バトラがゴジラに何か建前を言って「料理の味をみてほしい」と部屋に誘う
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バトラが鼻歌混じりに手際良く料理を作る
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ゴジラが「美味い」とバトラの料理を褒める
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バトラにどのような調味料等を使ったかを聞く
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バトラは「使った調味料は秘密だが『特別な物』を使った」等と言う
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モスラと双子が帰宅してバトラとゴジラに挨拶
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モスラがバトラに対して「この前借りた『最高の調味料は“愛”』って題名の本!凄い参考になったよ!」
トラにお礼を言う
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バトラが赤面しながら「わ゛ーっ!わ゛ーっ!!わ゛ーっ!!!」と叫びながらモスラの口を押さえる
結構細かく来たなー。書くけど
「…………ん?」
ゴジラが廊下を歩いていると蛸足を生やした妙な物体が襲い掛かってきた。裏拳で壁に叩き付けるとグチャッと潰れ床に落ちピクピクともがいた。
「……なんだこりゃ?」
「モスラの作ったたこ焼きだ。ついでに言うが、生きたタコは使ってない……」
と、呆れた様子で現れるバトラ。たこ焼き(?)の死骸を袋に詰めていく。
「ここまで覚えが悪いと、アタシも料理が下手なんじゃないかと思えてくるな……いっそ料理本だけ読ませてみるか?それに忠実にやってりゃまず間違えないだろうし」
「まあ、そう落ち込むな……モスラのあれは、まあ例外だ」
「…………あ、そうだ。ゴジラ、良かったらアタシの料理食ってみないか?」
「ん?」
「そうすりゃ、まあ自信が付きそうだしな……」
次の日。バトラは鼻歌を歌いながらキッチンで料理をしていた。
「~~♪」
「…………やけに上機嫌だな」
そんなバトラを見ながらゴジラは出された菓子を食う。
「出来たぞ」
「お、生姜焼きか…………見た目は普通だな」
「失礼な…………とは言えんな。片割れの料理がアレでは」
ゴジラの言葉にモスラの料理(?)を思い出し、溜め息を吐くバトラ。昨日だってたこ焼きが逃げると言う訳の分からない現象を起こすし、食べた本人が子供を作ると言う訳の分からない現象を親が納得してしまう程だし。
「ほら、さっさと食え」
「おう。いただきます」
まずはメインの生姜焼きから。
口に含むと生姜のスッとした味と豚の甘い油の味が口の中に広がる。今度は米と一緒に食う。
炊きたての、肉とは違った甘さに肉の味が絡む。
「うん。美味いな……」
「だろ?」
と、笑うバトラ。嬉しそうだ。
「俺も料理にはそこそこ自信が有ったつもりだったんだがな…………これ、何か隠し味とか入れてるのか?」
「教えたら隠し味にならないだろ…………ん、いや……そうだな……」
ゴジラの言葉に笑うバトラは不意に何か思い付いた様にニヤリと笑い、次の瞬間赤くなる。見事な七変化である。
「い、いや……うん。そうだな……一つだけ教えてやる」
「お、マジか……」
「その……だな…………あ……じょうを…………」
「……?」
「だ、だから!……あ、あい…………う、と…………特別な調味料を……」
と、赤くなり俯くバトラ。ゴジラとしてはその特別な調味料に付いて聞きたかったのだが…………と、その時。
「ただいま帰りました。あ、ゴジラ、来てたんですね…………」
「「何してる。おばさん口説きにきたか……?」」
「ちげーよ。昼飯作って貰ってただけだ」
と、空になった皿を見せるゴジラ。するとモスラがそうでした!と手を叩く。
「バトちゃんバトちゃん!やりましたよ、とうとう料理が逃げなかったんです!」
嬉しそうに言うモスラだが料理は普通は逃げない。しかし動かないモノを作れるのは確かに大きな進歩だ。
「バトちゃんが見付けてくれた本のおかげですね」
「本?」
「はい。『最高の調味料は“愛”』って題名の本です」
「わー!わー!わー!」
「むぐ!?」
と、バトラが慌ててモスラの口を塞ぐ。確かにタイトルはバトラのイメージに合わないだろうがタイトルは何であれただの料理本だろうに何を慌てているのやら、と思っていると袖をクイクイ引かれた。見ると真っ黒な球を持ったレオとミドリが居た。
「「ママの料理、食え」」
「…………え、料理?それが?」
艶々した表面に黒曜石の様な光沢。機械でも使ったかの様な歪みなき球体。それを料理だと言い張る二人。
ゴジラはゴクリと息を呑む受け取る。レオとミドリは監視する様にゴジラをじっと見る。覚悟を決め、ゴジラはそれを飲み込み…………意識を失った。
もしもゴジラ素晴らしい世界に破壊神としての祝福をもたらしたら
「黒慈ユウラさん。ようこそ死後の世界へ。あなたはつい先ほど、神にすら理解の及ばぬ何かを口にしたことにより、亡くなってしまいました」
「………何?」
話を纏めると彼女は女神で、死後その魂を異世界に送っているらしい。もちろん選択権はある。退屈な天国か魔王の脅威にさらされている異世界。
転生と聞きゴジラは自分達の事を聞いたが首を傾げられた。ゴジラ達の前世の記憶を持った転生には関係がないらしい。
「それで、転生特典はどうするのー?早く決めて欲しいんですけどー」
「………転生した奴らはどうやって向こうで設計を立てるんだ?」
「んー?基本的には冒険者になるわね」
「冒険者になる方法は?」
「んーと………どれどれ………あ、登録料がかかるみたいね」
「じゃあその分の金を寄越せ」
と、ゴジラが言うと女神はポカンと呆ける。
「え…?ええ……?良いの、そんなので?」
「さっさと遅れよ。とっとと魔王倒して願いで元の世界に帰るんだから」
「いやいや特典も無しに魔王倒せるわけ無いじゃない!ま、楽だしいっか………」
「……………」
草の香りを感じながら目を開くとたわわに実った果実とその向こうから覗く顔が見えた。
「あ、起きましたゴジラさん」
「ああ、おはようウィズ。変わったことは?」
「いえ、ずっと平和でしたよ。それより、ずいぶん不機嫌そうでしたけど……」
「ああ、こっちに来る直前のことを思い出してな」
そう言って膝から頭を離すゴジラ。ウィズと呼ばれた女性は少し残念そうな顔をした。
「しかしあれからいろいろあったものだ。冒険者になった後、たまたま墓場でウィズにあって……」
「懐かしいですね。あの時見逃してくれてありがとうございます」
「気にするな。あの時も言ったが、霊がさまよい続けているというのは、俺にも思うところはあるんでな」
そう、それが二人の出会い。そしてたまたま店を見つけたゴジラはその商才の無さに呆れ店を手伝うようになり、ウィズもまたゴジラの冒険者としての仕事を少し手伝うようになった。
「まあそれが原因でいらん嫉妬をかって『冒険者という最弱職の君が、アークウィザードの彼女に寄生して恥ずかしくないのか!』とか言ってくる奴もいたけど。てか良かったのかウィズ、彼奴の出した条件は中々だったろ?」
「あの人はゴジラさんの事も私の事も見てませんでしたから。でも、私が言葉を濁したせいで……」
「彼奴が喧嘩売ってきたのはお前のせいじゃないさ。まあ持ってた変な剣ごとプライドへし折ってやったし、大丈夫だろ。
言いがかりと言えばデュラハンもつけてきたな」
「それで、ゴジラさんとベルディアさんの決闘の仲介人になったりしましたよね。でもあれ決闘じゃなくて圧倒でした」
「いきなりウィズを賭けて勝負だコノヤローとか訳解らんことほざいてきたからな」
「……………そ、それにしても魔王軍幹部を瞬殺ってすっごいですよね!冬将軍も雪山ごと蹴飛ばしちゃいましたし」
「あの後変な眼帯が噂は聞きました弟子にしてくださいとか来て大変だったな」
「起動要塞デストロイヤーも破壊しちゃいましたしね」
「名前が知り合いに似てたんで気になったから向かったが、まあたんなるでかい鉄くずだったな」
「そんなこと言えるの世界広と言えゴジラさんだけです。オマケに暴走したコロナタイト食べちゃうんですもん」
「薄味だったな。あんな動力使うから弱いんだ」
「だからそれはゴジラさん基準ですって。デストロイヤー破壊の後、何故か悪徳貴族の屋敷を滅ぼすことになって、その後二人で温泉にも行きましたっけ」
「入信しないつったら唾吐くわ肉料理頼めば骨だしてくるわ、子供は肩がぶつかれば泣いて親が慰謝料代わりに入団云々言ってきてムカついたから源泉が溢れる山を消し飛びしてやったがな」
「そういえばあの時聞き覚えがある声がしたような……」
「思い出と言えば俺はあれだな、紅魔の里だな。まさかあんな風に使われてたアレがアレだったなんて」
「アレと合体してああなったシルビアさんを唯一アレする兵器でしたのにね。まあ所詮魔術師の魔法をアレするアレなんでゴジラさんが腕力だけで破壊しちゃいましたけど。
でも紅魔の里で私が印象的なのはゴジラさんがオークを絶滅させたことですかね」
「いやだってきもかったし彼奴等………」
「まあ、ゴジラさんの貞操が無事で何よりです」
と、その時のことを思い出し珍しく震えるゴジラ。と、その時
「ふははー!心地良い悪感情ではないか。お前からでるなど珍しい」
仮面を被った男が現れた。
「しかしウィズよ、そこはもう少し積極的になってそやつがオークに襲われそうになった夜に『ゴジラさんの初めては私が守ります』とベッドの中で迫れば良かったものを」
「わ、わ、わー!な、ななな、なんて事を言ってるんですか!」
「ふはは!その羞恥、実に良い悪感情。我が輩満足!」
と、何やらコンとをするパーティーメンバーを見てゴジラははぁ、と溜息を吐き遠くの城を見る。
「しかしここまで長かったような、短かったような」
「ウィズがテレポートのマーキングをゴジラの家の前にし直さなければこんなにもかからなかったのだから長かった方だろう。しかし、まだ幹部半数以上残っているぞ?」
「構わねーよ。バニル、お前の見立ては確かか?」
「ああ、お前の全力の攻撃なら。見事結界を破壊できるだろう」
バニルの言葉にゴジラはそうか、と言うと体の要所要所を赤く発光させる。ゴジラから二人が距離をとると周りの草花が燃え始める。
「んじゃ、開戦の狼煙を上げるぞ!」
赤い熱線が放たれ、城を囲むように現れた結界を一瞬の拮抗もなく破り城に到達。直後大爆発。
煙がはれるとそこには赤く溶けた地面を晒した巨大なクレーターがあり、生物の痕跡は残っていない。
「…………」
「…………」
「………くく、くははは!か、開戦の狼煙を上げるぞと言っておきながらもう終わらせるか!最高!これは腹を抱えて笑えるぞ!ふははー!」
「………おい、バニル」
「我が輩は嘘など付いておらんぞ?結界を、余裕で破り中の城ごと、破壊出来るだろうと言う部分を少し短くしただけ。おや怒っているのか?うむうむ大変美味である」
満足そうに頷くバニル。と、その時雲が割れ空から薄明光線が降り注ぎ背中に翼を生やした女性が現れた。
「勇者黒慈ユウラよ。おめでとうございます。あなたは見事魔王を打ち倒しこの世界を救った。褒賞としてあなたの願いを叶えましょう。そこの悪魔はともかく、リッチー……あなたも特別処置で願いを叶える権利を得ました」
と、説明してくる天使。ゴジラの願いは決まっていた。あの時から、変わることのない願いがある。
「俺を元の世界に返してくれ」
「かしこまりました。では……」
と、ゴジラの体が光に包まれ足元からゆっくりと消えていった。
「お前はどうすんだウィズ?死後地獄行きは嫌とか、人間に戻してとかいろいろあるだろ?」
「………ゴジラさん、帰っちゃうんですね」
「ん?ああ、まあな……」
ウィズはゴジラの言葉に応えずに呟く。何時ものウィズらしくない行動に首を傾げたが、すぐに納得する。
「寂しいのか?」
「………はい」
「なら──一緒に来るか?」
俯くウィズの頬に触れ優しく顔を上げさせると、ゴジラはそう言った。
「ゴ、ゴジ……ラ?」
「……ん?」
ゴジラに頬を触れられ顔を赤くするバトラ。ゴジラは目をこすりながら起きあがる。
「ん?あれ……?」
「だ、大丈夫か?モスラの料理食ったら、いきなり倒れて……」
「………ああ。それで倒れてたのか。何分ぐらいだ?」
「ほんの2、3分だ……」
と、教えてくれたバトラ。そんなもんか、と少し意外に思う。何か、とても長い夢を見ていたような気がするのだが……。
登場人物紹介
ゴジラ 主人公
転生特典『冒険者の登録料』
最強が服を着て歩いている存在(見通す悪魔談)。
一撃熊を一撃で殺す腕力と冬将軍を雪山ごと消し飛ばす火力を持つ最強の冒険者。職業選択の際冒険者を選択。
墓地にでるというゾンビメカー退治の依頼を受けた際運命の出会いを果たす
ウィズ 現地づ──ポンコツヒロイン
墓地で彷徨える霊達を成仏させたところゴジラに出会う。その後交流を持ち店の手伝いをしてもらった礼にゴジラの冒険者家業の手伝いをすることに。世界に対する常識が少ないゴジラに何かと世話を焼き、商売に関しては世話を焼かれる関係。
破壊神の弟子
眼帯をつけた幼女。ゴジラの噂を聞き出発を丸一年早め弟子を志願。断られるもゴジラを破壊神と崇め弟子を自称し続けているストーカー。
見通す悪魔
ウィズの友人で、店の様子を見に来て際出会ったゴジラの中にあるたいそう美味そうな悪感情(憎悪)に目を付け何かと怒らせる悪魔。彼曰くゴジラの本気の攻撃は魔王城の結界を破壊するほどの力を持っており、何の備えもなく食らえば千回は死ぬらしい。
ボーリングスカート覗き
ウィズが魔王城に訪れる回数が減りパンツを見れなくなったのでゴジラに決闘を申し込み圧倒された魔王軍幹部。塵一つ残さず消え去った。
主人公みたいな名前の脇役
嫉妬から流されたベテラン冒険者に寄生する最弱職の噂を鵜呑みにゴジラに挑み剣を折られた男。ゴジラ曰く身体能力の上昇はしょぼいが肌に傷を付けられる中々な業物の魔剣を所有していた。折られたけどね
脇役のヒロインA、B
魔剣を正面から拳で砕いたゴジラを見て卑劣な手を使ったと決めつけてくる脇役の取り巻き。
ゴジラには片方が脇役を「さすが私の~」と言うと片方が「何時あんたのになったのよ~」という寒いコントを見せる売れない劇団だと思われている。
ゴミ
女風呂を覗いているところをゴジラに見つかり槍術を駆使するもあっさりやられた覗き魔。連行される際ものすんごい巨乳の美女が自分を捕まえた男に見せるのならやぶさかではないといった反応をしてるのを見て血涙を流した。
デカい蜘蛛
ゴジラの拳に足を一本破壊され、通常の熱戦にバリアを破壊されて右足全てを爆裂魔法で消し飛ばされた後左足の付け根を拳で破壊され、自爆に必要なコロナタイトを食われたあげく「薄味……」という評価をもらった可哀想な蜘蛛。
その後破壊神の弟子の爆裂魔法の練習用の的にされる。
悪徳貴族
デカい蜘蛛破壊の功績で領民達がゴジラばかり崇めるのが気に入らず裁判を起こすも見通す悪魔に邪魔され財を失いそうになり激昂。ゴジラに全軍を持って果敢に挑みこの世から消滅した。
果敢に挑むと日記の最後のページに書いてた割には背中から消えたらしい。
雌豚
とっても強いゴジラと子を残そうともの凄い剣幕で迫ってきた種族。最後の一匹になるまで諦めずに逆レ○プしようとするも焼き豚にすらならず灰になった。
氷付けになった者もしばしば。
悪いスライム
最期の言葉は「石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤石鹸洗剤……ん?なんだこのひか──」であった。
ヤバい教団
ゴジラの怒りに触れ収入源を失った。圧倒的な力を前に放心していたところ破壊神の弟子に唆され破壊神教に多くの者が鞍替えした。
破壊神教
教義内容『破壊神教はやれば出来る子出来なかったら世間を爆裂
未来の自分が笑っているからわからない。それならともかく爆裂
理由はない。とりあえず爆裂』
破壊神本人に解散させられた。
キメラ式ニューハーフ
紅魔族を倒せるアレを手に入れたが対抗するためのアレでアレされるまでもなく倒された。
対抗するためのアレはまさかの使い方をされていたらしい。
青い髪の自称女神とその連れ
駆け出し冒険者の町で資金をためてる途中、魔王が倒されたことを知る。
その後男はドMとぼっちの魔法使いを仲間にしてそこそこの資産を手に入れ三人の嫁と共に骨をその地に埋めた。
魔王
ストーリーに関わるまでもない存在。