冬木教会にて。言峰がある言葉を発した。
「今回の聖杯戦争の参加者は男性率が大いに高い」
「それは本当か綺礼よ」
言峰はギルガメッシュの言葉に静かに頷く。マスター名は隠さず、独自で作った資料をランサーことスカサハとギルガメッシュに渡した。ギルガメッシュはふむと得意気な笑みで2度3度見返す。確かに今回の聖杯戦争参加者に男しか存在しない。これは珍しい事だと言峰は学校の先生の如く熱弁。
「確かにこれは異例だしかも、中学生ぐらいの最年少の聖杯戦争参加者もいる」
「……幼少年か」
「貴様何を考えている」
「えっ?いっや!?」
スカサハは資料で照れた顔を隠しギルガメッシュの視線を遠ざけた。
「その、幼少年はかつて聖杯戦争に参加した人の息子だ」
ギルガメッシュは言峰の衝撃の告白を聞いた時資料を見、ほくそ笑む。
「それは愉快極まりない!綺礼の言葉で言うなら愉悦か!!それこそ、興奮してしまう!」
綺礼はふっと笑い、ギルガメッシュのプロスポーツ選手の名シーンを見るような輝かしい目で興奮を語った目を眺めていた。スカサハは一瞥したが鏡の自分を見ているようで嫌気がさしため息。興奮した内容は違えど同類なんだなと思うと絶望しかない。
「衛宮士郎……懐かしい響きだな」
言峰は小声で呟き上品に微笑んだ。
「あの『男達』は非常に不愉快な人類だ私に幸せなど与えてくれないような人達だ」
「そんな、相性が悪い男と再度面影だが見るかも知れんぞ?綺礼よ??」
「ふっ、それでも私は1度死んだ身。2度の失敗はしないさ」
と、赤いワインを飲みながら資料を眺め愉悦と発した。
「実に愉快な男よな、綺礼は」
ギルガメッシュはスカサハにそう囁く。ッ……と体を小さくし蹲った。スカサハらしくない。
そんな賑やかな冬木教会を後にしてキャスターことジルを討伐後の直後の話と後日談をお披露目したい。
「ククク、私が居なくてもどうにかなりましたな……」
アサシンことハサンは透明のまま協力するタイミングを狙っていた、が。呆気なく2人の宝具でキャスターが倒れたことを目の当たりにし笑うだけの傍観者になっていた。呆気ないとも思わず笑い飛ばし一掃された川を見、どこかへ消え去った。
ルーカンとクーフーリンは打ち解けているがこの2人が戦う……そんな事を考えていた士道と清心は少し複雑な気持ちで目を合わせていた。
「そんな難しい顔をするな!あんた!戦争ってのはこう言うものよ!一時冷戦ってな!」
クーフーリンは綺麗な歯型を見せルーカンの肩を叩く。困り顔だったが、少し笑っていた。まるで喧嘩後の友情を取り戻した顔をしている。