「というわけでお前ら自己紹介。さんはい……」
「G族新家長ゴジラ・アースだ」
「姉の三式機龍だ」
「妹のビオランテです」
「同じく、オルガ」
「同じくスペースゴジラ」
「娘のミニラだよ!バガンちゃんのお姉ちゃんだよ!」
「ミニラの妹リトル。同じくお姉ちゃん!」
「…………シン……お姉、ちゃん……?」
と、それぞれG族の自己紹介をしていく。バガンは「おー」と一同を眺める。
「バガン、2歳!よろしく!」
「……2、歳……年上……」←0歳
妹が出来たと思ったら年上だった。お姉ちゃんになれると思ったシン・ゴジラはしょんぼり落ち込む。
「おとうさん!わたしいつのまにかおねえちゃんがいて、おねえちゃんにもなってる!」
「良かったなバガン…………って待て!」
嬉しそうにするバガンの頭を撫でるゴジラ。早速甘えようと突っ込むバガンを慌てて止めようとするも引き摺られる。
「……ふむ…………バガン、落ち着け」
「にゅ!?」
が、ゴジラ・アースがバガンを止める。片手で。
「……ぬ、意外と力が強いな」
「……お、おお?」
ヒョイと持ち上げられ目を白黒させるバガン。どうやらバガンよりゴジラ・アースの力の方が強いらしい。
「……おいフィリウス、この子…………見た目に反して力が強過ぎるぞ。力の扱いを学ばせよ」
「そのつもりだよ。バガンに勝てる怪獣なんて超化した俺か、あの三首ぐらいだろうし……」
「三首?ギドラか……?」
「いや。それよりつえーよ。人間共が妙な力で俺を強化して不意を突けたが、最初っから強化された状態で戦えばまず負けてた」
「……ほう」
ゴジラがそこまで言う相手に興味を持つゴジラ・アース。とはいえ嘘は吐いていない。あくまで、バーニングモードを使えない前提での話ではあるが、強化された状態でも不意を突かなければ勝てない相手だった。
「まあ当面は力の扱い方を学ばさせるさ。俺も取り敢えずはバーニングモードの維持時間を伸ばすのと、基礎スペックを上げる必要が有るな……」
「うむ。精進しろよ」
「それとギドラ、しばらくお前の部屋に住むからな」
「…………へ?」
「「「「「……は?」」」」」
ゴジラ・アースが誇らしげにゴジラの背中をトンと叩くとゴジラが思い出したかの様に言う。ギドラ自身ポカンとしたが、その場に居た三式機龍、ビオランテ、オルガ、スペースゴジラ、ラドンがグリンと振り返る。
「…………は、はあ!?何故我が──」
「──あんたと同棲しなくちゃ──」
「──ならないのですか!?」
が、そんな視線を無視してゴジラの言葉の意味を飲み込むキングギドラ。顔を赤くして人格を変えながらゴジラの胸ぐらを掴む。
「バガンが暴れた時の為だ。俺が何時でもお前を喰える位置に居なくちゃならないだろ?」
そう言ってゴジラはキングギドラの首がよく見える様に手を首に添え、親指で顎を持ち上げる。
「────ッ!?」
首筋を噛まれる際、後ろから抱き竦められたのを思い出しかぁ、と顔を赤くするキングギドラ。
「ふ、ふざけるな!お前、あれ痛いんだぞ!」
「悪いとは思ってるが有事だ。責任は取らねー……まあ方法としては他にキスとかも無くはないが……流石にそれはなぁ……」
「私達の身体に牙を突き立てるのは良いんですか……いえ、確かに傷は残りませんが」
くっ、と項垂れる千年竜王。しかしゴジラの牙が皮膚を貫き肉を千切り血管を破り神経を傷付けるあれは、かなり痛いのだとゴジラの口元を睨む。
「………………」
あの牙が、ゴジラの牙が自分の中に入り、ゴジラが自分も知らない自分の味を口の中で味わう…………。
「────ッ!?」
「…………へぇ」
顔が更に赤くなり咄嗟に帝王か劣兵に代わろうとする千年竜王。前世で何度も煮え湯を飲まされた相手の、その顔を見てゴジラはにぃと笑みを浮かべる。
「今の顔、なかなかどうしてそそられるな。骨の髄まで食い尽くしたくなる……」
「な、なんだと…………」
「そうすりゃ、一々食う必要も無くなるかもな……が、お前も食い尽くされるのは本意じゃないだろ?バガンが暴れなきゃ食うなんざしねーんだ。『噛まれる可能性』程度の心構えでしばらく暮らすだけ。簡単──だっ!?」
ドガガガガガ!
背中から蹴りを食らい吹き飛ぶゴジラ。壁に上半身がめり込む。
「お、おとうさん!?」
慌ててバガンが引っこ抜く。
「……我が子等の前で色に溺れるな愚息めが」
「いてて。悪かったよ……ん?つか今……五発だったよな?一人は母さん、後はビオランテとして……残りの三つは?」
ゴジラの言葉にスペースゴジラとオルガ、ラドンはそっと顔を逸らした。
「まあそういう訳で、バガンの為にも暫くは一緒の部屋に過ごした方が良い。ミニラ、リトル、シン……我慢出来るか?お姉ちゃんなんだ、妹たちに譲ってくれないか?」
「…………うん」
「わかった」
「いい、よ……」
「いい子達だな……」
ゴジラはそう言って三人の頭を撫でる。
「ちょ、ちょっと待って!私は納得してないんだけど!」
「じゃあお前、一人でバガンの面倒見れるのか?なら任せるが」
「…………一緒に住んであげる」
「あげる?別に無理しなくて良いんだぞ?お前一人で面倒見れるなら俺は大助かりだからな……」
「………………」
ゴジラの言葉にキングギドラはぐぬぬ、と唸り、しかし声を絞り出す。
「一緒に……住んで…………く、ください」
「心得た」
ゴジラとキングギドラ。この時二人の中に全く真逆で、しかし相性の良い性癖が生まれかけたのは内緒だ。
もしもシリーズ
ガイストさんのリクエスト
もしもゴジラ達が幻想入りしたら………の練習で取り敢えずゴジラだけ
「………ここは、どこだ?」
ゴジラは森の中で目を覚ます。ここはどこだろうか?
「……ん?」
と、ゴジラが森を見ていると周囲に気配を感じる。身れば回りに複数の獣が居た。いや、化け物と言うべきか。
獅子より巨大な体躯の異形の者達。それがゴジラに向かって唸っている。飢えた眼差しを向けてくる。
《グルルルル……》
「何だ、俺を食いたいのか?好きにしろよ、この世は弱肉強食。弱ければ食われる。それだけだ………」
「むぐ……っぷはぁ……不味くはないけど美味くもないな。まあ、これだけの量のおかげで腹は膨れたが」
と、ミチミチとお世辞にも柔らかいと言えぬ肉を食いちぎりながら森の中を進むゴジラ。と、不意に森が開け家が現れる。
辺りは小綺麗に整理され、誰かが住んでいる気配を感じる。
「あら、お客さん……?って、え……」
ついでにだが、ゴジラは先補と襲いかかってきた異形共を食っていたが、焼いてない。生だ。つまりどうなるかというと、当然血だらけになると言うことだ。主に口の周りが………
「あの時は本当に驚いたわ……」
「『いやああ!』とか叫んでたもんな。と、ほら出来たぞ。人形に着せてやれ」
「忘れて……まだ数日なのに美味くなったわね……」
「元の世界に帰ったら娘達の服作ってやりたいって思ったら学ぶ気も増えるさ」
「……………」
「どうした霊夢、怖い顔して……」
「気づかない魔理沙、今神社に……何か近づいてる。途轍もない何かが………参ったわねこれ、勝てる気しない。でも、私は巫女として、誇りにかけて、これが幻想郷に徒なすものだというなら倒してみせる!」
「……良くわかんねーけど。なら、私も手伝うぜ!」
「……そう、心強いわ」
「ここ、博麗神社であってるよな?」
「ええ、本日はどういったご用件で?」
「やけに警戒されてんな。いや、手持ちの金全部賽銭箱にぶっこもうかと」
「幻想郷にようこそ!何にもないところだけどゆっくりしていってね♪」
「誇りはどうした貧乏巫女!!」
「なああんた、ゴジラだっけ……?金、良かったのか?」
「この辺りじゃ使えないみたいだしな」
「すまんな魔理沙。これも雇い主の命令だ。未返却の本の遅延料金、本の修繕代。今すぐ払え」
「か、金ない………」
「なに、安心しろ。キチンと内臓を勝ってくれる店を紹介してやる」
「ひいいい!?こ、小鈴!助けて!」
「や、やりすぎですよゴジラさん!」
「っち、なら体で返させるか………」
「お前、転生してるんだってな?」
「ええ。まあ……転生した、という自覚はなんとなくあるんですが……それだけです」
「なんだ、つまらん……」
「それでね、ここをこうして……」
「こうか?」
「そうそう」
「こんなもんで喜ぶのかね?野花の寄せ集めだろ?」
「冠だもん…」
「この世界の連中は能力持ってるんだろ?使って見ろよ、最強の妖怪さんよ……」
「………っ!」
「喧嘩ふっかけたのはお前だ。がっかりさせんな………」
「お前のその狭間とか言う奴……あいだに妙な空間が存在してるみたいだがなら簡単だ。入りきらないエネルギーを撃ち込めばいい。ブラックホールの消し方と一緒だな」
「………ブラックホール消したことあるの?」
「あるけど?」
「お兄さん遊ぼう!」
「は?やだよ面倒くせー」
「遊んでくれなきゃ……こ───あ、あれ……握りつぶせない……?」
「………貴方、変な感じ。私に似てる。私お空!貴方は?」
「………ゴジラだ」
「永遠邸?行く機会なんてないだろ」
ゴジラ
『フラグを建てる程度の能力』www
アリス
現地づm……おと、誰か来たようだ。
人形作りの師匠
貧乏巫女
お金上げた
だぜっ娘魔法使い
仕事先の後輩
本屋
雇い主
転生娘
つまない相手
猫
花冠の作り方を教えてくれる
アルティメットサディスティッククリーチャ
ゴジラの勝利
隙間妖怪
送り返す方法を探してくれてる
吸血幼女
娘の一人に何となく似てる
お空
自分と似た気配を感じる