ウルトラ怪獣擬人化計画 怪獣王   作:超高校級の切望

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散髪?怪獣王!?

 逃げる逃げる。後ろから追ってくる黒い影から必死に。

 

「何で追いかけて来るんだよぉぉぉ!?」

 

 涙目になり逃げる少女。

 やばい、捕まったらきっと熱線食らわせられたり熱線食らわせられたり熱線食らわせられたりする。複数の記憶を所有するもんだからトラウマは倍増だ。特に残酷な記憶では両腕を吹っ飛ばされ目を吹き飛ばされ、最終的には増殖する機械部分に飲み込まれながらも挑んだが消し飛ばされたし。

 

「くそぅ、恨むぞ御主人様達!」

 

 前世の勝利を確信したような笑みを毎回浮かべてるくせに基本的に先に死ぬ元主達の顔をイメージで殴りつけながら走る。

 もちろん自分が先に死んだこともあったが………

 

「あ、そうだ……!」

 

 少女がハッと気付くと全身銀色と藍色が混じった光で覆われ、次の瞬間には藍色の体のラインが良く出たスーツ姿に変わる。

 チャームポイントのアホ毛が銀色に変わり目元にはレンズが一体化した特徴的な赤いサングラスをかける。腹にはチェーン状の鋸がありお臍辺りで二つに別れ背中を回り、肩を通って胸の間で一つに戻っている。それは彼女の前世で特徴的な武器だったが人の身で再現した結果少し仕様が変わっているらしい。

 

「さあ、かかって──!」

 

 振り返ると黒い尾を生やす男の姿。少女は無言で踵を返した。

 

「オー!ニンジャ!」

「ノークノイチ!」

 

 観光客の外国人の声が聞こえてくる。パフォーマンスとでも思っているのだろう。

 

「ブラッディ・スライサー!」

「スリケン!?」

 

 黙ってろ外野。

 鉄だろうと切り裂くそれは男の長い髪の毛を切断する。しかし切ったのは髪の毛だけ、避けられた。しかしブラッディ・スライサーは操れる。再び男に向かって飛ぶが次の瞬間男の背鰭から雷が迸り周囲の電子機器に影響が及ぶ。男に迫っていたブラッディ・スライサーの受信機部分には特に。

 

「何で!?」

 

 そして操作を失ったブラッディ・スライサーは何故か少女の首に向かって飛んできた。咄嗟にかわすがチャームポイントのアホ毛が切られた。

 

「ふー、危うくまた首を切るところだった………」

「捕まえた」

「あ──」

 

 

 

「この子がゴジラの世界の怪獣娘ちゃんデスカ。かわいい子ですネー♪」

「あ、何かこの人落ち着く……」

 

 同じ機械だからかキングジョーに安心感を感じるらしい少女、ガイガン。

 

「まあお前を縛ってるそれはキングジョーのだけどな」

「おぅ………」

「それでゴジラ、この子は?」

「最初はキングギドラと一緒にゴキブリに操られながら来て逃げ出して、次はゴキブリと水の底に住んでる人間に操られていたが逃げ出して、今度こそ殺したと思ったら『ガイガン忍法生き返りの術』とかいう術で復活して逃げ出して、南極の氷から出たら襲ってきたので頭を消し飛ばした。その後復活したけどモスラが対応してくれた」

「いや、私後機械に浸食されながら戦いもしたよ?」

「それは母さんだな」

「母さんか………」

 

 ガイガンは一応先ほどからガイガン忍法縄抜けの術を試そうと思っているのだが、狭い路地だ。地上なら追い付かれるだろうし飛べる方向は一方向。十分な高度に達する前に捕まる。仮に距離を稼げても熱線の餌食。逃げるのは諦めた。

 

「それで、何で私追いかけられてたの?」

「逃げるから。俺はお前に用があっただけなのによ」

「用?」

「怪獣娘ってよ、人間の状態でも前世の影響受けるだろ?俺そのせいで伸びた毛が切れねーんだよ。散髪係探しててよ」

「えー………」

 

 そんな理由で追いかけ回されたのか。いや、話聞かなかったのは自分だけど、とドッと疲れが来るガイガン。

 

「そういやお前何でメイド喫茶で働いてたんだ?お前なら、殺し屋とかやってそうなもんだが」

「んー……前世では結局、誰かに仕え続けてたから。そっちの方が安心する。自分で決めなくて良いから………あ、じゃあ髪切るから私の御主人様になってよ。どうせあの店にいられないし」

「ピグモンに頼め………って、言いたいけどなぁ。メカゴジラにも言ったが、自分の意志を持て。それが約束できんなら暫くは自分で考えたくねーてめーに、やることを与えてやる」

「自分で考えるのは面倒くさい」

 

 と、心底面倒くさそうに言うガイガン。究極の指示待ち人間だ。

 

 

 

 

 ギュイイイイン!

 

「……ピグモンさん、このチェーンソーみたいな音何?」

「ゴジゴジの散髪です」

「え?」

「ふー、さっぱりした………」

 

 何で散髪の音でこんな音がするのかと唖然としていたアギラだが、扉が開き髪が項辺りまで短くなったゴジラが出てきた。

 

「……………」

 

 

 

 

 秋葉原では昼のパフォーマンスが話題になっていた。ネットにも映像が上げられており、一人の少女がその映像を眺める。

 

「……これがこの世界の怪獣達の戦闘か。この黒い方が圧倒しておるが」

 

 パクリとケバブを食いながら少女は呟く。

 

「あれ知らないのお嬢ちゃん、そう言うのは『シュワシュワ動画』で見れるよ?」

「………そんなのがあるのか?」




なろうを呼んでたらちょっと思いついた
もしもシリーズ
もしもゴジラが乙女ゲームの攻略対象だったら(ヒロインは逆ハー狙い)

「あの、良かったら一緒に食べませんか?席が空いてなくて」
「食い終わった。勝手に使え…」


「フィリウスは本が好きなんですか?」
「気安く呼ぶな殺すぞ」


「良かったら私達の班に入りませんか?後一人がなかなか決まらなくて」
「ならてめーの班にいる騎士団団長の子供か第二王子か魔導研究所所長の倅の許嫁の一人に頼め」


「権力のある男を軒並み狙ったかと思えば俺みたいな平民相手にも声をかけて、お前は一体何がしてーんだ?気持ち悪い笑みを張り付けやがって殺すぞ」

フラグがどうしても立たない


むしろゴジラと仲良くなりそうなのは………

「よおお前等。あの女がうざいのは解るが、それはやればお終いだと思うぞ」
「貴方は、あの女の取り巻きの!」
「あぁ?」

 ヒロイン(←取り敢えずこれが名前)にばかり構う婚約者を持つ少女達はヒロインの持ち物をナイフで咲こうとしたところにフィリウス・ゴジラがやってくる。
 平民でありながら高い魔力を持ち、幼少期母と二人だけでワイバーンの群を掃討した過去を持つ学園二人目の学費免除の推薦入学者。一人目はヒロインだが。

「つーかそもそも直接婚約者に文句言えよ、間違ってないんだからよぉ」



「その方はわたくしの婚約者です。何故、貴方と二人で食事の約束を取り付けているのですか!」
「ダ、ダイアン様……私、怖いです」
「ヒロインが怯えてるじゃないか。私の婚約者を名乗るなら、それ相応の態度を示してくれ」
「ハッ!婚約者を差し置いて平民の女と仲良くやってる奴が未来の騎士様とは笑わせてくれるな」
「君か……何だい?僕がヒロインと仲良くしてるのに、君が気にする事でもあるのかな?」
「そこの女が例えてめーと結ばれようと豚みてーなデブに犯されようが知ったことかよ。単純に自分は傷つけるくせに気付かず、傷つけられてばかりだと被害者面してるてめーらが気に食わねーだけだ」


「何故、私のじゃまをする?私は彼女と話していたのだが?」
「そ、そんな……私はただ………」
「おいおい婚約者と話すために必死になって勉強して論文作って見てくださいと言った女にその態度かよ?となるとその女とはよほど有意義な話をしていたのか?」
「……君か。何時も一人で、ヒロインに気にかけてもらっているのにその手を払う無礼者」
「それは失礼。俺はその女が嫌いなもので」


「そのような女、殿下に相応しくありません!」
「では、君なら相応しいというのかい?彼女よりも成績が劣る君が」
「成績はその女が下だが、常識はそっちの女の方が下だろ?てか王子ともあろう者が平民にあだ名を呼ばせるな、権威を疑われるぞ?平民に敬語を使われなくなるぐらいにはな」
「お前か平民………もしや俺の婚約者が欲しいのか?」
「全然?ただ、その雄に尻尾振りまくってる雌が嫌いで、んで将来的に国の要になるてめーらに責めて常識を覚えて欲しいと思ってるだけだ」


「んで?何で俺がお前等を鍛えなきゃならねーんだ。言っとくが俺はお前等の味方じゃねー。お前等があくまで正攻法でヒロインを相手にしてるのと、俺が彼奴を嫌っているのが合わさってああなってるだけだ」
「私は、ダイアン様に相応しい相手になりたくて」
「私も、婚約者ときちんと話し合えるようになりたいんです」
「殿下は聡明でかつ強い女性が好きなご様子。ですので、人としてはともかく勉学も魔導戦闘学も高い貴方にお願いしようかと」
「まあ、平民の俺に頭を下げてまで頼む態度は気に入ったが、俺は生まれた時から強くて脳の出来も違う。教えるのは間違いなく下手だ。それに何の対価もなしに──」
「ヌカコーラ一年分」
「引き受けた」




イベント

本来ヒロインと攻略対象が協力して倒す中級竜とかその辺

「よっと」
「あの、ゴジラ様?今回の襲撃は丁度良いからわたくし達の力を試す、とか言ってませんでした?」
「だって雑魚だぜ?」


断罪イベント

「さっきから黙って聞いてりゃ虐めだ何だ………アホかてめーら。常識を教えるのは注意ってんだよ」
「またお前か!そんなに彼女が嫌いなのか!?」
「大嫌いだね。顔のいい雄に発情して舌出す雌に誰が行為を向ける」
「無礼だぞ!彼女は俺の妻、未来の王妃だ!それに対して───!」
「一個も功績たててねー平民と婚約?国王は認めてくれたのか?」
「彼女の良さを知れば、父上もきっと認めてくれるさ。つまりその言葉は無意味だ。その女達を連れ、この国から去れ」
「………なる程国外追放か………安心しろよ、俺はもとよりお前等が上に立つ国に根付く気は無かったしな。俺を学園に入学させたのは、俺や母さんをこの国に縛れる友か女を作る王の策略だったってのにそれじゃあ仕方ない。俺も母さんもこの国から出てくぜ。次会う時は戦場かもな」


「で、其奴等は?」
「弟子。国外追放されたから何か付いてくるってよ」



攻略メモ

フィリウス・ゴジラ
ヒロイン(主人公)と同じ平民出のキャラクター。
ハーレムエンド不可。あえて絡み続けバッドエンドを十回連続で繰り返すと11週目からクリア出来るようになる。
仮に転生したら絶対に攻略できない相手。
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