二期が今月から始まるぜー!
まだ薄暗い早朝、ゴジラはリトルとシン・ゴジラの手を繋ぎ歩く。
「人が多いからな、離れるなよ」
「うん!」
「ん……」
ゴジラの言葉に握った手に力を入れる二人。リトルは緑の花が描かれた晴れ着を、シン・ゴジラは黒い晴れ着を着ている。
ゴジラも男紋服を着ていた。
「初詣は人が多いですね~」
「だな」
「アギちゃん、起きてよ。寝惚けてちゃ駄目だって」
「起きてるよ。いつも通り」
「んー……わんはまだ眠いさー」
「起きてくださいキングシーサー。守護神として、今年一年も何の厄災が起こらぬように願いましょう」
他のGIRLSの面子も着ている。晴れ着姿で。
「ふふ、どうですかゴジゴジ、似合いますか~?」
「こういうの、初めて着たけど、変じゃない?」
と、ピグモンとアギラが尋ねてくる。ピグモンは桃色の下地にカテレアの花、アギラは橙色の下地にピンクのグラジオラスが描かれている晴れ着姿だ。周囲を満たせば各々のイメージカラーやイメージに合った花言葉の花が描かれた晴れ着姿の面々。
しかし何故こういう服には花ばかり描かれるのだろうか?と首を傾げながら取り敢えず感想を探す。
「綺麗だぞ、花畑に迷い込んだ気分だ」
と、晴れ着の花を見回しながら言うゴジラ。何名かの顔がボッ!と赤く染まる。
「もう、ゴジゴジ!晴れ着の感想じゃなくて晴れ着を着た私達の感想を言ってくれなきゃ駄目ですよ~」
しかしピグモンだけは言葉の意味を察したのかプンプン怒っていた。
「全くもう全くもう」
「悪かった。こういう時どう言えば良いのかさっぱりでな……似合っているぞ」
「……皆、ですか?」
「ああ、皆似合っている」
「…………はぁ」
ゴジラの言葉にピグモンは溜め息を吐くと列に従い歩き始める。ゴジラ達もそれに続いた。
金を入れ、鈴を鳴らし手を叩く。しかし何を祈ろうか、ゴジラやバトラは今更ながら悩む。
そもそもが星の怒りである破壊神と、幾多もの性質を前世より受け継ぎその中には亡霊の無念を背負い神格化した事の有る破壊神。
他にも元機械やメカゴジラ達や宇宙の怪獣でありながら國の守り神でもあるキングギドラも何を願うべきか、願った所で何が有るのかと考えていた。
まあ、ゴジラと違い大分前から毎年の事だが。
「…………」
取り敢えず、ゴジラはこの一年を思い出す。前世の記憶に目覚め始め、前世戦った相手に再会し、娘に再会し、妹達に再会し、悪霊に飲まれ、宿敵に再会し、自分を餌と見てくる奴らに再会し、新しい娘が出来、嘗て自分だった奴に再会し……まあ色々あった。冬だけだが。
今年はこれからこの調子で始まるのだろうか?だとしたら、また面倒な騒ぎが起きそうだ……。
まあ、それも良いか。
「………………」
「パパ、何を願ったの?」
「今年一年も退屈しませんように、って願ったよ」
その後、御神籤を買い、守護神ズとゴジラやバトラが大吉を引き、屋台を軽く回り帰ろうとした時だった。
「キャ!?」
「と……」
人にぶつかってしまった。ポニーテールの、同い年ぐらいの少女だ。
「すまん、大丈夫か?」
「あ、はい……此方こそ」
少女はゴジラの差し出した手を握り顔を上げ、ゴジラと目が合う。そして、同時に固まった…………。
「…………ゴジラ?」
「……お前………未希、か?」