プリキュアドリームスターズ×仮面ライダー ー仮初の戦士達ー 作:風来のがばお
完全にやっつけ小説です。ご注意下さい。
「はあ…はあ…」
ここはかつて、多くの人々が笑顔が溢れていた豊かな世界だった。しかし今ではその光景が嘘のように荒れ果てていた。
崩れ去る建物、ひび割れゆく大地、暗雲立ち込める空。まさに崩壊した世界と言ってもいい。
「まだ…まだぁ…っ…!」
そんな中、三人の少女達は息を切らし、ボロボロながら目の前の巨大な影の前に立っていた。プリンセス、魔法つかい、パティシエ。それぞれを司る伝説の戦士は、この事態を引き起こした元凶と戦っていたのだ。
「おや。まだ立ち上がるというのか。既にお前達以外の仲間は全て私と一つになったのだ。さぁ…大人しく私のものとなり、あらゆる世界を喰らい尽くす力の糧となるのだ」
「そんな事…させない!」
うさ耳のパティシエの戦士は、言い放った。
「私達の力は皆に笑顔を届ける為に使うの!そんな事の為に使うんじゃない!」
「ホイップの言う通り…私達の力をそんな事に使わせる訳にはいかない…!」
「だから私達は…諦めない!」
続いて魔法つかいの戦士、花のプリンセスの戦士も同様に立ち向かう。
「ほう…諦めない、か…だからこそその力が欲しいのだ。純粋で美しい力をな。ここまで抗ったのだ。取り込む前に最後に面白いものを見せてやろう」
巨大な影は三人に手をかざす。すると三人の周囲に様々な仮面の戦士が現れだした。
「何なのこれは…!」
「これは以前喰らった異界に存在する仮面戦士の力より生み出した存在だ。お前達と同じく平和の為に戦った者達だ。これに潰されるのも悪くないだろう?」
「この人達も私達と同じ…」
「こんな事に使うなんて…なんて事を!」
「どうとでも言え。やれ、お前達」
「っ!」
巨影の掛け声と共に仮面の戦士達は三人に襲いかかる。
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「………」
「かなり粘ったようだが…良く頑張ったと言うべきだな」
あれからしばらく経ち、幾人かの仮面の戦士を倒していたが、三人の少女達は遂に力尽きてしまった。
「では喰らうとしよう。伝説の戦士の力、戴くぞ」
仮面の戦士を消し、手のひらから黒い触手を出現させる。意識を失い、抵抗する術を持たない少女達に黒い触手が絡みつく。花のプリンセス、魔法つかいの戦士は巨影に取り込まれ、パティシエの戦士も取り込まれようとしていた。
その時だった。
《テレポート・ナウ》
「っ!遅かった!」
笛と剣が一体となった武器を持つ金髪の少女が魔法陣と共に現れた。
「おや。これはこれは…まさかお前まで異界を超えてくるとはな。だがもう遅い。既にこの世界の戦士は私の力となった。最早お前の力では私を止めることは出来んお前では無理だ」
「止めてみせます。無理してでも!」
《チェイン・ナウ》
金髪の女性は腰にある手のひらの形を模したバックルに右手をかざすと巨影の周囲に魔法陣が現れ、更にそこから鎖が現れ巨影に巻きついた。
「ふん。この程度の拘束、どうということもない」
「更に重ねがけを!」
《シールド・ナウ》
女性が更にバックルに手をかざすと、巨影の足元に魔法陣が現れ、光り輝き出した。
「封印の魔法か。だがどうやらここまで来るのに力を消耗しているようだな。そんな状態ではお前の父親にすら及ばんぞ」
「くっ…!」
だが力が足りないのか、封印の力が秘めた魔法は十分に効果を発揮出来ていなかった。
「ついでだ。セレスティア・スカーレット…貴様も喰らいスカーレットの血族に終止符を打つことにしよう」
「っ…!諦めません…彼女達が最後まで諦めなかったように…私も諦めません!」
金髪の女性…セレスティア・スカーレットにも黒い触手が伸び、彼女をも取り込もうとした、その時だった。
「むっ!?な、何だ…!?」
突然巨影の身体がひび割れ、様々な色の光が溢れ始めた。
「これは…彼女達が持つ…力…?取り込まれてもなお抗っているのですか…?」
「むうぅぅっ…!ふざけた真似ぉぉぉっ!!」
巨影は叫び、全身が光り輝き出す。そしてそれに留まらず世界が光に包まれる。
「っ!ここは…!」
《…・ナウ》
全てが光に飲み込まれる直前、セレスティアはとある魔法を使い、この空間から離脱した。
そして
「ウオアアアアアッッッッッッッッッ!!」
全てが光に飲み込まれ、この"世界"は消滅した。
セレスティア・スカーレット
・イメージCV:坂本真綾
・容姿イメージ:ジャンヌ・ダルク(Fate/Apocrypha)