ウルトラ怪獣擬人化計画 怪獣王   作:超高校級の切望

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温泉?怪獣王!?

「温泉に行こー!」

「…………は?」

 

 わーいと両手を広げるミクラスの言葉にゴジラは首を傾げる。

 

「あれ、聞いてないのゴジラ?今週の土日、大怪獣ファイター達の交流会で一泊二日の温泉旅行が有るんだよ」

「ああ、そう言やそんな紙貰ったな…………ん?待て、その言い方」

「あ、うん。僕も大怪獣ファイトに参加するよ。モスラさんやバトラさん、デストロイアさんやスペゴジさん達も出るみたい」

「へえ……」

 

 それは、丁度良い。鍛える為には実力の拮抗した相手の方が丁度良い。

 

「で、ゴジラは来るの?」

「……家族は誘えんのか?」

「法律上ゴジラは結婚してないから、子供達だけかな。あの子達は養子にしてるから法律上もゴジラの子らしいし」

「そうか」

 

 

 

 移動はバス。ゴジラは膝の上に乗ったリトルとミニラの頭を撫で肩に頭を乗せスヤスヤ寝息を立てるシン・ゴジラを起こさぬように窓の外を眺める。

 

「…………ん?」

 

 山の景色を見て、ふと違和感を感じる。もう立春、植物達が葉を茂らせる時期だと言うのにまるで冬の様に葉が一つも無い。

 こう言う環境に関して一番鋭いのはモスラだろう。次点でトト。

 チラリと二人を見ると神妙な面持ちで山々を眺めていた。

 

 

 

 

「…………枯れてんな」

 

 軽くふれればパキリと砕ける。枯れて数日は絶っているのか、すべての細胞が完全に死んでいる。不自然に一角だけ。まあ、これはゴジラが気にしても仕方ない事だ。ゴジラ・アースなら元の元気な状態どころか鉄分を吸い上げ超巨大な木にでも出来るだろうがやらないだろうし、ゴジラとしてもやる気は無い。と、その時──

 

「凄い生命力、とっても美味しそう」

「!?」

 

 絡み付く様な甘ったるい声に振り向き様に拳を放つ。咄嗟の怪獣化により拳圧が枯れた木々を吹き飛ばす。

 

「ふふ。怖い怖い……」

 

 砂煙が舞う中、影しか見えぬその人物はクスクス笑いながら離れていく。ゴジラが蹴りを放つと砂煙が二つに割れるが既に影は奴無かった。

 

「逃げた…………いや、見逃された、か?」

 

 少なくとも向こうは、此方を恐れていなかった。逃げたつもり等無いのだろう。嘗められたものだ、苛付く。

 探すか?いや、面倒だし良いかと切り捨て旅館に戻る事にした。

 

 

 

 

「何処、行ってたの?」

「雉を撃ちに」

「…………長かったけど、体調悪い?酔った?」

 

 ゼットンは心配そうに覗き込んできたので甘ったるいもの食い過ぎたと言っておく。取り敢えず納得してくれたのか、気を付けてと注意された。

 

「じゃあ、温泉に入ろう。上がった頃が、丁度良い時間になるはず」

「ああ、夕飯か。ちなみにモスラやトトは」

「?ちゃんと居る」

 

 となるとあの異変に気付いてない…………は、無いな。恐らく皆が寝静まった辺りで行動する気だろう。まあゴジラには関係ない事だが。

 

「十歳以下はどちらも利用可能、か。悪いなミニラ、女子組と入っててくれ。リトル達はどうする?」

「パパと入るー!」

「ん」

「おとーさんとはいる」

「よし、じゃあ行くか」

 

 ゴジラはそう言ってリトル、シン・ゴジラ、バガンを連れて風呂に向かい…………

 

「ってちょっと待てぇ!」

 

 レッドキングが先回りする。

 

「……何だ?」

「リトルやバガンは兎も角、何でシンまで!?」

「何の問題が?シンはこんな見た目だが0歳だ。問題は無いだろ」

「いや有るに決まってんだろ!?お前、娘が厭らしい目で見られても良いのか!?」

「む…………」

 

 確かに、シン・ゴジラは見た目は美しい女性だ。当然、裸になったら多くの目が集まるだろう。

 

「悪いなシン、レッドキング達と入ってくれ」

「え……」

「そんな顔するな。今日は寝る時にお腹トントンしてやるから。な?」

「…………約束」

 

 シン・ゴジラはそう言って大人しく女湯に向かっていった。

 

 

 

「わあ、ゼットン先輩胸大きい!」

「そう?」

「アタシなんかまだまだだな~、アギちゃんよりちっちゃいし」

 

 ゼットンの胸を見て羨ましそうにするミクラス。ミクラスも平均的に見れば多少有るが、多少でしかない。やはり女としては胸が有る方が憧れる。

 

「ふん、下らん。胸の大きさなど何の意味が有る」

「まーね。結構じゃまだよね」

 

 ミクラスにG細胞を取り込んだ怪獣(デ ス ト ロ イ ア)ゴジラのエネルギーを吸収した怪獣(メ ガ ギ ラ ス)が吐き捨てるが嫌みにしか聞こえない。

 

「まあまあミクちゃん。大事なのはバランスだよ。その点私なんか背丈に合ったバランスの良い体型してるんじゃない?」

 

 そう言ったのはゴモラだ。幼児体型のゴモラが言うと説得力が違う。

 

「んー、でもなぁ…………シーボーズちゃんはどう思う?」

「へ?えっと…………バランスならあの人とか…………」

 

 そう言ってシーボーズが指差すのはシン・ゴジラ。髪が湯に付かぬように括られ、胸を地熱で暖められた温泉の縁に押し付けぐでーと蕩けている。

 陶器の様に滑らかで、白いながらも虚弱さを感じさせない美しい肌。スラリと伸びた体型に、豊満ながら形の整った胸。どれを取っても一級品だ。思わずゴクリと唾を飲んでしまう。

 と、その時怪獣娘達の優れた聴覚が話し声を拾う。

 

『ここだ、ここの木登れば中が見れる!』

『ほ、本当にやるのか?』

『来ねーなら俺らだけで行くぞ』

『い、行く!』

 

 どうやら覗きのようだ。こそこそ話しながら木を上るカサカサと言う音が聞こえてくる。桶を掴み、お湯を入れる一同。メキメキという音を聞きながら…………メキメキ?

 

「パパ、やっぱり……一緒に入ろ?」

 

 振り返るとシン・ゴジラが境に寄り掛かっていた。メキメキという音は今にも倒れそうな境の音。

 

「退避!」

「あう……」

 

 レッドキングが叫ぶや否や迅速に風呂場から抜け出す怪獣娘達。レッドキングはシン・ゴジラを羽交い締めにして脱衣所に入り扉を閉める。入れ替わる様に境が倒れる音がした。

 

『何だ今の音!?』

『まて、これはチャンス!今なら覗ける!』

 

 と、そんな声が聞こえてきた。生憎今見れるのは男湯だけだろうが…………

 

『馬!?』

『マンモス!?』

『すげぇ!?』

『あ?んだてめぇらさては覗きか?』

 

 そんな声が聞こえてきた。怪獣娘達の中でゼットンだけが頬を赤くしていたという。

 

 

 

 

「──ッフ!」

 

 カッ!

 

「──と」

 

 コッ!

 カコカコカコココココココココッ!!

 

「球が見えない!線だけしか見えないよ!?」

 

 風呂上がり、卓球台で球を打ち合うゼットンとゴジラ。互いに怪獣娘としても上位の実力者。それはつまり普段の力も高い事を意味しておりプロの卓球選手顔負けの試合をしていた。

 

「あー、こりゃしばらく動かんな」

「そうなんですか?」

「ゼットンちゃん卓球大好きだから、しばらく止めないと思うよー」




森で出会った奴はいったい誰なのか…………


ヤマタノオロチさんのリクエスト
もしもゴジラ(家族も含む)が『ぬらりひょんの孫』の世界に行ったら



京都(過去)編

「ほう、貴様があの小僧が惚れたという娘か。名を、珱姫と言ったか?」
「え?は、はい………」

 森の緑のように艶やかな緑の髪をした女性が育ちの良さそうな女性をまじまじと見つめる。

「何だ何だ?あーす母さんが近づいてくぞ?息子はやれん的なあれかな?」
「誰が母さんだ殺すぞ」

 茶化すように笑った小鬼の額にあーすと呼ばれた女性が持っていた箸がスコンと突き刺さる。ぎゃーと悲鳴が聞こえたが無視して再び珱姫を観察するあーす。不意にニコリと笑い抱き締める。

「ひゃわ!?」
「うむ、良い。お主のような力を持つ者が生まれるのは未だ星と人が近くにある証拠だ。ほれ、愛でてやろう。おとなしくしろ」

 抱きしめ頭をなで回すあーす。この年になり撫でられることも減り、さらには妖怪だらけのこの光景に困惑しきっていた珱姫はそこで気絶してしまった。




「おい小僧、この様な小娘に肝をくれてやりそうになるとは何事か。惚れた女の前でかっこ付けた後は、気が抜けるのか?ここはまだ戦場だぞ」
「悪い悪い、助かったぜばーさん」
「次そう呼んだら殺す。ふむ、しかしこの狐……臭いな。世の理を乱す呪術の匂いだ。貴様の転生、元来持っていた力ではないな?誰から渡された」
「────!?」

 ギロリと睨まれ多尾の女性は思わず後ずさる。目の前の女から感じる圧に、怯えた。それは妖の勝負において致命的と知りながら。

「ふん、逃げたか。まあ良い、次はとらえる」

 自ら地上に向かって落ちた女を一別して、空へと消えていく意志持つ狐の幻影を見てあーすは忌々しげに呟いた。



百物語(過去)編


「よお鯉半、派手にやられたな」
「うるせいやい。お前こそ何だよその血は」
「返り血だ。遊郭の帰りに聞き覚えのない妖怪が襲ってきたんでな………しっかし最近の妖怪ってのは墨の味ばかりでまずいな」
「…………墨?」



「それまで、闇に隠れ───」
「残等みっけ。とりあえず一番生かしたら不味いのはお前だな変な目?どの部位か知らんけど」
「「「「───!?」」」」
「うおりゃあ!」
「お、でけぇな。それとちっとかてぇ。骨か?砕けろ」
「ぐ、ぐるぷぉぉぉ!?」
「っち、何匹が逃がしたか。ん?なんだこの気持ち悪い赤子………脳かな?殺しとこ」



原作前

「よお鯉半、危ないところだったな。で、この幼女誰だ?どっかで見たような気が……あ、この刀貰って良い?おいこら暴れんな!」
「そいつは、乙女に似てるんだ……後なんか構図やばいぞ──!?」
「何だ!?急に真っ暗に、これじゃ誰が何処に──そこだ!」
「解ってんじゃねーか」
「おい見ろ鯉半。これたぶん夜雀って奴だ……てかこいつ式神だぞ。壊して良いか?」



「お前今のカミさんに良く昔の女の話したな。で、幼女になったその元妻はどうすんだ?中の狐は母さんに殺される前に逃げちまったからどーでも良いけど」
「育てる」
「………源作戦か?」
「ちげぇよ!」




原作一話

「ほらリクオ、忘れ物はない?」
「大丈夫だって!姉さんこそ平気なの!?」
「………マジで本物の兄弟みたいだな。仲の良いこって」
「兄さん、私とも仲良くしましょう?」


「あらゴジラ君。どうしたの?手が汚れてるけど」
「庭にバラを埋めといた」
「庭に?あわないと思うけど」
「ああ、だから地中深くに埋めた」



「俺が妖怪なら、黙って従うんだな?」


「姉さん、皆、無事───だな」
「ふう、終わった」
「こ、黒慈さん。貴方一体……」

 妖怪化して駆け込んでみればそこは既に黒慈ミラによって片づけられていた。



四国編

「見ろ見ろ!魔王の小槌ゲット!」
「どうすんだそんなの」
「シンがこの前テレビ番組見てて刀ほしがってたからやる」
「そうか」


京都編

「見つけたぞ狐。大規模に動いてくれてようやくとらえた」
「また、貴様か!」
「ああ。貴様にかけられた転生の呪術、ここで破壊させて貰うとしよう」


「ああ、清明。すまぬ、産めなかった

百物語編

残党狩り終了済み

御門院家VSG家

水蛭子VS三式機龍
「ぐ、あ、ありえねぇ……俺の五行が、全部凍り付いて───!」
「水侮土、以下に土の腕を持っていようと強力な水気の前じゃ無力。その手足じゃ合わせることも出来ないな。そのまま砕けろ」
「ち、くしょおおおお!!」


雄呂血VSスペースゴジラ

「この、小娘が……あり得ない、私の式神が」
「はっ!気持ち悪い蛇を綺麗な結晶で飾ってやったんだ、ありがたく思いな」
「おのれ、こうなれば奥の手を──あが!?」
「使わせるわけねーだろ」


有行VSシン・ゴジラ

「あはは、ずるいなぁ。どんな術を作っても、直ぐに対応しちゃう……卑怯だ」
「……?」
「ああ、けど……漸く終わるのか」


心結心結VSバガン
「にんぎょーげきはおしまい?そのてーどじゃわたしはたおせないよ!」
「………化物め」


天海VSビオランテ

「よくも見たな(やっこ)の顔を……」
「ずいぶん醜い顔でしたね」
「殺す!溶かす、その綺麗な顔を溶かしてやるぅぅ!」
「残念。溶かすのは私の十八番です」


泰忠VSセルヴァムシスターズ×100程

「でかー!」
「モアイ!」
「数でおせー!」
「くっちまえー!」


吉平VSゴジラ&リクオ

「ゴジラ、お前の恐れを、貸してくれ」
「飲まれるなよリクオ」
「ああ……」

 鬼纏・恐黒破龍の牙

「消し飛べ、吉平!」


残りのメンツVSゴジラ・アース

「清明様復活の礎たる母君を殺した罪、ここであがなえ!」
「断る」


「リクオ、俺思うんだが母さん一人で事足りたんじゃ。あの人星破壊できなくても生態系リセットできるような人だぜ?」
「星を焼き付くせるてめーがいうか」
「俺の場合はほら、あれだ。制御が完全に効かないから彼奴等全員人里から離れた場所で相手しないといけないし」
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