その頃、穂むらに向かって歩いているツナは…
「ちょっとだけ口の中が苦い…」
歩きながらツナが呟く。実は凛の作ったクッキーがお世辞にも美味しいとは言えなかった。しかしツナは凛が一生懸命作ったクッキーを美味しくないとは言えなかったので、あの時ツナは嘘をついた。
「ビアンキのポイズンクッキングに比べれば、どうってことないか…」
凛は自分の料理を食べた人はお腹を壊すと言っていたが、ツナは
すると後ろから…
「やっぱり嘘ついてたのね。」
「真姫ちゃん!?どうしてここに!?」
「さっき凛のクッキーを食べた時のあんたの反応が変だったから、後をつけて来たのよ。」
「あ…バレてた…?」
「当たり前じゃない。第一、自分が料理が下手だって言ってる人が急に料理が上手くなるなんて思えないわ。まぁ…たまたま上手くできたっていうのも考えられるけど…」
「さすが真姫ちゃん…でもその為だけにわざわざ俺のあとをつけてくるなんて、真姫ちゃん友達思いなんだね。」
「べ、別に…あんたの対応が気にいらなかったから一言、言いに来ただけよ…!」
少しツンツンしながらそう言う真姫。真姫が自分を尾行してきた理由を聞いてツナは、表情を曇らせて謝る。
「ご、ごめん…でも美味しくないって言ったら、凛ちゃんがショック受けちゃうかなって思ったから…」
「まぁ…気持ちがわかるけど…」
「お願い真姫ちゃん!凛ちゃんにはこのことは言わないで!」
ツナは両手の手の平を重ねて祈るように、真姫に頼みこむ。すると真姫はため息をつきながらツナの頼みを承諾する。
「はぁ…わかったわよ…」
「本当!?ありがとう真姫ちゃん!」
真姫がそう返事をすると、ツナは顔を明るくさせる。
そんなツナを見ながら真姫は思ってしまう。
「(穂乃果たちはこんな男のどこがいいのかしら…?悪い奴じゃないのはわかってるけど…私には理解できないわ…それに…)」
なぜみんながツナのことを好きなのか真姫にはわからなかった。そして真姫にはもう一つわからないことがあった。
「(ことりがフゥ太って子が誘拐されたあの事件…本当に
前にあった誘拐事件で、本当にツナがフゥ太とことりを助け出したとは真姫にはどうしても思えなかった。
そして真姫はそのことについてツナに尋ねる。
「ねぇ、ちょっと聞いていい?」
「何?真姫ちゃん?」
「前のことりとフゥ太って子が誘拐された事件覚えてるわよね?」
「覚えてるけど…それがどうかしたの?」
「本当にあんたがあの二人を助けたの?」
「え…?」
真姫がそう尋ねるとツナは驚いてしまう。そしてさらに真姫はさらに続ける。
「あんたがそんなに強いとは私にはどうしても思えないわ。」
「まぁそう思われて当然だよね…でも別に真姫ちゃんが俺のことを疑ってるんならそれでいいよ。」
「何よそれ…」
「だってフゥ太とことりちゃんは無事だったんだし、それでいいんじゃないかな?」
「それはそうだけど…少しぐらい反論とかないわけ?」
「特にないけど。」
「本当にわからないわ…あんたが悪い奴じゃないのはわかってる。でも正直に言って私はあんたを信用できないところがあるわ。」
「そっか…俺って真姫ちゃんから信用されてないのか…」
真姫の言葉に少しショックを受けるツナ。すると真姫の背後から少し体の細めの男が近づいてくる。男はいきなり真姫の口をハンカチで押さえつける。真姫は突然のことに驚き、身動きが取れなくなってしまう。そして真姫は男から離れようとするが、意識を失ってしまいぐったりとしてしまう。
「な、何してるんですか!」
「邪魔だ。」
「ガハ!?」
男はツナを蹴り飛ばすと、手に巻いてあるリングから霧の炎を出すと一瞬で消えてしまう。
「い、今のは死ぬ気の炎…それに真姫ちゃんが…」
突如、拐われてしまった真姫。一体どうなる!?
ちょっと内容が重くなってしまってすいません。
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