ウルトラ怪獣擬人化計画 怪獣王   作:超高校級の切望

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親友?守護亀!?

 ゴジラの自称親友だと言う中目黒透。人懐っこい笑みや小柄な体系が何と無く年齢以下に見せてくる。

 

「あれれ、皆さんこんな所で集まってどうしましたー?」

 

 と、そこへピグモンがやってくる。ピグモンを見た中目黒は「おお」と軽く驚く。

 

「怪獣娘とは言えこんな小さな子も働いているんだ。こんにちは、お名前は?」

「……………………」

「中目黒、ピグモンは俺等より年上だぞ」

「…………え?」

 

 中目黒は頭を撫でる手を止めジッとピグモンを見る。ピグモンはにっこり笑っているが途轍もない威圧感が滲み出ていた。

 

「……ご、ごめんなさい」

「はい、良いですよ~。それで、アナタがゴジゴジの言ってた記憶持ちの男性の怪獣娘ですか?」

「「「!?」」」

 

 ピグモンの言葉に目を見開く怪獣娘達。記憶持ちの怪獣娘達はそれなりに人数が居る。だが、記憶持ちでしかも『男』はゴジラ以来だ。しかもゴジラからの情報らしく、そしてゴジラの幼馴染みだと言う。

 

「はい。生前では人に飼われていてトトと言う名を貰い、怪獣名としてはガメラと言うのを持ってます」

「ガメラ……ですか。ゴジゴジ、聞き覚えは?」

「無いな。デカイ亀なら殺した事は有るがこいつじゃない」

「そうですか~。ところでガメガメとトトちゃんだとどちらで呼ばれたいですか?」

「トトちゃんでお願いします」

 

 即答だった。前世で「人から名を貰った」と言っていたし、大切な名のかもしれない。まあ、それが人間関連だからかゴジラは不機嫌そうだが……。

 

「トトちゃんは今日、ゴジゴジに会ったのは偶然なんですか?」

「いえ」

「そうですか。ゴジゴジが突然電話してくるから驚きましたが、打ち合わせした訳じゃないんですね」

「まあ、ユウラは偶然会わない限り会えませんしね……避けられてるし」

 

 「あはは」と笑うトトにゴジラは顔を逸らす。仲が悪い様には見えないが、そうでもないのだろうか?

 そもそもこの二人はどういう関係なのだろうか?片や自称親友で、片や乱暴な対応をする割に態々連れてくる程度の仲らしい。本当に親友?

 

「何が『偶然』だ、あやめの所で待ち伏せしてやがった癖に」

「僕だって姉さんの世話になってたんだ。墓参りに行って偶々会っただけさ」

「お前何時も夕方から来るだろ。だから俺は何時も早朝に行ってるのによ……」

「ほら、この前ユウラがテレビに出てたでしょ?気になって話したいのに孤児院からの電話は着信拒否されるし綾香に頼んでも僕が電話に近付いただけで切るし」

 

 実は仲が悪いのかもしれない。と言うかゴジラが一方的に苦手意識を持っていてトトが一方的に親しみを抱いている様に見える。

 

「ん?墓参り…………?」

 

 誰の?ゴジラは孤児院だから血の繋がった家族は居ないだろうし、同じ孤児院だからと言ってただの人間の為にゴジラが足を運ぶとは思えない……。

 

「あれ、話してないの?」

「一々話す様な事でもないだろ」

「ああ、恥ずかしいのか。そりゃそうだ…………と」

 

 ギロリと睨まれ後退るトト。ゴジラはチッ、と舌打ちするとその場から去ろうとする。明らかに苛ついている。

 

「おい、待て」

「何だよ帝王」

「そんな顔で子供に会う気か?我は認めんぞ、頭を冷やしてこい」

「…………悪い、お前の言うとおりだ」

「ふふん。我も中々母が板に付いてきたろう?我、超偉い。誉めるが良い……ふぁ!?」

 

 『えっへん』と胸を張るキングギドラはゴジラに『偉い偉い』と頭を撫でられ顔を真っ赤にする。誉め方が完全に子供にやるそれだ、ゴジラはいったい彼女を何だと思っているのだろう。

 

「……中目黒、話すのは勝手だが俺の居ない所で話せ」

 

 そう言って今度こそ去るゴジラ。先程よりは苛立ちが消えている。

 

「……なんか、ごめんね。空気悪くしちゃった」

「い、いえ……でも、彼処まで冷たく怒ったゴジゴジ見るのは初めてです」

「まー、ユウラ自身自分の中で整理が付いていない事柄だからね」

 

 ゴジラが気持ちに整理を付けられない?

 アギラは首を傾げた。気持ちの整理を付けられない事は、果たしてなんだろうか?

 怒り?

 ゴジラは直ぐ相手に吐き出す。勿論、壊しきらない様に。

 それによってた溜まった苛立ち?

 『これはない』そういうのは、子を愛でて晴らしている。

 悲しみ?

 は、ないだろう。今のゴジラは満たされている。少なくとも初めて会った時よりずっと。

 

「………………」

 

 何だろう、本当はもう気付いている気がする。認めたくなくて、目を逸らしたい。しかしアギラの口は無意識に動いてしまう。自分の中に燻っている無自覚な想いに『早く気付け』とでも言う様に。

 

「ゴジラ、認めたくないんだね。怪獣娘でもないそのあやめさんって人の事が好きだったの」

「……え?」

「あ……」

 

 話を纏めると、ゴジラはあやめと言う人の墓参りに行ったらしい。そこでトトと再会した。

 二人のやり取りから見て、ゴジラの方から疎遠になっていたのだろう。なのに連れてきた。

 そして、気持ちの整理。トトがカイジューソウル持ちと言う情報を合わせ推理すると、ゴジラは自分が他人と仲良くしているのを認めたくないのではないだろうか?より正確には自分が人間と……が、トトは純粋な人間ではなかった。

 だから仲直りとは言わないまでも連れてくるぐらいは出来た。

 そしてあやめと言う人物。墓参りと言うからには既に故人。墓参りに行くぐらいだから親しかったのだろう。その上であの苛立ち。恋愛、親愛、家族愛……そのどれにしろ、ゴジラに取って特別だった。だが人間だ。それを認めたくなくて、苛立っている。

 アギラのその推理はトトの驚愕した表情が当たっている事を物語る。

 

「…………」

 

 ズキリ、と、自分で発した言葉が胸に深く刺さる。それが事実だとトトの表情で理解し、より深く。その奥に有る本心を取り出そうとする様に深く。




グラムサイト2さんのリクエスト
もしもゴジラがHUNTER×HUNTERの世界に行ったら。
大分長い


ハンター試験編

 嵐でかき混ぜられ、さらには元より人魚さえ溺れると言われる危険海流、その中を泳ぐ影があった。

「船ってのは遅いし揺れるし、ありゃ駄目だな。二度と使わねー」


「ドキドキ2択クイーズ!娘と妻、救えるのが片方だけならどっちを助ける?」
「選べとは言わないのか。なら、沈黙で」
「…………正解」


「………お前等同族どうしで変身したりして何してんの?」
「え?」


「あ、あんたさっきトンパさんと話してたよね?何処か知らない?」
「ああ、さっき下剤入りのジュース飲ませてきたから取り敢えず100メートルほど下に埋めといた。ジュースならあるから飲むか?どうせ俺には効かないし、飲むようにもらった」
「それは貰ったって言わないんじゃ………飲むけど。俺キルア、お兄さんは?」
「ゴジラだ」


「彼奴、俺と同じぐらいかな?ちょっと言ってくる」
「俺の一番上の娘も同じぐらいだな……」
「え?俺と同じぐらいの娘いんの………ま、良いや。何時かあわせてよ」
「帰る方法が見つかったらな。天使みたいに可愛いが、惚れるなよ?」
「ゴジラって結構親バカ?」


「ぷ、ぷぎ!」
「丸焼き、ねぇ………凝らねー料理は好きじゃねーんだが、楽だしいっか」
「ぷぎぃぃ!?」
「よし完成」


「あ、美味しい………」
「当然。娘にゃ美味いもん食わせたいからな」
「合格よ」
「メンチが認めるなんて、普通に料理人目指した方が良いんじゃ」
「は?俺が金もらって誰かのために料理を作れってのか?」


「キルア、あのじいさんの目見て見ろ、胸しか見てねーぞ。なのに真面目な話してる、ある意味すげー」
「まあ男だし、仕方ないんじゃない?そういうゴジラは、興味ないの?」
「下から三番の娘の方がでかいしな」
「ゴジラの長女ってオレと同じぐらいなんだろ?それより下なのに、どんなガキだよ」


(あれ以上やってたら殺してでもボールとりたくなっちゃうもんな)
ドン
「おい、いきなり何のつもりだキルア」
(あ、死んだ────)


「塔から降りれば良いんだろ?先行くぞ」
「お、おい!この高さから落ちたら───」
「ギャアギャア!」
「ん?鳥………か?不細工だな………失せろ」
「「「───!?」」」


(………暇だ)


「さて、プレートゲット……また暇だ」


「何故ハンターになろうと思った?」
「ハンターになりゃ世界中の情報の殆どを閲覧できるからな。娘達が待ってる故郷に帰る手掛かり探しだ」
「ほう、娘がいるのか?」
「上からミニラ、リトル、バガン、シン、ミドリ、レオだ」
「6人もか、妻も大変じゃったろうのう、その若さで……」
「法律上の結婚はしてねーよ。それに母親は三人だ……あれ、後子供が7人いて母親も一人居たような……
「………爆発しろ。最後に、今回の参加者で気になる者と戦いたくない者は?」
「気になるのは53番だな、彼奴……かなり強い死相が見える。戦いたくないのは…………いないな」


ゾルディック家編


「ここがキルアの家か」
「意外だなゴジラ、君がついてきてくれるなんて」
「ん?ああ、キルアにゃ家の娘の友達になってもらわなきゃならねーからな………まあ、手出したら殺すが」
「ゴジラ、キルアを殺しちゃ駄目だよ!」
「冗談だゴン。しかし変な門だな……鍵かかってねーし無駄にでかいし」
「……………」
「ん?なんだこのでかい………犬?あ、逃げた」


「お願い、キルア様を助けて」
「任せろ、ゾルディック家は皆殺しにする」


「さあ、右か左か誰の手だ?」
「後ろ奴。のんびりやんなよ眠くなる」


天空闘技場編


「では水見式を。ゴジラさんから………」
「水見式ねぇ……俺としては世界を越えられる念能力が欲しいところだ───」
「爆発しましたね………」
「これは?」
「水の温度が上がり水蒸気爆発を起こしたようです。ゴジラさんは特質系ですね」


「へえ、ゴンを育てたからどんな聖人君子かと思えば、普通だな」
「………バカにされてる?」
「いや、誉めてる。俺は基本人間が嫌いだからな、普通ってのは、人間の中じゃ高評価だ。ついでにゴンとキルアGIRLSの仲間達一歩手前ぐらいには気に入っている」


「………ゴジラさん」
「あん?」
「勝手な願いだとは思いますが、どうかゴンを守ってやってくれませんか?」
「ゴンはもう子供じゃない」
「それは……」
「………ま、気に入ってはいるんだ。目に付く範囲で、敵が気に入らなかったら殺してやるよ」
「ありがとうございます。でも、その……殺しはあまり子供の前で……」


幻影旅団編


「ねえ貴方綺麗な黒髪ね、頂戴!」
「俺の髪は売れるのか?」
「うん。人体コレクターに売れば高値でね♪」
「じゃあこれをゴン達の足しにするか。教えてくれたお礼だ、一房やろう」
「ありがと!やっぱり占いの通り、良いことあった。あ、ハサミはこれ使って?出来るだけダメージ与えたくないの」
パキン
「根元から引っこ抜いて良い?」


「ネオンか、何だ?」
『ねーねー、ゴジラはさー。お金もらえば何でもするの?』
「ハンターだからな、ある程度は」
『じゃあさじゃあさ!幻影旅団って奴らやっつけてよ!そいつ等のせいでオークション出来ないの!』
「……話が見えんのだが?」 
『そいつ等のせいでオークションいけないの!』
「金。89億185万。それで90億に届く。それで受けてやる。後、異世界に関する占い」
『ありがとゴジラ!大好き!えっとね……さっき占ってみたんだけど───』


「よう、お前等が幻影旅団か?あれ、でかいのがいねー。まあ良いか」
「おい、一つ聞いて良いか?」
「何だ?」
「鎖野郎について何か知ってるか?」
「知らないな」
「そうか。じゃ、もうようはねーよ。死ね」


「もしもしネオンか?幻影旅団は、取り敢えずアジトにいるのは全員捕まえた……どこにもってきゃ良い?」
『終わったの?良かった、これでオークションが開けるよ!』


「ほらほら見てゴジラ!コルコ王女の全身ミイラ!」
「誰だコルコって」
「知らないの!?」
「むしろ知ってて当然って顔されて俺が驚きたいんだが………ところでなんだそのカツラ」
「えへへ、実は今日のオークションにも参加する為に逃げて来ちゃった」
「そうか……で、それより例の占いなんだが」


「ごめんねゴジラ、何も解らなくて。次の月には必ず……」
「気にするな。俺はもとより占いなんてあてにしてない」
「むぅ。これでも百発百中何だよ!」
「そりゃもう予t──!?」
「へ?」
「……お前、蜘蛛の残党か?」
「団長だ」


「ゴジラ、平気?なんか刺されてたけど」
「刺さってないしこの程度の毒なら効かない」
「へー、すごいね。ゴジラって人間?」
「違うっていったら?」
「珍しい生物だから標本?でもそしたら話せなくなるし……血とか頂戴!」
「……………悪用するなよ?」


「酷いよねー。ゴジラ、全員捕まえたのに逃がした揚げ句今更お金上げないなんて!」
「まあリュウセイガイとか言う場所の人間らしいから仕方ねーだろ」
「でもお金欲しいんでしょ?私が幾らかあげようか?」
「蜘蛛狩りは別に大変な仕事じゃなかったし、目的の金額は手に入れたから良い。今後ともご贔屓に」
「うん。またねーゴジラ!」



グリーンアイランド編


「………………」
「ゴジラ?」
「ゲームの中に入る、か……期待はずれだな。ここは──」
「どうしたの?」
「何でもねーよ。それより、ここクリアしてお前のオヤジの情報とやらを探すぞ」


「坊や達、そのカードを置いてきな……」
「……………」


「やりすぎなんじゃ」
「そうか?全員手足を折っただけにとどめてやったぞ?」
「…………………」


「あんた素のスペックが高いからってそれに頼りすぎなんだわさ。そんなんじゃこの先、念能力者達相手にやってけなくなるよ」
「ふーん。なら学んでみるか」
「………………」
(ダイヤにサファイヤに………何だろうこいつ、ダークマター?)


「ドッチボール、か………行くぞ」
「こい」←原作のゴン達の以上の数の残りの内野選手を使ったフォーメーション中
ボッ!←纏めて吹き飛ばされる音


「ボマー、ね……ゴン、お前より強いぞあの雑魚。ミトとの約束もあるし、死ぬ前にボマーは殺す」
「うん。わかった……でも大丈夫だから、寝てて良いよ」
「………そうか」


「お前、ゴンか……?」
「カイト!?」


キメラアント編


『でね、今回のゴジラの予言はね。偽りの自然の箱庭に同族が生まれるってなってたの。これどういう事かな?』
「………オークションで俺の細胞はかなりの値で売れたんだよな?」
『うん。確か生き続けてるとかなんとかで、植物の再生に使えるとか言って買った人が居るんだって』
「……他に売らないには何かヒントはあるか?」
『んーと、混じり者の蟲、かな………』
「サンキューネオン。助かる」
『うん!今度遊びに来てねー』


「混じり者……キメラ、蟲……これか、キメラアント。この世界にゃ妙な生物が多いな」


「NGL……偽りの自然の箱庭ってのはここだろうな。しかし、自然のままにを歌いながら銃器が存在するとはな。案外、不死身の戦死でも生み出す気だったのか?」


「レイナ!そいつ等は女王様の戦力だ、勝手に殺すな」
「ん…………」

 コルトの言葉に黒い尾を持った少女は蟹の化け物のような生物の身体を壊すのを止める。

「不思議だな。その子、お前の言うことは素直に聞く……」

 ペギーの言うように、レイナと名付けられたキメラアントはコルトの言うことだけには素直に従う。下級兵として生み出されたにしては姿が人に近く、そのくせ力は師団長を優に越える。この前もハギャが殺されかけたしラモットに至ってはコルトと口喧嘩したという理由でグチャグチャに潰された。

「人間は勿論、様々な動物が混じっている我々だがこの子に至っては謎が多いな」
「時期的に考えれば人間共が武装した場所で見つかった鼠のような何かだろう」
「それにしては爬虫類みたいな特徴だが……とにかくコルト、その子キチンと躾ておけよ。特に蟹や魚、コウモリの特徴を持つ奴に襲いかかるようだから、初期メンバーは大方殺されちまってる」


「あそこか……でけー蟻の巣。やっぱキメラアントとかか?……ん?」
「ぎゃん!?」
「………猫娘?」


「…………う?」
「……お前、コルトとか言ったな」
「あ、ああ………」
「その子、お前に懐いて居るみたいだし連れてきはしねーよ。その代わり必ず守れ」
「言われるまでもない」
「じゃ、例に念って奴を教えてやる。お前弱いし、それぐらいは覚えおいた方がいいだろう………お前もやるか猫?」
「僕の名前ネフェルピトーなんだけど」


「じゃ、俺は帰る。それと、さっきから俺を背後から襲おうとか考えてる奴は、先に殺しても良いか?」
「良いんじゃない?どうせ凡夫だし」


「あれ、カイトにゴンにキルアじゃねーか。ここから先に近付くのは止めた方がいいぞ、お前等弱いから」
「……あそこはキメラアントの巣だ。放置すると災害を招く」
「俺の知った事じゃねー」


「お前……今お兄ちゃんいじめようとした…………殺すぞ」
「ほう、なかなか美味そうなのが居るではないか」


「ネオン、終わったぞ。人を食って進化したキメラアントの、人に近い個体の死体……出来るだけ原形をとどめて殺した」
『もう?早いね!』
「変な蠍だ。それと、そいつの能力で変えられた元人間の死体も幾つか確保した。いるか?」
『いるいる!ありがとうゴジラ!振り込むお金はサービスしとくね!』


「ううぅ………ぐるるる………」
「手酷くやられたらレイナ」
「すまない、守れなかった………」
「…………ま、良いさ。期待してない。レイナ、俺達にとって完治不可能なんかじゃない」
「……う、ぐうぅ……」
「よし、はえてきたな…………さて」
『あれ、ゴジラ?ゴジラから連絡してくるなんて珍しいねー♪』
「ネオン、キメラアントの王と直属護衛軍の剥製いるか?」
『いるー!』


「今は軍儀中だ。後にせよ……」
「………へえ、面白いなお前。まさかその女に惚れてるのか?」
「へ?な、なんすか………」
「惚れるだと?何だ、それは………」
「まあ人間に興味を持つのは、一人ぐらいならあることだ。俺も前世、今世でそれぞれ一人……この世界でも二人ほどは損得無しに守ってやっても良いと思ってる。まあ、こっちは惚れたとかそういうのではないが」
「………お前、人ではないな」
「ああ」
「だが人を守ろうとするのか。何故だ?あんなもの、貴様が軽く触れただけで壊れるだろう」
「理屈じゃねーのよ、それは……損得無しに、恐れず、真摯に向き合ってくる。俺等みたいに愛する者を持たないと、そういう奴らにすぐ落とされる」
「…………話せ、貴様の知る全てを」
「ちなみにお前んとこの部下皆殺しにしてるが良いのか?」
「構わん。王たる余が居れば余の国はなりたつ」
「……………」


「お前、余の配下になる気はないか?コムギよ用に、生かすに足る人間が居るのは解った。貴様にも選別資格を分けてやる」
「生憎、全世界敵に回してまで生かしたい奴はこの世界にゃいねーよ……げ、積んだ」
「余の価値だ」
「っち、約束だからな。お前の剥製は諦める……ま、おいおい人間が来るだろうが、せいぜい頑張れよ」


「うーそーつーきー!!キメラアントの王の剥製持ってくるって言ったのにー!」
「だだこねんなネオン!そもそも今回のキメラアント自体珍しい部類なんだぞ?」
「でもでも、王は一匹だけなんでしょ?三匹も居る奴よりレア何でしょ?」
「まあ、だろうけど……」
「なのに持って帰ってきてくれないなんて!ゴジラのバカ!」


「ネオン、お前の親父に言っとけ、別に娘をとる気ねーから、刺客送るな。次送ったらネオン以外皆殺しにするって…」


「………核か。人間ってのは何処でも同じ様なもんつくるな」


ゴジラの念能力

剥製作り(ドールメーカー)
どれだけ強く叩こうと高熱にさらそうと原形を保った状態で殺す。
誓約と制約『一撃で殺すこと』
ネオンから金を受け取る為に作った念能力

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