昔々、異能の者が住む国「シードラーフ」という国がありました。シードラーフの中にある、「グールデーナ」と言う街には他の街でも一割ほどしかいない、数少ない人形族の少女が住んでいました。少女の住む街にはいろんな種族の人が住んでいました。獣の姿をした半獣族、ほかにも魔法使いや吸血鬼、亡霊等も住んでいます。そして、人間も・・・
少女には沢山の友達がいました。毎日友達と遊び、笑い、大好きな姉と一緒にお菓子を作ったり、読書をしたり・・・毎日幸せでした。少女の父親は人間、母親は人形族です。少女は母親の血を、姉は父親の血を多く遺伝し、少女と姉は種族が別々です。それでも、少女は姉の事が大好きです。姉も少女の事が大好きです。いつしかこの姉妹は街でも人気になるほどの仲良しとなりました。少女はこの幸せはずっと続くものだと思っていました。しかし、その願いは叶う事はありませんでした。
少女が十歳になった年の冬、少女達の両親が流行病で亡くなってしまいました。少女と姉はとても悲しみ、何日も泣き続けました。里親として現れたのは、人形族に恨みを持つ女性でした。彼女は最初、少女や姉にとても優しく接していましたが、少女が人形族だと知ると、態度を変え少女に暴力を振るう様になりました。姉は何とか止めようとしましたが、それは火に油を注いだだけでした。義母は姉にまで暴力を振るい始めました。少女達は傷つき、嘆き続けました。少女達の友達は少女達に同情し、義母がいない時間帯に毎日少女達に会いに行き、相談や愚痴を聞いたり慰め続けてきました。
ある晩、義母からの待遇に耐えかねた少女の姉は少女を連れて家を出る決意をしました。数日分の食料と前々からこっそりと貯めていた貯金を持ち、少女と共に義母の知らない壁の抜け穴から抜け出し、友達の家に別れの手紙を置き、街を去りました。
翌朝、少女達がいないことに気づいた義母は怒りました。自分の恨みはまだ晴らしきれていない、なのに勝手に家を去るなんて・・・あいつらは次見つけたら殺してやろう・・・そのような事を何度も言ってました。一方、少女達の友達は悲しみました。そして、二人がこの街を去る原因となった義母に怒りを覚えました。彼等は警察に義母の今までしてきた事を全て偽り無く話しました。警察はこの街では絶対にしてはならない差別的発言や行為をしたことに罪を与えました。義母は隣国にある、暴虐罪人用の監獄に入れられました。その翌年、義母は少女達の親と同じ病で亡くなったとのことです。
どうだったでしょうか?好評であれば続きを書きますが、不評だったらこの回で切り、「東方降星異変」の方を進めて行きます。