大空とスクールアイドル   作:薔薇餓鬼

138 / 305
最近、アニメで緋弾のアリアにはまりました。アリアの声優の釘宮さんの声がとっても素敵です。今度、原作も買ってみようと思います。もしこの次に小説を書くとするなら緋弾のアリアとリボーンのクロスオーバーでしょうか。タイトルは緋弾のマフィアとか…

まぁその話は置いておいて、今回はちょっとだけオリジナルの過去篇をやります。





標的(ターゲット)138 「新たな境地」

 

 

 

 

 

一方でスカルの船艦に捕らわれた絵里は…

 

「ちょっと離しなさいよ!」

 

「う、うるさいぞ!大人しくしてろ!」

 

「大人しくできるわけないでしょ!捕まえられてるのよ!」

 

スカルの巨大鎧タコに捕まえられながらも、絵里はたじろぐこともなくスカルに文句を言う。

 

「それに何なのよ!リボーン君やコロネロ君を見返すって言っておいて、あなたは結局戦わないわけ!」

 

「戦えるわけないだろ!リボーンとコロネロ(あんな化け物)と!さらに沢田綱吉(ボンゴレ)がいるんだぞ!正攻法でやって勝てるわけがないだろ!」

 

「ボンゴレ…ツナ君が…?穂乃果たちが確かに誘拐犯からことりを救ったって聞いてたけど…」

 

絵里にはスカルがなぜツナを恐れているのかわからなった。誘拐犯からことりを救っていたと聞いていたとはいえ、正直ツナがそこまで強いとは思えなかった。

そう絵里が思った時…

 

ドボーーーーーン

 

突如スカルと絵里の目の前に大きな水しぶきが上がる。

水しぶきと共に、海中から全身が水に濡れたツナが飛び出し甲板に現れる。

 

「ツ、ツナ君…?」

 

「な、なぜだ!?この船艦(ふね)には死ぬ気の炎を

関知するレーダーがあるはず!?それにお前は本当にボンゴレなのか!?」

 

絵里とスカルは突如現れたツナに驚く。

そしていつもと違うツナを見てスカルは驚いていた。ツナはいつもの(ハイパー)死ぬ気モードと違い、額とボンゴレギアに大空属性をオレンジ色の炎は灯っておらず、銀色の冷気が灯り、瞳の色も銀色にかわっていた。

 

「大丈夫か絵里…?」

 

「え!?ええ…」

 

ツナに呼び捨てにされてことりや真姫の時と同じく戸惑ってしまう絵里。

 

「お、おい!お前の属性は大空のはずだろ!なのにお前のその姿は何だ!?」

 

「…」

 

そしてスカルの言葉を聞いてツナは目を瞑り、思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは遡ること4年前…

 

-並盛山-

 

「いいかツナ。これから死ぬ気の到達点の修行だけじゃねぇ、新しい新技も開発するぞ。」

 

「何でそうなるんだよ!そもそも修行するなんて一言も言ってないだろ!」

 

「将来ボンゴレのボスになるんだ。修行は必要だぞ。」

 

「だからマフィアのボスにならないって言ってるだろ!」

 

「仮にお前がマフィアのボスにならなくてもだ。」

 

「え…?」

 

「今ボンゴレファミリーの正当後継者はお前しかいねぇんだ。その肩書きがある以上、たとへお前は望まなくてもお前を狙う奴はたくさんいる。それにいくらバミューダを倒したとはいっても、死ぬ気弾(きっかけ)がなくちゃ死ぬ気の到達点になれねぇようじゃダメだ。」

 

「でもバミューダは…」

 

「ああ、よっぽどのことがない限りバミューダと戦うことはないだろうな。だがバミューダ以上の敵が現れないっていうことも絶対ないとは言い切れねぇ。そんな敵が現れたらどうすんだお前?」

 

「どうするって…」

 

「仲間を失うことになってもいいのか?」

 

「嫌に決まってるだろ!」

 

「その為の修行だ。だから修行はこれから必ず行うぞ。」

 

「わ、わかったよ…でも修行っていっても何をするんだよ…?」

 

「まずは(ハイパー)死ぬ気モードになれ。そして

死ぬ気の零地点突破をするんだ。」

 

「死ぬ気の零地点突破?改じゃなくて?」

 

「ああ、死ぬ気の零地点突破でお前の新たな可能性を引き出す。お前が初代(ファースト)エディションを目指そうとして、死ぬ気の零地点突破改というお前専用の技を導き出したようにな。」

 

そう言うとリボーンはレオンを銃に変形させる。

そしてツナを(ハイパー)死ぬ気モードにさせる特殊弾である小言弾をツナの額にぶちこむ。

そして(ハイパー)死ぬ気モードなったツナは目を閉じて、両手の親指と人さし指と中指をくっつけて三角形を作り集中する。そして額の死ぬ気の炎が不規則にノッキングし始める。

 

「いいぞツナ。その調子だぞ。」

 

こうしてしばらく同じ修行が続いていき…

 

「!?」

 

「どうやら見つけたらしいな。」

 

ツナの表情を見てリボーンは不敵な笑みを浮かべる。

リボーンはツナの超直感が何かを見つけたのだということを確信する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして場面は再びスカルの船艦。

 

「…」

 

「おい黙ってないで答えろ!」

 

4年前の修行を思い出して黙っているツナにスカルがしびれを切らして叫ぶ。

 

(ハイパー)マイナスモードだ。」

 

「リ、リボーン先輩!?」

 

いつの間にか船艦に乗り込んでいたリボーンを見てスカルが驚く。そしてリボーンを見た恐怖したのか呼び方がリボーン先輩に戻っていた。

 

「この4年でツナが見つけた新たな境地だ。(ハイパー)死ぬ気モードとは逆の状態にあるモードだ。この

状態になると死ぬ気の炎が消えて、冷気が灯るようになるんだ。だから死ぬ気の炎を関知するレーダーに反応がなかったんだ。」

 

「そ、そんなことまでできるようになっていたのか!?」

 

「それだけじゃねぇぞ。今のツナは死ぬ気弾(きっかけ)なしでも死ぬ気の到達点の状態になれる。」

 

「な!?」

 

ツナの力をリボーンから聞いてスカルは驚いてしまう。

そして今の今まで黙っていたツナが口を開く。

 

「スカル、できればお前とは戦いたくなかった。

だが…」

 

するとツナの額とボンゴレギアは冷気が消え、大空属性のオレンジの炎が灯る。

 

「目の前で大切な友達を失ったら死んでも死にきれねぇ!」

 

 




(ハイパー)マイナスモードいかがだったでしょうか?本来、これは前の作品で出す予定のものだったのですが、せっかくなので出してみました。
死ぬ気の到達点がプラスの到達点なら、その逆であるマイナスに特化したモードもあるのではないかと思って考えたのが(ハイパー)マイナスモードです。

この小説、続けて欲しい?

  • 続けて欲しい
  • どっちでもいい
  • 別にいい

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。