服だがなぁ…キャスター倒した直後に貴様らを叩くかもしれん」

「注意喚起そりゃどうも…けっ、異色の共闘だな…まぁ、作戦会議の続きと行こ…」

「私はマスターに用があるのででは…」

 

と、アサシンこと呪腕のハサンは目に見えぬ速さで姿を消した。士道にはもっと解らなかった。

 

「ちっ、自由行動な野郎だな。な?セイバーさんよ」

「全くです。集団行動というのを身につけるべき」

「はっはっ、アサシン相手に言うじゃねぇか!!セイバーからの説教かな??」

 

槍を野球のバットのように首で支え両手で覆った。表現しにくいが仕方ない。打開策はまだ何も思いついて無いし前衛後衛をまだ決めてないし数も解らない状態だ。こんな悠長に月を見ても良いのかと、ルーカンだけが思っていた。

そんなこんなしてるうちにも子供が犠牲になっているかもしれないのに。

 

「久々の餌!よろこべ!旦那ァ!聖杯を手に入れるのは近いぞ!!!」

「虎徹…なんとも頼もしいお方…涙が出てしまいます…」

 

キャスターこと、ジル・ド・レェ、ジルは虎徹の熱に感動を受けていた。同士と一緒に悲願を叶える事が出来るなんてなんて幸せな事なのだろうか。

 

「虎徹…」

「なんだ!?旦那!!」

「そろそろ、虎徹に見せたいものが…」

 

ゆっくりなトーンで言う。サンタになりきるみたいに。

 

「プレゼントかぁ!?」

「そう、川で見せたいものがあるので着いてきてください…体張って作ったモノを披露しますぅ…」

 

と、魔導書を片手に殺す寸止めの子供を置き去りにし虎徹も着いていく。そこには呻き声しか聞こえなくなっていた。虎徹のはしゃぎ声はもうここには無い。

入替りでやってきたのはライダーだった。

 

「耳を長くしてやってみれば!!!」

「どうした!ライダー!」

 

小野はトンネルの前で異臭がしたので鼻をつまみ後ずさる。

 

「それでいいのです…!下がってな!!」

「何する気だ!ライダー!あの声は人間だぞ!!」

「あなたにも聞こえてしまったか…」

「そりゃ、一応魔術師だからな」

 

鼻を高くし小野はライダーを見る。しかし、足は震えていた。全貌はライダーよりは見ていない。距離はかなり離れているのだから。なんで、キャッチボールが出来るのかと言うと小野の聴力強化とトンネルの響き強化の魔術で会話が出来る。ライダーはそれを容易く受け取る事ができるスキルを持っているのでトンネルの違和感な声は無く普通に会話が出来るのだ。

 

「とにかく!燃やして、ここ全体を無かったことにします!!」

「おっおう…任せたっ」

「あなたはやはり善人だ!!令呪を使って私を強制送還させるわけがなかろう!そうだろ!我が主!!!」

 

小野は鼻を擦り

 

「俺は別にこの件に関わりたくないだけだ。高く見ちゃ困る」

「はは、よし。燃やすぞ。小野は表に出てろ!」

「おうおう」

 

跳力で小野は軽々と地面を踏み台にし近くの高台に登る。

 

 

「『赤紙の守り手よ!出よ!出雲の血を引き継ぐもの!!神の御加護を拝借し獄炎を現す!!仏に誓い教えに守り!亡きものを浄土に!!!』ハァッ!!!」

 

と、ライダーが唱えた瞬間太陽並みの温度の炎が手品みたいに何も無いとこから燃え上がった。トンネルや排水口といった廃トンネルを人払いごと消滅するだろう。

 

「最後に私の我儘を聞いてください…仏様よ…トンネルをどうか復刻させてくれませんか?」

 

スキル『仏の顔も三度』。文字通り3度なので残りは2度になった。全部使い切り0の状態で懇願するとライダーは滅ぶ。

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