ウルトラ怪獣擬人化計画 怪獣王   作:超高校級の切望

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メリークリスマス!


クリスマス?怪獣王!?

「バトラ、今日暇か?」

「ん?まあ非番だし、何か用か?」

「なら良かった。今夜七時、駅前のクリスマスツリーに集合な」

「ああ」

 

 

 

 取り敢えず了承したが何だったのだろうか?仕事ならその場で言えばいいし。

 バトラは非番の為テレビをつけながらゴジラの用事とやらを考える。丁度テレビでは最寄り駅の様子が映されていた。

 

『やっぱりクリスマスは恋人と過ごしてこそですね』

『家族でこのまま遊園地に行く予定なんですよ』

 

 クリスマス、外国の行事だというのに日本人は随分盛り上がる。

 

『俺、この後のクリスマスパーティーが終わったら告白するんだ』

「何でこいつ死亡フラグ立ててんだ。こりゃ告白もフられて終わりだな……」

 

 …………告白?

 

「…………ないか」

 

 そんな親しくなった覚えは無い。変な期待をして、期待が外れればそれこそ赤面物だろう。

 

「……………………」

 

 

 

 

 30分ほど遅れた。着ていく服を選んでいたせいだ。途中モスラが何か言っていたような気もするが集中して服を選んでいたせいでまともな返事ができたかどうか。

 と、駅に近付いてきたからか人の数が増えてきた。幸い駅前のクリスマスツリーは大きな針葉樹をそのまま飾っているので迷う事はないが。

 

「……くそ、雪うぜぇ」

 

 しかし歩き辛い。降ってきた雪のせいだ。ホワイトクリスマス等と言うのがロマンチックと言う連中の気が知れない。

 

「つーか寒……ん?」

 

 クリスマスツリーの根元が見えてきて、見知った影を見付ける。ゴジラだ。何故かサンタの格好をしている。見覚えのない少女達が写真を撮らせてもらっている。

 

「何してんだアイツ…………んなっ!?」

 

 と、不意にゴジラが少女の一人の頬に触れた。少女の顔が赤くなり恥ずかしがる様に離れていった。

 

「ん?来たか、遅かったな」

「……さっきの女達は?」

「写真を撮らせてくれって頼まれてな。頬にケーキのカスが付いてたから取ってやった」

「…………そうかよ」

 

 何となく、何となくイライラした。つーか何でこいつはこんな恰好しているんだろうか?

 

「その中途半端な恰好は何だよ」

「中途半端?」

「サンタなのに黒いって」

「知らねーのか?サンタのイメージカラーはコ○・コーラ社のCMが始まりだ。それと、俺はサンタじゃなくてブラックサンタだ。悪い子供に臓物とジャガイモと石炭を届けるらしい」

「らしい?」

「全部ピグモンの受け売りだ」

 

 成る程。て言うかサンタにそんな亜種が居たのか。悪い子にお仕置きというのも、核を弄んだ人間達に破壊をもたらしたゴジラにある意味似合っている。

 

「で、そのブラックサンタを撮らせたわけか。は、その女達も黒いサンタの由来知ったら何とも言えない顔になりそうだ」

「?お前、なんか不機嫌じゃね?」

「別に……」

 

 と、不意にゴジラの肩や帽子に積った雪を見る。自分が外に出た頃には既に降っていた。何時から待っていたかは知らないが、雪の中待っていてくれたのだろう。それを思うと胸の中に有った理由不明の苛立ちが消えていくのが解る。

 

「……うおっ!?」

「おっと……」

 

 雪の上は滑り易く、思わずバランス崩したバトラだったがゴジラが支える。

 

「その靴じゃ歩き辛いだろ。もう、直ぐそこだがおぶってやろうか?」

「…………このままでいい」

 

 と、バトラはゴジラの腕に手を回す。

 

「そうか」

 

 

 

 

「…………こんな事だと思ったよ」

 

 目的地らしいファミレスに入ったバトラは集まっているGIRLSのメンツを見てはぁ、と溜め息を吐く。単なるクリスマスパーティーだ。

 

「くそ、あの席に座ってるあの男なんだよ!」

「独占罪で逮捕されるべきだろ!」

「はぁはぁ、ロリっ娘……いたた!なんだこのドラゴン!?」

 

 ファミレスの中で美少女集団。まあ目立つ。その中で唯一の男であるゴジラは彼女なし同士で連んだ団体の男達に睨まれていた。

 

「それでは皆さーん、メリークリスマス!」

「「「「メリークリスマス!」」」」

 

 ……まあ、偶にはこんな夜も悪くないだろう。

 

「【要求】クリスマスではカップルがセッ○スするものだと両親から聞いた。パーティーが終わったらホテルへ行こう」

「行くか」

「【疑問】青姦が好み?そういうのはスリルを楽しめるようになってからと母が……」

「てめーの両親なんか知るか!」

「……【納得】当機はゴジラとの子が欲しいだけ。プレイはゴジラの望むままに……」

「おいこら鉄くず、ゴジラは一応、私の夫なんだが?」

「そういうのは相棒である私を通してもらおう」

「お前が言うな!」

「なら兄さん、いっそ私と!」

「お前は自重をしろ。アニキ、このまま家族水入らずで二次会しねー?」

「ゴジラ、ミクちゃんとウィンちゃんの3人でゲームセンター行かない?」

 

 ………………また男達からの視線がゴジラに向けられた。大変だな此奴も。

 

「ふふふ。残念でしたね皆さん。この後ゴジゴジは私と二人で仕事が有るのですよ~」

「荷物持ちだけどな」

「ゴジゴジは怪力ですからね~」

 

 何となく、今一瞬だけピグモンが嬉しそうに見えたのは気のせいだろうか?




ゴジラとピグモンのこの後の仕事。

集まれなかった怪獣娘達へプレゼント配り。ピグモンと()()()
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