「にーに!今日私たちと寝よー!」
「にーちゃねんねー!」
「ねるー」
「よるまだー?」
「待てないー!」
「だー!もう、わかったわかった!しつけーぞ!」
「「「「「きゃああああ♪」」」」」
ゴジラがガーッと叫ぶとキャッキャッと笑いながら飛んで逃げるセルヴァムシスターズ。
「…………じー」
「ん?」
「さっ」
そんなゴジラをジッと見詰める影が有ったがゴジラが振り返るとサッと隠れる。
「じー」
「…………ん?」
「ささっ」
そんな影を見る影が有ったが振り返ると隠れる。
「…………メカゴジちゃんとサンサン、何してるんでしょ?」
そんなメカゴジラと三式機龍を見てピグモン首を傾げるのだった。
「…………家族」
ジッとゴジラを見詰めながらポツリと呟くメカゴジラ。
『家族』と言うのは、前世が機械だった彼女は家族と言うものが解らない。今世では疎遠になっていたし、力に覚醒した時点で一人で生きられたからその時点で関わりを絶っていた。
だから、解らない。あの怒りの化身があんなに優しい顔を見せる家族と言うのが、どんなものか……。
「じー……」
よって、観察し続けている。だが、やはり解らない。
「ふふふふ。悩んでいるようね」
「…………三式機龍?」
その声に振り返ると壁に寄り掛かりドヤ顔をした三式機龍が居た。
「おいで♪」
「…………?」
両手を広げ満面の笑みを浮かべる三式機龍に首を傾げるメカゴジラ。
「家族に憧れているんだろ?私がお姉ちゃんになってあげよう」
「必要ない。私は別に家族が欲しい訳じゃ──」
「じゃあ何で態々観察していたんだい?」
「それは…………──────」
三式機龍の言葉にフリーズするメカゴジラ。見てたのは、あの怒りの化身が浮かべていた笑みに興味を持ったからだ。だが、何故興味を持った?
態々、時間を割いてまで…………
「ERROR、ERROR……」
「あ、わわ!?ごめん、答えられないよね!」
プシューと煙を出し頭をグワングワン揺らすメカゴジラ。慌てて頭を煽ぐ三式機龍。
「…………何してんだ彼奴等?」
セルヴァムシスターズを肩や背中にはっつけたゴジラはそんな光景を見て首を傾げた。
「興味が出てきたんだろ?ゴジラさえ変えた家族と言うものに、自分も変わりたいって思って」
「何故?私はその様な事を思う……」
「ゴジラが楽しそうだから。君は初期のゴジラを知っているんだろ?だから、あの変わり様を見て、自分も変われるんじゃないかって思った」
「何故、私が変わろうと思う……」
「彼処は温かそうだからね。海の底とは大違い、君にとっては何処か違うんだろ?」
「………………」
その言葉に思い起こすのは洞窟の中。自分より小さな自分の創造主達が居た。地球人を見下してる癖に自分の修理に地球人の科学者を呼ぶ変な連中。彼等は決して自分に話し掛けてこなかった。当然だろう、その時の自分は機械だったのだ。
人工知能は有れどそれは戦闘用AI、態々話し掛ける者など居ない。
「前世から、一人は寂しいんだろ?」
「…………さみ、しい?」
寂しいとは何だ?それは解らない。
「そうだね……暗くて、寒い事かな」
「?前世の私はそんなもの感じない」
「んー?じゃあ、周りの皆が居なくなった時を考えてみようか。確かアギラと仲が良かったな」
「………………」
想像し、胸に手を当てる。何だろうこの感覚は、胸の中に穴が空いた様な…………喪失感は……。
「……?」
「それが寂しいって気持ちだよ」
「これ、が……?」
「そう。私も覚えている。暗く冷たい海の底を、誰もいないあの場所を………」
三式機龍はそう言うとメカゴジラを抱き締める。押し付けられた胸からトクントクンと心音が聞こえてきた。不思議と安心する、眠くなる。
「これは大抵の生物が聞いてる音だからな。哺乳類なら腹の中で、鳥類なら温められる卵の中で……」
「……うん」
かなり昔の事だが、自分もこの音に包まれていた記憶が有る。彼処は暗かったが、温かかった。とても安心した。
ああ、そうだ。あの顔、ゴジラの顔を見ていると、ゴジラに懐く子供達の顔を見ているとあの時の事を思い出す。だから、見ていたんだ。
「……ありがとう、お姉ちゃん」
「カフ!」
「…………?」
『お姉ちゃんになってあげよう』とか言っていたから、てっきりゴジラに何時も言っている様にそう呼んで欲しいのだと判断し呼んであげたら胸を押さえて蹲った。
「ど、どうした?私何かしてしまった?呼ばない方が良かったか?」
「い、いや大丈夫。ちょっと興奮しただけ。むしろこれからどんどん呼んで」
「…………何をしているんだあやつ等?」
そんな光景を見てゴジラ・アースは首を傾げた。
「よおピグモン、名前、特殊能力、身体測定、体力測定全部記入したぞ。これで良いのか?」
と、ゴジラはピグモンに書類を渡す。ピグモンは「ふむふむ」とその書類を確認して、判子を押した。
「はい。これでゴジゴジも参加資格を得ました。今日からゴジゴジも大怪獣ファイターです。でも何でいきなり?前々から面倒だって言ってたじゃないですか」
「バガンが来たからな、俺とギドラの子だけあって相当強い。だから俺も強くならねーとって思ったんだよ。俺は戦えば戦った分だけ強くなれる怪獣だしな」
「なるほどー。公平な立場として勝ってとは言えませんが、強くなれるよう頑張ってくださいね♪」
教えてエレキング
教エレ
エレキング「さあ久々の教エレコーナーよ」メガネクイ
アース母さん「なんだその眼鏡……ん?おい、何だこの表記」
セルヴァムシスターズ
「おかーさん!」
「おかーさん?」
「おかーさんだ」
「はは」
「何故笑う?」
「ははとは母のこと」
「じゃあ笑ってない」
ゴジラ・アース「こらこらお前達、もう少し落ち着け」
エレキング「それでは早速お便りを……ガイストさんから7つ」
ゴジラ・アース「多いな」
セルヴァムシスターズ
「多い」
「おお!」
「いっぱい!」
「量より質?」
エレキング「1つめ『ジラは外国人ですが、MUTO姉妹は外国人ですか?それと他の東宝怪獣娘で外国人キャラはいますか?』よ……」
ゴジラ・アース「外国人だ。東方怪獣で外国人はいないな」
エレキング「2つめは『バガンや超ゴジラが登場しましたが、バルグザーダンやジャルム等の『ゴジラトレーディングバトル』のオリジナル怪獣は登場しますか?』らしいけど」
セルヴァムA「一本角カイジュー」
セルヴァムB「麒麟のモデルー?」
エレキング「感想のクリスタラックとオブシディアスと言い、マニアックなファンが多いわね」
ゴジラ・アース「即答できるそちらもな……ちなみに検討中だ」
セルヴァムA「ケントーチュー!」
セルヴァムB「決闘中?」
セルヴァムC「血糖値!」
エレキング「別物になってるわよ……3つめね『ガメラは登場するみたいですが、他の昭和シリーズ,平成シリーズのガメラ怪獣は登場しますか?』よ」
セルヴァムC「でるー♪」
セルヴァムD「一匹見たら三匹は必ずいる彼奴もでるー!」
エレキング「まあ出るのは一匹だけだけど」
ゴジラ・アース「数もあるし次いくぞ、4つめ『ゴジラ・ザ・ストーリーの二代目ジラや他の怪獣は登場しますか?』……か」
エレキング「二代目は出ないけど他の怪獣も出す予定はないわ」
セルヴァムA「サイバーゴジラとかー?」
セルヴァムC「ジラの娘とかー?」
セルヴァムD「でもあれ二代目でないなら意味ない?」
ゴジラ・アース「デカいカメレオンとか女に化ける奴とかも居るが、何分情報が少ないからな」
エレキング「そういうわけで期待しないで頂戴。さて、5つめね……『まだフラグの建っていない東宝怪獣達にはフラグは建ちますか? 特に襲撃組や機龍,アース』」
ゴジラ・アース「は?我か?」
セルヴァムB「キンシンソーカン?」
セルヴァムD「血は繋がってないはず」
ゴジラ・アース「……その言葉を教えたのは誰だ?」
セルヴァムシスターズ『ヘドラ!』
ゴジラ・アース「よし、ぶち殺す」
エレキング「後にして、6つ目よ『スーのガルーダは分離して自律飛行する事は出来ますか?そして、偵察やスーとの挟撃は可能ですか?』」
ゴジラ・アース「出来るぞ」
セルヴァムA「盗撮もできるー」
セルヴァムB「にーにに壊されても変身し直せば治るって言ってたー」
エレキング「…………7つ目に行きましょう『番外編のマガ一家に新しくできた娘達や嫁達(笑)はなんやかんやで登場しますか?』」
ゴジラ・アース「は?彼奴、まだ子が居るのか!?」
セルヴァムA「よめー!」
セルヴァムB「むすめ?」
セルヴァムC「甘えられる時間へる?」
セルヴァムD「たおそー!」
セルヴァムE「にーちゃに甘えるためー!」
ゴジラ・アース「やめんか」
エレキング「本編にでるかどうかってことね………読者からリクエスト取ってみようかしら」
ゴジラ・アース「ううむ、孫や義娘が増えるのか………」
エレキング「最後の質問ねグラムサイト2さんから『ゴジラのパワーならスカイドンをお姫様抱っこできますよね?グラキちゃんも持ち上げられたし』」
ゴジラ・アース「出来るだろうな」
セルヴァムシスターズ『ラクショー!』