神様のフレンドリーな執事【黒兎と漆黒の羊】   作:家政指令部

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展開が何時ものように急でいきなりですが



執事は再び空を駆ける

「お嬢様・・・」

 

お嬢様が・・・負ける?

アリーナの壁に縫い付けられ

パイルを打ち込まれているお嬢様

決闘だからと私を出場させずその代わりに別の誰かとペアを組んだお嬢様・・・

お嬢様が・・・負けてしまう・・・

どこか焦っていたお嬢様

時々よそよそしくなるお嬢様

時々悲しそうな顔をするお嬢様

 

「お嬢様が・・・負ける」

 

そっと目を閉じてしまった

お嬢様が負ける瞬間なんて見たくなかった

 

 

 

 

 

? 

周りが騒がしい・・・

何があったんだ?

目を開く

お嬢様か居た所には・・・そこにはお嬢様ではない何かが立っていた・・・

おっお嬢様は!?お嬢様はどこに???

気付いたら既に走り出していた

お嬢様に何か悪い事がおきている

またお嬢様が苦しんでいる

助けないと・・・お守りしないと・・・そう誓ったのだから・・・

 

「ミコト リョガミ、イフラゴック出ます!!!」

 

昔懐かしい合図

アリーナに飛び出す

織斑生徒と男装さんがお嬢様に何かしようとしている・・・

お守りしなくては・・・

 

「お嬢様!!!助けますから!!!」

 

スラスターを噴かし高速で腕部ビームカノンを放つ

焦っているからか?

それとも久しぶりだからか?

ビームカノンは当たらずお嬢様とその他の間の地面に命中する。

 

「また敵!?」

 

「あの時のやつに似ている・・・」

 

何か言っているが気にしない

フリージヤードを使い機体に防御用ゲルを纏わせる。

更に小型ビーム拡散ミサイルを放ちビームを無効化する。

これで格闘戦オンリーの戦いになる。

実弾は効かない。

エネルギー兵器も拡散して使えない。

更にスラスターを噴かす

肩に収納していた隠し腕を脚部のシールドに伸ばし、取り外す。

一番厄介な格闘兵装を使う織斑生徒を狙う腕部のスラスターを噴かし、格闘攻撃を仕掛ける。

 

「くっ速い・・・」

 

「一夏!!!」

 

なかなかやるな・・・

ギリギリ格闘兵装で受け止めた様だ・・・

更にスラスターを噴かし、噴かしていなかったスラスターも開放する。

 

「また速く!?」

 

が、もう生徒は狙わない

お嬢様を助けなくては・・・

さっきのは足止めだ足元をよく見ろ

 

「くそっ動けない・・・」

 

フリージヤードの粘着性は機雷を絡めて離さない程だ・・・それに改良してあるから粘着性は更に上がっている。

所謂トリモチランチャーだ・・・

腰にフリージヤードを装備したのは攻撃に集中させて発射を気付かせないようにするため・・・

男装の方は相手にすらしない。

 

「お嬢様・・・お助け致します・・・」

 

お嬢様は悪夢を見ている・・・

助けなくては・・・

黒い塊が此方に攻撃を仕掛けてくる

見れば格闘兵装しか無い様だ・・・

 

弾切れのアレックスと戦ったのを思い出す。

私の方もビームカノンはエネルギー切れ。

マシンキャノンも弾切れ・・・

追加兵装のグレネードランチャーはこの時はまだ装備していなかった。

残ったのはエネルギーを必要以上に消費しないバイスクローのみ

寒冷ジムに使いすぎたと少しだけ後悔した。

でも結果は圧勝。

残ったのは頭部とコックピットを潰されたアレックスだけ。

 

私に格闘戦を挑んだら負け。

 

黒い塊が格闘兵装を降り下ろす

横に避ける

黒い塊が凪ぎ払う

上に避ける

黒い塊が上段斬りをする

腕部と脚部のスラスターを噴かし後ろに避ける

避けたら全てのスラスターを使って黒い塊の懐に入り込む。

バイスクローで手刀を作り黒い塊を斬る。

黒い塊からお嬢様がでてくる・・・

 

「お嬢様!!!」

 

即座に改良MSを【企業秘密】に転送し、生身でお嬢様を受け止める。

受け止めたら急いで保険室へ運ぶ。

周りが何か言っていたが

 

 

 

 

 

【お嬢様が一番優先すべき事だ】

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【誰かの夢の中】

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

私は強くなりたかった

ミコトが弱い私をあの時の軍人達の様に捨てるんじゃないかと怖かった

ミコトが弱い私を守って死んでしまう事が怖かった

弱い私を守ってくれるミコトを守りたかった

 

『それは違いますよお嬢様』

 

誰?この優しい声は・・・ミコトか?

 

『私はお嬢様を一生お守りすると誓ったんです』

 

『私は一生お嬢様のお側に居ると誓ったんです』

 

ふと悲しい感情が流れ込んできた

 

『お嬢様が死んでしまうまでお側に・・・私は死んだりしませんから』

 

『お嬢様、これ以上悩まないでください・・・お嬢様は本当に笑顔が素敵なのですから』

 

「そうか・・・ありがとう・・・」

 

体が軽くなっていった。

 

 

 

 

 

【死ねない私は数多くの主人を看取っている】

【中には本当に愛していた方も居た】

【幸せは短かった】

【私はそれでも旅を続ける・・・】




原作とは違い、一夏達にはエネルギーが残っています
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