馬鹿4人によるFGO SS 1週間1本勝負 作:作家活動から逃げるな。
間 に 合 っ た ぁ ! ! !(書き終わり時刻25日午前1時22分)
というわけでクリスマス特別編です!
ご都合主義が多分に含まれてる上、第七章、終章、今回のクリスマスイベントのネタバレが入っています。
まだやってないよ!って方はお気を付けください。
それでは、どうぞ!
12月も半ばを過ぎ、世間の街中はクリスマスムード一色。
そんな最中、カルデアでは突如「シュメル熱」が蔓延、スタッフ、そしてサーヴァントたちまでもが熱にやられてダウンしてしまった。賢王ギルガメッシュ曰く、原因は冥界にあるらしい。
この問題を解決するためにマスターである藤丸立香と黄金に輝く謎の羊、「ドゥームZ」から力を託されたアルテラ改め、「アルテラ・ザ・サン[タ]」は冥界へと乗り込んだ。
そこで発生していたのは各所の見た目こそクリスマスのイルミネーションを施されているものの、かなりの危機的異変だった。
第七特異点バビロニアにおいて主人公たちを手助けするため、冥界の掟を破った罰を受けて消滅していったはずのエレシュキガル。
その彼女がカルデアにシュメル熱の病原体となる菌を送り込んでいる張本人だったのだ。
理由は「自分が犯した罪を清算するため」。
冥界の掟を破った彼女は罰として消えなければならない。
だが、神にとっての「死」とは「生命活動の停止」ではなく「信仰の消滅」。
第七特異点での自分のことを覚えているものがいる限りは消滅することができない。
その結果、戦闘が記録されており、自分のことを覚えている者たちがいるカルデアを滅ぼそうと考えたのだ。
そんな彼女を唆したのは「ネルガルの悪意」。彼こそが今回の黒幕だった。
エレシュキガルが冥界の掟を破り弱体化したことで覚醒した彼はエレシュキガルを唆してカルデアに攻撃を仕掛けさせた上で彼女の存在を消し、自分が冥界の王になろうと目論んだ。
マスターとアルテラ・ザ・サン[タ]は第七特異点で出会ったサーヴァントたちの協力の上にこれを何とか退け、深淵の海に溶けて消えようとしていたエレシュキガルを救い、再会を約束してカルデアに帰ってきたのであった。
さて。
異変も解決し、熱にうなされていた職員やサーヴァントたちも復活した。
と、なればこの聖なる夜に行われるのはただ一つ。
「クリスマスッ、パーティーだぁぁぁあああ!!!」
『いぇぇぇぇえええええい!!!!!』
職員、サーヴァント全員巻き込んでのお祭り騒ぎである。
ある者はカルデアにきて友人となったものと酒を酌み交わし。
ある者は一心不乱に料理を喰らい。
またある者は歌って踊る馬鹿騒ぎをする。
そんなパーティの最中、始めに乾杯の音頭を取ってからもみくちゃにされ、ようやくマスターの藤丸立香が一息ついた頃に話しかけてきた存在があった。
「楽しんでおるかのぅ、立香!」
「おぉ、ノッブ。体調はもう大丈夫なの?」
「あたりまえじゃろ!この通り、ピンピンしておるわ!」
まぁどこぞの弱小人斬りサークルの姫はまだぶっ倒れておるがの、と言葉を続けるのは織田信長、通称ノッブ。戦国三英傑の一人であるあの第六天魔王、織田信長である。
「そっか、そりゃよかった。けどあとで沖田さんのとこだけお見舞いに行かなきゃ」
「えー、いいじゃろ別に。あのバーサーク人斬りも付いておることじゃし。むしろ今行ったら『私も参加したかったですぅ~!!!』と泣きつかれること請け合いじゃぞ?」
「それなんて役得?……けどまぁ明日とかでいっか!」
「はっはっは、おぬしのそういう欲に忠実なところはわし嫌いでないぞ!」
ははは、何のことやら。
「そういえばノッブ、今回敵のクラスがクラスだったせいでなんか水着で周回に来てたけどあれ寒くなかったの?」
「露骨に話題をそらしてきたのう…。いや、寒いに決まっとるじゃろJK。冬で雪降ってるようなとこにに水着て。わしの属性というか逸話が逸話じゃなかったら今頃凍え死んでおったぞ?『氷像グラマラスノッブ』の完成ぞ?」
「グラマラス…ねぇ……」
「おい、おぬし今どこを見た。誰とどこを比べた。」
「いや、このサイズなら沖田さんのが、なんて毛ほども思ってないですよ?」
「ばっちり思っておるではないか!しかも寄りにもよってあやつと比べおって!」
がるる、と怒るノッブをどうどうとなだめる。
普段は一緒にいることが多いノッブと沖田のぐだぐだ組だが、元々は亜種聖杯戦争で戦った因縁のライバル同士である。仲が良いのは確かだろうが、それと同じぐらいライバル意識も強いのだろう。
「はー、もうわし傷ついたわー、ぶろーくんまいはーとだわー。これはクリスマスということでわしにふさわしいプレゼントでしか癒されない傷だわー!というわけで貢物をよこせ、ほれ」
「こいつ…露骨どころか直接的にプレゼント要求してきやがる…」
「何じゃ、間接的のほうがよかったか?今ならクーリングオフ期間中じゃ、やり直しがきくぞ?」
「何をどうクーリングオフするんだ…。でも今あげれるのって言うと…聖杯くらいしかないよ?」
「おぬしそれ世の魔術師どもが聞いたら卒倒するぞ…。というか、
「いや、あの時より戦力だいぶ強化されてるからあれ以上の惨劇になると思う」
正確に言うなら大槍投げ大会が開催されることになる。
「やだ…わしのマスター殺意高すぎ…。そんなことを聞いたら余計要らぬわ。別のにするのじゃ、別のに」
「んー…、他にノッブが喜びそうなもの…。なんかあったかなぁ……」
……あ。
「お?その顔は何か閃いたようじゃのう?なんじゃなんじゃ、もしかして曜変天目茶碗とかかの?もしそうであったならわし自ら茶をたててやるのもやぶさかではないぞ?」
「んー、多分もっと喜んでもらえるようなものだよ。ただちょっと準備に時間がかかるから……そうだな、パーティが終わったらマイルームに来てくれない?」
「え、なにもしかしてわし誘われてる?『お前が母上になるんだよ!』みたいな?プレゼントってそういうことか?」
「そんなこと言う悪い子には立香サンタはプレゼントあげないことにしてるんだけど」
「いやー、冗談じゃよ冗談!楽しみじゃなー、良い子のわしは何の悪さもせずに自室で待機してるのじゃ!あとついでに沖田のやつでも煽ってくる!」
そう言い残すや否や風のように去っていくノッブ。
「変わり身はっや、そして居なくなるのもはっや…。まぁ取りあえずダ・ヴィンチちゃんと…あの人に相談しなきゃだね」
パーティが終わったその日の深夜。
織田信長はマスターの自室であるマイルームに向けて歩いていた。
「それでそれで?結局ノッブはマスターから何貰うんです?」
…何故か隣に沖田総司を連れて。
「わしも知らん。ただまぁ『曜変天目茶碗より良いもの』らしいからのう。期待が高まるというものじゃ」
「えー、いいなー。私もお願いしたらくれたりしませんかね?」
「聖杯ならもらえるんじゃないかの?余ってるようじゃし」
「あんなの貰っても使い道ありませんよう…」
そんな会話をしながらマイルームの前まで来た二人。
呼ばれた張本人であるノッブが扉を叩きつつ呼びかける。
「立香よ、来たぞー」
「あ、はいはーい。今出るー」
数秒後、マイルームの扉が開く。
「いらっしゃーい。…あれ、沖田さんも来たんだ?」
「はーい!暇だったので来ちゃいました!もしかしてお邪魔でしたか?」
「いやいや、全然。体調のほうもようやく治ったみたいだね」
「えぇ、おかげさまで。もういつでも万全の状態で戦えますよー!…コフッ?!」
「調子に乗るからそうなるのじゃ…。それで?貢物の準備は出来たかのう、立香よ」
「うん、ばっちり。じゃあ、召喚室行こうか」
「「…召喚室、じゃと(ですか)?」」
場所を移して召喚室。
ここはカルデアで聖晶石と呼ばれる魔力結晶を用いた英霊召喚の際に使われる部屋である。
マスター達がついた時には既に来ていた人物達が設備をいじりながら待っていた。
「お、来たね。待ちくたびれたよ」
「急に無理言っちゃってごめんね、ダ・ヴィンチちゃん。…で、いけそう?」
「少なくとも私の担当する場所にミスはないよ。なにせ万能の天才だからね。」
「さっすが、頼りになるぅ!で、教授の方は?いけそう?」
「無論だとも!このジェームズ・モリアーティを舐めてもらっては困るよキミ!悪のプロフェッサーの名に懸けて成功させてみせようとも!」
マスターの問いかけに自身をもって言い切る形で答える
「……のう、立香よ」
「うん?どうしたのノッブ。そんなげんなりした顔して」
「いや、こんな顔にもなるじゃろうて。何この人選、不安しかないんじゃが。え、マジでわし何押し付けられるの?」
「押し付けられるとは失礼な。ちゃんとノッブが喜んでもらえるものをあげるつもりだよ?」
「ノッブが喜ぶ…それにこの人選…。……まさか、そういうことですか?え、でもそんなこと可能なんですか…?」
「え、何々。マジで怖いんじゃが」
マスターの狙いに気付いたらしき沖田が信じられないといった体で呟く。
どうやらノッブはまだ察しがついていないようだ。
「そのために万能の天才とその道のプロに頼んだんだよ。それじゃあ、いっくよー!」
マスターの掛け声とともに召喚サークルが回転し始める。
それは眩い光を放ちながら回転数を上げ、三本の輪を作り上げた。
その輪が収束し、弾ける。
その後にそこに立っていたのは、マスターにとっても沖田にとっても、そして何より織田信長にとっても見覚えのある人物の姿だった。
「サーヴァント、ほどの力はありませんが。それでも、と僕をしきりに呼ぶ声がしたので召喚に応じて参上しました。」
姉である織田信長に似た中世的な顔立ち。
身長自体は彼女より高いもののいささか男性にしては線の細い体つき。
一つ結びにしており、なぜか先端が燃えている長い髪の毛。
紅い軍服と黒いマントを身にまとい、その人物はそこに立っていた。
「真名、織田信勝。姉である第六天魔王、織田信長。その弟の織田信勝です。」
それは。
絶対にかなわないと思っていた再会で。
それでもなお、もう一度と願っては諦めるしかなかったはずの人物で。
「ーーーすみません姉上、やっぱり会いたくなって来ちゃいました。」
そして。
そう言って笑っている彼こそが、織田信長が何よりも欲した
「ーーーはっ、あんなことを言っておきながらよくもまぁわしの前に現れたものよな」
ただまぁ、と。
そこで一拍置いてから。
「よう来た。せいぜい
そう言って出ていく彼女の背中を見送る面々。
「…もしかして怒らせちゃったかな?」
ダ・ヴィンチが心配そうにそういうものの、彼女のマスターである立香や相棒の沖田には分かっていた。
「いや、あれは多分喜んでますよ。信勝さんがいたからあんな態度だったけど」
「だね。まぁそれはともかく。」
そう言って信勝ーーーカッツのほうに振り返る立香。
「久しぶり、カッツ。そして、ようこそカルデアへ」
「…はい!姉上ともどもよろしくお願いします!」
そしてクリスマスも終わり。季節は移ろいゆく。
あの聖なる夜からは、沖田ノッブら通称「ぐだぐだ組」の中に一つ人影が増えた。
その人影は、時にノッブに泣かされながらも、いつも幸せそうに笑って穏やかな日々を過ごしているそうだ。
というわけでクリスマス特別編という名のカッツ救済編でした。
新茶が幻霊と融合して出てきてんだから新茶の理論とダ・ヴィンチちゃんの技術力が合わさったらいけるんじゃね?との発案の元、今回のお話を書かせていただきました!
正直型月警察がめちゃくちゃ怖い(真顔)
苦情、というかそういったご意見は是非感想のほうにお願いします。
…まぁとりあえず。
次回はお正月の新年特別篇にてお会いしましょう!
それでは、また。
MKDN