凛、花陽、真姫がいる602号室。
「うぅ…凛丸…」
「もういい加減諦めなさいよ凛…」
隣のベッドに座っている真姫の膝の上に乗っている、ナッツを見て、凛は真姫をうらやましいそうな表情で見ていた。
すると花陽はずっと気になっていたことを凛に尋ねる。
「ねぇ凛ちゃん。今日はどんな修行してたの?」
「別に大したことはしてないよ。格闘術を教えてもらったり、潜入の基本とか、暗殺術とか、ちょっとした爆弾の解除方法とかを教えてもらっただけだにゃ。あとハッキングとかもあったけど、凛はさっぱりだったにゃ。」
「どこが大したことがないよ!十分すぎるわよ!」
凛から修行内容を聞いてツッコミをいれる真姫。
どう考えてもこの修行は、普通の女子高校生がやることがないであろう修行である。
「でもツナはお前の何十倍も強いってラル教官は言ってたにゃ。」
「「ラル教官!?」」
「どうしたのにゃ?」
「い、いや…何でもないわ…」
「わ、私も…」
「?」
ラル教官と聞いて真姫と花陽がなぜ驚いたのかわからず凛は首を傾げながら疑問符を浮かべる。
みんなが知らない間に凛とラルは完璧に師弟関係になってしまっていた。
「でも本当に凄いよねツナさんって。ことりちゃんに続いて、絵里ちゃんも助けるなんて。でも…絵里ちゃんもツナさんのことを好きになって…」
「仕方ないわよ。あの姿のツナに助けられたら誰だって惚れちゃうわよ。」
「「あの姿?」」
「あ…いや!今のは!」
真姫はうっかり
浮かべる。
「あの姿って何なのにゃ?」
「な、何でもないわよ!///」
「あの姿で助けられたら誰だって惚れちゃうってことは真姫ちゃん自身、ツナに助けられてそれでツナのことを好きになったってことかにゃ?」
「ち、違うわよ!///それに別に私はツナのことが好きじゃないって言ってるでしょ!///」
凛の推理に真姫は顔を赤くしながら否定しようとするが、あきらかに図星である。
だが凛は…
「まぁいいにゃ。かよちんジュース買いに行こ。」
「え?う、うん…」
真姫がツナのことを好きなのは知っているので特これ以上は何も追求せず、花陽を連れてジュースを買いに部屋を出ていってしまう。
二人が出ていったのを確認すると、真姫はホッとため息をついてナッツの頭を撫で始める。
「はぁ…私ったらツナの秘密をうっかり…まぁ実際見ないとわからないんだけど…」
口で説明しても
そして頭を撫でられて幸せそうな表情をしているナッツに真姫は話しかける。
「ねぇツナは
リボーンは言ってたけど…あんたは知ってるの?」
「ガウ?」
「私は…ずっとみんなには好きじゃないって言ってるけどツナのことが好きなの…///私の為に町中を駆け回って助けに来てくれて…///酷いことを言ったのに私を大切な友達って言ってくれた…///そしてあの時のツナは優しくて、とってもかっこよくて…///」
ナッツが動物であること、そして部屋にナッツ以外に誰もいないので真姫はツナへの本当の気持ちを語っていく。
「って私はナッツに何を言ってるのかしら?ごめんね変なこと言っちゃって。」
「ガウ?」
「なーにナッツ?もっと撫でて欲しいの?」
「ガウ~♪」
「しょうがないわね。」
すると真姫はナッツの仰向けにすると、お腹のあたりを優しく撫で始める。
するとナッツは真姫の撫でられて骨抜きになり、さっきより気持ちよさそうな表情になっていく。
「ガウ~♪」
「どう~?気持ちいい~?」
鼻にかかった優しい、甲高い猫なで声で真姫がナッツに話しかける。
そんな時だった…
(し、視線を感じる…)
部屋の扉の辺りから誰かに見られていることに気づくと、真姫はおそるおそる部屋の扉のほうを見る。
すると扉が少しだけ開いており、そこには…
「あ!せっかくいいところだったのに…」
「わ、私は何も見てないよ!」
表情をニヤニヤさせながらスマホを構えてる凛と、視線をそらして猫なで声でナッツを撫でていた光景を見ていないと主張する花陽がいた。
もちろんこんなところを見られた真姫は恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にしてしまう。
「い、いや!こ、これは!」
「何も言わなくていいにゃ。さっきの真姫ちゃんの姿はばっちり動画で撮ったにゃ。」
「勝手に撮らないでよ!」
「さっそくこれをみんなに見せにくにゃ!」
「や、止めてー!」
取った動画を他のみんなに見せに行こうとする凛を、顔を真っ赤にしながら真姫は追いかける。
ツナのことを好きだと言った部分は撮られてていなかったが、さっきの猫なで声でナッツを撫でいたところはこのあと他の人に見られてしまったのだった。
もちろんツナにも…
「ツナ!これを見てほしいにゃ!」
「え、えっと…これは…」
「見ないでツナー!///」
一番、恥ずかしかったのは想い人であるツナに見られてしまったことであったそうだ。
真姫ちゃんが推しなのでつい、こういう話をやりたくなってしまいます。
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