ウルトラ怪獣擬人化計画 怪獣王   作:超高校級の切望

58 / 123
姉妹?怪獣王!?

 少女はゴジラの背に乗り頭に顎を乗せ満足そうにふんふん鼻を鳴らしている。

 

「……その子が新しいゴジゴジの妹さんですか~?大きいですね~」

「いや、どちらかと言うと娘だ」

 

 と、ゴジラは手を伸ばし少女の頭を撫でてやる。それを羨ましそうに見るのはビオランテとリトル。

 

「娘?前世のゴジゴジにはリトルン以外にも娘さんが?」

「いや、この世界で生まれた娘だ」

「………………はい?」

 

 この世界で生まれた娘?とピグモンはゴジラの頭の上でスースー寝息を立てる少女を見る。どう見ても十代中盤……ゴジラが仮に10歳から精通していたとしても6歳ぐらいのはず。

 

「ゴジゴジいったい何歳で初体験を…………!?」

「ちげえよ……ほら、以前俺が分裂したって言ったろ?多分その時回収し損ねた細胞が覇王モードの俺のエネルギーとキングギドラのエネルギーを取り込んで細胞活動を再開したんだろうな…………で、そのまま細胞分裂して、こうなった」

「…………成る程。本当に滅茶苦茶ですねゴジゴジの細胞……」

 

 ゴジラは起こさない様にそっと少女から離れると少女は立ったまま睡眠を続ける。

 

「けど兄様(あにさま)、何故少女の姿を?」

「知るか」

「……まあ、そもそもカイジューソウルを持つ者がどうしてゴジゴジという例外を除いて全て女性なのかも解ってませんしね。ゴジゴジの細胞が、怪獣娘として正しい形で身体を形成したのかもしれませんね~」

「て言うかコイツ、怪獣娘って括りで良いのか?カイジューソウル持った人間じゃなくて、怪獣細胞から生まれた怪獣そのものだろ?怪人?」

 

 レッドキングの言葉に少女へと視線が集まる。

 確かにそうだ。怪獣娘と言うのは、人間がカイジューソウルを持った存在。人間なのだから、道徳や倫理を持つ。

 しかし彼女は産まれたばかりの赤子。見た目こそ少女でも、その力こそ強力でも、道徳も倫理も持ち合わせず本能のまま行動する姿は正しく怪獣だ。

 こんな穏やかな寝息を立てて居ても、その事実が消えるわけではない。

 

「って寝てる!?」

「しー!静かに、起きるだろ」

 

 レッドキングが立ったまま、すやすや眠る少女に思わず叫ぶとゴジラが口に指を当てて非難する。

 

「まあ言いたい事は解る。此奴にゃ確かに常識も何もねぇ……でもな、此奴ぁ俺の子だ。道徳も、倫理も、常識も……楽しい事だって、これから俺が教える。だから頼む、此奴を隔離とか、そう言うのはしないでくれ……」

 

 と、ゴジラが頭を下げるとピグモンははぁ、と溜め息を吐く。

 

「そんな事しないのですよ。その子も私達の仲間ですからね~……上の連中がなんて言ってくるか……何分珍しい事例ですからね~。人権を与えない可能性も……」

「よし、ちょっと殺してくる」

「大丈夫なのですよゴジゴジ。時代は今や情報戦の時代、知られたくない情報を知られた時点で向こうに勝ち目なんて有りませんから~」

 

 ピグモンは指に幾つものUSBメモリを構えてニコニコ笑う。メモリの中身が何なのか、詳しく聞かない方が精神衛生上良いと判断したゴジラは何も聞かない事にした。

 

「良かったなリトル、妹が出来たぞ」

「…………妹?」

「生後0年だからな。妹だろ……」

「じゃあ、わたしおねーちゃん?」

「そうなるな」

「!?おねーちゃん!?やったー!」

 

 リトルはピョンピョンと少女の周りを跳ね回る。妹が出来たのが相当嬉しいらしい。前世では兄弟など産まれる筈も無かったのだからだろうか?

 

「ところでその子の名前はどうするんですか~?」

「……そうだな、リトル……お前がつけてみるか?」

「うん!」

 

 リトルは元気良く返事し少女を眺める。

 名前……ビオランテなら北欧の植物の精霊、スペースゴジラはまんま宇宙で産まれたから、オルガはゴジラの細胞に含まれるゴジラ以外の生物が決して扱う事の出来ないオルガナイザーG1を取り込んだから…………しかしこの少女はゴジラの細胞から分かれたゴジラのクローン。

 多少進化の過程で違う所は有るだろうが新しいゴジラと言っても過言では無いだろう。

 

「ねーパパ、新しいって他の言い方ある?」

「ん?んー…………(しん)とかかな……」

「じゃあシン・ゴジラで!」

「「「「………………」」」」

「……」

 

 安直なネーミングに固まる一同。しかしリトルはえへんと胸を張る。

 

「…………う?」

「あ、シンちゃん起きたの?」

 

 リトルは笑顔で少女に近付き手を取る。少女も少女で同族の気配を持つ幼女をジッと眺める。

 

「私はねー、リトル・ゴジラ。でね、アナタは私の妹でシン・ゴジラ何だよ!」

「……い、おる……イん?」

 

 少女はリトルと自分をそれぞれ指で指差しながら首を傾げる。

 

「そうだよ!」

 

 リトルが満面の笑みで応える。少女は何度も同じ言葉を繰り返す。

 

「…………イん……よお、しふ……おええたん」

「よろしく。でね、こっちがパパ……」

「………………」

「パパ」

 

 と、少女はゴジラに抱き付く。リトルもゴジラに抱き付いて来た。ゴジラは二人の頭を撫でてやる。

 

「仲良くなれて何よりだ……」

「ん……イん、おええたん……あかよひ……」

「仲良し!」

 

 名前はどうやらシン・ゴジラに決定してしまったようだ。まあ本人が喜んでいるのだ、それで良いだろう。




G家

父親 ゴジラ 16歳
母親(?) ラドン 20歳
長女 リトル 4歳
次女 シン 0歳

叔母 ビオランテ16歳
   オルガ16歳
   スペースゴジラ16歳

感想お待ちしております!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。