「飲み込んだ……だと……」
ついに一般人を巻き込んだという悔恨の念が周囲の空気でヒタヒタと伝わってくのが解る。
クーフーリンはオイオイと変な汗が滲み出ていた。はぁとため息し清心に次の作戦を伝える。
「おい、マスター」
「あっ、はい……」
「あのバケモンをもう、倒していいか」
「だが、勝機はないんだぞ!正気か!!」
「言葉遊びしてる暇なんかないぞ……」
ルーカンと士道は同時に頷いた。少しズレがあったが。清心は疲れきっている。今まで閑静なとこで過ごしていたのだから無理もないだろう。
クーフーリンは不敵な笑みをし宝具展開の準備をするためあの化け物に近づく。英霊だから出来る荒業。
「仕方ないですね、生物(なまもの)を直接食う様な危険な行為ですが……まぁ、あの者に続いて私も宝具を使いますか……」
「他にも使えるのか?」
「えぇ、勿論!」
彩りみどりだなと士道は息を呑んだ。それと同時に少し怒りが生じた。
「だったら最初に言ってくれよ……」
士道は脱力するように言う。ルーカンはランサー、クーフーリンに続いて宙に舞った。
「よぉ、お前もか。我ながら戦争なのに協力するとは恐ろしいものよ」
「仕方なく、ですよ。ランサー」
「ほほぉ、では前後打ちといこうか」
「えぇ、そうだ。そうしよう」
「そっちの方がロマンあるだろ?」
クーフーリンの変な拘りにルーカンは賛成。少し笑ってしまいバランスが崩れそうになった。クーフーリンは後ろに回りルーカンは前に。未だに紫色のオーラが毒々しく出ていて触れれば即死しそうな雰囲気。虎徹は未だに興奮していた。もう、周囲には危ないとさすがに野次馬はいないがバイクのおっちゃんはまだ虎徹と酒盛りをしていた。
「今何杯目?」
「見てなかったのか……5杯」
「ひゃ〜でも聖杯の器はまだ浅そうだ」
「……聖杯?まぁいい、そんな聖なる器があるならそこについで飲みたいね」
「ダメダメ、飲む用の器じゃないから」
「美術館にあるようなやつなのか?」
「そそ、そんな感じ」
虎徹はおっちゃんと談笑している。ニヤつきながら見ていると2人宙に浮いているのが視認出来た。
「ん?まさか、倒そうとしてる?アレを?」
「はっ、まさか。アレを倒すとか……生身の人間でか?」
「……おっちゃんは知らないようだけどアレ人間だけど人間じゃないよ」
虎徹は説明面倒いなと頭を掻く。おっちゃんはへぇと半ば無関心そうにビールを飲んでいる。ゴミはちゃんと袋に入れている律儀な人だ。
「宝具!刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)っ!!!」
「宝具!約束された勝利の剣(エクスカリバー)っ!!」