暗殺教室─私の進む道─   作:0波音0

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中学生が男女合同部屋でもいいのかって気もしましたが、ほぼ全員体調不良者の生徒だったわけなので……その上で、改稿前のお話をいじったら、いろいろ大変なことになりました。

ちょっと書いてたらネタが思いついて、そのまま書いたので……





53話 休息の時間

 

 

渚side

 鷹岡先生による殺せんせー暗殺計画……にかこつけた、僕等……正確には僕とアミサちゃん、カルマ君に対する個人的な復讐、それに伴った大規模な潜入任務(ミッション)を終えて、全てを片付けた僕等は無事に宿泊するホテルへと帰ってきた。

 ホテルで待っていたみんなにもう大丈夫なことを伝えて、手に入れた栄養剤を飲んでもらって、体力はまだまだでも元気の出てきたクラスメイトを見てやっと安心できた。

 

 もう寝るだけ……ってなった時に烏間先生から待ったが入った。最初の最初……この暗殺旅行に来る前は元A組用の特典らしい個人部屋で部屋割りを考えてあったんだけど……もうここまでいろいろあった後だと体調の変化とかも一律管理しやすいからって事で、男女別の大部屋すらすっ飛ばして、全員一緒の雑魚寝スタイルで行くことにしたみたい。

 その方が万が一の事があっても直ぐに気づけるからって、烏間先生がちょっと申し訳なさそうに進言してきて……男女それぞれ何人かは嬉々として受け入れてたよね、うん。さすがに着替えとかは別部屋を手配してくれるみたいだけど……ね。

 

「ヌルフフフ……男女一緒の部屋で雑魚寝……大人数の旅行の醍醐味ですねぇ」

 

「言っておくが、お前は行けないぞ」

 

「……え!?そんな!!夢のようなシチュエーションなのに!?せんせー参加できないんですか!?!?!?」

 

「ダメ元でお前が戻る時に殺せるよう、がっちり固めておいてやろう」

 

「そんな!!!!?!?!」

 

 ということで、連れてかれた殺せんせーもいるけど……戻れそうな人から順番に大部屋の布団の並べ方とかを決めるために片岡さんの先導で移動し、動ける人で後片付けをすることに。屋外テラスを感染したみんなのために解放してもらってたからね、ちゃんと元通りにしておかないと。

 

 大体の収集がついてから磯貝君と一緒に、帰りのヘリで眠ってしまった2人(アミサちゃんとカルマ君)を迎えにいくことになった、んだけど……僕的には2人で迎えにいくつもりだったんだよね……。でも、カルマ君が珍しく無防備に寝てると知った中村さんと前原君と岡島君が、さっきまでウイルスで寝込んでたのが嘘のように生き生きとした顔で我先にとヘリの中へと入っていっちゃって……ねぇ、3人とも本トに感染してた?

 病み上がりどころの話じゃないのに!って慌てて追いかけた磯貝君を見て、まぁこれはこれで仕方ないかと思っていたら、

 

 

 

「ちょ、うぎゃあッ!?」

 

「!!……何かあったの!?」

 

 

 

 中から前原君の悲鳴と、何かが床に倒れるような重たい音が響いた。僕は迎えに行く組の中で1番後ろにいたから、まだヘリの中に足を踏み入れてすらなくて……何が起きたのか全くわからず、何事かと慌てて中に入る。そこには……

 

「……………………」

 

 アミサちゃんを左腕で抱きかかえて座席に座ったまま……ものすごく不機嫌そうに対先生ナイフを右手で突き出した格好で威嚇しているカルマ君と。

 

「いったたた……お前マジで寝てたんだよな……?反射半端ねーよ……怖っわ……」

 

 ヘリコプターの床に尻餅をついて、片手で痛そうに背中をさすりながらカルマ君にストップ!と手を突き出している前原君と。

 

「カルマ、落ち着け、気持ちはめちゃくちゃ分かるけど!起きたらかわいそうだろ;」

 

 殺気を飛ばす勢いで野生動物のごとくめちゃくちゃ威嚇してるカルマ君を、アミサちゃんを理由にして何とか落ち着かせようとしている磯貝君と。

 

「やっべぇ……」

 

 持ってきていたらしいカメラを素早く後ろに隠した岡島君と……あ、撮影確認画面がついてるからこれ1枚は撮ってるね……やばいと言いつつすごいことしてる。

 

「~♪」

 

 このカオス具合のものすごい空間だというのに、我関せずカルマ君とアミサちゃんにスマホを向けている中村さんがいた。

 

 ちなみにアミサちゃんは、カルマ君が抱きかかえる腕の中で丸まったまま寝てるみたい……うん、この修羅場というかカオスな状況の中で起きなくて、本トよかったよ……

 

「あーもう、悪かったって。でもこんな固い所じゃなくて布団の方がちゃんと休めるだろ?」

 

「珍しく俺等の前で無防備に寝てんだぞ?聞いたらお前も相当無理したっていうから起こすに起こせなかったんだよ〜」

 

「だったらアミサは先に部屋連れてって、カルマは起こして歩かせた方がいいかなって思ってさー」

 

「みんな、一応起こさずにアミサちゃんを連れてこうとしてた理由はあったんだね……」

 

「えーっと、お前等2人とここに来てるメンツ以外は全員大部屋行ったからさ、そろそろ呼ばなきゃなーって思ったんだけど……3人が勝手に来ちゃってさ……」

 

「……あのさぁ、呼ぶ前に運ぼうとしてたから怒ってんじゃん、それくらいわかんないわけ?てか磯貝と渚君ならまだしも、そもそもお前等病人。さっさと寝ればぁ?」

 

 ……話を聞く限り、どうやら本トに珍しく無防備に寝ていたカルマ君が、潜入組の誰かからアミサちゃんの戦術導力器(オーブメント)を使って精神力と体力を使い果たしたのが原因で寝落ちてるって話を聞いて起こすに起こせなかったと。

 で、毒使いの殺し屋曰く、最低でも明日の昼までは目を覚まさないだろうアミサちゃんを、少しでも先にしっかり休める部屋へ運んでやろう……と、フェミニスト精神を発揮させた前原君が抱えようとした、途端カルマ君が気が付いて、ナイフを突き出した、と。

 

 カルマ君……アミサちゃんのことに関しては本当にどんだけなセンサー発揮してるんだか……でもカルマ君だから仕方ないと言ったらそれまでかも。

 そしてついでとばかりにカルマ君は元病人の3人に対して正論をぶつけていて……うん、それに対しては僕も同感だ。カルマ君は分かりにくいけど遠まわしに心配してるわけだし、3人ともさっさと部屋に行けばよかったんだから。

 

「それに、お前等3人その手に持ってる物がねぇ……アミーシャを連れてって俺を起こすだけで済む、なんて全然説得力ないよね」

 

「いや、コレはあれだ!別にお前の寝顔に落書きしてやろうと思って菅谷に借りたとかじゃねーから!」

↑【メヘンディアートの塗料】

 

「お、俺だって、体調戻ってきたから今のうちに夜の海の写真撮ろうとしただけで!別に寝顔撮ってやろうとか考えてねーからな!」

↑【高画質一眼レフカメラ】

 

「いーじゃん、寝顔くらい」

↑【スマホ】

 

「元気になった途端お前らなんなの。しかも中村に至っては誤魔化してすらないし」

 

「だって今も撮ってるもん、動画」

 

ちょっと?

 

「ま、まぁまぁ……起きちゃうって」

 

 ……全く悪びれもせずに今も動画を取り続ける中村さんも含めて、生き生きと迎え組に名乗りを上げて何か企んでるなーとは思ってたけど、彼らは最初から落書きやら盗撮やらするつもり満々だったみたいだ。楽しめるところでは全力なのはいいことだけどね……あとは、彼等なりに元気な姿を見せようとしてくれてるのかな。

 

 でもカルマ君はアミサちゃんを落とさないように抱えてるのもあって口では色々言うけど、特に大きな動きで抵抗しようとはしてない。アミサちゃんを起こさないようにしたいのは言わずもがな、カルマ君なりに3人を心配してるのもあるし、一応未遂だったからやり返すつもりもないんだろう。

 ……でも、そろそろカルマ君のイライラが最高潮に達しそうだったから、さすがに僕も止めに入ることにした。

 

「はぁ……で、アミーシャの部屋は?寝る時確認すればいいやーって部屋割り一切見てないんだよね……同室の奴って決まってたっけ」

 

「お前な……一応見とけよ、意味なくなったけど」

 

「最初こそ個別の部屋のつもりだったけど、鷹岡先生のおかげで体調不良者続出だろ?個別の部屋にしてこっから悪化するやつが出てきたり、なんかあったりしてもすぐに対応できなくて困るってことで、男女合同の大部屋にするって烏間先生が。片岡が準備進めてくれてるし、まだ寝てる奴も居ないだろうから融通きくぞ?」

 

「…………?」

 

「なんで僕の顔見るのカルマ君……」

 

「え、ドッキリかと思って……まだ相当苦しむって聞いてるからできればついてたいし、俺、寝落ちる前に男女一緒の雑魚寝になんないかなーって思ってたから……それなら俺の隣はアミーシャね」

 

「分かったよ、伝えとく……というか男女一緒になった時点でゲスい奴らが勝手に並べて確保してる気もするけどな……」

 

「アミサちゃんの隣がいいっていうのは言うと思ってたけど、やっぱりまだだいぶ疲れてるよね……?」

 

「カルマって疲れすぎると口軽くなんのかな……」

 

「向こうでも終わりがけおかしかったから、そうなのかもしれない……」

 

 威嚇はしてても若干ぼんやりしてるもんね、今のカルマ君……そしてやっぱり口が軽いというか、いつものカルマ君なら絶対言わない、頭の中で考えてただろうことをそのまま言ってるあたり、彼も早く布団で寝かせたい。

 

「あ、そーだ……アミーシャ側の隣というか周囲っていうか……その辺に渚君と神崎さんと中村を配置して欲しいかも……」

 

「……うん?」

 

「は、あたし?」

 

「なんでそのメンツ?」

 

 ボーッと思い出したようにカルマ君が指定したメンバーは、僕が指名されたのは何となくわかるけど、他2人がよく分からないものだった。先にホテルで部屋の準備を担当してくれている片岡さんに律を通して連絡を取りながら答えた磯貝君も、不思議そうに顔を上げた。

 僕はアミサちゃんが懐いてくれてるからっていうのは自分でも分かってるからいいんだけど、神崎さんと中村さんっていうのがよくわからない……アミサちゃんが女子みんなから可愛がられているとはいえ、カルマ君はなんでわざわざその2人を選んだんだろう。

 

「……あー……神崎さんってさ、いろんな面でアミーシャのお姉さんに似てるんだよね……それに中村はお姉さん共々お世話になってるらしい師匠に。……代わりにするってわけじゃないんだけど、雰囲気だけでも安心するんじゃないかと思ってさ」

 

 ……そういわれてみると、確かに神崎さんはアミサちゃんのお姉さんであるリーシャさんによく似ている。雰囲気も仕草も、どこか声色も似ていて……アミサちゃん自身、珍しく早いうちに自分からリーシャさんと重ねて甘えにいっていた、数少ない人物だ。

 中村さんはイリアさん……舞台で舞うアーティストの姿って言うより……あれだ、舞台を降りたあの人にそっくりなんだ。アミサちゃんにとってのイリアさんは僕等が知ってる『炎の舞姫であるイリア・プラティエ』ではなくて、舞台を降りたその人だろうから。

 

 ……誰かの代わり、というのはあまりいい感じはしないけど、病気の時とか体も心も弱ってる時には安心できる人をそばに置きたい気持ちは分かる。

 

「私は全然いいわよ、むしろ大歓迎!保護者(カルマ)公認で近くで寝てていいなんてラッキーだわ〜」

 

「サンキュ。……ついでにその動画止めてくれたらもっと感謝するけど?」

 

「や・ぁ・だ♡」

 

「はぁ……あ、律。アミーシャ以外のE組全員と先生達に伝達」

 

『はい、なんでしょうか?』

 

「『みんなが盛られた毒薬は、時間経過で無毒になる食中毒だった』……これは何があっても口外禁止って言っておいて。あと、あの栄養剤は殺し屋から渡されたものじゃなくて、この子が鷹岡から奪い取った治療薬の中身がそれだったってことで周知して。……命懸けで奪い取った薬が必要ないものだったとか、……知らなくていい」

 

『はい、了解しました!』

 

「いいよね、磯貝」

 

「むしろ俺も先生達に進言するよ」

 

 それは優しすぎる彼女の心を傷つけないために、つくことを選んだ〝やさしい嘘〟だ。

 きっと本当のことを知ってしまったら、彼女は毒に侵されていたとはいえ自分が勝手にピンチになったせいで助けなければならなくなった、僕等にいらない傷をつけさせてしまった、そんなことを考えてしまうだろうから。

 

 そして磯貝君先導のもと、やっと動画を撮るのをやめた中村さんとアミサちゃんを抱えたカルマ君が先に大部屋へ向かい、他のメンバーも忘れ物や見落としがないか確認しながら部屋へと入っていく。

 

 

 

 

 

 そしてみんな、それぞれの疲れで泥のように眠った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 きがついたら、くらいせかいが、ひろがっていた

 

 まばたきをしても、せかいはかわらない

 

 まわりには、だれもいないし、とてもさむい

 

 ……あれ、さっきまで、なにもかんじなかったのに

 

 さっき?……さっきってなに?……いつからだっけ

 

 おもいだせないし、きにしなくていいのかな……

 

 ……まだ、ねむたいや……

 

 

 

「……アミー、シャ……?」

 

 

 

 だれのこえ?……そういえば、わたし、たおれて……

 

 たおれて?なんで、たおれたんだっけ……

 

 そうだ……とーさまと、おねーちゃんと……

 

 しゅぎょうしてたきがするから……そのせいかな

 

 

 

「……とーさま……」

 

 

 

 『あのひ』から、わたしはわたしになった

 

 『あのひ』、とーさま、おねーちゃんがいたから

 

 『あのひ』、わたしはわたしにふたをした

 

 ……『あのひ』って……なんだっけ……?でも、

 

 ちからのせいぎょをおぼえながら、ちからをつけた

 

 わたしがひとのなかでいきるために

 

 だいすきな、おねーちゃんと、いっしょにいるために

 

 

 

「……あみさ、ちから、つかわないやくそく、まもって……る……、おねえちゃ、と……ずっと、いっしょ……に……」

 

 

 

 わたしも、けいしょうしゃのひとりになったから

 

 あたまをなでられたきがした

 

 ……あれ?とーさまよりも、やさしくてあったかい

 

 あれ、とーさまじゃない……?

 

 ……だれ……?

 

 ……おねーちゃん?……イリアおねーさん?

 

 ちがう、これは……私の帰りたい場所……大切な人たち

 

 E組の、人たちの気配だ

 

 渚くんと、誰より安心できる……カルマの───

 

 暗い世界にに、光が差し込んだ、気がした。

 

 

 

 

 

++++++++++++++++

 

 

 

 

 

「……、…………?」

 

 まぶたの外側が明るくなっている気がして、なにも見えない真っ暗な世界から、だんだんと私の意識は浮上した。周りで人が話す声が、ゴソゴソと動いている音がする……誘われるようにゆっくりと目を開くと、そこは知らない天井の部屋で……軽くゆら、と揺れる頭を不思議に思いながら何度かまばたきを繰り返す……ここは。

 

「おはよう、アミーシャ」

 

「!」

 

 髪をすかれるように頭を撫でられていることに気づいて、ふと、夢か何かの中で撫でられたことを思い出した。……その手と、似てる……?覚醒しきっていない頭のままそちらに顔を向けると、私の右隣にある布団の上でうつ伏せに寝転びながら私の頭を撫でているカルマがいた。

 すごく優しい顔というか……安心したような表情で……急かすことなく一定のリズムで撫でてくれるから、落ち着くし気持ちがいい。つい目を閉じてその手に甘えるけど、このままだともう一度寝ちゃいそうな気がするから、起きてるためにも返事、しなきゃ……

 

「……おは、よ……?」

 

「ん。まぁ実はもうお昼すぎなんだけどね。起きれる?」

 

「……?う、ん……ッ」

 

「っと、支えるよ」

 

 促されるままゆっくり体を起こそうとして、何も考えずに着いた手を、敷布団のシーツで滑らせたところで背中に新しく支える手が増える。反射的に手が伸びてきた左側を見ると、渚くんで……それに甘えながらゆっくり体を起こせば、隣ではカルマが同じように座りなおして、渚くんと場所を代わるように背中側で体ごと支えになってくれる。

 

「……ここ……」

 

「僕等が元々泊まる予定だったホテルの大部屋だよ。色々あったし、個室じゃなくて大部屋になったんだ。みんな起きてるよ……ほら」

 

「……アミーシャが最後の1人。よかった……目を覚ましてくれて……」

 

 ……みんな助かったんだ……よかった。私の記憶は渚くんが鷹岡さんの方へ歩いていく所で終わっているから、あの後何が起きたのかはわからない。それに……目が覚めるまでに、夢かなにか見ていた気がするけど……ダメだ、思い出せないや。

 ぐるっと部屋を見渡してみる……私の布団は壁際にあったみたいで、部屋の中がよく見える。さっきまでたくさん動く音も、話す声もしていたのに、いつの間にか静かに私たちの周りにみんなが来ていて……それは、ひどく安心できるものだった。

 

「……みんな……よかった……」

 

「よくないわよ!!!」

 

「っ!」

 

 莉桜ちゃんの叫ぶような声を聞いて、反射的にその位置を探そうとした時には、私の前から莉桜ちゃんが体の上に乗りにきて、そのままギュッと力を入れて抱きしめられていた。勢いが強くて倒れるかと思ったけど、背中側にいるカルマが場所を調節して、そのままもたれる形に。

 ……その時になって、私はやっと気がついた……誰かに触られてる、抱きしめられている感覚が戻っていることに。私に直接触れている彼女から、あたたかい体温を感じることに。

 

「莉桜ちゃん、どうし、」

 

「どうしたじゃないわよ!あんた、また無茶したんでしょ……聞いたわよ!自分だって苦しかったくせにっ……誰にも相談しないで潜入組の中でたった1人だけ生死をさ迷いながら帰ってくるなんて、心配させないでよ……おバカッ!」

 

 ……抱きつかれたまま、莉桜ちゃんに怒られた。ぎゅっと、力をいれて抱きしめられて、……それだけ心配をかけていたこと、帰ってきたことに安心してくれていることがわかった。そっと、体はカルマにもたれたまま、腕だけはと彼女の背に回す……感覚が戻ったおかげで、少し、彼女の背中が震えているのが伝わってきた。

 

「……ごめん、なさい」

 

「……いいわよ、謝って欲しいわけじゃないから……ありがとね、あたし達のために頑張ってくれて。それに、言いたいことがあるのはあたしだけじゃないんだから」

 

「え……」

 

「アミサちゃん」

 

「!」

 

 気がつけば、周りにいたみんなのうち、何人かが私の布団を囲むように座ってるから、最初は怒られるんじゃないかって思ったけど……みんな、優しい顔をして笑っていて。

 そっと莉桜ちゃんと場所を代わって同じように抱きしめてくれたり、頭を撫でてくれたり、手を握ってくれたり……感覚の戻った私の体はひどく重たかったけど、触れられるみんなの体温はとてもあたたかくて……優しかった。

 

「ありがとう」

 

「治療薬、私達のために取ってきてくれてありがとう」

 

「危険を冒して潜入した奴らのおかげで、もうみんな元気だぜ!」

 

「目が覚めて安心したよ」

 

「おかえりなさい」

 

「ちょっとは頼ること覚えなさいよ、ホントに」

 

「ギリギリまで隠して着いてった寺坂も大概だけど、昏睡状態にまでなるお前はもっとやばかったんだからな……」

 

「真尾は抱えるのが好きだよ、まったく……」

 

「でも今回はだいぶ人に頼った方でしょ」

 

「だな、無茶すんのは変わんないけど」

 

 お礼や迎えてくれる言葉、心配するだけじゃなくて一緒に抱えようとしてくれる言葉、私を見てくれているから出てくる言葉……やっぱり、みんなはとても明るい。暗い世界だけしか知らなかった私には、まぶしすぎるくらい光のような人たち……そしてそれを、その心地よさを教えてくれた人たち。

 

「……、……ありが、とう」

 

 少し気恥しくなって、そう小さな声で言ったら、みんなが笑って応えてくれた。私も、みんなが照らすその光の中に、いつか心の底から入れたら……そっか……これが、お姉ちゃんがいうような、光のあたる場所、なのかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……よし、湿っぽいのは終わり!アミサが最初に名前を呼んだのはあたしだった、と、いうことで〜……神崎ちゃん、茅野ちゃん、奥田ちゃん、確保!」

 

「う、うん!」

 

「りょーかい!」

 

「は、はいっ!」

 

「へ……?」

 

「はい、カルマはこっちなー」

 

「いーじゃんこのままでも、って、ちょっ……!」

 

「はいはい、最初に名前を呼ばれたのは中村だったろ?約束は約束だからなー」

 

「もう、普段のお前の距離の近さを恨め」

 

「最初は『みんな』だったじゃ、ん、ねぇ!」

 

 いつも通り、あの優しい空気で終わるみんなじゃなかった。さっきまでの、優しいゆったりとした空間はどこに行ったの?というくらい、いきなり空気が変わってしまい、私は動くに動けない。

 カルマと場所を代わって後ろから有希子ちゃんに腰のあたりで抱きしめられ、カエデちゃんが私の腕をとり、反対側を愛美ちゃんが、周りを他の女の子たちに囲まれる……一気に、逃げ道がなくなった。カルマはカルマで渚くんと一緒に男の子たちに連れてかれちゃったし……何、何がはじまるの……?

 

「わ、私が何か原因……?」

 

「いんやー?アミサの言葉を賭けてたんよ」

 

「……賭け?」

 

「アミサちゃんさ、ちょっとの時間だったとはいえ鷹岡先生に捕まってたでしょ?言い方はアレだけど、毒のこともあって1番危ない目にあってたわけ。カルマ君的にはそれがだいぶ堪えたらしくて……ヘリで寝たからいいって、こっち帰ってきてから全然休もうとしないの」

 

「アミサが悪いわけじゃないんだけど……夜中にアミサがうなされてたり発作っぽいの起こしたりするたびに飛び起きるし。アイツ自身も限界なくせしてさ。アミサが無事に目を覚ましたからには、ちょっとでも休ませたいのよね」

 

「私達もアミサちゃんと話したいことあるって言ってんのに……それで、埒が明かないから目が覚めたアミサちゃんが起きてから最初に呼んだ人の方と一緒にいることにしよって中村さんが言い出して」

 

「カルマは自分が呼ばれるって自信あったみたいだけどねぇ……普段からあんたら距離近すぎて、名前も呼ばず主語もなく会話成立するんだから、相当なことないと呼ばないって分かってたもん、勝ち確だと思ってたわーw」

 

「だから中村さん、カルマが最初からあんだけ近くにいても余裕だったんだ……」

 

「………………」

 

 なんか、知らないうちに賭けの対象にされていたらしい。確かに、寝起きなこともあってあんまりたくさんおしゃべりできるほど口が動かなかったし、ビックリしたから莉桜ちゃんの名前を呼んだ……カルマと話す時って、呼ばなくてもいつも何となく察してくれちゃうもんね。

 みんなのやりたかったことは分かった。それに私が倒れちゃったせいでカルマが休もうとしなかったことも、心配かけ続けたことも分かった。……じゃあ、これは私が責任を取るべきことなはず。

 

「アミサ?」

 

「んと、つまり……カルマは私が心配で近くにいたくて……それでもカルマを休ませて、私は女の子とおしゃべりできたらいいんだよね……」

 

「う、うん……?」

 

「間違ってはないかな……?」

 

「……わかった。カルマ、ここ、来てくれる……?私、みんなに捕まってて動けないから」

 

「え、なーに?」

 

「嬉々として行くなよお前……」

 

「確かに真尾から呼ばれたらのことは決めてなかったけどよ……」

 

 私が呼んだこともあってか男の子の輪の中から止められることなく、カルマがこっちに来てくれてることを確認して、1度カエデちゃんと愛美ちゃんに腕を離してもらう。不思議そうにしてる2人が腕を離してくれたあと、今まで布団の中で伸ばしていた脚を少し折って横座りに変えて……掛け布団も軽く手繰り寄せておく。

 有希子ちゃんには、私が座ってられないかもしれないから、もうちょっとこのまま支えてて欲しいとお願いしたら笑顔で頷いてくれた。ついでに体の向きを変えて「布団も動かす?」なんて聞いてくれた割には、左隣の布団の向きを既に変えていて……なんとなくだけど、有希子ちゃんには私がやろうとしてる事がバレてる気がする。

 

「こっち……ここでしゃがんで」

 

「しゃがむってこう……えッ?」

 

 

 

 ───ヒュッ、ドサッ

 

 

 

「ん、そのまま寝転んで」

 

「………………。」

 

 彼が何も構えずにしゃがもうとしてくれるのは狙い通り……だから、私の近くでしゃがもうと膝を折ったところを見計らって、床に着いていた手と上の体操服を掴んで私の体の上に乗るように一気に引き込む。私の動きを予想してなかったのか、やっぱり疲れてるからなのか……カルマはバランスを崩して私の上に倒れ込んできた。

 そのまま無言になっちゃったうつ伏せのままなカルマの頭を、私の太ももの上に乗るように調整して、そのまま手繰り寄せた掛け布団を彼の体にかかるようにして……と、よし。

 

「……、ん、満足」

 

「うふふ、なんとなくやるんじゃないかなーとは思ってたけど、ホントに膝枕だった」

 

「「「ちょっと待て」」」

 

 やっぱり有希子ちゃんは分かってて手伝ってくれてたみたい。そのまま足の上にあるカルマの頭を、さっき私が起きるまで撫でてくれてたみたいに撫でていると、徐々にカルマがそのまま頭を抱え始め、周りにいたみんな……男の子も女の子もみんなから、なんかストップが入った。

 

「アミサ、説明。なんでこうなった」

 

「……?だって、私の脚の上なら近くにいれるでしょ?ここで寝てればカルマは休めるでしょ?ここから動かなければおしゃべりできるでしょ?……ほら、全部解決」

 

「……あー、うん……間違っては、ないね……?」

 

「ここで来たかアミサの謎理論……今回に関してはなんで筋が通ってるんだろ……」

 

「……えーっと、……休めるの?これ

 

「……っあー……、……予想外なんだけど……休めるわけなくない……?……いろいろと我慢しろって……?軽率に来たの後悔してきた……ちょっとガチめに助けて欲しい」

 

だよね;助けるのは無理だけど

 

「天然兵器は今日も通常運転だな」

 

「むしろご褒美だろ、女子の膝枕だぞ!?」

 

「しかも真尾のっていうのは背徳感が……幼妻というか」

 

「あんたたち」

 

「「いや、つい……」」

 

「殺せんせーの暴露通りすぎて……」

 

「蒸し返さないでくれる……?」

 

「……歌った方が寝れる……?」

 

「……やめて……この状態では寝るに寝れないから……」

 

 説明っていうからちゃんと理由を話したのに、間違ってないんだけど……っていう1番気になる続きを言わないみんな。修行の後にお姉ちゃんが休憩する時にしてくれて、人の体温で安心できるし、同時に撫でてくれるのが気持ちよくて、ちょうどいいと思ったんだけどな……

 脚の上で向きを変えて向こう側を向きながらそのまま寝転んでるカルマは、顔を手で覆ったままもごもごといろいろ言ってるけど、これならみんなの言うこと全部叶えられると思ったのに、ダメだったのかな。寝かせようと歌うのははっきり断られちゃったけど。

 

 

 

 

 

「……どうする?前半は別にいいんだけど、後半はガッツリカルマに関わってくること話すつもりだったんだけど」

 

「どーせ同じ部屋にいたから聞こえてただろうし、別部屋でも最悪律経由で聞くつもりだったでしょ、いいんじゃない?」

 

「もう、いいわこのまま話しましょ。アミサ、歌うなら私達も聞きたいし全部終わったあとね」

 

「ん、わかった」

 

「もう好きにして……休めって言うなら目だけ閉じてるから……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、気を取り直して。いくつか聞きたいことがあるのよね……いいかしら」

 

「大丈夫だよ?怖いことはしないからね〜?」

 

「え、う、うん……?」

 

 同じ大部屋で話せばみんなが聞こえるところにいるわけだし、どうせ隠すつもりもないんだったらいっそみんな近くでだべって、最後に私の歌でもう少し仮眠すれば良くない?……ということで、男女別れるっていう最初の予定は無くすことになったみたい。

 

 だから、私の近くにいるのは女の子たち+私の膝枕で横になりながら目を閉じてるカルマだけど、その近くには男の子たちもゴロゴロしてる。

 正面に座るのは莉桜ちゃんとメグちゃん。真剣なんだか、楽しんでるのかよくわからない声色で声をかけられて、少し身構えながらだけど返事をする。

 

「まずは1つ目……なんて呼ばれたい?」

 

「……、…………へ?」

 

 最初からいきなりわけのわからない質問がとんできた。なんて呼ばれたいって……質問の意図がよくわからなくて、聞き返してしまった。

 

「あの山のホテルへ行く前に言ってたでしょ。『本名はアミーシャ・マオ』だって。つまり、今まで私達は偽名の方で名前を呼んでたわけじゃない?」

 

「名前の呼び方で何か変わるとも思えないけど……アミサちゃんが、本名の方がいいってことなら私達はそっちで呼ぶし、どうかな?」

 

「カルマなんて、あんたが本名みんなに公開した途端、見せつけるように〝アミーシャ〟って呼ぶようになるしさぁ……あんたはどっちがいいのかなって」

 

「それもそうだよな、〝真尾〟が〝マオ〟から来てたのは分かったけど、アクセントが変わるんだよな」

 

「どっちがいいとかあるのか?」

 

 そういえば、『月の姫の縁者』が誰だって話になった時に、名前をバラしたんだった……あの時はタイムリミットもあるし命の危険はあるしでバタバタしてて気にしてなかったけど、みんな、覚えててくれたんだ。

 女の子たちだけじゃない、男の子たちもみんなが私の応えを待っているとわかって少し考える、考えるけど……私の中で答えは決まっているようなものだった。わざわざ聞いてくれたみんなには申し訳ないけど……

 

「私は……みんなには、今まで通り〝アミサ〟って呼んでほしい、かな。確かに本名じゃないけど……アミサって呼んでくれるのはみんなだけだから。苗字も、どっちでもだいじょぶ。みんなが呼んでくれるだけで、特別な名前だから……その、……だめ……?」

 

 最初は日本の学校で少しでも溶け込むために、そして私を私として見てもらいたくてお姉ちゃんとのつながりを隠すために考えた名前だった。でも、3年生になってE組に来てからはE組のみんなだけが呼ぶ、特別な名前……あだ名のようなものになった。それを変えてしまうのは少し寂しい気がしたから。

 もしかして、みんなは隠していたことで怒っていて、本名で呼びたいからこんな質問をしてきたのかな、とか思ってたんだけど……ビクビクしながらの私の答えにみんなは顔を見合わせて……

 

「ダメなわけないでしょ!」

 

「私たちだけの特別な呼び名かぁ……へへ、特別ってなんかいいね〜っ」

 

「じゃあ、これからもよろしくね、アミサ!」

 

「あ、じゃああだ名とかは?アミちゃんとか!」

 

「え、私あーちゃんって呼ぼうかな……」

 

「あだ名……えへへ、嬉しいかも……」

 

「……マオって呼ぶと、妹役やって貰った時を思い出すんだよな……」

 

「それはちょっと分かる」

 

「やっぱり、俺は真尾って今まで通り呼ぶよ。なんかむずがゆい……」

 

 そう、言ってくれた。拒否されたらどうしようって気持ちがあったから、ちょっと安心して笑ったら優月ちゃんに「あーもー、ほんとこの子ってば……」と言われながら頭をぐりぐりと撫でられる。

 男の子の方も、今まで通りの方がしっくり来るということで、真尾で呼んでくれるみたい。……こうやって、私の気持ちを聴きながら考えてくれるの、すごく心がポカポカする。

 

「よし、じゃあ2つ目ね。正直こっちのほうが気になってるんだけど……あの山のホテルでロビーを突破したあと、アミサ、顔真っ赤にして逃げてきたじゃない?カルマと何があったの?」

 

「あー、真尾が余計なことして叱られた時な……」

 

「そういや序盤であんな場所に集団でいるわけにいかないからって、真尾とカルマだけ残して俺等先に進んでたもんな」

 

「え、何それ……カルマ君、ついに我慢出来ずに手を出したってこと?」

 

「アミサちゃんが分かってないのをいいことに……!?」

 

「もしそうならお姉さんたちがコイツ呼び出して、いつでも『お話し』してきてあげるから、正直に言いなさい!」

 

「え、えぇ……?」

 

「……一応聞くけど、俺が(本人)ここにいるのわかってるよね?」

 

「知ってるわよ?」

 

「アンタ好きにしてって言ったじゃない」

 

「……………………。」

 

「言ってたな」

 

「それにそこに残るの決めたのは最終的にはお前だしな」

 

 女の子たちがちょっと怒り気味というか、焦ってる感じな意味はよくわからないけど、なんかカルマに不名誉なイメージがつきそうになってる気がするし、これは話すまで解放してくれないやつだ……そう悟った私は、目の前に本人がいるのも忘れてあの時の様子を必死に思い出す。

 

 ロビーでのこと……それって、私が《月光蝶》を使って非常階段の様子を見に行くついでに全体の警備を確認した時のことだよね。

 ただでさえ危険な所へ送り出すのに余計な危険に足を突っ込まないでって心配したって怒られたやつ、だよね……?あの時、何があったか……デコピンされて、それで…………

 

「────ッ!」

 

「あ、真っ赤になった」

 

「ほんと、何があったのよ……」

 

「あ、その、えと…………まず、1人で突っ走ったから怒られてデコピンされて……その後、私のおでこに、カルマがおでこで、コツンって……」

 

「「「おお……」」」

 

「か、カルマが……、おでこ引っつけてって……初めてじゃないはず、なのに……その、……目……」

 

「目……?」

 

「……私だけ見てる、オレンジの目……キレイで……その」

 

「……カッコよかった?」

 

「ドキドキした?」

 

「…………………………(コクン)」

 

「「「おぉ……!」」」

 

「───ッ」

 

「おま、やっと通用したのか……!」

 

「ようやくかぁ!」

 

「で、でもでも、こんなに心臓ドキドキしたことなくて……っ、私、病気になっちゃったのかなぁ……って言ったらもう1回デコピンされた……」

 

「「「(あ、ダメだ。理解はできてない)」」」

 

「……自覚まではいってないのか」

 

「……カルマ、どんまい」

 

「……うっさい」

 

 頑張って思い出しながら……思い出してる最中にも顔が熱くなってきて、心臓がバクバクしてきて、なんでなのか分からなかったのだけど……みんなには言いたいことは伝わったみたいで、どこか苦笑いみたいな顔をされてしまった。

 

「うん、……まぁ、ドキドキするって感情がわかっただけ進歩だよね」

 

「この子と一緒ならコイツも人が変わったみたいにおとなしくなるし……ぜひともくっついて欲しいし」

 

「一応、お前等に関してはE組は味方だからな」

 

「とりあえず、1番アドバンテージあるんだから頑張ってくれよ」

 

「…………わかってるよ」

 

「???」

 

「ふふ、早く気付けるといいね」

 

 もう、またみんなだけでわかる会話をする……でも、私が何かに気づかなくちゃいけないらしいってことは分かって……これは、きっといくら聞いてもみんなは教えてくれないんだろう。何回も、いつも、いろんな人から言われてるから……自分で気づいてほしいって。

 みんなは、私が気づいてないだけでちゃんとその気持ちはあるように見えるって言う。言葉とか、態度とかでそうだと分かるのに、私自身が分かってないからもったいないって。

 だから……あとは、自分でちゃんと理解して、私の中にある感情に、名前をつけるだけだってみんなは言うけど……それが難しい……でも、私の中にあるこたえを見つけてあげられるのは、私だけだから。まだ、時間はほしいけど……ちゃんと向き合って、見つけたい。そう、思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、と。一応聞きたかったのはこれくらいかな」

 

「どうするー?少しだけ寝て、着替えて外行く?」

 

「そだね……ねー、男子、布団もうちょっと引っつけてよ。みんなで適当に転がって夕方くらいまで寝よ」

 

「ん、少しくらいならいいか」

 

「アミサちゃん、歌聞きたいな」

 

「うん、あーちゃん、歌って〜?」

 

「……いいよ、……何にしよっかな……」

 

「……、……ねぇ、アミーシャ。あれ歌ってよ」

 

「?」

 

「……『星の在り処』。俺、あの歌結構好きだから」

 

「……いいよ」

 

 

 

 

 

 





「……全員、最初と寝ている位置が違うな……起きたのか」

「まったく……もう少し寝かしといてあげましょ」



++++++++++++++++++++



普久間殿上ホテルから帰還後、男女一緒の大部屋でのお話でした。

多分、殺せんせーを詰めて一段落した烏間先生とイリーナ先生は壁にもたれて寝てる人と、膝枕されてる何人かと(さすがにカルマ以外は女子)、周りで密集して雑魚寝してるのを見て、起こすのに躊躇ってると思う。

次回は肝試しに入れるかな……くらいです。
水着披露もしなくちゃですしね!!!
まだまだ夏は続きます。

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