「綺礼、お前はいつも美味しそうに飲んでいるな」
「そうか?私はいつも通り普通だが??」
「普通じゃ、無いのよなのぉ?第3のランサー」
「ふっ、私には関係ない」
「とか、言っておいて貴様も飲んでるではないか」
イレギュラーのアーチャーことギルガメッシュ。ギルガメッシュは金髪が整い現代にも通用するようなジャージみたいな格好をしている。この数十年、現代に浸透していったらしい。言峰はため息混じりにワインを飲む。
「ここに、麻婆豆腐があれば愉悦…」
「でた、綺礼の愉悦よ…そこだけ口調が強い強い」
「ふっ、くだらない…」
「くだらないとはなんだ!ランサー!1度も麻婆豆腐を食したことなかろうに!!」
ランサーはワインを飲み干しツヤツヤした髪を払う。
「なんなら、ここ教会から出て現代にあったコーディネートで買い物に出掛け作りましょうか?」
「よせよせ、料理が出来るのか?貴様は」
ギルガメッシュはケタケタと笑う。嘲が入っていた。
「私を甘く見るな?この槍でひとつきだ」
「おー怖怖い。俺に勝てるとでも思って言ってんのか?」
「さぁ…さっきの質問だが私は料理は出来るプロかと言われたらそれは解らない」
「はっはっはっ、綺礼よ。これは外出許可まったなしじゃないか??」
勝手に話が進められたが言峰の失言でこうなったから仕方ない。ため息をし言峰は
「ランサー、買ってこい。しかし目立たない格好でな。だが、サーヴァントの匂いは残るからそこら辺は気をつけろ。弟子と同じ末路に辿らない事だけは祈る」
「はっ、私を誰だと思っての口か?それは辛口決定だな」
ランサーは瞬時に着替えた。ランサーの私服。これは流石のギルガメッシュもおぉと内心驚いた。最近の女子って感じだ。デニムにダメージジーンズでこの美人形。素晴らしいの一言だった。
「さっ、行ってくる財布も勿論あるからな」
「あぁ、気をつけるんだ」
「はっ、まるで親と子だな」
ランサーは笑い冬木教会をあとにした。
…ランサーはいつも言峰の食事に付き合わされていたというのはおかしいか、見ていたのだ。観察。彼は、麻婆豆腐を美味しそうに食っている。その姿は紳士そのものだとランサーは感じた。ギルガメッシュの教えで言峰綺礼の観察をしている。暇潰しの一つだ。しかし、ギルガメッシュの言う通りこの男は面白いにつきた。
「買ってきました」
「おぉ、早かったなではさっそく厨房へ案内する」
「はっ、英霊遣いが荒いな綺礼」
「あらじゃあ、アーチャーが料理してくれるのかしら?」
「戯け、この俺がするわけなかろう」
…実に説得力のある圧だった。そして、ランサー特製の麻婆豆腐は出来上がる。
「愉悦…」
ランサーの麻婆豆腐は美味かったらしい。ギルガメッシュもランサーを見て上出来だとおかわりを申請するほどだ。エルキドゥにも食わせてやりたいと思ったが首を振り気持ちよく否定し笑う。