UA153550ありがとうございますっ
思ったより長くなってしまったので続きます。
前話と同じタイトル?いえいえちょっとだけ違います。
今回も、よろしくお願いします!
渚side
触手の殺意を一時的にでも満足させるために、殺せんせーの最大の弱点である心臓を茅野自身の手で、触手で攻撃させる。そして、触手の殺意が落ち着いたのを見計らって、E組の誰かが茅野の『殺せんせーを殺す』という考えから逸らす。それが殺せんせーの考えた、茅野から触手を最小限のダメージで抜くための方法、……だったはずだ。
僕を含めてみんな、色んな方法を考えた。だけどいろいろ訓練を積んできたとはいえ子どもでしかない僕らが、災害級の攻撃が繰り広げられる闘いに乱入してまでできること、仕掛ける僕ら自身が、茅野が傷つかずにできることとなると選択肢も考える時間も無さすぎた。そんな状況でも、僕はこの教室で身につけた技術を、殺せんせーを殺せる優れた殺し屋になるためになんでも学んできたことを思い返して、……無理だと諦めかけて、それでも他を考えて、……一つだけ、この教室の誰でも知ってるし、誰でもできるけど簡単ではない、この場では意外性しかない方法を思いつくことができた。
上手くいく保証は無かった。それでもやってみなくちゃ分からない。あとは、安全に彼女達の近くへたどり着くことができればいいだけ。その協力を、信頼のおける技術をもつ女の子に、頼むつもりだったんだ。
「──────ッ!?!?」
「ダメだカルマ!」
「あっちはまだ危険だ行くな!!」
多分、1人で方法を考えていて情報共有ができてなかったのも悪かったんだと思う。僕が合流して相談を持ちかける前に、彼ら、彼女らの方でも茅野を助けるための方法を相談していて、僕が声をかける前に結論が出ていたんだ。カルマ君は僕が近付いていることに気付いている素振りを見せてたけど、彼にとっての作戦を成功させる確率の高さや、信頼度はアミサちゃんの方が上……合流した時には彼女の作戦へGOサインが出た後だった。
カルマ君も、アミサちゃんに作戦があるのは聞いていても、何をするのかは詳しく知らなかったんだろう……先に知っていたら絶対に止めていたに決まってる。まさか、殺せんせーが受けるはずだった触手の攻撃をアミサちゃんが代わりに受けるつもりだったなんて。……やり直す前の世界線で、
「……ぅそ……うそうそうそっっ!!なんで、なんでアミサちゃんがいるの!?誰も入って来れないように炎で囲ったはずなのに!?」
「……確かに先生は殺意を忘れさせろ、思わず暗殺するという考えから逸れることを、とは言いましたが……アミサさん、なんて無茶を……ッ」
触手を操っていた茅野本人も、さっきまでの殺意はどこに行ったのかと言うくらい狼狽えているのが分かる。茅野の叫びから真意が伝わってきた……あの炎のリングは、僕らに殺せんせーを殺す邪魔をされないようにするのと同時に、超生物対生物兵器っていう危険な戦いの場に僕らを巻き込まないよう守るために作ったものだった、ということが。
触手を突き刺した瞬間こそ満足そうな笑顔を浮かべていたけど、自分の触手が貫いた先にあるものが何か気付いた茅野の表情から、一気に色がなくなった。最初こそ呆然とした表情で固まっていたけど、次第にアミサちゃんを触手ごと引き寄せて抱きしめる……ただ、巻き込むつもりのなかった、攻撃してしまった女の子の名前を呼んで、泣いている。……それで。
「……もう、いい……ッ」
「茅野さん……」
「もう、私の事なんてどうでもいい!だからお願い……アミサちゃんを助けて、殺せんせーッ」
「……!」
顔を上げた茅野の目からは憎悪に染まった色が、触手の根が伸びていた跡が引いて……いつかのイトナ君のように強い執着が消えて普段通り、ではないけど幾ばくかの理性を取り戻しているように感じる。もう、自分の生死を考えず、なりふり構わず殺すことだけに執着している様子は見られない。なんとか腕の中の女の子を助けられないか……自分の体温を分け与えるように抱きしめ、懇願している。
無言で触手を差し出した殺せんせーに、茅野はアミサちゃんの体を預けてすぐ、フラ、と体勢を崩してしゃがみこんだ。無理もないよね、今の今まで触手に生命力を吸われながら全力で戦っていたのだから。それでも不安そうに殺せんせーの方へ近付こうと立ち上がろうとしてるのを見て、僕はもう居てもたってもいられなかった。
「……茅野、抱えるよ」
「な、ぎさ……───ッ、ぇ、」
「ヒュゥ、お姫様抱っこ、ねぇ……男前じゃん」
「茅野、今は甘えとけ」
「……ほらカルマ、お前も行くぞ」
「…………」
「おい、お前が真尾のやることを信じて送り出したんだろ!?ならアレは手段であって結果じゃない、生きてるって信じてやれよ!!」
「───ッ、うん」
戦闘によって絶え間なく炎が追加され、火の勢いが止まらなかった炎のリングも、触手の猛攻がなくなったことで鎮火し始め、何ヶ所かに穴ができていた。そこから僕らはみんなで中に入り、触手も、殺意も落ち着いた茅野へと駆け寄る。崩れそうな体を支えるために彼女の腕を肩にかけて腰に手を添え、軽く持ち上げながら殺せんせーの近くまで運ぶ。慌てるような声や周りの声も聞こえた気はするけど……今はどうでもいいや。
こっちはいいとして、……彼は大丈夫だろうか。ほとんどのクラスメイトが茅野のまわりに集まっている中、僕らが行く先には、とっくにカルマ君が向かっていた。さっきまで暴れていたカルマ君も、目の前のことを受け入れたくないのか逆に静かになってその場から動こうとしなかった。それでも、促す磯貝君と叱咤する前原君の言葉に顔を上げてまっすぐ殺せんせーの所へ走り……
「…………!じゃあ、」
「ええ」
「……、……は、はは……そういうこと……」
静かにカルマ君を見下ろした殺せんせーは、動かないアミサちゃんの体をそっとカルマ君の腕の中へと下ろし、カルマ君がおそるおそるアミサちゃんを抱きしめ、て……いきなりハッとしたように彼女を見たカルマ君は、殺せんせーと彼女と視線を行ったり来たりさせている。穏やかな笑顔を浮かべて1つ頷いた殺せんせーを見たカルマ君は、アミサちゃんを抱えたまま座り込んだ。
……少ない言葉のやり取りで、あそこだけで完結してる……磯貝君と前原君は何が何だか分からない顔をしてるのに、アミサちゃんが助かるのか分からないままなのに、殺せんせーも、カルマ君も……笑ってる……?
「来ましたか。では茅野さん……私を殺さなくていいんですか?」
「ッいい!!だから、早くッ」
「……殺意も、先生を殺すことへの執着も消えたようですね……やり方は落第ですが、結果は満点です。……アミサさん」
「……、ぇ……?」
「……ごめん、なさい。カエデちゃん」
「「「!!!!!」」」
どこからか、それでも全員にしっかりと聞こえた、小さな謝罪。それは聞き慣れたクラスメイトの声。それを認識した瞬間、カルマ君の腕の中にいたアミサちゃんの姿が、ふっと、幻のように空間に溶け込み姿を消した。慌てている僕らに対して、殺せんせーとカルマ君は分かっていたように落ち着いている。
ふわり、ふわりと数匹、銀色の蝶が飛んでいることに気づいた時には、僕と茅野のすぐ正面に無傷のアミサちゃんが申し訳なさそうに目を逸らし、沈んだ表情で立っていた。
「アレはニセモノ、だから……私は死んでないし、カエデちゃんは私を殺してなんかない、よ」
「……え……、」
「《分け身》のクラフト……アミーシャ本人より体力は落ちるけど、それ以外のポテンシャルは完全に同一の実体を持つ別個体、だっけ。そして術をとかない限りは実体が消えることもない……」
「まさか先生の代わりに自分の分身を殺させることで、先生を致命的なダメージから守り、触手に宿った『殺意』を満たし、加えて茅野さんに友達を殺してしまったかもしれないと動揺させた上に『先生を殺すこと』への執着から逸らす。全員にトラウマを植え付けかねない褒められない手段ではありましたが……先生の要望も、この後先生が動けなくなり皆さんを危険に晒す可能性を無くすことも、全てを叶えてみせた。あの数瞬でよく思いつきましたね」
「カエデちゃんが、私のことをちょっとでも大事にしてくれてるか……それが殺せんせーへの殺意に勝てるかは、賭け、だったけど……うまくいって、よかった」
「むしろ体を張って止めてくれた友達への愛情が上回ったという証明でしょう。雪村先生のことで恨んでいる先生はともかく……茅野さんにとって友達というものは傷付けたくない大切な存在だということです」
「…………ッ」
……そうか。殺せんせーは茅野から、カルマ君は殺せんせーからアミサちゃんの体を託された時には、何らかの理由で目の前の体がアミサちゃん本人じゃないことに気付いてたんだ、……だとしてもよく気付いたなとも思うけど。
アミサちゃんの種明かしを聞いて、生きていたと分かった安心と邪魔をされたショックとで、怒りが再燃しそうな茅野の様子に触手が少し動いた気がして、抱き上げたまま軽く落ち着いて欲しいという気持ちで力を込める。それだけでガチ、と彼女が体を硬直させたのを不思議に思っていると、改めてアミサちゃんが近寄ってきて……
「!」
僕の腕の中にいる茅野へと縋り付くように体を寄せた。彼女の事だから本トはしっかり抱き着きたいんだろう……そう思ったから、その場へ落とさないように慎重にしゃがんで茅野が倒れないように支えると、アミサちゃんは躊躇いもなく彼女へと抱きついた。
「……邪魔して、ごめんね」
「アミサちゃん……」
「雪村せんせ、……お姉ちゃんを殺したかも、しれない人が目の前にいたら……しかも、その人が忘れたみたいに楽しそうに生きてたら……きっと、余計に殺意がわいた、よね」
「……ッそうだよ、だから……っ」
「私は、同じ気持ちをそのまま感じるだけで、それがなんなのか、気持ちの意味も、名前もわからない。それでも、【大きく動いた気持ちなら、大事にしていい】んでしょ……?だから、『死んじゃえ』って、『殺したい』って、思うだけなら、いいと思う。復讐も1つの手段、だから。……でも、今のカエデちゃんは、殺しちゃダメ」
「……、……アミサちゃんは、私を肯定したいの?それとも否定したいの?!」
「っぁ、」
大きく動いた気持ちなら……って、いつだったか……アミサちゃんが自分がなんで泣いてるのかが
茅野が演技だと主張してるとはいえ、彼女が寄り添って、向き合ったからこそ、アミサちゃんは茅野にも寄り添おうとしている……それは伝わるんだけど、どうしても感情というものを理解しきれないアミサちゃんの言葉は、アミサちゃんの事情を知っているからこそ、薄いというか、浮ついているように聞こえてしまう。茅野もそれが気に触ったんだろう……声を荒らげてアミサちゃんを引き剥がした。
「どっちつかずな立場で、自分に火の粉はかからないところから勝手なことをッ」
「茅野ッ」
話を聞いてくれてるようで完全に落ち着いたわけじゃない。また茅野が怒りに任せて動こうとしたんだろう、無理やり触手を持ち上げて立ち上がろうとしたのを止めようと手を伸ばす直前だった。
「カエデちゃんはッ!!殺せんせーのことを殺すって決めてたなら、勝手に割り込んだ私、なんて!ほっといて続ければよかった!」
「ッ!!」
「殺せんせーを殺すチャンス、だったんだから!そのまま捨ておけばよかったの!!」
普段のアミサちゃんでは考えられないくらい、大きな叫びだった。怒り慣れてないからちょっと詰まりながらだったけど、彼女なりに頑張って気持ちを伝えようとしてるのは感じたんだろう……茅野も、ピタリと動きを止めた。
正直、この『殺しを完遂するためなら例え何があってもやめてはいけない』と言っているような言い分には、友達として物申したかった。他にも言いたいことがあるクラスメイトはいたと思う。だけど、……これは今まで《銀》として命を扱う使命をこなして生きてきたアミサちゃんだからこその言葉ってことも分かったから、何も言えなかった。価値観っていうのかな……それを止めるってことは、今日まで生きてきたアミサちゃんの過去をも否定することになっちゃうから。
「でも、……私を攻撃したから……殺したかもって考えた、から、カエデちゃんは手を止めた、でしょ?」
「…………………」
「迷ってたんだよ、ね?ホントに、殺せんせーがお姉ちゃんを殺したのかな、って。殺せんせーの真実も、知ろうとしてたんだよね……?」
「…………………っ」
「私は、……小さい頃からずっと、血を浴びて、生きてきた。それが当たり前で、普通の世界だったから。……だから、命を刈り取ることそのものは、手段の1つとして否定しない、し……できない、するつもりもない」
「……なら……」
「……でも。殺すことに迷ったまま、とか。殺すことをちゃんと理解ってないまま手を汚すのは……命に向き合ってるとは思えない、から。……後から、絶対に後悔する。背負うものが、違うから」
僕らが何も言えないでいる間にも、アミサちゃんは茅野の思いを知ろうと言葉を重ねていた。アレだけの威力を形にした殺意だ。茅野本人も言っていたけど、殺すと決めて一直線だというのなら、邪魔をしたアミサちゃんなんて無視してもう一度殺せんせーの心臓を狙い直せばよかった。殺せんせーもアミサちゃんの乱入で動揺してたし、確実に隙だらけだったはずだから。それができるだけの力と時間、思いがあったはず。
だけど実際は……無視できなかった。ほとんど迷いもせずに手を止め、殺す対象であるはずの殺せんせーに助けを求めた……その時点で触手と茅野の殺意は乖離した。だから、触手が『殺した』感覚を受けて落ち着いたし、今も触手はそのままだけど会話できるくらいには茅野の理性も戻っている。フッ、とまた茅野から力が抜けた所を慌てて受け止めて、横になれるよう膝枕の形で体重を乗せられるようにすると、彼女は少しだけ目を閉じたあとに口を開いた。
「…………、そう、だよ。……初めは純粋な殺意だった。でも、殺せんせーと過ごすうちに、確信をもてなくなって……確かめるべきじゃないかって、何度も思ったよ。でも、そう思えるようになった頃には……触手に宿った殺意が膨れ上がってて……どうにもならなかった。……バカだよね。皆が純粋に暗殺を楽しんでたのに、私だけ1年間ただの復讐に費やしちゃった」
もう、怒る気にも、責める気にもならなかったのかな。茅野はどこを見てるのか分からない冷めた目で、ポツリポツリと話し始めた。
ずっと、あの笑顔の裏にそんな思いを隠してただなんて思いもしなかった。いつも明るく楽しく、笑って、怒って、……そんな表面上の顔ばかり見ていて、心の奥で泣いていることに、僕らは、……何かを感じ取っていたアミサちゃん以外は、気づいてあげられなかった。……だけど、僕は全部嘘だとは思いたくないから。
「……茅野にさ、この髪型を教えてもらってから……僕は自分の長い髪を気にしなくて済むようになった」
「……渚」
「茅野も言ってたけど、殺せんせーって名前……皆が気に入って1年間使ってきた。目的が何だったとかどうでもいい、茅野はこのクラスを一緒に作りあげてきた仲間なんだ」
どんな顔で過ごしてきた彼女であっても、僕らと一緒に過ごしてきた彼女が僕らにとっての、『E組にとっての茅野カエデ』なんだ。
「だからさ、……聞こうよ、みんなで。茅野1人じゃなくて、みんなで」
「……うん、……そっかぁ……もう、演技、やめていいんだね……」
ボロボロと、ここまで毅然とした態度を崩そうとしなかった茅野の表情は崩れ、大粒の涙を流し始めた。もう、仇討ちしか頭にない復讐者の顔じゃない。今までは演技で本心を押し殺し、触手の力に飲まれないように抗って、耐えて……文字通り全てを偽ってきたんだろう。だけど、そうやって溜め込み続けたものを、やっと吐き出すことができたんだ。
「殺せんせー……触手、抜いていいよ。だから……ちゃんと教えて。先生の過去を、お姉ちゃんのこと、……本トのことを」
「……もちろんです。茅野さんは、命を賭けてここまで本気で向き合ってくれました。その覚悟に応えましょう」
「……、アミサちゃん」
「わ、……、なぁに……?」
殺せんせーに背を向けるために体の向きを変える必要がある、ということで、茅野の体を僕の膝から起こしてあげようと支えると、彼女はアミサちゃんを近くに呼んだ。不思議そうに近くへ体を寄せたアミサちゃんが来ると、腕をのばし、茅野はアミサちゃんに抱きつく形で殺せんせーに背を向ける。
殺せんせー的には首筋が見えてれば問題ないんだろう……何も言わず、ピンセットを構えながら彼女の髪をかきあげて触手の位置を確認していて。
「突き飛ばして、ごめんね。嫌なこと……言わせて、ごめんね」
「……ううん。私も、邪魔して、ごめんなさい」
「ふふ、それはさっき聞いたよ。……本トはね、今でも殺したくてたまらない。触手のせい、とかじゃないよ……だってずっと、それだけ考えてきたんだもん……」
「……うん。お姉ちゃんの仇討ちのために、ずっと見てきたんだもん、ね」
「でも……でも、アミサちゃんが私のために体を張るんだもん。もう一度仕掛けたって、何度でも邪魔してくれそうだから……1人で頑張るのはやめにする」
「……うん。……何回でも、止めてあげる」
僕は茅野の体を支えていたから、2人の小さな、内緒話のような優しい会話をすぐ側で聞いていた。
◆
渚side
「これで……茅野さんは大丈夫になったんですか?」
「……ええ、おそらくは。しばらく絶対安静は必要ですが」
「よかった……」
「カエデちゃん……っ」
「思っていたよりも触手の根が神経に絡んでいなかったので、安全に取り外せました。全開戦闘をした割に侵食が少なく済んだのは不幸中の幸いでしょう」
茅野はもう、精神的にも体力的にも限界だったんだろう。殺せんせーが彼女から触手を抜いて、大きく安心したように表情を緩めた時には気絶していた。
最初こそ脱力して動かなくなったことに慌てたけど、茅野本人が触手を抜くことに同意していたことが大きくて、ほぼ神経との癒着もなく簡単に引き抜くことができたらしい。触手によって生命力を吸われ、精神や神経が焼き切れるほどに全身を酷使してたことによる弊害だろうって……絶対安静は必要だけど、もう心配はないと殺せんせーが穏やかに言った。
「よかったよぉ〜っ!」
「死んじゃわなくて、本トよかった。茅野も、真尾も……」
「殺意を一瞬忘れさせるどころか根本から消し去ったもんね……」
「でも俺だってあの立場だったら忘れるどころじゃなくなる自信があるわ……」
「さすがにね;」
「ただ、敵を騙すならまずは味方から戦法だとしても心臓に悪すぎる!」
「本ト本ト!……だから存分に叱られときなさい、って思ってたわよ、最初は。けどさ……」
「「「…………」」」
……よかった。クラスメイト達もみんなホッとしたように肩をなでおろし、笑顔が戻ってきた。茅野も無事、殺せんせーも傷だらけではあるけど心臓を貫かれることなく生きていて、E組全員怪我もない。最高の結果と言えるだろう、けど……ただ、1人だけ。
僕らが今まで意図的に目を向けないようにしていた一角へ、バラけつつではあるものの、全員で振り返る。みんなが呆れてる、というか生暖かい目で見てるんだろうなぁ……かく言う僕もだけど。茅野を奥田さんに任せて立ち上がり、向ける視線の先には……
「……で?俺やみんながどんな思いをするか分かっててやったと」
「あ、ぅ、あの、あの時、は……あ、あれが最善だ、と……おもって……」
「ん?」
「ひぃっ」
……僕らに対して絶妙に助けを求めにくい距離と角度で、絶賛お説教中の子がいたりする。彼の言ってることは僕らの総意だから止める気は全然ないんだけど、みんなが呆れたように口出ししないでいる理由。
それはお説教、なのに……カップルのイチャイチャにしか見えないから。なんていうか……お説教をしてるだけにしては色んな意味で距離が近すぎて、状況と行動の差に頭がバグりそう、というか。
「だっ、誰も、……そう、殺せんせーもケガしてなっ」
「実質自己犠牲なダイナミック自殺の上に俺ら全員にトラウマ級の光景を見せつけるのが最善とか本気?傷はなくても精神的に傷つけるのはいいって?」
「自殺じゃなっ、わ、《分け身》だから私自身は自己犠牲してな、」
「それと同義な場面見せられたんだけど?しかも相談も事前共有もなく」
「ひ、……あっ、か、カルマ、やっていいって言っ、」
「ふーん?俺のせいにするんだぁ……?」
「ひぅぅ……も、ゆる、ゆるしてぇ……ごめんなさいぃぃ……っ」
「だぁめ、目ぇ閉じたらこれで説教してる意味ないでしょ。まだ言い足りないんだからこっち見て」
「〜〜〜〜っ」
「「「;;;」」」
説明すると、みんなが茅野を心配して集まったのと入れ替わるように、カルマ君は茅野からアミサちゃんを引き剥がして回収していった。それであの位置まで連れていった彼はその場にしゃがみ、あぐらで座った足の間に彼女を座らせて足で動けないように体を固定し、顔というか顎?……を片手で掴んで顔を動かせないようにしながら至近距離で目を合わせながら叱ってる。
アミサちゃんって素直でいい子なんだけど、ああいう自己犠牲行動を平気でやって自分を大事に扱わないあたりが本トに頑固で譲らないから、ただ叱っただけでは絶対に繰り返す。でもそんな彼女を崩せる弱点の1つがカルマ君なのも周知の事実。そして彼自身もそれを自覚してるから、存分に彼女がやられたくないこと=カルマ君にとってはご褒美を兼ねてコンコンと詰めてるわけだ。
アミサちゃんはアミサちゃんで、自分の感情を理解して処理するのが苦手だから自身の照れと恥ずかしさ諸々の感情に戸惑ってる……のと同時に、カルマ君が本気で怒ってるのがしっかり全部伝わってるのだろう。ものすごく怖がってるし、逃げたそうに体や顔をよじって抵抗してるけど、お説教がてらその反応を楽しみ始めているカルマ君が離すはずもなく……そのやり取りを見ている僕ら側の誰かからポツリと「なんかエロい……」という呟きが聞こえた。ちょっと分かるかも……というか、みんな同じようなことを思ってそうだ。
「そうだ、渚もなんか動こうとしてたし思い付いてたんだよね?」
「……エッ」
と、そんなことをしみじみと思っていれば、思わぬ所で僕へと矛先が向いてしまった。待ってこのタイミングで実行してもないことを掘り返されるの!?話題をあそこから切り替えたかったんだとしても急な方向転換で一瞬話しについていけなかった。
「確かに。俺らの方で真尾を送り出す前にお前、話しかけようとしてたよな?」
「多分アミサに何か頼もうとして……さっきも炎の無いところを探してくれたのは渚だったし、戦闘中でも向こうへ行けるように協力してもらおうとしてたんじゃない?」
「真尾のやらかし以外にいい方法あったのか!?」
「あっ、その……」
……言えない。
いろんな方法を考えてる最中にビッチ先生が目に入って、超実践的な外国語の会話術以外にも強制的に教わったことがあったな、……と思いついて、上手くいく保証は無いけど相談せずに実践しようとしてた、なんて。
「……この教室にいる人なら誰でも知ってるし、誰でもできるけど簡単じゃない、この場では意外性しかない方法ではあったよ」
「あ、誤魔化した〜」
「言う気はないって?」
「さ、さすがに茅野に申し訳ないからさ」
「どんな方法をとろうとしたらそんな曖昧な表現になんの……」
「……ほほう?」
「なるほど、アレだな?」
「うぅ、……そっ、それにしても殺せんせー!茅野は触手を抜く直前でも『まだ殺したくてたまらない』って思ってたみたいなのに触手が反応しなかったのは、何か理由があるのかなッ?」
「渚、話の逸らし方下手すぎ〜」
「本トにな」
「う」
大体は僕が教える気がないと諦めてくれたのに、数人僕の目線の先にビッチ先生がいたからか、態度からか察していそうな人もいる……実践はしてないんだから勘弁して欲しい。
殺せんせーは先生で、カルマ君とアミサちゃんに対してなのかピンク色に顔色を変え、ほこほこと楽しそうにニヤけながらメモとってるし……この様子で僕が『キスで殺意を忘れさせ』ようとしていたと察してそれをメモしてる、なんてことは無いと思いたい。
「まぁまぁ。ですが、そうですね……触手は人間ほど複雑な感情がないから、でしょうか」
「どういうこと?」
「触手は宿主の感情に、願いに大きく形が左右されます。イトナ君のように『圧倒的な強さを求め』れば、太く数を増やし、
「……たしかに。触手があったことは同じだけど。2人とも結構形も動きも違ったね」
「イトナはどっちかといえば動きが単調だけど一撃がかなり重い攻撃だったよな」
「茅野っちはそんなに力は強くなさそうだったけど炎で補ってたし、スピードと手数の多さ、ちょっとした隙を全部突くようなコントロールも器用だった!」
「つまり、触手は宿主の願いを叶えるために力を貸す代わりに宿主の生命力を吸い取る、という契約をしているようなもの。ですが、もし触手に明確な意思があったのなら、イトナ君が寺坂君の説得に応じたとしても触手だけでも暴れ続けたでしょうし、茅野さんもアミサさんを攻撃した程度では障害と見なすだけで手を止めることはなかったはず。そう考えると、茅野さんで言うなら『殺したい』という思いを叶えた瞬間契約が達成され、力を失った……そう考えることができます」
「なるほどね……」
「ま、先生は触手じゃないので確かではありませんが」
メモ帳をパタリと閉じた殺せんせーの説明は一応納得がいった。契約、か……何かを得るために何かを差し出す、 イトナ君や茅野もだけど、2人の願いが、差し出したものが取り返しのつかないものじゃなくて本トよかったと思う。
「……う、ん……」
「茅野さんっ、目が覚めましたか!?」
「!」
殺せんせーと話している間に、結構時間が経ってたみたいだ。奥田さんの声につられてみんなが集まり、目を覚ました茅野の近くで様子を伺っている。僕らも近くまで駆け寄れば、彼女は目を開けて奥田さんの膝の上で起き上がれないままではあったけど、ゆっくりと首を傾けながら周りを見回しているところだった。
そういえば、と周りを見てみれば、少しだけみんなから外れた場所にアミサちゃんとカルマ君の2人も合流しているのが見えた。……といってもアミサちゃんはカルマ君のコートの中に隠れてるのか顔はおろか体もほとんど見えないし、カルマ君はカルマ君で茅野が起きてるのを確認してほっとした顔をしつつアミサちゃんの頭があるんだろう場所を撫でてる……大方アミサちゃんが耐えられなくなって、顔を隠せる場所を探した結果ああなったんだろうけど、……何やってるの2人とも。
「……、……もう、触手はないんだよね」
「はい。根の1つも残さず取り除きました。……何か不調は感じますか?」
「不調、かぁ……頭も体も重くて仕方ないよ。……でも、全部吹っ切れてスッキリした気もする、かな」
「そうですか」
殺せんせーが絶対安静って言うくらいだ、指一本動かすどころか起きてるのも辛いんじゃないかと思うのに、茅野は少し笑ってる。演技を辞めると宣言しても、強がってしまうのは茅野の悪い癖なのかもしれない。
それでも、いつからか分からないけど……ほぼ1年の間、触手を宿して痛みや復讐への執念で埋め尽くされていたのが続いていたのに、それが全部なくなったことに対して……虚しさとか空っぽになるんじゃなくてスッキリしたってことは、彼女なりに納得できてるんだろうか。
「……殺せんせー、茅野はここまでして先生の命を狙いました。並大抵の覚悟や決意じゃできない暗殺だった。これは……先生の過去とも、雪村先生とも、そして俺等とも関わりがあるって言えます。……話して下さい。どんな過去でも、真実なら俺等は受け入れます」
そんな彼女の様子を確認してから、僕達を代表して、磯貝君が殺せんせーに訴えかけるように話し出した。多分、今、この時……E組みんなの求めているものは1つになっていたから。
「……できれば、過去の話は最後までしたくなかった。けれど……しなければいけませんね。君達の信頼を、君達との絆を失いたくないですから」
誰も何も言わない時間が流れ、ザザザ、とすすき野原を冷たい風が通り過ぎていく。ゆっくりと殺せんせーが僕らの輪から外れて、みんなが確認できる場所へ移動し……重たい口を動かして話出そうとした、……その時だった。
──ヒュ……ビシッ!
「「「!?」」」
「な……」
「銃撃……!?どこから……」
……空気を切るような鋭い音が響き、狙われていた殺せんせーが慌てて地面に体を伏せる。伏せたそのすぐ上を通っていったソレは、先生が避けたことで地面に当たって小さな穴を開けて……弾は対先生BB弾かもしれないけど、今のスピードは僕らのエアガンとは比べ物にならない威力だった。改造エアガンか、本物の実弾を使うような銃器、なのか。
12月の午後7時過ぎ……もう8時になるこの時間は、野外では電灯がなければだいぶ暗くて視界が狭い。さっきまでは辺りを明るくしていた炎も鎮火してるから、照らすものといえば空の上から見下ろす月明かりだけ。だからといって何も見えないわけじゃないし、だいぶ暗闇に目が慣れてきた。静かに射線の先をたどると……離れたところの小さな丘、林に続く木々を背にした2つの人影が見える。
「使えない娘だ。自分の命と引き換えの復讐劇なら……もう少し良いところまで観れるかと思ったがね」
「……シロ!」
「大した怪物だよ……いったい1年で何人の暗殺者を退けて来ただろうか。だが……ここに『二代目』を含めた数人ほど残っている」
名前を呼んだイトナ君を筆頭に、その正体がしっかり見えてきた。この暗さの中でも目立つ白い衣装のシロさんはハッキリ分かる……でも、あそこにいるのはシロさん1人じゃなくて……、……真っ黒な装束に身を包んだ……誰だろう。
銃を持っていることから、殺せんせーを狙撃したのはこの人なんだろうけど、真っ黒な服で顔までファスナーを上げているのか……性別すらも判別できない。
「そして、最後は
「…………」
口元でゴソゴソと、何かを取り外すような手の動きを見せていたシロさんは、次の瞬間声色が変わっていた……、……ううん、逆だ。多分、今取り外したのは変声機で……それを外したから元の声に戻ったんだ。
シロさんと、彼曰く『2代目』というらしい黒い人は、何かしら殺せんせーに関係があるのだろうけど……なんのことだか全然わからない。黒い人に関しては顔を隠してるから表情も感情も全く読み取れないけど、殺せんせーの納得したような表情とシロさんの恨みが篭もった声色から、彼等は僕達が知らない過去の因縁の相手同士だとは予想できる……でも、それだけだ。
それだけ宣言をして去っていくかと思えたのに、シロさんは動かない。徐ろに片腕を上げて腕時計か……何か確認する素振りを見せると、もう一度こちらへと向き直って口を開いた。
「──────そろそろ、8時だね」
……なんの、話だろう。
思わず僕は自分のスマホに目を落とすと今の時刻はシロさんの言う通り19時59分……残り数十秒で20時になるところだった。僕以外にも時間を確認した人はいたみたいだけど、あの言葉の真意が分かった人はいないらしい。
E組が、先生達が、殺せんせーが訝しげにしているのを見てか、シロさんはにぃ、と口を歪ませて。
「何を、」
「おいで、【11番】。お目覚めの時間だ」
「な……」
──────パパパパン!
「っ!ぐ……ぅっ」
突然、教室で聞き慣れたエアガンの発砲音が連続で鳴り、1つの痛みをこらえるような呻き声とその場に崩れ落ちる音が嫌に大きく聞こえた。慌てて音の方向を見ると、カルマ君が首筋辺りを押さえ、顔をもう片腕で覆うように隠しながら地面に座り込んでいる。
「カルマ君!!?」
「……ッへー、き。エアガンだから……っそれより、」
「迂闊だねぇ。いくら俺を警戒していたとしても、自分の体で隠すなんて……エアガンとはいえ、そこの超生物を殺すために速度や威力をあげられた特別製だ。しかも最初のものでは殺せなかったがために、そして君らの暗殺技術が成長する度にどんどん威力や弾速を上げるために加工しているはず。
今、僕らは超体操着を着ていないから、完全防御には程遠い。それでも防寒でコートは着てるし厚着ではある。でも……カルマ君はマフラーも巻いてなければ制服もほとんど重ね着してないから、E組の中でもかなり薄着な方だ。撃たれたのは首筋……肌も薄く、エアガンとはいえかなり衝撃はあっただろうし、頸動脈なんかの重要な血管もあるし顔も近い。平気とは言ってるけどかなりの痛みがあるに違いない。
そして……撃ったのはシロさんでも、その隣で殺せんせーを撃った黒い人物でもなかった。信じたくなかったけど……楽しそうに笑うシロさんの言葉で、カルマ君を撃った犯人はすぐに確定した。
「…………………」
カルマ君の傍らで、たった今発砲を終えたばかりのエアガンを持って立っていたアミサちゃんの瞳は、いつか見たような銀色で……それでいて鈍く、暗い色を灯していた。
「あ、こら、目ぇ閉じないの」
「う、ぐ、……普通に怒ればいい、のにぃ……なんか、顔が熱いし、心臓、さっきからバクバクして止まらないの、……壊れちゃいそうになる、からやだぁ……」
「それが恥ずかしい、照れるって気持ちね。ついでに学べてよかったじゃん」
「〜〜〜〜っ」
「はいはい。……アミーシャって大抵の行動にちゃんと理由があるからこういう時って意地でも曲げないし、こっちがどんなに心配して怒ってもまたやるじゃん。それじゃあお仕置きになんないでしょ」
「……カルマの、いじわる……」
「イジワルでいいよ。それにさ、アミーシャの事だから『もしもの未来を先取りしておけばもう起こらないかもしれない』とかも考えて、1番配慮すべき俺が気付いてないのをいいことに許可取りして実行したかったのもあるんじゃないの?」
「!な、ん……っ」
「だからやる前に謝ったんでしょ」
「………………」
「はぁ……悪いことするって自覚してやるのも相当タチ悪いんだって。……結果的に成功したとはいえ、渚君に任せればよかったかな……」
◆
ふと、今の今まで俺に対する照れと申し訳なさと戸惑いなどの色を乗せていたアミーシャの表情に、恐怖の色が混じったことに気付く。……もしかして俺の説教そんなに怖かった?そう思ったけど何やら俺じゃない場所を確認しようと視線をうろつかせているような気もする。
「……どうかしたの」
「……わ、からない……けど、嫌な感じがして……」
「……」
これまでの経験上、アミーシャの嫌の予感は放っておくと危険だ。固定していた手や足を緩めても、アミーシャは忙しなく視線を動かし、体をふるわせているだけで俺の上から離れる素振りを見せない……俺じゃないね、これは。
俺らが座ってる場所って向こうの会話が聞こえる程度の距離だから、殺せんせーの触手話に怯えてるのかとも思ったけど、そんな感じでもない。アミーシャだけが感じるような、何か、別の気配を感じた、とか?……動けるようにしつつ、怯えるこの子を隠せる体勢にしておいた方がいいか。地面に手をついて腕の中の彼女ごと持ち上げて立ち上がり、下ろしたところで戸惑ってる姿を隠すように俺のコートを開いて中へ入れた。
「『死神』の時みたいに、得体の知れないものなら隠れといて。アミーシャはこれでも気付けるでしょ」
「う、うん……」
怖がるように頭を俺の体に押し付けるように寄せた頭をコート越しに撫でながらみんなと合流しようと歩き出す。周りはコートで隠されて見えないだろうに危なげなく俺の足に合わせる彼女が……落ち着こうとしてるのか、密着してるからしっかりは見えないけど、ゴソゴソと何か、袋のようなものを取り出して中身を口に入れているのだけは、何故かハッキリ見えた気がした。
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ごめん渚君、君の重要なキスシーンを奪ってしまった……ということで、前回の話の終わりでトンデモ行動に出たオリ主の行動の種明かしでした。第一部でも思い付いていたけど、『アーツで何かできないか』の話題で終わったがために実行せず、先に渚君に作戦への協力を持ち掛けられて原作通りの展開になってましたが、今回第二部では渚君の行動をカルマ君が作戦成功の確率を考えてわざとスルーしたために……これ、誰が悪いのかって言ったらオリ主なんですよね。カエデちゃんに伝わったら意味がないからと作戦内容を黙ってましたが、言ってれば渚君が原作通りにしてたと思います。
一応殺せんせーの要望通りのことはしてるので、触手の殺意とカエデちゃんの殺意はどちらも弱まってます。これ、カエデちゃんがオリ主をどうでもいい存在だと思っていたら殺せんせーの心臓が狙い直されてたんだろうな……と。オリ主にとっても本気の賭けでした。賭けには勝ったけど、みんなにショックを与えたのでお説教コースです。
『大きく動いた気持ちなら大事にしていい』という言葉は、この小説の138話【教員試験の時間´】で、カエデちゃんが怒りと悲しみで涙が止まらなくなっていることを理解できていないオリ主に言ったことです。ここで引用すると思って書いてはなかったんですが、状況にすごくあっていたので、引っ張り出してきました。
触手の解釈は作者の思いなので、どこにも書いてないと思います。感情に大きく左右される、とはありましたが……殺せんせーに代弁してもらいましたが、曖昧に終わらせたのは殺せんせーが伏せたかったのではなくこのためです。不確かすぎることを入れて読者様を混乱させたくはないので……一応この小説ではこの解釈でいきます。
そしてオリ主は前話と同じく最後の最後でまたなにか事件を引き起こしてます。E組のエアガンが特別製なのは、原作の暗殺サバイバルの中で『一般のものより強力』と書かれているので間違いないです。普通のエアガンなら服の上からなら「あ、なんか当たった」程度らしいです。それでも首は危ない。
次の話、か、その次で殺せんせーの過去まで進めたい気持ちはあります……進むかな、また付け足しすぎて伸びるかもしれません。一緒にキャラクターたちがどんどん出てきて好きにしゃべっていくのを楽しんでくださると嬉しいです。
また、次話でお会いしましょう!