「ふふふ。到頭この時がやってきましたね」
全身タイツの変な女が同じ様な格好をした女達の前で笑う。
「この地には多くの怪獣達が人の姿を得てコミュニティを築いている。この地の怪獣達を支配し、我らは今度こそ地球を手にするのです。今回は協力者達もいますしね」
「父上!こっちじゃ!」
「引っ張るなゾーア…………」
海の中で五つの陰が動いていた。
一つはゴジラ。悠々と海の上を泳ぐ。その後ろにはシン・ゴジラ、リトル、ジャッパ。先頭には髪をゴジラの腕に絡みつけ引っ張るなマガタノゾーア。
「この辺りにのう、海底遺跡が有ったんじゃよ。ジャッパ姉上も楽しみであろう?」
今回ゴジラが来たのはジャッパとゾーアの付き添いだ。何せゾーアは一度海に潜って暫く帰って来なかったのだ。
「それでは潜ってゆくぞー」
この辺りには海底火山でも有るのだろう。水温が上がってきた。
暖かい水温の中魚もかなりの大きさに育っている。有毒物質が出ていないのだろう。
まあ流石に海底火山の火口付近に近付く魚は居ないみたいだが。
「皆久しぶりじゃの~♪」
ゾーアは寄ってくる魚達に笑顔を向ける。深海魚達は不気味な風貌だが海底で過ごす事も多かったゴジラは慣れてるしシン・ゴジラは何か普通に会話に混じってる。
「あー……お前等、多分怖くないと思うぞ?」
ゴジラはブラックシーデビルに怯え背中に隠れるリトルとジャッパを安心させようとブラックシーデビルに頭を手を置く。噛まれた。
「………………」
ゴジラがギロリと睨むとブラックシーデビルはアンコウとは思えない速度で逃げ出した。
「ここ……じゃ?」
目的地に着いたのかゾーアは満面の笑みを浮かべたが直ぐに困惑する。何か、妙な物が有った。あれは果たして何だろうか?
「ん、あのUFO……」
それを見たゴジラは目を細める。見覚えが有る。あれは確か………
『おや、早速怪獣ですか。これは幸先が良い』
「喋ったのじゃ!?」
聞こえてきた声に吃驚したのかゴジラの背に隠れるゾーアとシン・ゴジラ。必然的にゴジラが先頭になった。
『我等はキラアク星人と海底人の同盟組織。我等の目的は────』
「死ね」
思い出した。前世でムカつく事に人間に管理されてた頃の更に自身を操ったムカつく奴だ。それだけじゃない、此奴等が埋め込んだ装置のせいで人間に操られたのだ。実にムカつく。
同盟とか言ってたが片方に覚えはない。が、気にせず熱線を放ったゴジラ。UFOは破壊されその後ろに有る遺跡も一部が消し飛ぶ。
一瞬、人が居る部屋が見えたが恐らく海底人だろう。纏めて消し飛んだ。
キラアク星人はある意味不死である。人の姿が保てなくなっても液体金属状になり休眠出来る。その間、死ぬ事は無い。まあ……
「ほれオロチ、土産だ。石みたいに見えるが貝類みたいに中が柔らかくて上手いぞ」
「ウェーイ!」
熊蟲見たいなものだから、外的要因で普通に死ぬが。
もしもシリーズ
もしもゴジラがゼロから異世界生活を始めたら
「珍しい服着てんじゃねーか。金目の物と一緒に置いてけ」
「後犬の真似して見ろよ!」
「…………」
「いやもう本当調子乗ってすいませんでした!金なら払うので勘弁してください!」
「ん、貰えるもんはもらってやるか」
「そこまでよ!弱いものから物を奪うなんて────え、襲ってきたのはそこの三人?ご、ごめんなさい!貴方、すっごく強いのね」
「まあ人間如きに負ける気はねーよ」
「不思議な体ね。私のナイフが少しも刺さらない……貴方の腸見てみたいのに、残念だわ」
「は!吠えてろ、灰も残さず焼き尽くしてやる」
「せ、生命力をギリギリまで吸ってやるつもりだったのに……どんな生命力なのよ……」
「ほぼ不死身だからな俺は」
「お前呪われてるのよ。現在進行形で……何で生きてるのよ」
「俺の……やばいな、それ」
「お前本当に何者なのよ……」
「何ですかこの魔獣は……こんなの、見たことない。それにこの強さ、まるで三大魔獣………」
「俺の生命力吸収したからなー……飼い主も最期まで手綱を握ろうとするからそうとういらだってるな。下がってろレム……こいよ新な同族、敵対するなら殺してやる」
「ゴジラ君……貴方、いったい」
「脳が震えるぅぅぅ!」
「なんだ此奴きめぇ」
「……ゴジラ、平気なのかい?なんか君から相手の気配がするんだけど……」
「?何の話だ……?」
「よお遅かったな。てめーらの追ってた白鯨?村に来たから先に殺しちまったぜ」
「……貴君は、何者だ?」
「俺か?俺は、ただの怪獣王だ」
嫉妬の魔女「……私のあげた力の出番は?」
教えてエレキング
教エレ
エレキング「今回も始めるわ」
ラドン「間違って本編だけ先に投稿してたな」
エレキング「細かいことは気にしない。さて、最初の質問よ勝斗さんの『ゴジラ一家のそれぞれの好きな食べ物はなんですか?』よ」
ラドン「全員ヌカコーラが好きだな。リトルやゴジラは鯨肉も好きだが」
エレキング「因みに鯨肉は日本に四カ所ある捕鯨基地のホームページ調べればで解体シーンを見たその日に食べれるわ」
ラドン「クソ高いけどな」
エレキング「次は長め、何時も感想ありがとう九尾さん。九尾さんから『ジラの単体生殖で思いましたが、子を生み出せるタイプとか各々どうなってるか気になりました。
判明してる物では確か。
デストロイアは子ではなく分裂と合体。
ゴジラのセルヴァムは眷属みたいなもの。メガギラスのメガニューラも同じく。
モスラの幼虫はチョココロネ。
って感じでしたが。
他に産めそうなやつらは。
MUTOは原作で卵産んでて。シンは尻尾からエイリアンみたいなのが生えかけてて。
あとモスラのタイプが他にできるとしたら。メカキングギドラからドラット時代が分かれて出てくるとかできそうですな。
モスラと言えば。鎧モスラがいるってことは。ダガーラも設定上出演可能でしょうか?』よ」
ラドン「一つ一つ教えていくか。MUTOは確かに産卵してたがそもそも交尾が必要。今はどっちも雌だから無理……でも雌は無精卵を産める。
シンはゴジラのセルヴァムみたいに眷属みたいに生み出せる。
メカキンは残念ながら分裂する予定は無しだ。ダガーラもまあ、設定的には可能だな」
エレキング「つまりグラキンやデスキンもそのうちでる可能性があるのね……」
ラドン「……まあ、可能性では」
エレキング「続いてyosshy3304さんの『マンガ怪獣王ゴジラに出て来たマッド鬼山は出ますか?また両腕がキングギドラの首、背中にバトラの羽根、胸がビオランテのアルティメットゴジラは出ますか?』だけど……」
ラドン「そのうち出る、かな……まあ例のゴジラの人格は違ってくるが……」
エレキング「設定的にはゼッパンドンみたいな子よねこの子」
ラドン「言えてるな……次は?」
エレキング「ゾロアークさんの『デストロイヤーの幻になった技、腹ビームは出すことはできますか?』よ……設定的に存在しただけの技ね。一応出来るわよ」
ラドン「まあ映画に登場する可能性があったって事はつまりゴジラのバーニングモードの前には無意味って事だけどな」
エレキング「本人が知ったら泣きそうね。次は、本日最後の質問よ……何時も感想をくれるガイストさんからガイストさんから『そういえば、ペガッサのG細胞研究はどうなっていますか?スペゴジ辺りの自室はレッドキングの様に実は可愛らしい部屋だったりしますか?』」
ラドン「ペガッサのG細胞研究は近い内にちょっとした騒ぎを起こす予定だ。二つも……」
エレキング「二つも……」
ラドン、エレキング「「おたよりありがとうございました。質問何時でもお待ちしております」」
エレキング「最後に新コーナーの『リクエストシチュエーション』、通称リクシチュ質問室に添えられたこんなシチュエーションが見てみたいという要望を叶えたわ。今回はガイストさんのカフェの一時」
久し振りのチームを組んでのパトロールを終えたビオランテ、スーパーメカゴジラ、メカキングギドラの三人。
「「「あ」」」
「ん?」
と、そこへゴジラがやってきた。眠そうに目を細めている。
「ああ、お前等か」
「兄さん、これからどちらに?」
「徹夜明けの眠気覚ましにコーヒーをな……この前上手い店見付けたんだ」
ゴジラが素直に評価するとは、余程美味しいのだろう。少し気になる。
「【質問】当機達の同伴は可能?」
「ん?まあ良いんじゃね?」
ゴジラに案内されカフェに辿り着くとゴジラが「何時もの」と頼むと店員は微笑んだ。
「他のお客様は何になさいますか?」
「「「カップル限定パフェ」」」
三人全く同時に言った。スーパーメカゴジラに至っては何時もは語頭につけてる言葉すら無かった。
「ええと、男性は一人のようですが……」
「私です」
「私」
「当機」
ピシリと空気が軋む。一人が残りの二人を睨み付けまさに一触即発。ここで勃発すれば間違いなく出禁になるだろう。ゴジラは誰か一人選んでも角が立ちそうなこの状況を打破すべく思考する。
「あ、そういやお前これ食べてみたいって言ってたな」
「え?あ、はい……」
「この後暇か?」
「この注文受けたら上がって良いそうです」
「じゃあ俺と一緒にどうだ?」
「…………へ?」
「いやか?」
と、ゴジラが首を傾げる。
「い、イヤじゃないです!」
「「「月夜ばかりと思うなよ」」」
カップル限定パフェが食べれると浮かれた店員には幸い三人の発言は聞こえなかったようだ。