ウルトラ怪獣擬人化計画 怪獣王   作:超高校級の切望

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女子会?怪獣蛾!?

 突然姉妹が母になった。何を言っているのか解らないと思うがバトラだってそうだ。

 何で帰ってきたら姉妹のモスラをママと呼び、自分の事を叔母さんと呼んでくる少女が突然現れるんだ。

 全くもって訳が解らない。しかも父親はゴジラ(と認識している)らしい。

 そこだけが酷く気に入らない。

 何故か?簡単だ。自分は、ゴジラを意識し始めている。いや、もう大分意識してしまっているだろう。

 そして恐らくは…………付き合いが長いから解る事も有る。

 難儀なものだ。前世で自分達を殺した相手に想いを寄せるなど……。

 

「それで、此奴等はどうする?育てるのか?」

「ええ、私が責任を持って一人前にしてみせます!」

 

 と、頑張るぞいのポーズを取るモスラ。まあ此奴なら子育て間違えないだろ、と肩をすくめる。前世じゃ基本的に子育て前に殺されてたが。

 

 

 

 

「……お」

「ん?」

 

 休憩所に来ると前世でゴジラを模したロボットだったと言う三人が屯っていた。

 

「……よう」

「やあ」

 

 バトラの挨拶とも呼べぬそれに三式機龍は表情を歪める事も無く返してきた。

 三人とも頬が僅かに上気し、花の香りもする。訓練の後、シャワーでも浴びたのだろう。これはシャンプーの香りだ。

 

「……ゴジラにガキが増えた」

「「「!?」」」

 

 唐突に何を言っているのだろうか自分は。見ろ、三人共すっかり驚いているじゃないか。

 

「子供が増えた?また前世の拾い子か?」

「新しい姪っ子が増えるのか。どんな子だ?」

「モスラの娘」

 

 空気が固まった。

 氷河の中にでも迷い込んだ気分だ。

 

「も、モスラとの娘……?」

「【疑問】何時の間に……ssそのよnaカカ、かんkk……」

「落ち着けスー。バグってるぞ……」

 

 と、冷静さを装うメカゴジラだったが手がカタカタ震え持っていた缶からバチャバチャ中身が溢れている。

 

「正確にはモスラの前世の幼体の頃の記憶のみが分離した子が出来てな。そいつ等が最初に見た大きな生物が大抵ゴジラだったから刷り込まれてるんだと」

「な、成る程……」

「【納得】そう言う理由が有ったと理解」

「しかし疑問。何故増えた?」

「……アタシが知るか。モスラの料理はもはや理解を超えてんだよ、守護神の癖に」

 

 と、疲れた様に溜め息を吐くバトラ。

 何せしっかり火を通したのに動くのだ。死肉と植物しか使ってないはずなのに。はず、だよな?

 以前自分で焼けるお好み焼き屋に行った時、焼くだけだからと安心したらダークマターが出来上がってたし「リベンジです!」と意気込んで家で作ったお好み焼きは何処ぞのカエルが侵略しにくる漫画の様に動いて逃げたし。

 ちなみに当時、一瞬だけ地面が揺れて残骸で発見された。近くには黒髪の少年が居たが今思えばあれはゴジラだったのだろう。

 

「……なあ、お前等はゴジラの事どう思ってんだ?」

「藪から棒になんだ?まあ良いか、弟だ。大切な」

 

 と、即答したのはやはりと言うか、三式機龍だ。まあ彼女は常日頃からそう宣っているし当然か。

 

「…………【解答】ゴジラは当機の生殖行為相手」

「ああ、うん。お前はそう言うと思ったよ……」

「【補足】しかし当機は命の有無関係なしにゴジラと共に居たいと思ってきている」

「…………何でだ?」

「【解答】当機の操縦者をしていた三枝未希の思念と、当機の記憶。子の為に命を懸けているゴジラの姿に対する興味が変異したと思われる」

「………………」

「【確定】過程や言葉で飾ろうと、端的に言えば当機はゴジラに恋している」

 

 良くもまあ、恥ずかしげも無く言い切れるものだ。聞いてるバトラの方が赤くなってしまった。 

 

「……私は……好きか嫌いかで言えば好きだ。ただ、それが恋だの愛だのと呼べる感情なのかは不明だ。どう思うかと聞かれれば強い奴だと思う。もう少し私に構って欲しいな。そうじゃなければこの気持ちに整理がつかん」

「そうか……」

「そう言うお前はどうなんだ?」

「私か……?」

 

 メカゴジラの言葉に一瞬呆けるが、そもそもこんな質問をすれば質問を返されるに決まっているか。 

 いっそ、誰かに伝えてしまえば気持ちの整理もつくかもしれない。

 

「私は──」

「よう、ただいま……──ん、珍しくない組み合わせに、変わった追加だな」

「────…………!?」

 

 言葉は続かなかった。

 最悪のタイミングで現れた話題の相手の声にバトラの喉から空気だけが漏れ口をパクパク動かす。

 

「?バトラは結局ゴジラをどう思っているんだ?」

「ん?俺が何だって?」

 

 空気を読めないメカ少女をギロリと睨むが首を傾げられただけだ。赤い顔で、タイミングが悪いゴジラを涙目で睨むがやはり首を傾げられた。

 

「……ん」

 

 と、その時ゴジラの肩に乗っているリトルと目が合う。

 

「……良かったな」

「ああ、ありがと」

 

 見るからに消沈していたゴジラを、いったい誰が励ましたのだろうか?誰かは解らないが羨ましい。

 

「……ん?」

 

 と、不意にゴジラのソウルライザーが鳴る。

 

「もしもし、ゴジラだ────ミクラスが襲われた……?」

「「「「!?」」」」

 

 ゴジラの言葉にその場の全員が目を見開いた。

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