最近何か妙だ。無性に叫びたくなるし、傷の治りが早いし、ドアノブが壊れるし、この前なんて気付いたら周りに大量の不良が転がっており犬に懐かれていた。
医者に通ってみたが原因は不明。俺が女なら不思議ではないんだけど、とか言ってた。どういう意味だろうか?
後なんか人を見ていると無性にイライラし始めてきた。その頃から変な夢を見る。
俺は島に住んでいて、でっかいトカゲそっくりな生物と仲が良くて、でもある日、光が落ちてきて皆死ぬんだ。生き残った俺は光を放った存在、人間に対してとても怒っていて街を踏み潰す。
俺はそれぐらいデカかった。
「…………ん?」
後五感も鋭くなった。何処からか、笑い声と猫の悲鳴が聞こえてくる。そちらに迎えば公園で猫除けシートに囲まれた砂場で猫に向かって石を投げるクソガキ共がいた。
「おっしー!はっずれー」
「早く当てろよ!」
「次俺なー!ん?」
猫除けシートの一部を退かしてやると猫は一目散に逃げ出した。
「ちょちょちょ!何すんだよ!」
「人がせっかく楽しんでたのによー!」
「…………お前らさぁ、恥ずかしくねーの?」
「は?何々?猫だって生きてるんですよーってあれか?」
「うわぁ、クッセェ!」
「きゃははは!うっけるー!」
「ならお兄さんが責任取って私らと遊んでくださいよー、そしたらもう動物苛めませーん」
ああ、本当に…………ムカつくな。
国際怪獣救助支援組織、通称GIRLS所属の怪獣娘、アキ、ミク、レイカは暴走した怪獣娘が現れたかもしれないという報告を受けたピグモンの指令で街をパトロールしていた。
「でもさー、この前ザンドリアスが暴走してたばっかじゃん?そんなポンポン暴走した怪獣娘が居るのかねー」
「さあ……ですが一般人に被害が出ている以上放って置くわけにもいきませんわ」
「うん。早く止めなきゃ」
「って言ってもそうそう現れるわけ……」
「ミクさん、それフラグです……」
ドガァァァァァァァァンッッ!
レイカが言った瞬間爆音が響き渡る。アキとレイカがミクを無言で見た。
「え、え!?私のせいじゃないよね!?」
「それより、早く現場に行こ……!」
と、アキが慌てて走り出し現場に向かう。そこはどうやら公園のようだ。学生服を着た男女が複数横たわっており、公園の中央には怪獣娘と思われる人影があった。その足に怪我をした猫が擦り寄っている。
「………………」
「……え?」
アキに気付いたのか振り返った怪獣娘を見てアキは驚愕し普段眠そうに半分ほど閉じられている目を見開く。
顔の下半分を隠すようなマスクは口元を露出させ、牙のような装飾が施されている。
全身は黒くゴツゴツした皮のようなコートを羽織っている。自分も含めて露出の多い怪獣娘と違いロングコートにロングパンツと露出は少ない。ただ、コートの下には何も纏っておらず、逞しい筋肉が見えた。
「お、男の……子……?」
年は自分とそう変わらない。間違いなく男。