暗殺教室─私の進む道─   作:0波音0

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視点が変わるだけとはいえ、
連続であった方が話の繋がりができる閑話ではなく、
読まなくても問題なく構成も会話文ばかりなので、
これは番外編扱いです。

読まなくても話は繋がるけど、読んだ方が本編がより深まるのでぜひ読んでください!




番外編 動画の時間(終業の時間・一学期 E組視点)

 一学期末テストが返却され、A組との賭けに勝ったことが確定して。気づかない間に、いつの間にか教室から消えていたカルマを連れ戻すために、アミサが自分の知ってる授業の抜け出し方で教室を飛び出すなんて、そのある意味すごい行動力にある者は呆れ、ある者は笑い、ある者は感心した後。

 

 殺せんせーがある目的のために律の入ったスマホとともに教室を出て行くのを見てから、E組の生徒達は律本体の前に……正確には、画面の前に集合していた。

 

 目的は、E組名物の友達以上恋人未満な2人を覗き……いや、見守るためだ。

 

 

 

 

 

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『…………』

 

 

 

不破「アミサちゃんが玄関に着いたわね。それにしても殺せんせー堂々としてるなー……漫画的な尾行じゃアウトだよ。しかも結構真後ろから撮影してるのにバレないって……」

 

片岡「アレでしょ、保護色。……でもアミサ、なんで気づかないんだろ……普段ならちょっとした気配みせただけですぐにバレるのに」

 

磯貝「そういや……俺と片岡が見舞いで病院行った時も寺坂の存在に俺等が紛れるように隠れてたのに、扉の前に来てた時点で何人か一緒に来てるってバレてたっぽいもんな」

 

寺坂「アレについてはカルマが言ってたぜ……俺の行動1つで部屋の外で何か分からんが動く気配がしたってよ。カルマが気付いてる時点で真尾も気付いてるに決まってんだろ」

 

片岡「私達もまだまだってことかぁ……じゃあ今は?」

 

菅谷「そんだけ真尾も必死なんだろ。よく言うじゃん、集中すると周りが見えなくなるって」

 

 

 

 

 

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『……、……よし、ここなら教室じゃないから、使ってもいいよね……』

 

 

 

杉野「お、外に出た。何か言ってるけど……」

 

木村「ん?両耳に手を当てて動かなくなっ……うぉっ!?画面がいきなりブレたぞ!?」

 

岡野「うわ、酔う、この揺れは酔うって先生;」

 

〝そ、想定外です!!せんせーこれから何とか誤魔化します!!〟

 

渚「殺せんせー!?」

 

原「殺せんせーが想定外って、あ、振り向いたわね」

 

『え、殺せんせーなんでここにいるの?』

 

〝い、いえ、そのですねっ!てっきりカルマ君を探しに行くと言うかと思っていたら、誤魔化して出ていくと思わず、言いそびれてしまったことがあったんで、追っかけてきたんです!〟

 

『……なんだ、バレちゃってたんだ……』

 

〝アミサさんは素直ですから、気付く人は気付きますよ!……ふぅ、カルマ君は先程、道具倉庫の近くの木陰にいましたが、さすがに移動してるでしょう……先生、先程散々いじり回してきたので、迎えについて行くと余計こじれさせそうです、アミサさんに任せますね〟

 

『うん、分かった。多分大体の方向は聞こえたから、いってくるね』

 

〝はい、いってらっしゃい。みなさんもちゃんと待っててくれますから、しっかり仲直りしてから連れ帰ってくるんですよ〟

 

 

 

 

 

〝……、……ふぃー……しっかり後ろにいることがバレて焦りました;〟

 

杉野「……なんでいきなりバレたんだ?」

 

奥田「……あ、あのっ!もしかしてアミサちゃん……分離集音能力、使いました……?」

 

千葉「なんだそれ?」

 

中村「聖徳太子が10人の声を聞いて個別に全部聞き分けて対応できていたって逸話有名っしょ?あれみたいに同時に色んな音を聞いてそれぞれを個別の音として認識して処理できる能力のことよ。アミサ、耳がよすぎてできちゃうみたい」

 

神崎「実験してみたら、6人の口調と内容一言一句間違わずに正確に書き出してたもんね」

 

〝そうです。おそらくカルマ君の居場所が分からないので、教室では聞こえない音を聞いて探そうとしたのでしょう……そしてしっかり見つけたみたいですね〟

 

茅野「そっか、殺せんせーの約束は『人の多いところでは使わない』だから、外なら確かに約束守ってるね」

 

磯貝「だとしても……外は外で虫の鳴き声とか自然の音がすごそうなんだけど……あ、そうか、逆にそこにない音を聞き取ればいいのか」

 

〝あぁ、そうそう。律さんを通して音声は送受信です。皆さんの声は先生には聞こえるようにイヤホンしてます。……あんまり喋るとさすがにバレますので、先生が話すのは最低限にしますが〟

 

前原「りょーかいりょーかい、殺せんせーの隠密にかかってるぜ!」

 

杉野「歩き出したけど迷いないな〜……渚、カルマがいるとしたらどんなとこが多いんだ?」

 

渚「んー、僕もそんなに詳しくないんだけど……裏山、校舎裏、その辺の木の近く、かな」

 

〝当たらずとも遠からずってとこのようですよ、渚君〟

 

渚「え?」

 

竹林「当たらずとも遠からずってどういうことですか?」

 

〝裏山だとすぐに戻ってこれない、校舎裏だと近すぎる、木の近くは……さっき先生が迎えに行った時にいましたから今は違うでしょう。ですが、別に『木の近く』とは立ってるだけが近く、ではいですよ?〟

 

 

 

 

 

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『……カルマ』

『……!……何』

 

 

 

〝ね?〟

 

前原「いや、ね?って言われても……どこだよ」

 

矢田「カルマ君の返事は聞こえたけど、姿ないよね……」

 

三村「数本、木が立ってるだけじゃね……?ちょっと枝が太めで葉も茂ってる程度の」

 

速水「……なるほど、上ね」

 

「「「!」」」

 

前原「お前よく見つけたな〜……」

 

 

 

 

 

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『教室、帰ろ?……降りてきてよ』

『……アミサだけ、帰りなよ。どーせ磯貝がそろそろ賭けで奪ったアレの使い道を先生に話してるとこじゃないの』

 

 

 

中村「しっかり拗ねてますな〜……」

 

狭間「どうせサボってたせいで成績落ちたとかそんなのじゃないかしら」

 

竹林「僕と片岡さんが7位で真尾さんが4位……中間テストを考えると彼が上位にいないし、案外そうかもしれないね」

 

原「それか、アミサちゃんに顔を合わしづらいとか……」

 

磯貝「……ん?カルマの言ってるアレって賭けで取ったアレのことか?」

 

渚「確かに連れ戻しに行かなかったら話してた頃かもしれないね」

 

茅野「……話す本人撮影してるけどね」

 

 

 

 

 

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『……やだ……降りてこないなら、私がそっちに行く』

『……話聞いてる?……って、は?』

 

 

 

千葉「あ、赤髪が見えた……あそこにいたのか」

 

速水「今分かったの?」

 

菅谷「(すまん、俺も分からんかった)体起こしたらはっきり見え、……は?」

 

木村「跳んだ……?」

 

三村「器用にカルマの頭の上に着地したな」

 

茅野「すご、アミサちゃんあんなジャンプ出来たんだ」

 

片岡「ジャンプはすごいけど、お願いだから普通に登って〜っ……あの調子だと絶対パンツ見えちゃうって……!」

 

岡野「メグ、落ち着いて。分かるけど」

 

 

 

 

 

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『……これくらいなら、ジャンプで届くよ。私のこと、カルマなら知ってるでしょ?……朝飯前なんだから』

『……そういえば、そうだったね』

 

 

 

岡島「……あの『知ってる』の内容に含みがあるな……色々足りねーのに会話が成立してるし」

 

〝あれに関しては先生にも相談され済みなので聞かないであげましょう〟

 

木村「まぁ、先生に話してある秘密ならしゃーない。俺も頼んでることあるしさ」

 

杉野「木村が頼むことってなんだよ」

 

木村「何でもいいだろ!」

 

片岡「ちょっと、うるさいんだけど。騒ぐなら廊下行って!」

 

「「やだ!」」

 

片岡「なら静かにする!」

 

菅谷「……片岡かっけー……」

 

岡島「やってることは説教だけどな」

 

 

 

 

 

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『……ねえ、カルマ……私ね、カルマに近くで見ててほしかったの。最近、いつ話しても、カルマは遠くにいて、私のことを見てくれない……ずっと不機嫌で、でも、なんでかなんて分かんなかった。どれだけ考えても分からないし、誰も、教えてくれなかった』

 

 

 

神崎「アミサちゃん……だいぶ悩んでたもんね……」

 

奥田「はい……アミサちゃんは、カルマ君が安心できる居場所でしたから」

 

茅野「怖い目にあってもずっと泣かなかったのに、カルマ君が近くに来た瞬間すごく安心した顔してたし、泣けたみたいだし」

 

岡野「そっか、3人は修学旅行で同じ班だったもんね」

 

中村「なのにその安心する奴を勉強会の誘いに行ったら、腕に真っ青なアザこしらえて、左肩にも指の跡付けて帰ってきたしさぁ……本人はやたらカルマを庇って隠すし」

 

磯貝「そういや、校舎裏で壁に押さえつけられたとか言ってたな。……まぁ、俺や奥田に教えてもらうって誘ったらしいから……」

 

岡島「壁に押さえつけられたァ!?もしや壁ドンってやつか!!イケメンにしか許されねぇ行為……羨ましいッッ」

 

倉橋「え〜、シチュエーション的にはキュンってしちゃいそうだけどな〜」

 

磯貝「……殺せんせー曰く、〝アレは壁ドンではなくカツアゲです〟だそうだ」

 

前原「何で殺せんせーはそれを知ってるんだって疑問とともに何をどうしたらそのキュンとくるシチュエーションがカツアゲになるんだよ……」

 

磯貝「校舎裏だったから簡単に見れたらしいぞ……あと前原こっちこい、……殺せんせーが見た時、この状況だったらしい。しかも話してる内容はもう脅しに等しかったと」

 

前原「……ヤベェ、磯貝にキュンとする場面なのにこれはゾッとするわ……」

 

磯貝「キュンとこられたら俺も困るんだけどな」

 

杉野「自分に頼らず、何で他にってか。それで今までの我慢も限界だったってことか」

 

木村「……信じてた奴にそんなんされたらそりゃ泣くだろ……」

 

茅野「なんとか協力して他の人に頼ることで成績残せた=他の人に頼るのも大事って言うのを伝えようって言ったら……」

 

中村「最初に言った一言が、『頑張ればまた自分のことを見てくれるかな』、だよ!?どんだけ健気……」

 

神崎「下手なこと言えないよね……」

 

奥田「それから先はとても熱心でした」

 

 

 

 

 

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『私、知らないことが多いから、考えることはできるけど、答えは教えてくれなきゃ分かんない。何も言ってくれなかったら、わかんないよ……ねぇ、どうしたら、また近くにいられるの……?私、やっぱり近くにいすぎたの?カルマの、迷惑なの……?』

 

 

 

渚「…………」

 

茅野「渚?」

 

渚「いや、…………そうかな、とは思ってたけど、カルマ君が避けてた理由って……僕等以外を頼るようになって、特別感が薄れてムカついてたからだよね」

 

茅野「まぁ、そう、だよね……?」

 

渚「……ちょっと、僕とカルマ君のせいでもあるよ、これ」

 

「「「え。」」」

 

渚「アミサちゃんが周りを否定しすぎて、僕達に依存しないようにって外に目を向けさせたんだ。で、アミサちゃん自身は僕達以外にも頼れるようになったから、人と関わるのを少し克服したから頑張った分褒めてほしい……って思ってたみたい」

 

杉野「見事にすれ違ってるな……」

 

中村「あとはあたしらがからかいネタにするためにおもしろがって、カルマが嫉妬してることを放置してたじゃん?で、それをアミサに教えなかった……それで自分が原因、自分が迷惑だから離れようとしてるんだって思い込んだ可能性もあるわよ」

 

三村「カルマも自覚してるようでてんやわんやしてるんだろうな」

 

吉田「修学旅行で初めて自覚して顔真っ赤にして混乱してたし、そんなもんじゃね?」

 

村松「だな、見てる分にはおもしろいしよ」

 

菅谷「それが今回のすれ違いの原因の1つなんだよなぁ;」

 

 

 

 

 

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『……ッごめん!』

『!!』

 

 

 

中村「カルマが謝った……」

 

神崎「え、修学旅行でもちゃんと謝ってくれたよ?ね、」

 

奥田「はい、危険に晒してしまったこと……あと、班員を気にせず喧嘩しようとしたこと、でしたっけ」

 

中村「謝れるんだ……でもそれより衝撃的なのはさ」

 

寺坂「頭を下げた、だと……!?」

 

中村「口だけじゃないとこよ、頭下げてんのよ」

 

村松「真尾限定じゃね?」

 

渚「いや、他にもカルマ君が頭を下げてる人、見たことあるよ」

 

吉田「誰だソレ!」

 

中村「案外弱みになったり…!」

 

渚「アミサちゃんのお姉さん」

 

「「「あいつら家族公認なのかよ!?」」」

 

 

 

 

 

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『……最近アミサ、女子も男子も関係なく俺や渚君以外の奴ばっか頼るし、甘えに行くし……俺以外の男子に撫でられても嫌がるどころか撫でられて嬉しそうにしてるし……イトナにセクハラされても気付かないし、浅野君には告白されてるし、岡島のハグとか拒もうとしないし、いつの間にか進藤にまで気に入られてるし……』

『え、と……?つまり、どういうこと……?』

 

 

 

前原「半分くらいは俺等もどういうこと、だよ……!」

 

菅谷「あいつ溜め込みすぎだろ、まだありそうだぞ!?」

 

千葉「イトナのセクハラ……ああ、胸をガン見してたあれか」

 

倉橋「浅野君って……まさか、生徒会長〜っ!?」

 

矢田「告白……え、A組の筆頭なのに、アミサちゃんに?」

 

渚「球技大会の日にアミサちゃんはぐれてたじゃん、あの時らしいよ」

 

杉野「しかもその時に進藤は真尾に惚れ込んでファンになった。杉野君は人の上に立つ側に選ばれたんじゃない、代わりにE組に選ばれた、彼はすごい所を持っているから悪く言うな……って正面から啖呵切って、からのあの球技大会の結果を経て」

 

木村「よく分かんねーけど、よそでも天然兵器は爆裂させてるわけか……」

 

岡島「すげぇ、サラッと流されてるけど俺も対象なのか!?」

 

片岡「岡島は他の女子にやろうとしても免疫無さすぎて直前で躊躇するくせに、アミサにだけはそこまで躊躇いがないから敵認識されてるんでしょ」

 

岡島「だってよー……真尾って理想の女体のくせに言動があんなだから同い年というより妹分にしか見えないんだよ……妹だったらあれくらいのスキンシップ許されるだろ!?真尾も別に嫌がらねーし!」

 

片岡「そのアミサがいまいち分かってないからこっちで意識してあげなきゃでしょーが!!」

 

不破「そもそもカルマにアレだけ警戒されてるのに行ける岡島君がすごいわ、ある意味」

 

原「いらないスルー力だよね」

 

 

 

 

 

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『……ずっと、1番俺のそばにいると思ってたのに、アミサが他の奴らに近付けるようになってから……なんで1番知ってるのは俺なのにって、嫉妬してた。でも、それをそのままアミサに言うのもかっこ悪いから……俺が、勝手に避けてた。その結果、傷つけて……本トに、ごめん……』

 

 

 

前原「これ、構ってる俺等に対しても嫉妬してねーか……?」

 

渚「前原君とか岡島君が構おうとするとすっごい目で見てる時はあるね」

 

「「なんで俺等だけ!」」

 

「「「自分の胸に聞け!!」」」

 

岡野「前原は距離が近い上に女タラシだし何故か下の名前で呼ばれてる、岡島はさっきの通りだからでしょ」

 

前原「……そういや俺、陽斗くん呼びだな」

 

岡野「気づいてなかったの?」

 

前原「いや、あまりにも自然に呼んでくるから違和感感じてなかった……」

 

原「それにしても……アミサちゃんに対してのひねくれた態度は誤解の元って、カルマ君なら知ってそうなのに」

 

千葉「それが男心ってやつなんじゃないか?」

 

不破「カッコつけめ……」

 

速水「カッコつけて傷つけてたら意味無いけどね」

 

 

 

 

 

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『……私、あの日から、ずっとカルマがそばにいてくれて……これ以上、寄りかかってたらカルマの自由を奪っちゃうから……迷惑になるって、思って。だから、カルマと渚くんから、少しずつ離れなくちゃいけないのかなって思ってた』

『そんなこと……』

『でも、やっぱり……どんなにたくさん頼れる人ができても、特にカルマはずっと一緒にいてくれたんだもん、離れていっちゃ、やだ……ッ!崖から落ちた時も、全部……全部信じられなくなった時に言ってくれた……『死んでも一緒にいるから、一人にしない』って、……私はカルマが迷惑でもその言葉、信じてて、ッ!?』

 

 

「「「は!?崖から落ちたァ!?」」」

 

渚「あー……あの時カルマ君、そんなこと言ってたんだ……」

 

〝先生を暗殺するために、『マッハで助ければ彼等の身体が耐えきれずバラバラになって死ぬ』、『見捨てたりゆっくり助けに行ったりすれば間に合わずに生徒を見捨てた教師として死ぬ』という捨て身の暗殺を仕掛けられた時ですね〟

 

奥田「……なんていうか、最初の頃のお2人はだいぶ無謀なことをしてましたから……」

 

菅谷「花柄エプロン……」

 

渚「それ、カルマ君の前で言わないようにね」

 

杉野「というか真尾としてはやっぱり『迷惑になりたくない』が根幹にあるんだな」

 

速水「だけど『離れるのは嫌』なんでしょ、だからこそ、死んでもいい暗殺をしかけた時に言われた約束を大事にしてる」

 

原「どう聞いても重いのに、アミサちゃんにとってはそれくらい信頼に値する言葉なんだろうね……」

 

片岡「カルマにとっては苦じゃない重さなんじゃない?」

 

 

 

 

 

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『──ごめん、本トに。迷惑なんかじゃないから……むしろ、頼ってよ。俺はアミサに誰より1番に頼ってほしいし、俺だって一緒にいたいんだから』

『…………うん』

『腕も、ごめん。俺、あの時は勝手に溜め込んだイライラの吐き出しかたもわかんなくて、抑えらんなくなってた。怖かった……?』

『……うん、カルマの気持ちも真っ黒でぐちゃぐちゃしたものしか、感じなかったし、私もわけわかんなく、なってて』

『うわ、それは俺でも嫌だわ……、……E組の皆のこと、正直侮ってたよ。俺も負けてらんないや』

『……、う、ん……ッ…』

 

 

 

倉橋「……わぁ……映画のワンシーンみたい……」

 

狭間「抱き寄せて謝ってカッコつけて……本当……中二病でもないし常人でもないし、なんなのかしらあの中途半端」

 

前原「てか、そこまで言えるなら、さっさと告白しろよカルマァ!」

 

岡島「言ってる内容、真尾には真意が伝わってないけどほぼ告白と同義だって気づけ!!!」

 

寺坂「ホント、余裕なくなんぞ……生徒会長に、野球部長に、……まだ増えたりしてな」

 

中村「それはそれで面白いけどね」

 

渚「面白いって……本人は死活問題だよ、多分」

 

茅野「そんだけ大事にして……ううん、しすぎてるんだよね」

 

竹林「しすぎて今回の事態を引き起こしてるけどね」

 

原「それはそれ、これはこれよ」

 

吉田「原、お前本トに真尾の母親目線だな……」

 

原「ふふ、私はあの子のおかーさんだからね!」

 

 

 

 

 

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『カルマ……もう1個だけ、約束増やしていい……?』

『いいよ、なに?』

『……私、ここにいるよ。いつか、離れなきゃいけない時が来るまで、E組のみんなのところに、カルマの隣に、いたいの。……だから、ちゃんと見ててくれる……?』

『……ん、約束。ちゃんと見てるし、何かあっても引き戻してあげる』

 

 

 

「「「………………」」」

 

杉野「真尾……お前……」

 

前原「どう聞いても好きだから近くにいてくれって意味だろ……これで自覚無しなのか……」

 

中村「ちなみにドキドキする、の意味もわかってないよこの子。すっごく言い方アレだけど、カルマ含めあんたらが男っていうのは分かってるけど、だから何か変わるの?的な感じだと言えば伝わる?」

 

「「「……伝わった」」」

 

前原「そりゃー、懐いたヤツと距離感近いわけだ」

 

磯貝「渚に対しては、それプラス頼って安心できる人、カルマに対しては、渚に対してのも込みで自分自身を全部預けても大丈夫だと思える人って感じか。特別扱いはしてるんだけどな……言語化って難しいよな……」

 

奥田「それにしても……抱き合ってるだけでも近いと思いますけど、額同士を合わせてってそれより近いんですけど……そこは気にならないんでしょうか……?」

 

木村「もう、コイツらの距離感バグはどうにもならん気がする」

 

千葉「近いせいで真尾のとんでも行動の割食ってんのにも気づいてないカルマも悪い。真尾をどうにかする前に、カルマも距離感直せっていつも思ってる」

 

速水「いつも寡黙な千葉が言うってやばいね」

 

渚「でも……これ、カルマ君も気付いてないよ。普通に1つの約束としてとらえてる気がする……」

 

三村「修学旅行でも真尾のこととなるとめちゃくちゃ察し悪かったもんな……そんな勘違いするか?みたいな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

磯貝「2人とも落ち着いたら帰ってくる……全員、リアルタイムで見てたことは秘密な!……ボロ出すなよ?」

 

岡島「真尾ならともかく、カルマはごまかせるとは思えないしな……」

 

菅谷「ていうか、侮られてたのか俺等……」

 

木村「どっかで見返さなきゃなー……」

 

奥田「!そうだ……アミサちゃん、帰ってきたらきっと目が腫れてますよね……私、冷やせるもの持ってきます!」

 

矢田「教員室にビッチ先生いないかなー、アイシングのやり方聞きに行こうよ」

 

倉橋「あ、私も行く〜!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

律『あ、ちなみに殺せんせー撮影のこの動画は、一部編集後でしたらお渡しできますが……』

 

「「「ほしい!」」」

 

律『わかりました!では、順次送っていきますね!』

 

 

 

 そして、本編に続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 






「あ、帰ってきたよ!」

「おーおー、ケンカは終わりか?」

「手、繋いで帰って来てるし……どっちかと言えばカルマ君が手を引いてるって感じかな?」

「ホント、色々謎な距離感だよね……よし、男子はカルマ君よろしく!」





「カルマァ……」

「お前にはとりあえず言いたいことが山ほどある……」

「……何、何のノリなわけ……?」

「まぁ、とりあえずこっちに来ようか。ちょっとした話合い……ってね」

「磯貝まで……」





「はーい、アミサ、あんたはこっち」

「アミサちゃん、お連れしま〜すっ!」

「え、え……?」

「おかえりなさい、アミサちゃん。少し、いい顔になってる……言いたいこと、言えた?」

「!……うん、ちゃんと、伝えれたよ」



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終業の時間・一学期
……の、あの場面の『E組生徒は見た』をお送りしました。多分、全員いるはずです。いなかったらホントにごめんなさい;
動かしやすい人は何回も出てくるし、わからない人は一回しかいないしで、結構難しかったです。

イリーナ先生にアイシングのやり方を聞きに行ったついでに事の顛末も伝わってるので、2人のケンカがどうなったのかは先生方も(リアルタイムでは見てないけど)ご存知だったりします。

律に悪気はゼロ。むしろ、これこそ『協調性を磨くため』に必要なことだと殺せんせーに言われて快く協力。動画は記録として残しておく。
クラスメイトの何人かは最後のシーンをもう一度見たさに、何人かは弱みにならないかな……なゲスい考えから、何人かは何かのために、と動画をもらってるイメージ。



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