ウルトラ怪獣擬人化計画 怪獣王   作:超高校級の切望

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機械?怪獣王!?

 ミクラス、ウィンダム、アギラの三人が公園を歩いていると見知った影を見付けた。ゴジラとシン・ゴジラ、それとリトルが仲良く寝ていた。

 冷えてきた今日この頃だがG細胞を持つ三人には関係ないのだろう。この前の体調不良の原因は未だ不明のままだが。

 

「仲良いな~……」

「ですね」

「羨ましいよね」

「ですね」

 

 と、アギラとウィンダムが言うとミクラスはニヤリと笑う。

 

「ゴジラに抱き付いてる二人が?」

「うん」

「ち、違います!家族仲が良くてと言う意味です!」

「え?」

 

 ミクラスの言葉に赤くなって否定するウィンダム。十代の小娘には同世代の男と身を寄せ合って眠るというのは想像にしても刺激が強かったらしい。

 

「…………今アギさんうんって言ってませんでした?」

「…………何の事?」

 

 ウィンダムの言葉にアギラは明後日の方向を見て返した。

 

 

 

 夕方になり、また公園を通りGIRLSに帰ろうとしたアギラ達はゴジラはまだ寝ているのだろうかと見に行く。寝てた。そして…………

 

「…………増えてる」

 

 見覚えのない少女がゴジラに抱き付く様に寝ていた。

 金髪と、前髪の銀のメッシュを持った少女。すうすうと寝息を立て、時折ゴジラに身を擦り付けていた。

 

「………………えい」

 

 アギラはその少女をゴジラから引き剥がすと放り投げる。しかし、頭を打った少女は悲鳴を上げる事なく目を覚ましアギラを睨んだ。

 

「質問。何者?」

「貴方こそ誰……ゴジラの知り合い?」

「………………肯定」

 

 少女は目を逸らしながら肯定する。アギラの眠そうに細められた目が更に細まった。

 

「嘘……嘘でないとしても、それは前世でしょ?」

「………………」

「ん?ふぁ……何だよ騒がしい」

「ふぁ……」

「うむ……」

 

 と、そこでゴジラが騒ぎを聞き付け目を覚ます。ゴジラは寝惚けた目で周囲を見回し、少女を見て固まった。

 

「…………メカキングギドラ?」

「感激。覚えていてくれた」

 

 と、無表情ながら嬉しそうな気配を放つ少女。一瞬でゴジラに近付くと抱き付いた。

 

「おいこら放せ!」

 

 ゴジラが引き剥がそうともがくが思いの外力が強く抜け出せない。考えてみれば前世はゴジラを捕らえる為に用意されたのだ。

 

「うー!」

 

 が、シン・ゴジラが無理やり引っ剥がす。常時怪獣娘状態であるシン・ゴジラの方が力は上の様だ。

 

「邪魔。邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔…………何奴も此奴も私とゴジラの邪魔をするな」

「おい、好き勝手言ってるがそもそもお前の目的って何なんだ……」

 

 何やらゴジラが共に居る事が当然と言いたげなメカキングギドラにゴジラが尋ねる。何となく嫌な予感がした。

 

「ゴジラ。私と眠ろう?誰も居ない深い海の底で、邪魔される事なく永遠に」

「断る……」

「よーし断られたな!逃げよう、殺される前に!──拒否!断固拒否!──いやそれより人間怖い……」

「………………」

 

 ゴジラが断った途端に突然叫び出すメカキングギドラ。ゴジラは顎に手を当て、その光景を眺める。この光景何処かで見たような…………。

 と、次の瞬間彼女の身体が光り銀色の鎧が装着される。髪は全て銀色に染まり肩からは二匹の竜の首。

 

「ゴジラ。今度こそ共に……」

「…………まさか、お前等も三重人格?」

「肯定。私達は生前三体のドラッドと言う生物が放射能を浴び変質、進化した存在。故に複数の思考を持つ」

「……………………」

 

 二匹の内右はゴジラを恐れており左はゴジラより人間を恐れている様だ。残りの真ん中はゴジラと共に眠りたい等とほざく。

 

「…………それって仮に俺がお前と寝ても右が五月蝿くねーか?」

「…………提案。引っこ抜く」

「へ……?じ、冗談だよな。前世からずっと一緒の私を引っこ抜くなんて……」

 

 何だろう、右の首が哀れに思えてきた。というかこのままでは本当に右の首を抜きかねない。

 

「…………取引をしようメカキングギドラ」

「…………?」

「俺は現在GIRLSに所属している。お前もそこに所属しろ……で、俺が満足のいく成果を残せたら、一日だけ共に寝てやろう。ただしその時は首全部と話し合ってだ。気分次第で我慢出来る日も有ったりするだろう」

「……………………」

 

 すると何やら三つの首を寄せ合い話し始めた。そして首が離れ、真ん中の首がゴジラを見詰める。

 

「了承。会談の結果、その提案を受け入れる」

 

 

 

 

 メカキングギドラが所属してから数日。ゴジラは疲れた様に一人歩いていた。

 まさか前世で機械だった敵があんな妙な性格になっているなど誰が予想できようか。メカゴジラは機械的な、3式機龍は中の骨の影響でお姉ちゃん風を吹かせる程度。メカキングギドラは何があってあんな性格になったのだろう?

 機械と言えば後何体か心当たりがあるが…………。

 

「────ッ!?」

 

 と、次の瞬間横合いから飛んできた何かが巻き付いてくる。ワイヤーが体を縛りゴジラの動きを封じ、そのまま路地裏に転がされる。

 犯人を睨むとこれまた銀髪、金の瞳、銀の鎧を着た少女。背中にはリュックの様に取り付けられたジェットが有り、肩越しに砲身が伸びている。

 

「噂をすれば影か……何だ、メカゴジラみたいに、俺を抹殺しにでも来たか?」

 

 瞬時に変身したゴジラは何時でも反撃出来るように準備をする。が、次の言葉にゴジラの思考が停止した。

 

「【要求】当機と生殖行為の実践を許容してもらいたい」

「────………………は?」

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