後悔は誰にだってある。しかし、後悔によっては大きいもの小さいものが少なからず存在する。微小なほどの後悔なら拭えるかもしれないが大きい後悔は拭いても拭いてもとれないかもしれない。王の執事なのに助けられなくって後悔した者がいる。これは大きな後悔か?想像するだけで荷が重くなる。
「ここが、冬木…」
衛宮士道。血は繋がってないものの衛宮士郎の息子。要するに養子だ。士郎は昔やった聖杯戦争の話をすると士道は冬木へ旅行に行ってくると言い三日経つ。士郎は「魔術も取得してるわけだし向こうで召喚されでもしたらどうしよう…」と心配していたが凛にそんな事ないから安心しなと薬を盛る。
士道は冬木で聖地巡礼的な旅行をするために来たはずだった。
…。士道は冬木の展望台から夜景を見下ろす。すると空中に人かUFOか解らないものが浮かんでいるのが見えた。否、浮かんでいるというより動いている。しかも黄金に煌めく輝きと槍のようなものの残像が目に焼き付いた。
こちらにはまだ気づいておらず戦闘?的なものを彼らは夢中になっていた。
しかし、槍使いはこちらに気づいたような素振りで黄金に輝く王に中断の合図を送る。黄金に輝く王は満足しているというのを訴えるかのような笑いを返し了承。槍使いは恩に着るとその場を抜け出し黄金に輝く王…ギルガメッシュは霊体化しその場を去った。
士道はそれに全く気づいておらずなんで片方は消えたんだと首を傾げる。
--刹那、彼の後ろに音のおも出さずに立った槍使い…クーフーリンがそこにいた。
「よぉ、お前さん。夜景見物は好きか?」
「だっ誰だ…」
「誰だ…かそいつは教えることが出来ねぇ。真名を言えば無関係な人でも…」
クーフーリンは士道にある匂いを感じなるほどと微笑。
「お前さんも…この戦場(いくさば)に参上する気か?しかし、参加者だとしてもだ。口封じには変わりねぇ…。死ね」
士道は返す言葉もなく展望台専用双眼鏡に後頭部をぶつけながらも後ろに退く。月夜に照らされた紅き槍が心臓に突き刺さろうとした刹那クーフーリンは反射的に一歩、下がる。下がった理由は単純、予測できなかった伏兵に眉をひそめたからだ。剣が槍に弾き飛ばされるもののクーフーリンは驚き目を丸くする。
「おいおいおいおい?誰だテメェは!もしかして、お前がこれのサーヴァントとかよっ!」
士道は今にも顎が外れそうな顔をしたが我に帰り今出てきた単語を整理する。サーヴァント。マスター。てことは士道の手にもあるはずだ。そう『令呪』が。それが…あった。存在した士道は夢じゃないかしらと頬を抓る余裕もなく立たされサーヴァントが出てくるのを待った。おかしい点が1つある。凛の話によれば英霊召喚は何らかの儀式を行わなければならないと言う掟があったはずだしかし、なんのアクションもなくサーヴァントが召喚される事があるのか?否、士郎の言ったイレギュラーがあればありえることなのだろうか。それなら自分、士道はイレギュラーと言えるだろう。
「問おう…答えてくれなきゃどち道ランサーに殺められる…殺められる前に答えろ…あなたが私のマスターで間違いないね?」
月夜に照らされ現れたのはクラスはセイバー…。真名はルーカン。円卓の騎士の1人である。