東方リリカル仮面記   作:雪風冬人 弐式

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遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
 戦国MOVIE大合戦良かった。そして、三月公開の仮面ライダー大戦に、乾巧こと半田健人さん、門矢士こと井上正大さんの出演が決定しただと!?


第四話

〈KAMEN RIDE!ドレイク!龍玄!〉

〈ガルルセイバー!〉

 

 屑ヤミーやグールといった戦闘員を片付けたナズーリンとフランは、残ったバット・ドーパントとスパイダー・ドーパント、マグマ・ドーパントと対峙する。

 ナズーリンは二人のライダーを召還し、フランは俊敏性を増したガルルフォームへと変化する。

 

「さて、あとはお前らだ、財団X」

「お前らが来ると、碌なことが起きないから露払いさせてもらうよ」

「黙れ!神から見捨てられし下衆共が!」

「うわー、アレまで絡んでるのか」

「こりゃ、また一波乱起きそうだね」

 

 ドーパントの返しに、ナズーリンとフランは嘆息する。

 

GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!

 

「向こうも向こうで大変のようだね」

 

〈ATTACK RIDE!クロスアタック!〉

 

「それじゃ、さっさと終わらせよう」

 

〈ガルルバイト!〉

 

 三人のドーパントが同時に糸と衝撃波、溶岩を飛ばす。

しかし、ナズーリンがドレイクと龍玄が必殺技を放ったため、中間地点で相殺される。

起きた爆発に怯んだところを、空高く飛び上がっていたフランのガルル・ハウリングスラッシュがマグマ・ドーパントを斬り裂く。

 

「チィ!しまった!」

「余所見してる暇はないよ」

 

〈FAINAL ATTACK RIDE!ディ・ディ・ディ・ディエンド!〉

 

 仲間がやられた動揺の隙を突き、召喚したドレイクと龍玄を吸収しながらディメンジョンシュートが二人のドーパントを貫いた。

 

「結局、コイツらは何をしてたんだろうね」

 

 フランは近くに倒れた財団Xの構成員を小突く。

 

「さてね。後は鈴仙に任せよう。財団Xを発見。尋問よろ、と」

 

 ナズーリンは携帯を取り出してメールを打ち、フランは財団Xの構成員を鎖で縛る。持っていたガイアメモリなどを没収するのも忘れずに。

 

GOGAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!

 

 すると、再び獣のような雄叫びが聴こえてきた。

 

「ふむ。取り敢えず、司のところへ行くか」

「いいけど、コイツらどうするの?」

「大丈夫だ」

 

〈KAMEN RIDE!ライオトルパーズ!〉

 

「問題ない」

 

 五体のギリシャ文字のο、オミクロンを模した黒と銅のスーツの仮面ライダーであるライオトルパーが召還され、気絶から目覚めた構成員を再び眠らせた。

 

「そうみたいだね。じゃ、行こっか」

 

 二人がバイクに乗りたいと思うのと同時に、灰色のオーロラが一瞬だけ現れて消えるとそこにはバイクが二台あった。

 

「毎度思うんだけど、司のカードの能力って便利だね」

「全くだ」

 

 フランの言葉に頷くとナズーリンはバイクに跨がり、フランもそれに続く。

 ライオトルパーに見張りを任せ、二人は司の元へ向かった。

 

―――司side

 

「ふえええ!!」

「竜種?そんなバカな!?」

「いいから、とっとと退いてろ。てか、この動物病院、哀れだな」

 

〈ATTACK RIDE!ブラスト!〉

 

 司は動物病院の惨状に同情しながら、複数の銃口から銃弾を飛ばして、ティラノサウルスの注意を自分に向けさせる。

 

「ハハハ!仮面ライダー!これで貴様も!!」

 

 高みの見物を決め込んでいた財団Xの構成員の言葉はそこで途切れる。

 自身が生み出したティラノサウルスがユラリ、と近づいて来たからだ。

 

「な、何を!?私はお前のッ!?ギャアアアァァァァアアアア!!」

 

 司に攻撃されても気に掛けず、ティラノサウルスはその巨大な足を構成員の上に叩き付ける。

 ゴキュッ、と嫌な音が響き、足元から液体が溢れ出した。

 

GOGYAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!

 

「そうか。お前は望まずして目覚めさせられた、ということか。ハアッ!」

 

 ティラノサウルスの行動を理解し、司はライドブッカーの刃を突き立てるが表面が堅く、ダメージが与えられない。

 振り回される尻尾を屈んで避け、そのまま後ろに転がることで距離を取る。

 

「内部に直接叩き込まないとダメか。って!?」

 

 カードを装填しようとした一瞬の隙で、再び尻尾が叩き付けられ持っていたカードを落としてしまう。

 眼前に巨大な顎を開いたティラノサウルスが迫る。

 

〈ファルコ!スリー!セイバーストライク!〉

〈1・2! ライダーパンチ!〉

 

 するとそこへ、紅い半透明の三匹のワシがティラノサウルスの横腹にぶつかり、黒い人影が頭部を殴って噛み付く軌道がずれた。

 

「やあ、司。私達を置いて行くなんてひどいじゃないか」

「我らEX三人娘、ここに参上!って、フランちゃんは?」

 

 ライオンのような黄金の鬣を模した緑の複眼のある頭部に、右肩にはワシの頭部がついた紅いマントを羽織る仮面ライダービーストとなっている、『ぬえ』。

 金色の複眼にカブト虫のような黒いホーンがある頭部に、胸部には基盤のような金の線が走る仮面ライダーダークカブトとなっている、『古明地こいし』。

 司の前に、その二人が現れた。

 

「残念ながら、フランはあっちだ」

 

〈KAMEN RIDE!ファイズ!〉

 

「で、悪いがアレの動きを止めてくれ」

 

 ティラノサウルスが二人に気を取られた隙に落としたカードを広い、暗闇の中で蛍光色に輝くファイズへカメンライドする。

 

「了解!」

 

〈カメレオン!GO!カ・カ・カ・カメレオン!〉

 

「あいあいさー!」

 

 ぬえはカメレオンマントを装着すると、右肩のカメレオンの頭部から蔓のような舌を伸ばしてティラノサウルスの体に巻き付かせ、こいしはゼクトマイザーを取り出すと、小さなダークカブトゼクターのような自立飛行破片手榴弾、ゼクトボマーを発射してティラノサウルスの視界を撹乱させる。

 

〈FINAL ATTACK RIDE!ファ・ファ・ファ・ファイズ!〉

 

「そのまま押さえとけよ!」

 

 ティラノサウルスの頭上に紅い円錐が現れ、司は地面を蹴るとそれに目掛けて飛ぶ。

 そして、紅い円錐に司が飛び蹴りの体勢で入ると同時に、ティラノサウルスの体に吸い込まれるように貫くと、Φの記号が浮かび上がる。

 

GOGYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!

 

「…眠れ」

 

 司が地面に降り立つと、ティラノサウルスの体から青白い炎が噴き出して徐々に灰となって崩れ落ちていく。

 司の手には、排出されたメモリが握られ、それを握りつぶした。

 そして灰の山の上に、一つの青い菱形の石が落ちる。

 それと同時に遠くから近づいて来たバイクが司達のすぐそばで止まる。

 

「おや、それが元凶かい?」

「そうだが、どうやら魔導の技術の類らしい」

「ま・た・か!こっちも奴らが『神』がどうとか口走ってたよ」

「あーうん。大体分かった」

 

 頭痛がしてきたのか、米神を押さえながら司はナズーリンの報告に頭を抱える。

 

「ま、待ってください!貴方達は一体!?」

 

 立ち去ろうとする司達を、少女は呼び止めた。

 その少女が駆け寄るより早く、司はアンティークなライターを取り出すと、それを少女の目の前で翳して火を灯した。

 

「良かった。まだ染まってないか」

「悪いことは言わない。今、お嬢ちゃんが選ぼうとしている未来には絶望しかないよ」

「そうそう。あの迷惑極まりない石ころは、私達が処分しておくからさ」

 

 何かを確認したらしい司達の言動に、少女は戸惑う。

 

「それじゃ、もう会わないことを願ってるよ」

「その通り。お嬢ちゃんはお家に帰って寝てたまえ」

「アデュー」

 

 ある者はバイクで、ある者は姿を消し、ある者は空を飛んでいつの間にか、残っているのは少女とフェレットだけになった。

 

「仮面ライダー?それにあの怪物、何か知ってる?」

「分からないの。ごめんなさいなの」

「い、いや、いいよ!それよりも、ジュエルシードを封印し直さないと!!」

 

 落ち込む少女に慌てたフェレットは話題を変えて、ジュエルシードに駆け寄る。

 少女も後に続き、杖で触れた瞬間、ジュエルシードから青白い炎が噴き出して、灰となって風に吹かれて消えた。

 

「ふえっ!?」

「そんな!?って、何か甲高い音が近づいて来てるよ!?」

「あ、あれは警察なの!!捕まったらマズイの!!」

 

 近づくパトカーのサイレンから逃れるように、一人と一匹は先程体験した現象を頭の隅に追いやって移動するのだった。

 

「で、どうするんだい、司?」

 

 少し離れた木陰に、変身を解いた司達がおり、少女達がいなくなったのを見届けるとナズーリンが司に尋ねた。

 

「決まっている。魔導の技術が関わっているなら放っておけないだろ」

「私もさんせーい。あの銀髪アホ毛の愉快犯の相手なんて二度としたくないもん」

「あー、あの異変はめんどくさかったしな。てか、あれのせいで幻想郷に帰れなくなったわけだし」

「でもさ、あの石ころが原因だとしたら、壊しちゃって良かったの?」

 

 この土地に、居座る原因を思い出したEX三人娘は苦い顔になる。

 

「そこは、にとりや夢美達に任せよう。なんせJAPONだから」

「納得した」

 

 我らの科学は世界一ィィィィィィィィ!!、と狂乱する集団を脳内で思い浮かべた面々は、首を縦に振る。

 

「さて、帰るか」

 

 司の言葉を合図に、今度こそ司達は現場から離れて行った。

 




 たっくんともやしが出るなら、見に行かないといけなくなっちゃったじゃないか!
イヤッホオオォォォォォオオオオオオオォォォォ!
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